まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ♪
クリスマスですねvといいつつ、すでに、日付は、26日・・あはは(汗)
・・・・間に合いませんでした(涙)しくしくしく(涙)
まあ、折角考えたんだし・・・・・。というので、いくのです!
あ、らんさぁん、勝手に、セリーヌ使います!(こら!!!!)では!
久方ぶりの、リチェウスィ&スティルバイト!いっきます!!!

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 希望の行方 番外編     ~聖なる儀式~

ジングルベェル。
ジングルベェル♪
町を彩るイルミネーションの数々。
「……?」
きょとんとしている、小さな女の子。
「ねえねえ、せりーぬ?これ、なぁに?」
セリーヌと呼ばれた少女は。
淡い碧色の髪と瞳を持った女の子。
その言葉に目を見開き。
「ええええ!?リナ!?知らないの!?クリスマス!?」
「何?それ?」
リナと呼ばれた少女は。
その、紅いくりっとした大きな目をしばし瞬かせる。
「クリスマスっていったらね。全ての罪が許されて、その日は、全てが平等になってね。
  大切な人から、プレゼントをもらったり。
  そして、一年、いい子にしていた子供が、サンタさんからプレゼントをもらえる日なのよ。
  それに、ケーキやご馳走を食べて。こういったように、飾りつけをするのが慣わしなの」
かなり、間違っているようで、的をついているその説明に。
「ええええ!?りな、いままで、プレゼントなんてもらってないよ!?……リナ、わるいこなの?」
その言葉に、シュンとなるリナ。
「……リナ、うまれて、今、どれくらい?」
「んーとね……」
一、二、サン……
指を折りつつ。
「んとねぇ……たしか、今、よんかげつぅ!」
にっこりといっているその姿は。
どこにでもいる、というか、どこにもそんなかわいらしい子供など、見たことはないようなその姿。
「……まだよく時間率がわかってないようね……ま……まあ、いいけど……リナだし……」
汗をかきつついっているのは。
リナの友達でもある、セリーヌ。
セリーヌ=ラ=アダムス。
「よくわかんないけど?とにかく、いーこにしてたら、なにかもらえる日なの?」
「そう、おいしいものを一杯に食べてね。」
その言葉に。
ぱぁぁぁぁ!
と、リナは目を輝かせて。
「リナもやるぅぅぅぅぅ!!!!!!」
当然のことながら。
リナの声が、響き渡っていた。



「やるのぉぉ!やるったら、やるぅぅぅぅ!!!」
じたばたばた!
手の中で、もがくリナをなだめつつ。
金色の髪に碧玉の瞳の男性。
碧玉の王スティファランスカウチェリィ=キルティッシュ=スティルバイト。
リナのお気に入りでもあるその男性に抱きかかえられ。
マジックショップエルにと戻ってくるリナの姿。
「リナ?どうかしたの?」
そんなリナをみつつ。
母親である、絶世の美女が語りかける。
「あのね!りなも、くりちゅるまちゅするの!」
「……リナ様……クリスマスです……」
そう言って、訂正をかけて。
「スイマセン、エル様、リナ様が、どうしても、自分もクリスマスがやりたい……と……」
汗をかきつつ、いっているスティルバイト。
「あら、セリーヌちゃんのところで、知ったの?リナ?」
そんなリナを覗き込んでいる、黒い髪をポニーテールにしている女の子。
「うん!だって、りな、いつもいいこだよ!だから、いっぱいおいしーものたべて、ぷれぜんともらうの!」
その言葉に。
「あのね?リナ……・それは……」
言いかけるその少女の言葉をさえぎって。
「あら、いいんじゃない?ここでも、あのイベントやっても」
あっさりというその言葉に。
「……で…でも、エル様?
  ここには、クリスマスのモデルになったキリストも、ニコラスも存在してませんから。
  どういった理由をつけて?」
手伝いにきていた、紫がかった蒼い髪の女性が、汗をながしつつ、問いかける。
「あら、異世界の風習。それでいいじゃないv
  リナ、じゃぁ、ここでも、十二月になったら、やりましょうね♡」
「エル、今がここ、その時期……」
そんなリナの母親たる、金色の髪に金色の瞳のその女性に。
突っ込んでいる、ユニットと呼ばれていた少女の姿。
「それに、確か。あの世界では、誕生日が、十二月だと言われているけど。
  実際は、二月の六日なんだけどなぁ」
つぶやくスティルバイトの言葉に。
「まあ、伝説なんてそんなものよ。いろいろ、交じり合って。あのイベントも一つの形式と確定したんだし」
そういうリナの母親であるエルの言葉に。
「わぁぁぃ♡ここでも、やるの!ね!かうりい!いっぱい、けーきつくってね!
  りな、いいこにしてたら、さんたさんとかいうの、くるかなぁ?」
期待に目を輝かせているリナに。
……サンタクロースはいない。
といえるはずもなく。
「……本気で、サンタクロース……創ろうかしら……」
そうつぶやくエルの姿が。
その日。
マジックショップエルにて見受けられていた。



「おや?エルさん?それは?」
町の人達が。
店を飾りつけしている、エルに対して、問いかけてゆく。
「ああ、ここでも、とある異世界のお祭り。取り入れようかと思いまして♡」
そのまま、事実を言っているその台詞に。
「ほう、どんな、お祭りですか?」
目を輝かせて、聞いてゆく、町の人々の姿。
人というものは、お祭り好きで。
しかも、全てのものが平等とみなされ。
子供達や、大人にも、大切な人にプレゼントを渡す日。
そう、説明されては。
お祭り好きの、この、国の人達にとって。
こんなおいしい話はなく。
エルがやろう。
と提案して。
その年の内には、すでに、国王の耳にと入っいたのもまたお約束な結末。


― この日、二日間に限り。全ての争いを禁止します。 ―
さすがに、そう、直々に、【すべてなる母】より命令が下ると。
いやといえるはずもなく。
このときから。
この星では。
この、十二月の二日間のみ。
全ての存在が、いがみ合うことなく、たとえ、戦いの最中でも。
許しあう方向にとなってゆくのは。
また、別の話。



『……あ゛。』
くぅ……
すやすやと。
眠っている、リナのベットの枕元で、ばったりと遭遇する。
エル、スティルバイト。
ルナ、そして……レイス。
ルナは、この世界の、至高神、赤の竜神フレアドラゴン
対して、レイスは、この世界の魔王、赤瞳の魔王ルビーアイ
光と闇をそれぞれに司っているこの星の中では、一番偉い存在。
……であるのだが。
いかんせん。
彼等には、絶対に逆らえない存在がいるわけで。
「……お前もか?」
「……だって…ねぇ?」
「……まあ、スティルバイトは来るとは思ったがな……」
苦笑している四人。
そして。
「しかも、あんた達、全員、何、紅い服を着ているのよ?(笑)」
くすくすと笑っているエル。
「……そういうエルだって♡」
くすくすと。
こちらもまた、紅い服に身を包んでいる、ユニットが笑っている。
全員が全員とも、ラッピングした、品物をもって。
リナが寝ているうちに。
その、壁にかけている靴下の足元にとおいてゆく。



「せりぃぃぬぅぅぅ!!!」
バッタァァン!
いきおいよく、開かれる扉。
・・・・・・・・・・・
「……リナ…それ…何?」
リナが、大事そうに抱きかかえている、大きなヌイグルミ。
しかも、リナの姿をしているヌイグルミを指差して。
唖然としているセリーヌの姿。
「……どうしても、セリーヌちゃんに見せたいと、リナ様がいってな」
その後ろから、いつものごとくに。
付き添っている、スティルバイトの姿。
必ず、リナが一人で行動することなどは皆無に等しい。
それは、リナの母親の配慮であるのだが。
セリーヌは、そんなリナを【いいところのお嬢様】だからと思っているが。
まあ、あたらずとも遠からず。
「あのね!リナね!いーこにしてたらね!リナにしまいができたのぉ!
  これ、リナなの!ね!りなによく似てるでしょ!?」
目をきらきらとさせていうリナに。
「そーね。」
いって。
あら……このデザインって……
ふと、あることに気付いて。
リナがいつも大切に身につけている、マスコットの一つにと目を向け。
くす。
小さく笑う。
「リナがいい子だから、リナが好きな人が。心をこめて、作ってくれたんでしょうね」
にっこりと、リナの頭をなでつつ、いうセリーヌの言葉に。
「うん!これね、あのね!他にもあったんだよ!」
いって。
自分が貰ったプレゼントを。
虚空から、いきなり取り出して、みせはじめているリナの姿。
「…………。……リナ、それ、今、どこから出した?」
「んとね!りなの部屋からもってきたの!」
にこにこと。
本当に喜んでいるその様子に。
「……ま、いっか。はい。これ。私から、リナに♡遅くなったけど…ね」
「ええ!?いーの!?セリーヌ!?わぁぁぃvありがとぅ!」
ぴょん!
セリーヌの首にと抱きついているリナの姿。
くす。
かわいいv
リナが何ものでもいい。
こんなに、無邪気に慕ってくれるんだもん。
セリーヌはそう思いつつ。
「それじゃあ、遅くなったが、リナ、もう一度、セリーヌを含めて、パーティでもするか?」
優しい目で、リナを見守りつつ。
そういってくるスティルバイトの言葉に。
「うん!!!!」
目もくらむような、無邪気な笑顔を向けてくるリナ。


リナは只今、誕生して四ヶ月。
さすがに、姿などは自由に…とはいえ。
今だに失敗も多々とあるけど。
変えられるようになっている、今日この頃。


「あ、りな、おじちゃんたちにもみせてくるぅ!」
いって。
ぱたぱたと部屋を出てゆくリナの姿。
そんなリナの姿を見送りつつ。
「くす。スティルバイトさん、あれ、貴方がリナに送ったんでしよ?」
「リナには、内緒な?」
微笑むスティルバイトに。
「はいはい」
本当に、リナを大切にしてるわよね。
この、スティルバイトってひと。
その、優しい目が、どんなに大切に思っているのか。
傍目から見ていたら、十分に分かる。

「せりぃぃぬぅ!かりうりぃ!はやくぅ!」
そんな会話を二人がしていると。
廊下から。
聞こえてくるリナの声。
くす。
互いに顔を見合わせて。
「あ、まってよ!リナ!」
「リナ様!一人で、どこかにいかないでください!」
いいつつ。
二人同時にと部屋を出て行くセリーヌとスティルバイトの姿が。
うららかな。
午後のひと時。
見受けられていた。




「……あの?スィーフィード様?どうしてこの二日間は。どんなことがあっても、争いは駄目なんですの?」
問いかけてくる配下の質問に。
「……エル様。金色の王、直々の命令よ。」
・・・・ビシリ。
その言葉に。
神族の全ては、しばし、凍り付いていた。


「……あ…あのぉ…ひょっとして……この命令を出した御方というのは・・(汗)」
汗をだくだくとかいて、質問しているのは。
淡い金色の髪をしている女性。
「……そうだ。ゼラス。エル様だ。」
・・・・ピシリ。
とすると……
あのリナ様絡み……でしょうね……(汗)
魔族もまた。
魔王より上からの、直属の命令。
というのを聞き。
しばし、全てが凍り付いてゆく。


神託として。
全てのこの星に、そのことが下されて。
あっという間に。
その、内容は、伝わってゆき。


やがて。
眠れる竜の大陸、その都市、ジールから、伝わった、一つのお祭りは。
やがて。
『クリスマス』という言葉にと姿を代えて。
というか、そのままに。
この、惑星、アスィアにと広まってゆくのは。
そう時間はかからなかった。




「クリスマスかぁ……」
リナが、窓辺にたち。
空を見上げる。
くすっ。
「リナがやりたいって、駄々をこねて。ここの星でも定着したんだよな♡」
いいつつ。
小柄で華奢な女性を抱きしめる金髪の男性。
「……ちょ…や……ガウリイ…耳に息……吹きかけないでよ//」
「いいだろ?……リナ……」
「……馬鹿///」
そのまま。
抱きこむようにして、再びベットにと倒れこんでゆく、男女の姿。
あれから……5千年あまり……

あの時の、リナとスティルバイトは。
今、この惑星で。
夫婦として、今は生活している。
リナ=ガブリエフと、ガウリイ=ガブリエフとして。

世界に定着している、クリスマスのイベントが。
実は、リナのわがままから定着したものである。
という事実を知っているのは……
神と魔王と、そして……
リナの母親であり、全てを抱擁し統べる存在である……金色の王。
それら、一部の者だけ……

クリスマスの日。
外は、二人の未来を祝福するかのように。
雪が静かにまってゆく。

― 全ての生きとしいけるものに、愛を ―

小さな、小さな、小さな、リナからの世界に向けてのプレゼント。


                                     -終わりv-

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ちょっとした豆知識v
■サンタ伝説---ジンタークラースと北欧神話

一般にサンタクロースは「聖ニコラス」であったと言われています。
しかし、サンタクロースの由来には数多くの説があり、世界各地でいろいろな話が生まれました。
ここでは、北欧神話とサンタ伝説のちょっとしたつながりを紹介しましょう。
キリスト教の司教「聖ニコラス」はジンタークラースという名で知られ、オランダからやってきました。
彼にはブラックピーターという、かわいい助手がいました。
11月後半になると、彼らはおもちゃなど、たくさんの贈り物をもって各地を旅します。
昼間は学校や病院、福祉施設に立ち寄り、教えを説きながら、みんなを元気づけてまわります。
ブラックピーターは幼い子たちに贈り物を配ります。
また、良い行いをした子がいれば、ジンタークラースがほめ、
悪い行いをした子がいれば、ブラックピーターが諌めます。
いたずら好きの子どもには、
ブラックピーターが贈り物のかわりに、親がむちに使えるように小枝をわたします。
時に、非常に悪さのすぎる子は子どもたちを袋の中に入れて連れていってしまうこともあります。
夜になると、ジンタークラースは白い馬に乗り、屋根の上へあがると、
煙突から子どもたちの様子を眺め、行儀よくしているか、見るのです。
子どもたちは、とびきりいい子でいるよう努力して、
ほし草とにんじんのはいった木ぐつをジンタークラースの馬のために、暖炉やベットの横に置いておきます。
そして、朝がくると、ほし草とにんじんが消えており、
そのかわりにすてきなプレゼントが木ぐつの中に入っているのです。
ジンタークラースに関するイメージは、北欧神話に由来しているそうです。
ジンタークラースがいたずら好きの子どもを諌めたり、白い馬に乗って、空を駈けたり、
夜の間に贈り物をする、というイメージは、北欧神話に登場するオーディンにさかのぼります。
オーディンもまた白く長いあごひげを持ち、
人々の霊をしずめながら、ヴァルハラという土地を支配しているのです。
12月21日冬至の夜に、オーディンは部下をひきつれて、悪い人間を探しに出かけます。
オーディンは大きな白い馬に乗り、多くの部下をしたがえて、空を駈け、悪い子どもたちを連れてくるのです。

(参考文献:『サンタクロースって、だあれ?』教文館)

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あとがきもどきv
薫:あはは(汗)
  クリスマス、終わったのに・・・何打ち込んでいるんでしょうか?(爆!)
  まあ、許してくださいなv(こらこらこら!)
  ああ・・・・久方ぶりにほんわかシリーズだ・・・(こら!)


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