リモージュの秘密の大作戦♪ ~第五話~
「ほら、出かけるぞ。後は頼んだぞ。」
「はあ。しかし、父さん。聖地とは……」
「……まあ、注文があったのは、事実だからな。お客様第一!!これがウォン家の家訓だからな。」
先日、ちょっと、十数年ぶりに注文してきた固定客。
だが、今までとは違ったのは。
その届け先が、聖地という特殊な場所だったこと。
ちょっと、特殊な情報網で、その人物『アンジェリーク=リモージュ』のことを調べてみると。
確かに。
彼女は、十数年前いや、もうすこし前に、聖地へと召喚されているとか。
なんでも、一般人なのに、女王候補に選ばれてとか……
あのときの女王交代は、この宇宙そのものの、絶滅の危機にあったらしい。
女王の力で、この宇宙は救われた。
新宇宙へ、全ての惑星や星星が移動したのである。
その旨は、前女王より、この銀河……つまり、宇宙の滅びの危機は伝えられていた。
そして、望むのならば、移動するということも。
とうぜん、銀河の全ての星星や、惑星などは、その呼びかけに応じ。
そして、今。
この宇宙は平和そのものである。
かつて、所々で見えていた惑星崩壊というショッキングな出来事もなく。
……まあ、惑星の寿命が尽きている星は除くとして。
そんなこんなで、お得意でもある、この人物。
ウォン家にとっては、実は、関りが多少ならずともあったりする。
この人物は、一般的には、絶滅していると思われている特殊な一族の一員。
彼らの存在もあり、創始者のウォンは、
ここまで、このウォン財閥を、宇宙一の地位まで、確立できたのである。
彼らから、星や命の声を聞くことの大切さを学び。
そんなこんなで昔から、この一族に対しては、
ウォン家では、何かしらのサービス、そして、待遇を心がけていたりする。
何しろ、この一族。
普通とは違い、果てしなく寿命が長いのだ。
それゆえに、需要させる品も多々とあったりするのもまた事実。
その一族の少女。
いや、一族の少女でなくても、注文があれば、届けるのは当たり前。
ただ、その届ける位置が……
「ほぉら、チャールズ、いこうな?」
ひょいと、一歳にもならない孫を抱くウォン財閥総帥。
「父さん。まさか、女王様に会えるとは思いませんが……まあ、失礼のないように。」
総帥の息子であり、社長であるアルタイルがいう。
「まあな。分っているさ。何より、場所が、あの聖地だからな。」
そういって、注文うけた、品物を準備して。
いけるところまで専用ジェット機で行くことにしているウォン財閥総帥と、その孫のチャールズ。
さて……
何がいったい、待っているのか……
彼とて、聖地にいくのは初めて。
期待と不安に襲われつつ、ジェット機を降りたってゆく。
「さぁ、ここからは歩きだな。」
聖地の近く、その近辺は。
特殊な空間に覆われているために、通常の移動手段は取れないのである。
つまり。
聖地を保護するために、広い自然の大地が広がっているのである。
まあ、聖地そのものが、実は、この惑星とは別次元に位置しているというのもあるが。
ここは、この銀河の中心にある、主星。
この主星上に、女王の…銀河を統治する聖地がある、といわれている。
女王は、そこから、宇宙の均衡を保ち、また導いてゆく。
特殊な九つのサクリアを導きながら。
余談だが、聖地から、直に移動する方法に専用の宇宙船というのがある。
銀の宇宙船だが。
これは、主に、守護聖などの専用である。
守護聖とは、この世界の守護人。
女王を補佐する、力の持ち主。
それぞれのサクリアをその身に秘めており、女王に直属に仕えている。
そんな彼らは、一般の人々にとっては、神様のような存在の人々。
彼らは、女王の意思をうけて、惑星の行事や。
その他、力がなくては解決しないような、事柄があれば、いろいろな場所に赴いてゆく。
……まあ、滅多として、お目にかかれる存在ではない。
……が。
実は、約二名。
直々下界に下りている守護聖もいたりするのは……一般の人々には知られているよしもない。
広がる、大自然をかみしめながら、彼らは進んでゆく。
この辺りでは、治安の問題は起きるはずもなく。
また、場所が場所だけに、少数人数での移動である。
やがて、彼らの行く手のその視界にと白い門が見えてくる。
「……これが……」
全員が感嘆のため息に近い声を上げる。
門の中は、結界により、見えないが。
これが、噂に聞く……聖地への唯一の出入り口。
……門。
と呼ばれている…聖地と外界を結ぶ唯一の…道。
-続く
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あとがきもどき:
ウォン財閥社長、アルタイル=ウォン。
その長男。チャールズ=ウォン。(後の謎の承認チャーリー)
会員番号129725(リモージュの通信販売会員番号)
とりあえず、今までの、設定・・・ああ。書いてる本人が忘れそう(まて!)
ちなみに。1
シャルロッテさん♡私は好きです♡由良カイリ先生の漫画に登場してます♡
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