さてさて。
 これは何度もいいますけど、勇者指令ダグオンのパロディです!(笑)
 前回のプロローグ。
 あれはおもいっきり、オリジナルアニメーション。
 あの関わりです。あしからず。
 さあ、みたことない人はレンタルでもしてみましょう。
 ケンタ君、最後がくすん、だったけど。
 でも心が誕生したのよね。うみゅ。
 でもできたらCDや続きでOAV、してほしかったなぁ。
 などと思う今日この頃。(というか昔から)
 何はともあれ、いくのですv

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     メモリアル・トライ    〜始まり〜


  ・・・・ぴっ。
  「な゛?!どういうことだ!?」
  信じがたいことが起こっている。
  「分析によりますと―どうやらA級サルガッソ、及びデアント・ゾルをあの星のものが倒したと。
   どこからか噂が広まったようです。」
  噂とはかくなるものか。
  瞬くまに広まるもの。
  それが噂。
  「分析完了、彼らは・・・を倒して名をあげるつもりです。」
  「裏世界に彼らに、賞金が―!」
  ほんの少しまえ。
  彼らが作り出した宇宙監獄。
  その中でもA級クラスの監獄が、ちょっとした太陽系レベルの宇宙嵐に遭い。
  その結果として投獄されていた犯罪者が擬似ブラックホールより抜け出し。
  監獄をのっとったのはついこの間のこと。
  とはいえもうあれから約地球時間で一年以上が経過していたりするのであるが。
  そしてそれらを撃退したのはほかならぬその星にと住んでいた六人の少年と。
  そして派遣された新米刑事。
  宇宙嵐は別にあの場所だけで発生したのではない。
  超∞レベルと彼らが呼んでいた監獄のある空間でも発生していたりしたのである。
  そのために人材がそろわなかったのも事実ではある。
  情報をとにかく早く集めるためにカチャカチャとコンビューターをいじる隊員達。
  と。
  とある情報が画面にと映し出され。
  「−!未確認情報です!裏世界に・・・に『あの御方』がいる。と―!」
  『な゛…何ぃぃぃぃ!?』
  暗闇広がる宇宙空間に、そんな彼らの叫び声が響き渡って行く。


   
  「ほっほっほっ。雷君はまじめじゃのぉ。」
  そういいつつ野菜を収穫する。
  「いえ、これくらいはさせてください。」
  そういいつつ野菜の収穫を手伝っている一人の緑の髪の少年。
  「それにこういってこの地球の自然に触れているととっても気持ちがいいんです。
    あと炎先輩たちと一緒にいられるのも楽しいですし。」
  しばらくはこの地球で謹慎処分を食らっているこの少年。
  これでも一応はとある惑星出身の実は地球人ではなかったりするのだが。
  数ヶ月前に三年生が卒業し。
  もう季節は春。
  うららかな日差しとそして太陽が暖かい。
  「この地球って本当に緑が多いですよね。」
  まだ自然が豊かにのこっている青い惑星。
  宇宙からみればまるで暗闇に浮かぶ青い水晶のごとくに。
  「宇津美君の故郷は違うのかね?」
  そういう朝日山校長の問いかけに。
  「そうですね。人工の自然ならありますけど。
   自然そのもの、というのはもはや貴重ですね。」
  文明が発展し、そしてまた。
  格段に生活はしやすくなったのであろう自分の故郷。
  だがしかし、元からあるはずの自然はすべて人の手が入り。
  こういった辺境の惑星で自然のままの自然の恵みに触れるたびに。
  心を埋め尽くすとある思い。
  「でも建設って早いんですねぇ。」
  「ほっほっほっ。どうにか卒業式はきちんと送り出してやりたかったからな。」
  いったいどこからそんなお金があるものか。
  あまり知られていないがこの朝日山校長はそれなりの財産をもっていたりする。
  それゆえに、以前とある宇宙人の一件で壊された校舎の建て直しも。
  どうにか形を見始めている。
  先にまずは講堂が完成し。
  そこで卒業式が行われたのはつい昨日のような出来事。
  「そうですね。卒業式は心にのこりますもんね。」
  刑事を目指し、そして付属学校を卒業し、晴れて養成学校を卒業。
  そして配属された初任地が、ここ地球ではあった。
  この地球が始めての赴任地。
  そこで出会えたすべての人には感謝をしきれない。
  そして生涯の、ともいえる大切な仲間も得ることができた。
  共にこの星を守り戦ったうちの三人は。
  卒業し、山海大学にと進学した。
  そして、自分たちは三年生にと進学。
  「そういえば宇津美君はいつまでここにいるつもりじゃ?」
  「さあ?いまだに本部から何の連絡もありませんし。
   連絡待ちですね。」
  ここ、山海高校、校長である朝日山校長には雷はすべてを打ち明けていたりする。
  それで動じない校長もさすがといえばさすがなのだが。
  「お、宇津美君。この野菜はもう食べごろだよ。」
  「すいません。それもいただきます。」
  そんな会話をしつつ毎年迷子や行方不明者がでることで有名すぎるここ山海高校。
  その中にある畑にてそんな会話をしている二人の姿が。



  「お兄ちゃぁぁん!」
  元気に響く澄み切った声。
  その声に振り向き長い髪がふわりとなびく。
  「美奈子か。」
  「こんにちは。竜さん。」
  目を細めてみる妹の横にいるのは長い入院生活を得て。
  ようやく中学に通い始めた刃柴美奈子。
  そんな彼女にできた友達である宇空スミレ。
   という名前の少女がにこやかに挨拶をしてくる。
  長い髪をポニーテールで結んでいる姿がどうやら少女のチャームポイントとしているようであるが。
  「いつも美奈子と一緒にいてくれてありがとうな。スミレちゃん。」
  「いえ、私も美奈子ちゃんと一緒にいるとたのしいですし。」
  それは本音。
  ちょうど同じ時期に入学&転入してきた美奈子とスミレ。
  すぐに二人は打ち解け、そして今に至る。
  美奈子の兄であり、そしてまた、少し前のこの星を守り抜いたメンバーの一人である、
  刃柴竜に向かってにこやかに笑みを返しているスミレと呼ばれた少女の姿が、
  うららかな日差しの下見受けられてゆく。

  「何ですって!?」
  自分にその役目が回ってきたのは。
  あの地に少しはかかわりがあるから。という理由。
  「あくまでも、貴殿は休暇…という扱いで。わかっていますね?」
  「はっ!総監!」
  その言葉にぴしり。と敬礼し、手を片方、額にとかざす。
  「たしか、あの地においては。今はライ隊員がいるはずだ。
    だが、問題は…デアント・ゾルを彼らが倒した。というその事実が。
    あの地に様々なモノたちを集める結果となっている。
    ルナ隊員。貴殿の役目は『かの御方』の保護。そして安全確保。いいですね?」
   裏の規約。
   ここ、銀河連邦総本部。
   連邦の中にと位置している宇宙警察総本部。
   いきなり本部にと呼び出され。
   何ごとか、とおもったものの。
   めったに人前になど出ることのない、銀河連邦綜合機関。
   それらの機関の中の警察総監。
   今、彼女…ピンク色の髪に紅い瞳のその女性の前にといるのは。
   間違いのない、その総監、その当本人。
   いったい、何ごとか?という疑問はあったものの。
   だがしかし。
   厳重なる人払いと、厳重なる警備。
   そんな中でと説明された事柄は。
   あまりに突拍子もないその事実。
   彼女たち、【宇宙警察機構】にと勤めているモノ(生命)たちは。
   警察にしろ、警備隊にしろ、それらすべてには共通している裏の規約、というものがある。
   それはすなわち。
   この世界、というか宇宙すべてに伝わっている伝説。
   すべてなる大いなる意思にして、すべてなる母。
   すべてをつかさどり、また、その力を手にしたものは。
   すべての支配者となることも可能。
   それほどまでに大いなるその力。
   それをつかさどる・・・たった一つの存在。
   それはただの伝説、と一説には思われている。
   だがしかし。
   伝説ではなく事実なのだ、と。
   試験に合格した銀河連邦綜合機関に関する場所に勤める人々は。
   その真実を説明される。
   「そんな大役を…光栄です。」
   思わず声が震えてしまうのは仕方がないであろう。
   何しろ。
   あの地に以前ちょっとしたことでかかわりがあったから。
   という理由で、大任を任されたのだから。
   肩にかかるかかからないか、というピンク色の髪に紅い瞳。
   宇宙警察機構の一員である、ルナ。
   通称、【ギャラクシー・ルナ】それが彼女の隊員名。
   「だが、問題は、あの御方の姿を知っているモノはまずいない。ということなのだ。
     あの御方の性格からして…おそらくは。
     地球人の内部に入り込んでいる可能性がかなり極めて高い。」
   姿、形などは自在に変化できる。
   また、形ある姿でない可能性すらもあるのである。
   そんな存在を探し出すなど、まず皆無、と言えるような任務であるが。
   だが、その大任の大きさはよくわかる。
   「性格からして、おそらくは。かの地の【ダクオン】のモノたちと。
      どこかで必ずつながりを持っているはずだ、そこにいるとすれば。」
   古い文献にて、かの御方がこの組織に所属していた、という記録がある。
   そのときの名前は…
   いや、確実にそうだ、という確信があるわけではないが。
   間違いなく関係者であろう、というのが関係者たちの意見。
   今までも幾度か、ちょっとした騒ぎなどがあった星にて、それらしき姿をみた。
   またはいた、という報告はうけている。
   だからこそ…
   「見つけ次第、保護、そしてできればこちらにおいで願うように説得してもらいたい。」
   「了解しました、総監様方!」
   あまりの大任に感激ひとしお、責任ひとしお、それら様々かみしめて。
   再び敬礼するルナの姿が。
   とある場所のとある部屋にてしばし見受けられてゆく。



   「美奈子ちゃん。どこにいく?」
   「そうね。」
   健康で外を歩ける。
   それがとてもうれしく、そして楽しい。
   ずっと入院していた。
   難しい手術を得て、そして今、彼女は元気に外を歩けるまで復活している。
   こうして、学校帰りにどこかによる。
   という経験など、したことがないがゆえに。
   とても新鮮。
   「今日は確かマルトミが安売りじゃなかったっけ?」
   「確かお一人様卵と砂糖が十円だったわよ。美奈子ちゃん。」
   そんな会話をしつつも。
   二人、セーラー服にと身に包み。
   その手にと黒い鞄を引っさげて。
   少し年頃の女の子の話とも思えないような会話をしつつ。
   道を歩いている二人の少女。
   二人とも漆黒の長い黒髪が印象深い。
   だが、一人はその長い髪をそのままに。
   一人はその髪をポニーテールにし。
   ここ、山海中学校。
   この地の中学はあまり規則が厳しくなく、髪型なども自由。
   ゆえに。
   のびのびと生徒たちは生活できているのであるが。
   そんな中学にと通っているこの二人の少女。
   羽柴美奈子と、宇空菫。
   この二人が知り合ったのは。
   中学にと入る前。
   というか美奈子が手術を受け、それが成功したその矢先。
   初めて病院から出、兄である竜とともにと出かけたとある山にて知り合い。
   そして今もなお、その友好関係は続いている。
   美奈子は彼女、菫のことを詳しく知っている、というわけではないが。
   だが、両親、そして親戚などがいない。
   というのは、ある意味、自分の境遇とそれは同じ。
   美奈子には兄である竜がいるが、この菫には兄弟、姉妹、というものはいないらしい。
   周りには秘密にはしているが。
   いつも彼女、菫の肩の上などにいる、小さな羽根の生えた女の子。
   何でもその名前を【フェアリー】というらしいが。
   いつも、菫はその妖精のような女の子のことをファーと呼んでいる。
   それらの事実を美奈子は知っているだけ。
   「今日はどうする?」
   「何だったらまたうちにきて一緒に食べない?」
   そんな会話をしつつも。
   学校帰りに一緒に買い物にいくのが日課になっているこの二人。
   一人で暮らしている、というのに。
   彼女、菫がすんでいる家はかなりの大きさで。
   彼女の協力もあり、美奈子たちが住んでいる山の中にとあるとある小屋も。
   すでに今では小屋、といえる代物ではなく。
   きちんとしたものにとなっている。
   まあ、美奈子の入院費用などのために。
   両親より受け継いでいた様々な遺産。
   それらはすべて売り払い、今、彼女たち、羽柴兄妹にとあるのは。
   その身一つのみ。
   一人で住むのは何だから、一緒にすまない?
   というその申し出はいまだにあまりに申し訳ないようで受けてはいないが。
   美奈子たちが住んでいる場所は。
   山海高校の私有地でもある、山の中。
   その中にとある山の中。
   その山の木の上にと羽柴兄妹が住んでいる家はある。
   そしてまた。
   菫がすんでいる家はというと。
   やはり、山海高校の私有地である山の中。
   中ではあるのだが、ちょうど私有地との境目。
   本来はそこには何もない草原が広がっていたはずであるのだが。
   だが、いつその地が売れたのか、それは誰にもわからない。
   だが、一夜にしてそこに家がたったのもまたそれは周知の事実。
   最近の家は一夜で建てられるものもあるんだ。
   とのんきな人々はそんなことを思いもしたりしたものの。
   「え、でも迷惑じゃない?」
   「人数が多いほうが食事は楽しいじゃないv」
   そんな女の子らしい、といえばらしい会話をしつつも。
   そのまま、道を歩いてゆく二人の姿がしばし見受けられてゆく。



   「うん?」
   何かよくない気が…
   気、というかそれは気配。
   特殊な力をもっている彼だからこそ。
   その気配を感じ取るのは誰よりも敏感。
   「すいません。校長。ちょっと用事ができましたので、また後で!」
   いいつつも。
   先ほどまで手伝っていた山海高校の校長が作っているその家庭菜園。
   その手伝いをひとまずおき。
   そのまま、走り出してゆく一人の少年。
   「ほっほっほっ。がんばりなさいよ。雷君。」
   何をしにいくのか。
   詳しくきかないままに、笑顔でそんな青年を送り出している一人の男性。
   そのすこしふくよかな体系と、つるり、と光ったその頭。
   そんなすでに髪の生えていない頭にと太陽の光が反射し。
   あたりにその光を注いでいるそんな校長、と呼ばれたその人物の声に。
   「はい!」
   元気に挨拶し、そのまま駆け出してゆく緑の髪の青年が一人。
   

   ここか・・・・・
   あの、宇宙の脅威、ともいわれている、とある花。
   すべての生命を食い尽くして成長してゆくそれを浄化させた。
   その事実はすでにあたりの宇宙に情報として伝わっている。
   ゆえにこそ。
   そのようなことができるその力、またはそんな惑星をその手にいれれば。
   すべてのものは思うがまま。
   「まずは偵察部隊を!」
   「「はっ!!!」」
   見下ろす空間に見えるのは。
   暗き空間の中にとぽっかりと浮かんだ青い、まるで水晶球のようなとある球体。
   それが、青き星、地球…
   「この美しき星はわれらが手に…」
   地球、という惑星の外、つまりは宇宙空間にて。
   今、この星は新たな脅威に見舞われようとしていることは…
   それは。
   地球の人々の誰も知らない事実である……
  

  

   「・・・・さってと、始まったわね…」
   「?どうかしたの?菫ちゃん?」
   買い物の途中でふとつぶやく菫の言葉に首をかしげて問いかけている美奈子。
   「ううん、何でもない。」
   さって。
   正体ばれないようにいろいろと行動しましょっと。
   そんなことをおもいつつ、だが、そのことは当たり前ながら表情には出さずに、
   にこやかに微笑み話を交わす菫の姿が。
   見受けられてゆくのであった。

  


                                    −続くー

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  あとがきもどき:
      何だか久しぶりの打ち込みです。
      というか、問題は。
      購入した、勇者エクスカイザー。
      GNBA−1060
      税込み41000円(約)。
      それをみつつの打ち込みだったり・・・・
      勇者シリーズではじめに考えたのが、このエクスカイザーだったんだよなぁ(しみじみ)
      何はともあれ、ではまた次回にて。
      次回から、菫ちゃん活躍はいりますv(まて)
      ではではv

     2004年7月26日某日

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