まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
このたびは、あまり意味ない短編ですv
でも、もし映画編を打ち込みするとしたら意味がでてきます(こらまて
何はともあれ、いっきますv
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「よっしっ!」
でっきた。
全てを打ち込み終えたフロッピーをパソコンから取り出す。
おそらく、これから後。
得にこの滅びに向かっている世界。
またあの負の気が表にでてくることは明らか。
だからこそ、知っておいてほしい。
かつての…あの、悲劇ともいえる出来事を……
「アンジェ?やっぱり出版するの?」
「うん。やっぱりこれは必要なことだとおもうのよね。
だけど、一応は物語として……それで、ウォン財閥と話はついた?お母さん?」
あくまでも自費出版。
だがしかし、その出版元はウォン商会。
それは…これから先における必要性であるがゆえ。
そんなふわふわの金色の髪の少女の言葉に、
「ええ。…向こうも乗り気でしたよ。長」
「ふふ♡」
主星にとある小さな家。
その中で繰り広げられている母娘の会話。
アンジェリーク=リモージュ。
七歳の春……
聖使徒たちの休日
「しかし……さすがというか、何というか……」
「ですわな~……」
思わず、唖然とするというか感心せざるを得ない。
先日、不思議な霧にと包まれて、移動した先は次元の狭間に存在していたとある浮遊大陸。
そこが、未来からきた神獣の宇宙の大陸であり。
そしてまた、その大陸に未来の神獣の宇宙の宇宙意志。
アルフォンシアが封印されていたなどとは。
だが、それも驚いたが…あの地で日々をかなり過ごしたはずだというのに。
戻ってみれば、時間はほとんどたっていない。
何でも、神鳥の女王曰く、
『皆に迷惑かからないように、時間率を変えてたからあの霧発生から一分もたってないから♡』
とはいってはいたが…
まさか、ほんとうにそのとおりだとは。
「まあ。陛下のお力は我々には計り知れないものがある。ということでしょう。
……それより、わざわざセイランさんまでこられている。ということは。
例の女王陛下からの申し出を受けてくださる気になったのですか?」
先日の、アルカディアの一件で皆よく頑張ってくれたから。
というので、神鳥の女王、アンジェリークが提案したこと。
それは、関係者全員をとある温泉地にと案内する。
という事柄。
さすがに女王補佐官ロザリアや、守護聖の首座たる光の守護聖ジュリアスは反対したが、
『時間率を変えるから、聖地ではほんの数分程度よ♡みんながんばってくれたんだし。
それに、すこしはみんな疲れを癒さないとね♡』
その一言で、ある意味女王命令ともいえる事柄となり……
そして、王立研究員の主任であるエルンストがその幹事を任された。
それをウォン財閥総帥のチャールズに相談したところ、いい場所がある。
というので、その相談をかねてここ、主星にとある王立研究員にとやってきている、チャールズ。
そしてまた、少し確認したいことがあるがゆえに、同じくやってきているセイランの姿が。
「まあ。気分転換。というのはいいけどね。というか僕はちょっと陛下にお聞きしたいこともあるからね」
「あ~……例のあの本の一件ですか。こちらもこまってますねん。あれには……」
アンジェリーク=リモージュが十歳のときに自費出版で発売したとあるファンタジー小説もの。
だがそれは、人々の心を捉え、今現在にわたるまで幾度も出版されなおし。
根強い人気を誇っている。
出版元がウォン財閥が経営しているウォン出版であるがゆえに、
その作者などにおける問い合わせも多数毎年送られてきている。
という現状があるが。
それでも…よもや、その作者は今の女王陛下です。
というわけにもいかず。
ましてや、クリスタル一族のことを公にするなどということは、彼等の一族との約束を反故することになる。
それゆえに、どうにか今の今までウォン財閥側とすればそういった追求を逃れていたのだが…
「僕のところにも、あの映画監督はやってきたよ。
もし許可されたら是非とも僕にあれに関して詩をお願いしたい。とね。あと作詞をって」
ある意味、同じ芸術家として共感する部分はあるにしろ。
あのとき、あの本を手渡され…読んでみて確信した。
設定が星という一つのものにかわっているが…おそらくそれは、本当のこと。
即ち…星、という小さなものではなく…宇宙におこった出来事の物語……
最近、あの話を是非とも映画化したい。
という有名な映画監督がしつこく、ウォン財閥総帥であるチャールズに交渉を持ちかけている。
その現実がチャールズことチャーリーの頭を悩ませている。
初版が出版された年代てきに、著者はすでにこの世にはいないであろうが、
それでも、権利をもっている一族のものはいるはずなので、そのひとたちに話をつけたい。
とその監督は申し出ているのである。
…そもそも、著者自身がいまだに健在だ…というのは…絶対にいえない公然の秘密……
しみじみと何やらそんな会話を繰り広げている二人を見ながら、
「あとは。ヴィクトールですけど。そちらは陛下が何か手をうっている。といわれてましたし。
あとは…日程ですね。あ。チャーリー。
いい場所がある。といっていたあそこにひとまず決定させていただきました」
「そりゃ、何よりですわ。あそこはまだオープン間もないですから。
守護聖様がたが全員そろってもあまり騒ぎにはならないですしね」
「ま、たまにはそういった温泉につかって新しい感性を磨く。というのもいいしね。
それで?いつごろにするわけ?僕の都合はそれにあわせるつもりだし……」
興味あることはとことんしきつめないと気がすまない。
それは、彼が宇宙に名高い芸術家。
というだけの気質だけではなくて…ある意味、どこか知らなければならない。
と漠然と思っているからに他ならない……
「さって。みんな準備はいい?」
「何かたのしみだね~。そういえば皆で温泉なんて始めてじゃない?」
にこやかに謁見の間にと集まっている全員を見渡し言い放つリモージュの台詞に、
わくわくしながらも横にいるランディたちにといっているマルセル。
「しかし…陛下。我等全員が聖地を空ける…というのは……」
未だにぶつぶついっているジュリアスの台詞に、にっこりと微笑み、
「あら?でも皆の交流を深めるのも大切なことよ?
それに、時間率調整からして、ここの時間はそんなにあけないし。だから問題ないわよ♡
そもそも、どんな場所にいても宇宙を支えるということはできるしね♡」
さらっといいはなつそんなリモージュの台詞に、
「ジュリアス。陛下は皆様が先の一件でかなり心労を使われたであろうから。
というお心からこのたびのことを計画されたようですから。
たまにはゆっくりとみなさん、疲れを癒してくださいね」
続けざまに横にいる補佐官でもあるロザリアが、そんなジュリアスたちをみながらも説明する。
そして。
「陛下。とりあえず、先に皆さんはあちらにいっているらしいです」
そんなリモージュにとうやうやしくお辞儀をしながらも言ってきているエルンストの姿が。
今回の幹事を任されたこともあり、かなり緊張しているのも事実なのだが。
「皆をあまり待たせるわけにはいかないし。なら、いきますか♡みんな、用意はいいかしら?」
にっこりと。
その場に集まっている守護聖全員と。
そしてまた。
自身と、ロザリア、それに王立研究員の主任でもあるエルンスト。
そんな全員を見渡しながらも微笑むと同時。
全員がこくりとうなづいたのを確認し、やがて、リモージュの体から淡い金色の光が発生し。
それはやがて、その場にいる謁見の間にいる全員を包み込んでゆき、
シャラッ…ン……
やがて、かろやかな音とともに、その場にいた全員の姿がかききえてゆく……
「しかし。さすが陛下だよね~」
「そうね。私も見習わなくちゃ」
感心することしきり。
とはこのこと。
あのとき、自分の宇宙の時間率。
そしてまた、神鳥の宇宙の時間率すら、次元の狭間でコントロールしていた、
神鳥の宇宙の女王、アンジェリーク=リモージュ。
このたび、リモージュからの提案で、まだまだ発展途上であり、あまり留守にする。
というのは楽しくないが、それでも。
宇宙の意志たるアルフォンシアの意見もあり、こうしてこのたびの行事に参加しているこの二人。
神獣の宇宙の女王、アンジェリーク=コレットと、そしてその補佐官レイチェル=ハート。
次元回廊も通らずに自力での次元移動ができる。
というその力の大きさにも尊敬することはしきりだが。
まだまだ自分達の宇宙は発展途上。
ようやく生命が誕生し、様々な自然が生み出されている…という現状がある。
まだ、知的生命体…といった存在は誕生していない。
そもそもは、魂を生み出す【魂の泉】そのものが、いまだ成長しきっていない。
というのも一つの理由。
自分達が宇宙を育てて育成し、創生してゆく上で。
やはり普通に暮らしていては判らなかった信じられない事柄が様々ある。
あの泉が成長しきり、そしてそこから魂が様々に誕生し。
やがてそれらが宇宙にと広がり…そして誕生してゆく新たな生命体。
その中からやがて自分達を支えてくれる守護聖が誕生する。
それがいつになるのかはわからないが。
だが、それまでにいくつかの試練がある。
というのはリモージュから聞かされて彼女たちは知っている。
それがどのような試練なのかまでは詳しくは聞かされていないが。
今回のこの温泉のたびもまた、その試練の前の骨休めにもなるだろうから。
という宇宙意志たるアルフォンシアの意見もあって参加しているこの二人。
彼女たちはまだ知らない。
自分達の宇宙がこれからどのような発展を遂げてゆくのか…というのは。
判っているのはただ一つ。
それは……きちんと発展していき、浮遊大陸ともいえる大地が誕生する。
ということのみ。
それは、アルカディアの一件において知った未来の現実。
「ん~!!でも、何かひさしぶり!」
「せっかくの好意だもん。ゆっくりとしようね。アンジェ」
「そうね」
まだ開発中の温泉娯楽地。
というのもあってか人はあまりおらず、それでいて自然も豊か。
だからこそ気持ちよい。
自然の風がここちよく感じる。
このような緑あふれ、生命力あふれる宇宙にするのが彼女たちの願い。
彼女たちがそんな会話をしていると、
「あ。アンジェ!それにレイチェルっ!」
何やらよくよく見知った聞きなれた声が二人の耳にと届いてくる。
みれば、視界の先におもいっきり何もしていなくとも目立つ集団が一つ……
その中の一人が、人懐っこい笑顔をうかべながらも、彼女たちのほうにと駆け寄ってくる。
そしてまた。
「こんにちわ。アンジェリーク。そしてレイチェル。今回はゆっくりと体を休めてね♡」
そんな二人に対してにこやかに微笑みかけているのは……
「「陛下。わざわざのお招きありがとうございます」」
「気にしないで♡それに、ついでだから、アンジェリークに時間率の調整の感覚。
その身で感じてもらって慣れてもらおうとおもっただけだから♡」
にこやかに微笑みかけてきたふわふわの金色の髪の少女の言葉に、
二人して敬意を示してお辞儀をする。
そんな二人に対してにこやかに微笑み、そんなことをいっているのは。
いうまでもなく、神鳥の宇宙の女王であるアンジェリーク=リモージュ当人。
本当の目的はそれだけではないのだが、今はあえて口にはしない。
とりあえず、いくら人気がない場所とはいえ。
一応は今発展途上中のとある惑星。
しかも今、この星では自然の豊かさを利用したレジャー計画が持ち上がり、
様々な観光客なども多々とやってきている。
それゆえに。
ふわっとリモージュがすっと手を前に伸ばしかざすと同時。
ぱうっ……
そこになかったはずの乗り物が瞬時のうちにと出現する。
「…何か目の当たりにしたらすごいよね~」
それをみてしみじみというレイチェルに対し、
「本当。私もここまでの力もてるかしら?」
不安げにとつぶやくコレット。
「何をいってるのよ?あなたにもこの力はあるのよ?さ、みんな、のって♡いきましょ♡」
「つ~か。これの運転手は……」
「あら?ゼフェル。そんなのはいらないわよ♡」
がくっ。
さらっというリモージュの言葉におもわずがくりと肩を落とし、
「お…おまえなぁ……というか…ま、いいか。さ、いこうぜ!」
言葉をいいかけるものの、その語の台詞をどうにか飲み込んでそのまま乗り物にと乗り込む。
そんなゼフェルに続き、ひとまず全員がそれにと乗り込み移動してゆくことに。
「うわ~!!すごいっ!」
従業員専用という裏口にと車を乗りつける。
全員が降りると同時に車は音もなく光の粒となり掻き消えて後にはまったく痕跡をのこしていない。
「おまちしておりましたぜ。みなさんっ!おひさしぶりですな~!!」
余計な混乱を招かないために、ここには自分しか今は出てきていない。
車から降りてきたリモージュたち全員にむかって元気よく声をかけているのは…
「あ。チャーリーさんだ。久しぶり…って、そんなに日にちたってないと……」
そういいかけるマルセルに対し、
「外界では聖地とちがって時間の流れが違うってこと失念してないか?おめえは?」
「ひ、ひどぉいっ!ゼフェル!僕だってわかってるよっ!」
あのアルカディアの一件からほんの数日しか経過していない。
それでも聖地の外ではすでにもう数ヶ月は軽く経過しているらしい。
その事実を目の当たりにするたびに、自分達という存在における焦燥感を感じざるをえないが。
それでも、そんなゼフェルにと言い返しているマルセルの姿。
「こんにちわ。チャーリーさん。お世話になりますね」
そういいながら、目の前にいる裏口の入り口にといるチャールズにと挨拶しているのはランディ。
「本来ならば我等が聖地を離れるなどとは好ましくないのではあるが……
陛下のご命令ということもあることだしな…世話になる」
何か絶対にこのたびのことには裏があるのであろう。
というのはかんぐってはいるが。
それが何なのかジュリアスですら判らない。
「まあまあ。みんなゆっくりしていってくださいな。もうセイランさん達もきてまっせ~」
滅多に人前とかには姿を現さないセイランではあるが。
ほとんど強制的にこの地につれられてきていたりする。
正確にいうならば、作品の取引場所にここを指定されたから出向いてきたのであるが。
その裏にまさかリモージュの計画がある…とはしらず。
「ちょっと。チャーリー。サウナとかエステもあるってほんと!?」
「ええ。ばっちりですわ!オリヴィエ様!」
「んふふ~♡それは楽しみだね~♡」
そんな会話をしている彼等とはうってかわり。
「何だか、ひさしぶりにゆっくりできそう。アンジェ。とりあえず陛下のお言葉に甘えて、
このたびのこの旅行はゆっくりとしようね?」
「そうね」
そんな会話をしている神獣の宇宙の女王と、そしてその補佐官。
アンジェリーク=コレットと、レイチェル=ハートの二人の姿。
そしてまた。
「あ~。まあ、たまにはこういうのもいいかもしれませんね~」
先日まで何やら短い期間にいろいろとありすぎて全員気が張り詰めていたであろう。
というのは用意に想像できること。
「まあ、ここは陛下のお心のままに。ということですね。ルヴァ様」
「……ふっ……」
そんなルヴァとリュミエールの会話をきき、ふっと笑みを漏らしているクラヴィス。
この中で唯一、この旅の意味を理解しているのはおそらく彼のみであろう。
だが、彼はそのことを誰にもいうつもりもなく、また話すきもさらさらない。
全ては、運命の導くままに……
そんな会話をしている最中。
「これは。ようこそ。みなさま。お待ちしていました」
いってかしこまりつつもでてくる人物が一人。
『ヴィクトール!!』
「ヴィクトールさん、ひさしぶり~!」
そんな彼にと様々な声が投げかけられていたりする。
彼もまた守護聖たちとともに、この宇宙を守った経験の持ち主であり、
そしてまた……
「ヴィクトール。そんなにかしこまらないで♡ね♡」
「いけばわかる。といわれてきましたけど…チャーリーからきいたときにはびっくりしましたよ……
陛下。前にもいいましたけど、聖地をほいほいと出かけていいんですか?」
「ヴィクトール。その旨は私のほうからもよくよく陛下にいっているのだが。
今回ばかりは私もお前と同意見だ」
珍しく、そんなヴィクトールの意見に同意しているジュリアスの姿。
一方では、
「ま。いいんじゃない?型にはまってなくて僕は素敵だとおもうけどね」
そんな彼の後ろからくすくすと忍び笑いをしながらいっているおかっぱの男性が一人。
「だけど。ほんとうに久しぶり。まさかまた会えるなんて」
紅い髪の少年がそういってくるのをうけ、くすっと微笑み、
「さあさあ♡みんな、とりあえずゆっくりとこの温泉を楽しみましょ♡」
その胸の中にと秘めているとある事実を誰にもいわず。
リモージュは全員をそのまま、かの施設の中にと誘ってゆく。
これは、親睦を深めるための一つであり。
そしてまた……
「こんどこそ!いい返事を!」
リモージュたちが温泉レジャー施設に入ったのと時を同じくし、
この宇宙において名の知られ始めているとある映画監督が一人。
とある許可をもとめてチャールズのもとを訪れるべくこの惑星にと出向いてくる。
それは…かつて、リモージュが執筆していたとある小説の映画化の許可を…
発売元であるウォン財閥そのものから許可を得るために……
それは、リモージュと、そしてクラヴィスのみが知っている事実…
今、ここに。
守護聖、そして聖使徒たち、そして女王、といった。
この宇宙の存続に関わる全てのものたちのかりそめの休日が執り行われる。
彼等の招待は一部の存在以外にはしられておらず。
それゆえに…他のこの地にやってきていた観光客などが騒ぎ出すのは…又のお話……
-終わり♪ー
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あとがきもどき:
薫:さてさて。このたびのこれはとりあえずさわりのみ(笑
この後、ジェムの一件があり、そしてエトワールの一件があり。
それから後に映画の一件にはいりますv
何はともあれ、意味がないけど。リモージュちゃんが。
皆をむりやりに温泉につれだしたvというのがいいたかっただけです(笑
んではでは、また今度v
2007年4月1日(日)某日