今回はスミレちゃんの一人称vというかこれ以後スミレちゃんの一人称となりますv あしからずv
メモリアル・トライ 〜ダグオン(勇者)・再び…〜
どぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!! 平和な街中に爆発音が鳴り響く。 それは、ここしばらくなかったはずのその騒動。 「何だ!?」 「うわぁぁぁぁぁ!!!!?」 ふと見上げる空に見えるのは。 忘れかけていたその光景。 見たこともない何かが。 いきなり攻撃を仕掛けてきているのである。 それは。 少し前までよく見られていたその光景。 明らかに、それらは。 地球外生命体。 しかも、友好的なモノではなく、悪意を完全に示しているかのごとくに。 いきなりの攻撃。 もっとも。 その気配すら感じていなかったこの地球の人々が鈍い、といえばそれまでだけど。 「な・・・何!?」 店にて買い物を済ませ。 それぞれにと帰路についている私と美奈子ちゃん。 といっても同じ方向なので同じく道を歩いているこの現状。 そんな私たちの視線の先にて。 上空より降り注ぐちょっとした光の螺旋。 みれば。 たったの数機であるにしろ。 人形の乗り物らしきもの。 というか、アレがあれらの体であるのだけど。 このあたりをめがけて攻撃を仕掛けてきている存在が多少。 「美奈子ちゃん、こっち!」 このまま歩いていても別にこの私に攻撃などあたるはずもないけども。 それはそれ。 普通の人間のように振舞うのがこれがまた面白いしね。 そのまま、一緒にと並んで帰っている美奈子ちゃんの手をひきつつも。 あたりの建物の中にと避難してゆく私たち。
私たちが建物の中にと入り、避難するのと同時。 「まて!!!!」 ビルの上からそれらにむけて投げかけられる言葉がひとつ。 「あれは!?」 「あれは…ダグオン!?」 少し前まで活躍していたその姿は。 いまだに人々の脳裏に焼きついている。 ビルの上に見覚えのある黄色い姿。 「貴様ら…手配番号Z−302のガイスルーズだな!?」 その姿は、一応、彼とて宇宙警察機構の一員。 それゆえに手配犯などは脳裏にとインプットしているがゆえ。 今、ここにいるのが何なのかはわかるのが当然、といえば当然のこと。 どうしてこんなところにガイスルーズが!? などとも驚きを隠せえないが。 だが今は。 とにかく。 人々の安全を守るため、彼らの攻撃をやめさすことが先決。 そう判断し。 「カモン!サンダーシャトル!」 いいつつも。 空にむかい、自分の相棒である機体を呼び寄せているのは。 この星では宇津美雷(うつみらい)と名乗っているその少年は。 まだ新米ともいえる宇宙警察に所属してその在籍期間は地球時間でいえばようやく二年目。 その声とともに、上空から一機のスペースシャトルが彼の頭上にと舞い降りて行く。
まさか、とはおもった。 だがしかし。 「いったい何だってんだよ!?」 「あれは!?」 大学構内にて。 その姿を認め。 思わず絶句する。 そのまま顔を見合わせ、大学を早退してゆく青年が三名。 自分たちが乗っていた、相棒の機体はないにしろ。 どうにかしないとこの町が破壊されてしまうのは一目瞭然。 ゆえに。 自分たちが大切にと保管しているとある代物を取るべく。 各自、それぞれに家にとあわてて戻ってゆく。
二年前。 この星の高校生であった彼らは。 ある事件に遭遇し、そしてその中で。 まあ、行き当たりぱったり、というか何というか。 自分たちの失敗にもかかわらず。 人手がないから、といって。 ちょうどその場にいた五人の高校生に力を託し。 そして誕生したのが【勇者ダグオン】。 彼らが収容していた捕らえた悪事を働いた様々な種族の者たちを収容していた監獄が。 宇宙嵐によって壊滅的なダメージをうけ。 そして、あろうことかその監獄は投獄されていた彼らにとのっとられ。 そして近くにあったこの惑星、地球にと彼らは目をつけた。 というか、セキリュティ的に問題があるわよね…たったのあの程度でダメージうけるなんて… まあそのあたりのお灸はしっかりと据えるとしても。 とにかく、まったく関係ない、というか一概に関係ない、ともいえないけども。 とにかく、いきなり宇宙の犯罪者たちと戦うことをいきなり押し付けられた五人の地球人たち。 攻撃と戦いの激化に伴い。 仲間が一人増え、そしてまた、 ようやく半年ほどして宇宙警察より一人の隊員が派遣されてきたものの。 それは何と本格的な任務はそれがはじめて、といういわば新米刑事。 というか、きちんと組織に入っている彼よりも一応素人の部類に入っていた彼らのほうが、 きちんとこなしていた、というのがちょこっと問題あるような気もしないでもないけども。 まあ、彼らは彼らで自分たちの世界は自分たちで守る。 という概念と、大切な人たちは自分の手で。 というその信念を心に秘め。 そして、攻撃が始まって八ヵ月後。 自らが宇宙に出向いてゆき、そしてその監獄、サルガッソを破壊。 この星、地球に平和が戻ったのは。 この星でいうところの西暦1996年12月のこと。 今の西暦は1998年の五月半ば。 当時高校生であった一部の彼らは大学にと進学し。 そしてまた。 それぞれの道を歩み始めていたその矢先。 1997年の9月に起こったとある事件。 それが、デアント・ゾル事件。 彼らの心に触れ、本来の与えられたすべてなる試練を乗り越えたその一件。 まあ、その事実というかあれらの種族の真実はあまり知られてはないにしろ。 そして…今。 当時、その事件の指揮にと当たって担当となっていたライこと、宇津美雷は。 再びこの星、地球にて一応謹慎処分&待機処分となり。 それぞれがそれぞれに再び平和な生活を始めていたそんな矢先。 今、再び戦いの日々がここにこの惑星地球上にて幕を開けてゆく。
あれは・・・・ 「急がないと!」 すでにこの星に手のものが!? 急いできたそんな自分の目にと映りこんだのは。 自分にも親しみのある町並を破壊しようとしているこれもまた見覚えのあるとある存在。 「手配犯!?どうしてそんなモノがここに!?」 思わず宇宙艇の中から叫ぶものの。 よくよく考えればすぐにわかりそうなもの。 何にしろ、アレを倒した、というその事実は。 ほかの種族や生命などにとってはとても興味深いこと。 ゆえに。 狙われたら最後、滅びるしかない、と言われていたアレを倒したこの星を手にいれ、 その力を手にいれられれば宇宙最高の力を得ることができる。 と、勘違いする輩がほとんどなのだからして。 事実はまったく異なるというのに。 真実をきちんと捉えている存在ってあまりいないからねぇ。 情けないことに。 「とにかく…まずはあの封印を!」 かつての戦いにおいて。 かの本部は別の次元に封印した。 万が一、あれが地球人の手などに渡り悪用などされないために。 苦戦しているのは一目瞭然。 それはそうであろう。 ロボット形態となっているのはたったのライ、一人のみ。 あとはそのまま、プロテクターをつけただけのたかが人間。 大きさ的にもそして力的にも。 ちょっとした山程度ほどある大きさの侵略者にかなうはずもなく。 苦戦を強いられている今の現状。 それを具間みて。 急いで操る機体をとある山の中にと下ろしてゆく一人の女性。 まあ、もともと、あれを封じたのもまた彼女だし。
キッン。 封印も瞬時的であるにしろ。 開放もまた瞬間的。 ちょっとした金属音とともに。 一瞬のうちにと解き放たれる。 もともと。 この場所は二年ほど前、許可なくちょっとした改造を施されたそんな場所。 まあ、私有地であるがゆえに、人など入り込むことはめったにないにしろ。 山全体が一瞬ほのかに淡く光ってゆくそれを。 その意味を理解できたものなどは、今混乱のきわみにとあるこの町の中においては。 誰一人としているはずもなく。 「ダグベース、起動!」 その場にいる女性…ルナの言葉に従いて。 二年ほど前にとこの場にと設置され、そしてまた、封印されていたそれが。 今、新たに起動してゆく。
この地、この惑星地球上の中にとある日本の中のこの山海町。 だがしかし、地球外生命達にとっては。 惑星の中がいくつもの国に分かれていようが、それはただひとつの【地球】という星にほかならず。 ゆえに。 私たちの目の前で攻撃が始まるとほぼ同時。 世界各国において。 同じく攻撃が始まっていることは。 今のところは誰もまだその事実を知ってはいない。 さってと。 とりあえず緊急サミット開始されたら顔をのぞけるとしますかねv
−続くー
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あとがきもどき: 今回はかなり短め・・・・ まあ、すべての始まりのさわりな部分なもので・・・・ 次回、戦闘&サミットをお送りいたします。 でもって、ダグオンメンバー全員集合v 2004年7月30日某日
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