エル様漫遊記・   ~すべての始まり~


「ひまよねぇ・・・。」
ただ、のんびりと、他所多様な世界をみていても。
あまりに退屈なこの時間。
いや、時間すらもわからなくなるほどの、気の遠くなる時間。
とりあえず、退屈なので、様々な世界の平行世界などを創ったり。
その世界を任せる自分と同じ存在を作り出してみたり。
いろいろやってはいるものの。
やはり、暇なものは暇なのだ。

「そだ♪いいこと思いついたっと♪」
ふわ。
とりあえず、ミクロよりも細かくした各世界を的にして。
そこに、ふと虚空からダーツを取り出す。
「さぁてと、これがあたった世界でしばらく遊んでみましょう♪」
しゅ。
かすかな音をたてて。
金色のダーツが一点にあたる。
あら、ここって♪」
この世界。
多種多様に平行世界、創っているのよねぇ♪
ダーツがあたったのは、無限にある世界の一つ。
「この中で、一番楽しめそうなのは・・と♪」
すでに、いろいろと起こって面白そうなので。
そのままの設定でコピーしてみた世界などもあるし。
うーん。
ルナの妹がいる世界もあるしvv
それをあたしの娘にしている世界もあるしvv
様々あるのよねぇ。
ま、大概、いろいろなパターンでやってみているけども。
しばらく考えてみて・・っと。
そだ♡
ここにきぃめたっと♡


それはふと思いつき。
最近、何か暇をもてあまして。
ちょっと、世界などを創るのも、飽きていたのでちょうどいい。
たまには、休暇を兼ねてもいいわよねvv
他の混沌の世界にいってもいいんだけど。
やっぱり、自分の抱擁している世界で遊ぶのも。
だいごみだしねvv
ま、気晴らしにはなるでしょ♪



ふふ、じゃ、行動開始♪
そだ♪
ユニット達にも連絡一応しておきましょっと♪
ルンルンルン♪


すべてを包み込む、すべてともいえる空間。
それらがすべてあたしそのもの。
ここから、様々な世界を創りだしていたりする。
まあ、それらの世界は。
他の世界は隠しているので。
そこそこの世界の中に創っている世界しか移動できないけどね。
     
その中心に。
創っているあたしの宮殿。
パレスの奥に。
あたし以外の混沌を抱擁している存在達とのコンタクトを取る部屋がある。
あたし達曰く。
『鏡の間』と呼んでいるけども。
大概、あたし達の許可なしには、ここを通ったらまず消滅するか、もしくは気が狂うか。
そのどちらかに設定していたりする。
別名『揺らぎの道』。

ゆらり。
金と銀と、不可思議な色で縁取られた部屋の壁。
三分の一を占める鏡の表面が揺れる。

揺らぎとともに。
そこに、一人の人物が出現する。
「はぁい♪ユニット♪」
そこに移っているのは、黒い髪にポニーテールをしている女の子。
歳のころは、十歳前後。
だけど、あたし達は、見た目とは、完全に異なる。
というか、どんな姿にでもなることが可能。
あたし達は、この空間そのものなのだから。
『あら、エル、どうしたの?』
澄んだ声が鏡の中から響いてくる。
『珍しいわね。これ使うなんて。大抵、いきなり来るか、どうかするのに♪』
くすくすと口に手をあてて笑っているその様子は。
とても傍目にはかわいらしいが。
結構、ユニット。
子供の姿をとっているのが多いからねぇ。
ちなみに。
あたしは、二十代前半から十代後半の姿をよくとっている。
「ああ、ちょっとね♪しばらく、あたし、ちょっと遊んでくることにしたから♪その報告にねvv」
あたしの言葉に。
『あら♪どこかの世界にでも降臨するの?』
『・・それは、姫様なのでは?(汗)』
その横に、虹色とオーロラ色を交えた羽をもっている生き物が出現する。
『あら、細かいことは、気にしないのvvフェアリー♪』
あらあら。
どうやら、ユニットもまた、どこかに降臨して遊んでいる最中みたいね。
『エル様、お久しぶりでございます。』
ぺこりと頭をさげているのは。
あたしと同じ存在であり、異なる世界で混沌を抱擁しているユニットの、彼女が始めに作り出した石。
彼女の世界では『宇宙の石(ユニバース・ストーン)』と呼ばれているけども。
その石の精霊であり、ユニットの側近にも近しい存在。
フェアリー。
ちなみに、このフェアリー。
あたし達が知り合う前から、ユニットと一緒にいるので付き合いはあたしより長い。
他の王たちにしてもそれは同じことだけど。
始めから、あたし達。
自分達と同じ存在がいるって、しってたわけではないからねぇ。
ま、とりあえずは・・と♪

「そうvv久しぶりに、人間のふりして、人間ライフ、やってみようかとv」
あたしの言葉に。
『あら、楽しそうねvvあたしもじゃあ、気が向いたら遊びに行くわvv美智絵にも連絡しておくわねvv』
そういって。
『じゃ、私、まだ遊んでいる途中だから♪気づかれたらやっかいだからね♪じゃあね♪』
「まったね♪」
ゆら。
揺らぎが収まると。
そこには、あたしの姿のみを写している鏡の存在のみ。
「さぁぁぁてと、ふふふふふ♪楽しむわよぉぉぉ!!」
とりあえずはっ・・・と♪
ふふふふふふふふ♡

あたしの暇つぶし人間ライフの始まりよvv


                                          -第1話へー


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    ・・・・・・・・・・・・・。
    も、何もいうことありません・・。
    ・・・・はい(汗)
     すべてはここから始まりました・・・・・・・。


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