まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
何となく。月のイメージ強いので。
でもいい月の画像がないのよね・・・・。
とりあえずちと編集して月画像つかってみたり・・・
ぽんやり、とした月画像・・・作りたいのに・・・くすん・・・
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メビウス・レクイエム ~プロローグ~
何もかもが面白くない。
面白くないどころか、どうしてこんな現状に満足しているのか。
虚栄心と権力とに明け暮れている自らの血筋である王族。
そして、その権力に取り付かれたその末路は、もっとも大切な人をも死においやった。
瞳の色が異なるがゆえに、忌み嫌われていた自分に光を取り戻してくれたとある女性。
だがしかし……彼女の声はもう二度と……
側室になるのを断った。
ただ、それだけ。
だがしかし、彼女の想い人が誰かがわかっているがゆえに実力行使にとでた皇帝。
逃げ道はなかったが、それでも自らの信念を貫き通すために逃げる道はただひとつ。
そこにあったひとつの窓のみ。
……ごめんなさい。レヴィアス……
迫ってくる皇帝を退けるためにと。
自ら窓より身を躍らせた、もっとも大切で、かけがえのない存在。
しかも、それは、ただ単に。
レヴィアスを困らせたいがための、ただの嫌がらせ。
しいていうならば、他人のものは自分のもの、といったおごりの結果。
復習を誓い、そして自らが本来ならば皇位を継承するはずであった。
にもかかわらず、人のいい父はだまされ、そして母は何もいわずに。
今、皇位についているのは、本来ならば皇位に就けるものではない。
もともと第一王子であった自分と、王位継承権第一位の父。
その父から受け継ぐべきすべての力。
このような腐った世界ならば、一度改革し作り直すことが必要。
そのためには……駒となるモノたちもまた必要。
純粋なまでの心をもっているがゆえに。
そしてまた、今まで隠されていた、その本質。
すべてを作り直すために世界を改革する。
それは、彼にとっては当たり前ともいえる選択。
そして……
仲間、とおもっていた人物にと裏切られ。
そのために、九人の仲間たちは次々と処刑された。
だが。
処刑されたのは肉体のみ。
すでに、自らの力をもってして。
彼らの魂はすでに救い出している。
皇帝ですら、魂を自由になどはできはしない。
物心ついたころから、人の魂や精神、そういったものを視ることができ、
また多少は操るすべをもっていた彼のこと。
そして、その金と緑の瞳は見るものをとりこにする。
この世界にかつての本来の伝承が残っているならば、この瞳の持つ意味が理解できたであろうが。
だがしかし。
長い年月の中でその伝承はあからさまにと書き換えられ、真実は闇の中にと埋まっている。
捕らえられた自分自身に下された判決は死刑。
だが。
力のないものたちに自分を裁くことなどはできはしない。
ゆえにこそ…
「我は必ず戻ってくる。ほかの宇宙を征服し、力をため。
これは革命ではない、正統なる血の復習だ。我こそこの宇宙を総べるもの。
我は何ものにも屈しない。この手に帝位を掴み取るまでは!」
死刑台の斬首台より力をつかい飛び上がり。
眼下に見える人々にと高らかにと言い放つ。
黒い髪が風にと揺れる。
ここまでの力をもっている存在など、この宇宙においているはずもない。
彼をここまで追い詰めたのは、他ならないこの世界の人々。
本来、彼自身は心優しい心をもっているというのにもかかわらず。
闇にとらわれてしまったのは。
かの余波と、そして、人々の悪意を敏感であるがゆえに吸収してしまったがゆえのこと。
彼の力は宇宙空間ですら生き延びることができる。
それは本質が一番【コスモスメイト】と近しい間柄であるがゆえに。
だが、その事実を彼自身も、そしてまた、当然、この世界における誰もが知るはずもなく。
処刑台より飛び去る彼…レヴィアスが二度と戻ってこれないように。
王族すべての力をもってして宇宙全体にと結界をはり、彼を宇宙の外にと追放してゆく。
宇宙空間に追放すれば、二度と、戻ってこれるはずもなく。
そして、常識的に考えれば。
宇宙空間で生きながらえることなど、いくら魔道の力をつかったとしても。
そう長くは生きられない……という判断のもと……
それは。
コレットとレイチェルが作り上げた新宇宙。
それが安定し、星星もまた、あまたと出来上がり。
あとは、生命体の誕生を待つばかり。
そんな新宇宙の状況と。
試験も終わり、平和を取り戻した聖地。
そんな時間帯にて起こった、別の異なる星雲系の宇宙でのこと……
深遠なる虚無ともいえる、暗い空間。
「……ふっ。こうきたか……」
自分の生まれ育った宇宙。
どうして宇宙空間にまで逃れられることができたのか自分でもわからないが。
だが、確信的に【できる】と判断した。
そして……今。
自分は、自分がいた宇宙、すなわち。
星雲系を見渡せる【場所】から、そこを眺めている。
強い結界の力を感じる。
それは、自分が戻ってこれないように、との力。
だがしかし。
それは、星雲すべてではなく、たかが、ひとつの銀河どまり。
「……ふっ……」
この程度の力か。
ならば。
われはもっと強い力を手にいれて、必ず……
復習を誓った彼の心には、今はもう、かつてのやさしい心は心の奥深くに封印されている。
「とにかく、もっとも今我に力を与えるその宇宙に……」
そう漆黒の虚無の空間にてつぶやき。
そのまま。
宇宙の深遠なる空間より、その黒髪の金と緑の瞳をもつ顔立ちの整ったその青年の姿は。
つぶやきと同時に掻き消えてゆく。
それは、あてのない空間移動。
本能のままに。
自らが今、もっとも必要とする力を求めて移動する。
本来ならば、目的地を定めて移動する。
そうしなければ、どこにたどり着くのか。
また、悪くすれば、亜空間にと取り残され。
二度と、
それがわかっているからこそ。
そのまま……彼はその本能が導くままにと。
そのすべての力をもってして移動してゆく……
エーン……エーン……
子供がないている……あれは……
廃墟とかした中。
一人の銀の髪の小さな子供がうずくまり、そこにて一人でないている。
周りには、累々と横たわる、黒い何か。
焦げ臭いにおいと、周りからは、大地からマグマが噴出し。
今にもその少年すらをも飲み込みかけている。
「……エリオス!」
あのとき。
物心がついたとき。
気がつけば、無意識にと移動していた。
あわてて、駆けつけたときには。
周りにあるのは……一番見せたくなかった光景。
あの惑星の中にいるかぎり、平和で絶対に見られない、そんな光景。
人の……大人たちが繰り広げられる争いは。
人の命、いや、すべての命を軽んじる。
「ね~さまぁぁぁぁぁぁぁ!」
周りから話とかは聞いてはいたであろう。
だけども。
幼い彼にとって、その衝撃はいかほどだったのか。
それを思うと心がいたい。
「アンジェ!急がないと!ここの惑星も消滅するわよ!?」
「わかってるわよ!ロザリア!」
姿が見えないのに気づき。
親友である、彼女とともに。
弟を探しにここまできた。
今、まさに、この惑星は消滅に瀕している。
それも。
星にすむ生命すべてをなぶり殺し、その精神体をエネルギーとして利用するためだけに。
命を奪ったその後に、惑星そのものの命ですら利用しよう、とする大人たちのために……
それは。
一度この世界そのものが消滅する前の、ある日の出来事。
ゆっくりと瞳を開く。
見上げるのは、見慣れた天井。
ゆっくりと広いベットから起き上がり。
窓のそばにと歩いてゆく。
外には自身の力において、晴れ渡り、空には星空が具間みえている。
「……エリオス……」
自らと、そしてフェリアーナの手により。
この空間そのものに張っている結界は、敵意あるものは受付はしないが。
だが……その存在が、【特定のモノ】であれば話は別。
無意識に、この地にと引かれてやってきたのはすぐにわかった。
今、まさに。
星雲系のはずれではあるが。
主星系雲の外たる銀河にではあるが。
確かに。
懐かしい波動が、今ここに出現した。
だが、その波動から感じるのは……悲しみと、そして……
「……あの子の心が安らげますように……」
何ごとも突き詰めてやらなければ気がすまないあの性格は、幾度転生しても同じこと。
ならば。
気のすむように、あの子の心が安らげるように。
だけども。
自分が今納めているこの地。
この地の命を軽んじることなどもできるはずもない。
ならば。
どうすればいいのかは……おのずから、道は見えてくる。
「……避けては通れない……か……」
すべてが見通せる、というのは。
それなりに、つらいことも必然と起こってくる。
だけど、それすべてを望んだのは……ほかならぬ自分なのだから。
そうつぶやくネグリジェ姿のリモージュの視線の先で。
シュッ……
一筋、流れ星が夜空に流れ落ちてゆく……
新たな物語は・・・今、始まってゆく……
-第1話ー
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あとがきもどき:
薫:はいvようやく天空の鎮魂歌編にやってきました・・・・
でもこれ、実は私まだクリアしてないんですよね(こらこらこら!
まあ、このお話は。初のRPGゲーム、アンジェリーク。そのお話です。
といっても、私オリジナルの過去の光景とかもでてきますけどね(まて)
もともと設定からすべて違うしなぁ。このアンジェリークにおいては(笑
ま、そんな駄文ですが、よんでみよっかな?
という人は、気長にお付き合いくださると・・うれしいかなぁ?(だからまて
何はともあれ、それでは、第1話にてお会いしましょうv
んではではv
2004年6月26日某日
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