まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

これは、まず。
前ぶりと、本編と、時代というか時間が交互しております。
ま、そのあたりを頭に入れて考えてもらえばうれしいかなv
何はともあれ、いっきます!
これ、見てるのきっと一人もいないだろうけどね(笑

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「やっと、見つけましたよ!姫様!」
「え?」
突如として、いきなり、出現した、見たこともない人間。
「かーさま!」
あわてて、庭で遊んでいたのだが。
そんな自分をやさしく眺めていた母親の後ろに向かってかけよってゆく一人の少女。
「美智絵!」
本能的に、娘がどこかに連れて行かれる。
そう感じた由利はまた。
自らの背後に娘を隠し、そして、いきなり現れたその人物をひたりと見据える。
「…あなた方は誰ですか!?ここを紀州藩、領主の別荘だとしってのことですか!?」
由利の周りに控えていた女御たちが、そんな男性にといいかかり。
そしてまた。
ざっと出現してくる護衛の兵士たち。
本来ならば、お城の中で育てたいのは山々なれど。
だがしかし。
側室との関係もあり、
こうして由利は、この別荘にて二番目に生まれたわが子を、大切に、大切に育てているそんな最中。
すくすくと本当に絵よりも綺麗に成長してゆくわが子。
ゆえに、様々な危険もまた降りかかりかねない。
そんな人々の視線をうけ。
出現した数名ばかりの、金とも銀とも知れない髪をした人物たち。
男性なのか女性なのかすらもわからない。
それらは、ざっとあたりを見渡す。
と同時。
ピシリ。
あたりの時間がとまったかのように、全員が全員、動かなくなってゆく。
− そう。
本質的な関係者を除いては…
「お初に御目文字いたしかねます。お由利の方様。
  われら、天界より行方不明になられました、姫さまをお迎えに参りました。」
そういいつつ、ざっとひざをつく。
「…天…界?」
それが…わが子の正体…先祖がえり、ともいうべきか。
天照大御神の生まれ変わり、なのではないか?
といっていた、殿の言葉と頭の中で答えが一致する。
「さ、姫様。もどりましょう。」
「やぁぁぁぁぁ!」
「美智絵!!!!!」

彼女が生まれたときと同じく。
冬だというのに、あたりには桜の花々が咲き乱れ。
風とともに、桜の花びらが庭に降り注いでゆくのであった……

暁の記憶   〜第2話〜

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
どこかで、戦の音がする。
すでに、足利一族が設立した室町時代は終わりをみせ。
この世界でいうところの、西暦、1336年。
とはいえ、それより続いた足利一族が設立した室蜂幕府はすでに衰退のきわみをみせ。
ただ、形だけの幕府、といった形にと成り果てている。
今、この世界、というかこの国は。
様々な力ある大名たちの手により仕切られている。
そういっても過言ではない。
かつての、公家による政治は、今はもう、はるかなる過去のこと。
だがしかし、いまだにそれらを受け入れられない者たちもいることもまた、然り。
彼らの望みは。
再び、この国にて、権力を握ること。

だがしかし、井の中の蛙、ということわざを彼らは知っているのであろうか。
彼らが住んでいる、この国は。
この世界…いや、この惑星の中では、かなり小さな島国、である、ということを。
いまだに彼らは知らないのも…また、事実。








                        −第3話へー

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 あとがきもどき:
    薫:
 
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