エル様漫遊記番外編ルナ ~セイルーン~第3話~
「―うむ。おそらく・・・・・クリストファー=ウル=ブロッゾ=セイルーン・・・・・」
口調が重いフィルさ殿下。
「叔父様が!?そんなことを!?」
その言葉に驚愕の声を上げているグレイシアさん。
私も気配からして違うと思うけど・・・。
視た限りでも。
「??」
理解してないシルフィールさんにガウリイに。
・・まあ、よく、このガウリイという人間も、エル様と行動ともにしてて・・・・・・・。
・・・・・・・・やめときましょう・・・・・・・
「つまりは、フィルの弟ってこと♪」
私が説明するまでもなく。
エル様が首をかしげる二人にと説明してくださってるし。
「じゃぁ、さっそく、今晩にでも♡」
・・・・・・・・・・・・・え!?
今晩!?
今晩って・・・え・・エル様!?
私が驚いて振り向くまでもなく。
「・・すまん、頼む。」
「まぁぁぁかせて♡」
いつのまにか。
フィル殿下とエル様の話しは、今晩・・ということで話しの落ち着きを見せていたりするし。
「お父様、この私があの子につなぎにいきますわ。」
なぜか、そういって、言っているグレイシアさん。
・・・・・というか。
何か、召喚して、その騒ぎに便乗して城の中に入り込めばいい。などと思っているようなんだけど・・。
グレイシアさん・・・
彼女の召喚術って・・・・いらないものを、同時に多数にアレンジしてあるから・・・・・・・暴走するのよね・・・・
そして。
今この状況で。
もし、グレイシアさんが、何かを召喚して・・・・そして、もしも。
エル様がここにいらっしゃることが、他の誰かに知られたらぁぁ!!!
・・そ・・それだけは何としてでも防がないと!
「フィル殿下?折角、久しぶりにグレイシア姫とお会いしたのですから?ゆっくりとお話などしていてくださいな?
ガウリイを護衛に付けておきますので。シルフィールさんはここにいますよね?」
何とかグレイシアさんを押し留める。
そうでもしないと・・・。
「ふむ。それもそうであるな。グレイシア、旅での話しを儂に聞かせてくれるか?」
私の言葉にうなづきつつ。
グレイシアさんにと話しかけているフィル殿下。
・・よっし!
これでグレイシアさんの術の暴走だけはどうにか免れるわ!
「なあ?リナ?本当に大丈夫か?」
夜。
外のほとばりが落ち着いて。
すでに外は暗闇が押し寄せている。
とりあえず、刺客に狙われている(らしい)というフィル殿下の護衛役にガウリイを残して。
私とエル様だけで行動することにした私達。
・・・・というか。
エル様一人のお手を煩わせるようなこと、できるわけがないじゃない!
このガウリイとかいう人間。
どうやらエル様との手合わせを望んでいるらしいけど。
・・・・・・・・そんな恐れ多いことを・・・
まあ、エル様もその辺りのことは、どうやら面白がって楽しんでおられるようだから。
・・・・まあ、いいけど・・・・。
エル様のことを・・いや、リナさんの正体を知らない彼らは
私とエル様・・・いや、リナさんが二人のみで王宮に忍び込むと聞いて心配した声を出しているけども。
そーいえば……エル様・・・・彼らに正体・・・教えていらっしゃらないのよね・・・
心配するそんな彼らを後に。
私とエル様の二人でセイルーン王城に向かって移動する。
ま、二人なら別に私も自分の力、使えるし。
・・・・・・・・エル様も同じく。
エル様の場合・・人前でも関係なく使われていらっしゃるようだけど・・・・
あはは・・・
ほぅほぅほぅ・・・・。
梟の鳴き声がかぼそく響き渡る深夜。
ゆっくりと上空に佇む人影二つ。
「・・・エル様、この町、一応、中位魔族の一人が入り込んでいるようですわね。それも、宮殿に。」
ふと。
この国に入ってから気付いていた気配、その気配がさらに強く感じ取れる。
まあ、今は私とエル様二人っきり、それゆえに、別に人目を気にしてリナさんと呼ぶ必要もない。
・・そもそも、そう呼ぶこと自体・・・私かなり神経をすり減らしているのだし・・・。
だって・・・・まがりなりにも・・エル様を・・さんづけなんて・・・・恐れ多くて、恐れ多くて・・。
エル様の命令でないと・・・絶対にできないわよ・・こんなこと・・・・
この十何年間。
ずっとそれは同じ思い。
「あら、ルナも気づいてるのね♡まあ、仮にも、竜神まかせてるんだから、気づかないと、お仕置きだったんだけどvv」
・・・・・・・・・・・・(汗)
私の言葉に。
にっこりと、さらりと言ってくるエル様の台詞。
・・・・言わなかったら・・お仕置きだったのかしら?
そんな怖い考えが脳裏を横切る。
全身から血の気が引くのがはっきりと自分で自覚ができるほどに、顔色も悪くなっているのが自覚できる。
「くすくすくす。しっかし、ガーヴ配下の一人が、こんな所で何をしているのかしらねぇ~♪
アクアのかけた中途半端な術で、Sから離反したって聞いてたけどねvvガーヴはvv」
そういってくすくすとしのび笑いをしているエル様・・。
その栗色の髪が月明かりに照らされて金色に輝いている。
その言葉にはっとなる。
確かに中途半端だったのは認める。
だけど・・それは・・・。
「すいません・・・本人に確認・・といっても、まだ完全に復活してない意識の方に確認したところ・・
・・・・力を大半失っていたので、術が不完全なものになった。と本人は言っておりましたが・・・・」
おそらくエル様はその辺りのことは、当然のことながら知っておられるはず。
だけども言わなかったら言わなかったで。
どうなるのかは。
今までの経験上、私達はよく身にしみてわかっている。
恐る恐る説明する私。
とりあえず・・・。
「と・・・ところで、エル様?どうやって、入ります?空間移動でいきますか??」
今優先するのは、これからどうするか。
一人で勝手にすることなどできるはずもなく。
エル様に確認をとる。
私の言葉に微笑みながら。
「ふっ。まあ、いいわ。その件は、また今度よぉぉぉくねvv」
にっこりわらって私に言ってくる。
・・・・あ・・・・・あはは・・・・(汗)
額から冷や汗がだらだらと流れるのをはっきりと感じつつ。
はっきりいってもうどうにもなれという感情が、わきあがりかけていたりもするけども。
「あら、それに、入るのは、堂々と正面からに決まっているでしょうがvv姿を見えなくすればいいのよ♪」
それ以上の追求はなくて、そういってにっこりと微笑むその言葉に。
「姿を消して・・ですか?」
とりあえず確認を取る。
まあ、確かに造作もないことですけど・・・・。
「そvv人に見られないようにするくらい、簡単すぎるでしょvvたまには、歩いてみる無駄もいいものよvv」
・・・・・・エル様。
楽しんでおられるのですね・・・・
まあ、確かにエル様にとっては、何事においても無駄と呼べるのかもしれない。
その無駄が新鮮で楽しいのであろうことも。
「わかりました。」
しがないただの部下だけど、エル様の性格は把握しているつもり。
・・・・産まれたときからずっと私の上司でもあり母親でもあるエル様。
だから。
それに、逆らえるはずもなく。
その言葉に素直にうなづく。
そのまま、少しばかり、力を使い。
見た目は変わっていないものの。
いつものように。
特定した人でなければ姿が見えないようにと変化を遂げる。
大概、私達のような神族などは普通は人の目には映らない。
まあ、魔族なども叱然り。
今は人となっている私だけど。
魔族などはそれゆえに、実体化。という手段をとっているだけのこと。
エル様は何もされてないようだけど。
それでも。
少しばかり雰囲気を表に出されただけで。
いつものように。
特定した存在でなければ、姿が見えないようにといつのまにか姿を変えられている。
私も・・・っと。
エル様がすでにされているので、私もあわててそのように姿を変える。
そのまま、正面から城の中にと進んでゆく。
・・・・・何とも無用心なことに見張りの兵士の姿もなく。
そのまま、エル様に着き従うように進んでゆくと。
やがてその先にある広場にとたどり着く私とエル様。
向かって、右が、神官たちの、左が、巫女たちの詰め所。
今は確かフィル殿下の二番目の娘がそこの神殿の巫女頭をしている。
その中心にあるのが神殿で。
大概公式行事などはそこにて行われている。
ちなみに。
私もよくそこには公式的な、立場上。『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』として。
いく度か招待されているので出向いたことがあるその場所だけど。
ちなみに、ここ、セイルーンは。
地脈エネルギーを利用した六紡星の結界を形成した街づくりと成している。
そのために、正常なる自然のエネルギーを利用した。
魔術に関しては、威力が六績星の影響で普通の場所から比べれば格段にとアップしている。
あまり兵士達の姿も見受けないままにのんびりと進んでゆく私達。
どうやら、完全に楽しんでおられるらしく。
まったく私達の姿が見えてない兵士達などを、からかっていたりするエル様だし。
まったく気にも留められずに。
そのまま、宮殿の中にと入ってゆく私達。
えと・・。
確か、彼がいる場所は・・・
私が確認作業をしようとしているその矢先。
すたすたと。
そのまま、まっすぐに進んでゆくエル様だけど。
「・・エ・・エルさま?」
一瞬、確認しなくてもいいのかと思って問いかける。
そんな私の言葉に。
「何?あたしに分からないことがあると思って?」
にっこりと微笑みながら言ってくる。
・・・・あう。
そうでした・・・
「・・・・・そうでした。」
常にいつも、自分が再度は確認するので少し思ってしまっただけで。
エル様にはそんなことはまったく必要がないのだと、すっかり一瞬だけど失念していた私。
おそらくというかエル様のこと全てのことが判っておられるがゆえに。
よく、わざとわからないように自分自身に制限加えたりとか、そんなことをされていることを私達は知っている。
そんな会話をしつつも、やがて私達はとある部屋にとたどり着く。
二間続きの奥の部屋。
外の月明かりが差し込み、部屋をほのかに照らし出す。
その部屋の一角にあるベットに、一人の老人が眠っている。
ィルさんの言ったとおりのその容姿の人物が。
「ルナvv一応、分かってるけど、確認、お願いねvv」
「・・・はい。」
どうやらこういったことにはのりが大切と思われたのか。
私に確認するようにと言ってこられるので。
素直に男性の頭の中を覗いて、意識を少しばかり集中し。
この男性が目当ての男性だととりあえず、確認し。
「はい。どうやら、本人に間違いがありません。」
間違いがないことをエル様に報告する。
「あっそ♪」
パチン♪
私の言葉にくすりと笑い。
かるく指を鳴らされるエル様。
その刹那。
私が掛けていた術もまた。
一瞬のうちにと掻き消えて。
私とエル様の姿は、この目の前にいる男性にと映り込むようにと形を成す。
と。
どうやら気配を感じたらしく。
目を覚ます老人が一人。
「な・・・・お前たち・・は?お主たち・・・一体?」
戸惑いの声を上げているけど。
どうやら、私もエル様も、まったくそこに存在感というか気配すらないのでかなり驚きを隠せない様子。
ふと気がつくと。
いつのまにか、この部屋そのものにエル様が結界を張られていて。
私達の微弱たりとて開放してない気配そのものすらも、外部に漏れないようにとされていたりする。
・・・・さすが、エル様。
「クロフェルさんですね。フィリオネル殿下からの伝言を預かってきました。」
とりあえず、エル様に代わり私が先に言葉を発する。
こういったパシリのようなことをエル様にさせるのははっきりいって恐れ多いこと。
できるだけ私がそれらをこなさないことには・・。
「・・・殿下の!?」
私の言葉にあわててベットから身を起こしてくる、フィル殿下が伝えて欲しいといっていたクロフェル公。
「お静かに。ただ、自分は無事だからと。心配するな・・と。彼方と、アメリア姫に、そのように伝えてくれ・・と。」
そんな彼を制しつつ。
とりあえず用件を先にと伝える私。
「おお!」
その言葉に。
歓喜の声を漏らしつつ、涙を流しているクロフェル。
・・この人、本気であの、フィル殿下が簡単にやられると思ってるのかしら・・(汗)
絶対に無理よね・・・。
・・・・・・何しろエル様・・・かなり干渉、されてるようだから・・・。
グレイシアさんにしても然り・・・。
「そうか・・ご無事で・・よかった・・・よかった・・・」
ほとんどすでに涙声。
「それで・・殿下は・・いやよそう。居場所聞かないほうがよいな。」
聞きかけて止めるクロフェルさん。
とりあえずそんな様子をしばらく眺めていたエル様だけど。
「じゃ、あたし達は、アメリアの方にも、伝言があるからvvいくわよ。ルナvv」
くるりと向きを変えて、にっこりと微笑みかけてくる。
「では、私達は、これで、失礼いたします。」
その言葉をうけて。
ぺこりとお辞儀をし。
あわててエル様を追いかける。
そして、また再び姿を他人から見えないようにと少しばかり手を加え外見をさきほどのようにと変えてゆく。
そんな私達をみて。
「!!!!?一体・・あなた方は!?」
どうやらいきなり姿が見えなくなったのに驚いたようだけど。
・・・・そーいや。
普通は驚くかしらね・・。
いきなり人間が目の前で消えたら・・・・・・。
あまり考えてなかったけど・・・
「ご心配なく、ただ、姿を見えないように、術をかけているだけですので。」
まさか本当のことを言うわけにもいかないし。
かといって説明しないまま。というわけにもいかないので。
とりあえず無難な説明をしておく私。
「スィーフィード!次、いくわよvv」
私がクロフェルさんに説明をしているそんな中。
ふと見れば。
すでに入り口にと向かっているエル様の姿が。
「あ、まってください!!では、失礼します!」
あわてて、見えないというのをすっかりと失念しつつ。
もう一度お辞儀をしておいてから。
あわててエル様を追いかける。
「・・・・スィーフィード??」
何かクロフェルさんのつぶやきが、後ろから聞こえていたりもするけども・・・・。
「さってと♪」
そういいつつ、一瞬のうちにと移動するエル様をあわてて追いかける。
次の移動は、少しばかり、空間移動を兼ねて、瞬間移動。
何か心底楽しそうなエル様の様子に何かいやな予感がするのは<おそらく私の気のせいではないはず・・・
ふと。
そんなことを思っていると。
こちらに気付く気配が一つ。
「ふふ。そろそろ、あいつが気づくから♪アメリアの方には、神託って形で伝えましょうか♡」
くすくすくす。
どうやらこれをまっていらっしゃったらしく。
くすくすと笑っているエル様。
その言葉にあわてて。
「あ、では、私の方から、伝えておきます。」
アメリアさんと向けて、神託の形で、夢の中で、啓示する。
まあ、どうやら。
父親が生きているのは本人も確信もっていたようだし。
「―すみました。本人も理解していたようです。」
とりあえず報告をしているその矢先。
ドグォォォォン!!
外の庭からちょっとした大きな爆発音が響いてくる。
その爆発の音と同時にざわめく気配と、緊張感の雰囲気が王宮中にと伝わってゆく。
「何だ!?今のは!?」
「何があった!?」
「騒ぐな!持ち場に戻れ!!あれは、外の連中にまかせろ!」
詰めていた兵士たちの怒号が城の到る所からゆきかい。
「くすくすくす。出てきたみたいね♪例のやつvv」
心底楽しんでおられるその様子に。
「・・・・エル様・・・」
お願いですから、無茶はしないでくださいね・・・。
思わず冷や汗が流れてしまうのは、これははっきりいって仕方ないと思う。
くすくすと笑っているエル様をみつつ。
・・・できれば無難にすんで欲しいけど・・・。
そんなことを思いつつ。
「・・・・そうですね。」
そうつぶやくよりすべがない。
・・・・・・・・・・。
あああああああ!
お願いだからエル様にちょっかいはかけてこないでよ!?
あいつは!!!!!
ま・・・・まあ。
気の毒といえば・・・気の毒なのかもしれないけど・・・。
まさか、リナさんが・・エル様だなんて・・・夢にも思わないでしょうからね・・・・。
よもや金色の母様が、この場にいらっしゃるなんて・・・。
そんなことを思いつつ。
今回、この国に入り込んでいるそれを上空にとみつけ、ぼんやりと眺める私。
空中に、一人の男性が佇み浮かんでいる。
正確にいうならば、人の姿をしている魔族の一人。
まあ、彼ら魔族は一応、物質的な実体を持たない生命であるから。
男にも女にもどちらにでもなれるけど。
まあ、私達や、魔族といった存在には。
おそらく、エル様の気まぐれ・・もとい。
何らかのお考えがあってのことだろうけど。
本質的な性別。というものは与えられている。
大概において・・・まあ、それに気付く、存在はあまりいないようだけど。
ある程度の高位の存在になれば理解することもできるんだけど。
それ、かなり奥深くの位置にて決められていることだから・・。
そこに見えているのは、正確にいうなれば、男性の格好をしている輩。
長いマントを夜風にはためかせ。
星を背に向けて空に浮いているそれ。
人間の中でいうと、一応ハンサムな部門に入る容姿のつもりらしいが。
右の頬に、大きな刀傷を付けていたりする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何考えてるのかしら・・・。
というか・・・。
お願いだから・・・エル様にちょっかいかけるのは・・・やめて・・・(涙)
「・・・ちっ。話声がしたんで、仕掛けたのに・・・・。誰も出てくる気配がないっていうのは、・・な。」
舌打ちしている周りを見渡しているけど。
そのまま、眼下を駆け回っている兵士達を、冷酷に見下しつつ。
まったくもってこちらに気付いてもいない様子。
「・・・・こっちに気づいていないのでしょうか?エル様??」
普通気配くらいで気付くのが当然と思うけど・・・。
いくら、私もエル様も気配を隠しているとはいっても。
エル様、私が隠している気配の一部。
・・・・・・表に出されているようだし・・・。
それに・・・。
「気づくとおもう?あんな下っ端が?あんた、そんなに簡単に姿を見えなくしているわけでもないでしょ♡」
あきれたように、それでいて楽しそうに言ってくる。
「まあ・・でも、ちょっと、上位のものであれば、分かる程度にしていますが。そういう指示でしたし。」
私が受けていたのはそういう命令。
たとえ気配を隠していても、多少の上位のものには分かる程度にするように。と指示をうけて。
そのように気配を隠しているこの私。
「確かにねvv」
完全に遮断しているわけでもない。
近くにいれば、分かる程度に気配を隠している。
エル様は・・・・当たり前というか。
完全に人のそれの気配にされているけども。
と・・とりあえず。
今は・・・・・
「・・・それはそうと、やはり、あの下っ端。ガーヴの配下のものですね。どうします?エル様?」
捕まえますか。
私が捕まえますか?
そう問いかけようとするその前に。
「今はまだ♡止めときましょvv面白いことを思いついたからvvとりあえず、今はグレイの家に戻りましょvv」
「分かりました。」
何かお考えがあるらしく。
そういってくすりと笑うエル様のその言葉に。
うなづく私。
そんな私達の視線の先では。
「ちっ・・・やはり、気のせいなのか・・。」
ぶつぶつ言いながら、その場から闇に解け消えてゆく魔族。
そんな彼の姿をみとめつつ。
達は。
その場を空間を渡って、瞬間移動でその場を後にしてゆく。
・・・・さて。
どこまでフィル殿下には。
説明していいものかしら・・・ね?(汗)
下手なことまではいえないから・・ねぇ(汗)
・・・・はぅ・・・(涙)
-続くー
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あとがきもどき:
薫:ちなみに。
ここは、漫遊記のセイルーン偏。
3話のところですね(笑)
次回でよーやく、王宮行きですv
んではではv
珍しく親が誕生日を覚えていたという薫でした(笑)
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