まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら

こんにちわ♪
らんさんからのリクエスト♪時期的に、ハロウィンです♪
西洋のとあるお祭りです♪かぼちゃ祭り(まてこら!)
お化けなどに変装した子供達が、『お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ』
といって、家々を回るという何ともほのぼのとした、悪霊を退散させるお祭りです♪
それでは、リクにあってないでしょうが、いくのです♪

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ハロウィンの贈り物

「リナは、一生幸せにしますよ」
??
この言葉にリナは首をかしげる。
「ガウリイ?何いってるの?」
「……リナ……あんた、本気でいってるの??」
「何が?」
まったくといっていいほどに気づいてないリナ。
リナとガウリイがゼフィーリアに戻ってきて。
ガウリイがリナの両親とルナに言った言葉。
そのまま頭を抱えるリナの姉であるルナ。
「リィナァァァ……」
「?へんなやつ。そういうことはプロポーズしたい相手にいいなさいね」
情け無い声を出すガウリイにリナがぴしゃりと言い放つ。
……その対象が、あたしだったらうれしいけど、ガウリイ…あたしのこと子供扱いしてるし……
こいつにとってあたしは……ただの保護対象の子供だし……
などと思っているリナ。
とことんそれがそういう意味で自分に向けられている言葉だと気づいていないリナなのであった……


その夜。
「……あいつが、変なこというから…意識しちゃうじゃないのよ!!」
だぁぁ!
眠れない!
リナは自分の部屋でごろごろとベットに転がりゆく。
はぅ……
「……あいつ……あたしのこと……どう思ってるのかな?」
怖くてきけるわけもない。
でも、だからといって、自分からいう勇気もない。
お子様なんて、いやだ。
といわれるのが怖いから。
リナはそんなことを思いつつ。
「……?そういや、何で、ガウリイ。
  あたしの父ちゃんと母ちゃんを、父さん、母さんって呼んでるんだろ?」
そう。
ゼフィーリアに戻ってきて。
ガウリイが両親に挨拶してから。
ガウリイは、リナの両親をそう呼んでいた。
それでも、気づいてないリナ。
「まったく……希望をもたせる意味合いなことば……言わないでよね……」
それでなくても、もうどうしようもなく。
ガウリイを好きになってる自分がいるのに……
リナはそんなことを思いつつ。
左手の薬指にはめられている誕生石の指輪をみながら。
ぼすん。
と枕に顔をうずめてゆく。


「……わが娘ながら、あれでも気づかないか……」
「……リナの躾け方…間違ったかしら……」
食堂にて会話しているリナの父とルナ。
「まあまあ、ガウリイさん。あんな娘ですが、見捨てないでくださいね」
にこにこというリナ母。
「リナ以外には考えられませんし」
あっさりきっぱり言っているガウリイ。
普通、一生大事にすると、両親に本人を交えて話した時点で気づくとおもうのだが。
しかもガウリイは、きちんと。
リナをオレにください。
といっているのである。
でも、リナは、それをただの旅のつれという捕らえ方をしていたりする。
「ガウリイ、貴様も男なら、力づくで勝負しろ。許す!」
ガウリイをたきつけているリナの父。
マルス。
「リナに嫌われることは、したくないですから」
「あの、ガウリイが、リナのこととなると、からっきしだな。
  女をただの夜の暇つぶしとしてしか考えてなかった奴が」
「いやぁ、だって、リナってかわいいですし♡」
マルスの言葉に、のろけているガウリイ。
「いってろ。まあ、俺の娘だから、かわいいのは認めるがな」
苦笑するマルス。
結構、マルスはガウリイのことを気に入っていたために、そのままガウリイとの結婚を許していたりする。
反対しようとするものならば。
あの娘のことだから何をしでかすかわからない。
それほどまでに、この男を愛しているのが分かっているからして。
「でも・・どうにかしないと。リナ、絶対に気づきませんことよ?」
にこにこというリナの母、セシル。
「まあ、ストレートに結婚しよう。っていったら、リナ恥ずかしがって逃げるし……」
ぽりぽりと頭をかくガウリイ。
あの挨拶の後。
リナに指輪をプレゼントしているものの。
それでも、リナはプロポーズとは気づいてない。
『リナの誕生日だから』
というガウリイの台詞を鵜呑みにしていたりする。
それでも。
左手の薬指にガウリイが指輪をはめた。
というのにも関らずに、未だにプロポーズだとは気づいてない。
鈍感もそこまでくれば、すでに立派。
「ま…何か考えるわよ。」
「そうだ、リナの友達に、意見聞いてみたらどうかしら♡」
セシルがにこにこという。
「はやく、孫もみたいですしvv」
といいながら。
うんうんうなづいているマルス。
「とゆ~か、リナには、いきなりのほうが効果的ね♪
  よし♪かわいい妹のために、この心優しい姉さんが人肌脱いであげようじゃないのよ♪」
魔道士教会に行くためにルナが立ち上がる。
別にいかなくても。
このインバース商会には、それ専用の連絡ルームがあるのだが。
前回、ルナが転生していたときにインバース家に作っている通信部屋が。
「いいんですか?ルナ義姉さん?」
その言葉に、ガウリイの顔がぱっと輝く。
「その代わりvv」
ルナがぴっとガウリイに指を突き出す。
「リナを泣かせたら承知しないわよ?リナ、あんたのためだったら、自分の全てを投げ出すんだから」
それでなくても、リナはガウリイのために。
世界の全てを敵に回してでもガウリイを選んでいる。
今度同じことがあったら、リナは同じ選択をするであろう。
というのは、ルナにはよぉぉく分かっている。
「それと♡また、剣の稽古vv手合わせしてねvv」
くすり。
「分かりましたよ。」
この私にきちんとガウリイ。ついてこれるのよね♡
だから、私はガウリイが好きvv
この、赤の竜神たる自分と同等の腕を持っている人間なんてvvほっておくのはもったいないしv
何より、リナの側にいるのであれば、いつでも手合わせできるしv
ここに着てからというもの。
いや、ルークの一件以来。
というか冥王の一件以来。
実は、精神世界までも見れるようになっていたりするガウリイ。
リナに関しては。
デモンブラッドを飲み込んだので。
格段に魔力が増幅していたりはするが。
少しばかり、金色の王に体を乗っ取られたためか。
名残が残り、全てのデモンブラッドをその魂に、その身に吸収しているリナなのであるが。
普通なれば、ダイヤモンドよりも硬いデモンブラッドを歯で砕いただけでは、砕け散るはずもなく。
ガウリイにしても。
自力で、リナを追いかけて。
空間に入り込んで、リナを捕まえたりしていたりするので。
ガウリイにも、少しばかり、その名残は残っていたりする。
本人たちは気づかないまでも。
ルーク=シャブラニグドゥの一件より。
ガウリイは、自分の剣に周りの魔力を上乗せする方法を開発していたりする。
これは、傭兵時代に、光の剣で同じようなことをしていたので、その応用であるのだが。
そんなこんなで。
今や、ほとんど無敵といっても過言でない、リナとガウリイの二人である。


「あ、それ面白そうですね。確かに、リナさんならあのままでしょうね。
  正義のためです!!喜んで、強力させていただきます!!」
すぐさま、セイルーンのアメリアに協力を仰いだところ。
即座に返事が返ってくる。
「ね、ゼルガディスさん、いいですよね!!」
「……好きにしろ……」
ちょうど、報告にきていたゼルガディス。
今は静まったがデーモン大量発生の事件があったので。
アメリアが気になって、そして、なぜかを調べるためにとセイルーンにとやってきていたのである。
「それだったら、ルナ殿。いい案があるのだが?」
話を聞きつけて、『楽しそうだから協力しよう』というフィル。
「あ、それいいですわね♡」
かくして、セイルーンとこちらと。
そして、ルナの指示のもと、ゼフィーリア王家とで、とある計画が進行してゆく。

知らぬはリナのみがばかり……

「は?ハロウィン?」
セイルーンにとやってきたリナにアメリアが言った言葉がそれである。
「はい!!国境回復!というイベントで!
  隣の大陸のイベントをこちらで、親睦を深めるために行うことになったんです!」
にこにこと、以前別れたときより数段大人っぽくなっているアメリア。
まあ、あたしも、胸は……そこそこになってきたけど。
などと、アメリアと自分の胸を見比べつつ。
リナは、十九になり、体がようやく、女の体つきになってきていた。
つまりは、胸もそこそこにここ一年、大きくなっていたりする。
ナーガまでとはいわないけど、もーちょっと大きくなってよね♡
などと、リナは思っているのであるが。
「……ね~ちゃんが、ここにいけっていったの。このイベントのため?」
リナが首をかしげる。

ガウリイとゼフィーリアに戻ってから数ヶ月。
なぜか、周りから囃し立てられたりして。
それがくすぐったく、恥ずかしかったリナ。
どちらかといえば、ガウリイとそういう関係に見られるのがうれしかったりするリナ。
でも、ガウリイが自分をそういう風には、見てない。
と、リナはとことん思い込んでいたりするので。
それが、悲しくもあったリナ。
だから、ルナから、セイルーンのイベントに参加しなさい。
といわれたとき。
すぐさま了解した。
まあ、ルナの意見だから、リナには断れなかった。
という根本的な理由もあるとして。

「はい!変装して、お菓子を貰いに歩くんです!災いを退ける役目もあるそうですよ!」
どこかちょっと違うような気もするが。
何より、こういったお祭り騒ぎは嫌いではない。
リナはそう思い。
「面白そうね。っていっても、あたしには拒否なんてできないし……
  そ~したら、ね~ちゃんの怒りが……ぶるっ」
リナの顔が顔面蒼白になる。
しかし、ガウリイもやるわよね……
あのねーちゃんと何といっても、剣の腕が互角だなんて……(汗)
横にいるガウリイにコレまで以上に、少し尊敬していたりするリナ。
何しろ、ルナが赤竜の剣を出して戦っても、ガウリイは互角に渡り合っていたりしたのだ。
リナは気づいていた。
自分がルークとの戦いにおいて傷ついたのをみて。
ガウリイが今まで以上に、必死に剣の腕を磨いていた。
ということを。
このまま、自分と一緒にいてもいいのだろうか?
そのときリナの心に不安が広がっていたりするのだが。
でも、自分から別れを言い出す気には、なれるはずもなく。
「じゃ!決まりですね!」
にっこりと、満面の笑みで微笑むアメリア。

「しっかし、旦那、よくこんな手のこんだとこを考えたな」
苦笑しているゼルガディス。
「こうでもしないと、絶対にリナには逃げられるだろ?」
「ま…あのリナだからな……」
「はい、そこ♡無駄口叩かない♡ガウリイ、リナをよろしくねv」
「一生離しませんよ。絶対に♡」
「……リナも大変なやつに好かれたものだ」
「そ~いうゼルはどうなんだ?」
アメリアがリナにつきっきりでいるころ。
セイルーンのとある一角で、作戦の準備はちゃくちゃくと進行されてゆく。

「……ね?アメリア?おかしくない?」
「全然!!綺麗です!」
リナが自分の姿をくるりと見渡す。
リナが着ているのは、肩が大きく開いたドレス。
しかも、黒。
それでいて、髪も黒いウェッグを付けていたりする。
アメリアとシルフィールに促されるままに。
リナは、魔女バージョンを選んでいたのである。
アメリアは、妖精の姿。
かなり似合っていたりする。
シルフィールはケット・シー。
猫耳がプリティ♡
そんなこんなで文化交流のためのハロウィンパーティーは。
セイルーンを主体として、各地で本日から行われることになっていた。

「貴女になら、襲われても!」
「きゃぁぁあ!!!ディルブランドォォォォ!!」
どっごぉぉぉぉぉんん!!
広場といわず、道すじに攻撃呪文の音が鳴り響く。
「まったく、どうして、こう、ごろつきが絡んでくるのかしら?」
まったくにもって、その理由に気づいてないリナ。
・・・・・・。
なるほど。
確かに、リナさんは……鈍すぎますわね。
ごろつきどもは、リナを狙ってやってきているというのに。
それを自分を狙ってきている、とはとことん思ってないリナ。
そんなリナをみつつ、内心あきれるシルフィールとアメリア。
何かあったら、ガウリイにどんな目に合わされるか分からないので。
リナと行動をともに至りする。
もしくは、リナの暴走を食い止めるため。
ともいうが。

「これは、これは♪面白そうなことをしてますね♡」
ここぞとばかりにゼロスが乱入して人間達を脅かしまくっていたりするが。
それで、子供達に人気がでて、逆に追い回されていたりする。
そんなほのぼのとした風景も町のいたるところで見受けられていたりするが。


「よっし!後は、ガウリイだけね。」
ガウリイ、もし、あたしだって気づかなかったら……
あとで、食事でもおごらせよっと♡
一通り、町を回りつくし。
残った王宮の中も回りつくし。
その間、リナは何ども襲われそうになっているのだが。
まったく気づいてないリナである。

こんこん。
「お菓子をくれないと、悪戯しちゃうぞぉ♡」
今までの軽いのりで、ガウリイのいる扉を叩く。
「お~あいてるぞ。」
??
カチャリ。
何の疑問もなく、リナはそのまま部屋の中にと入ってゆく。
「あの?」
リナの姿を見るなり。
なぜか、すっと顔色が悪くなっているガウリイ。
「ガウリイ…さん?」
一応、気づかれたら面白くないので声色を使っているリナ。
つかつかつか。
そのまま、無言でリナの方にと歩んでくる。
ぐいっ。
「きゃ!?」
そのまま、リナを抱きしめるガウリイ。
「がががが!?」
リナは声にはならない。
「……リナ、何そんな格好してる?……そんなに綺麗な肌をさらけ出して……」
つつぅ……
びく。
ガウリイの手が、リナの肩に触れる。
「ちょ!?何で分かったのよ!」
びくりとする体を何とか押さえ。
リナが真っ赤に染まった顔でガウリイに聞き返す。
自分がリナである。
というのは、これまで回ってきた何処の誰にも気づかれなかったというのに。
「オレがお前を分からないと思ったのか?」
低くいうガウリイ。
「……あ~あ、分からなかったら、食事でもおごってもらおうかと思ったのに……」
リナは心底残念そうにいう。
しかし、リナは気づいてない。
そのまま、ガウリイに抱きしめられている格好になっているままだというのに。
その見上げる表情。
 ―――――――ぷちり。
ガウリイの中で何かが切れた。

「ちょ……や……な!!!!」
いきなり目を見開くリナ。
気づいたら、唇がガウリイにふさがれていた。
始めは軽く、そして……だんだんと深く。
「んぁ…ちょ……はぁ……ん……」
息をしようと口を開くと、そこからガウリイの舌が入り込み。
逃げ惑うリナの舌を絡め取ってゆく。
激しいまでのキス。
「が……ガウ……」
真っ赤になったリナがガウリイを見上げる。
息も乱れて、半端でない。
ななななな!?
リナは何が起こったのか理解不能。
そのまま、力が抜けてゆく。

どさ。
気づいたら、ベットの上で、ガウリイが自分の上にのしかかっていた。
「……ん……何する……やぁぁぁぁ!!」
組み敷かれ、抵抗するリナ。
「……も、我慢できない。リナ……愛してる……」
「……え?」
今、ガウリイ・・愛してるって……いった??
その言葉にそのまま硬直して、抵抗すらも忘れるリナ。
「ん……は…やぁぁぁぁぁ……」
そのまま、二つの影が重なってゆく。
やがて、迎える波に任せて。
ガウリイは、その思いの全てを何度でも放出してゆく。
そのまま、あげく……リナは失神してしまった。


「……ん……」
「起きたか?リナ?」
聞きおぼえのある声がする。
「……ん?ガウリイ?」
何で、こいつがあたしの横で寝てるのよ?
「……体が……重い……」
何か体が全身痛むようにずきずきする。
別に怪我などはしていないのに。
ふと。
視線を上げると。
目に入ったのは、何も身に付けていないらしい、ガウリイの胸。
……え?
まだリナの意識は朦朧としている。
「……スマン、リナ、押さえが効かなかった。お前があまりに綺麗で……かわいくて。
  リナ、お前、初めてだったのにな。止められなかったんだ」
リナの頭をなでる手が気持ちいい。
「止められなかった……って……あ////」
そ……あ……あたし…ガウリイに!?
「何で……こんなこと……
ぐったりとした体でどうにか聞き返す。
衝動的ではあるんだろうけど。
子ども扱いしていたあたしにいきなり……こんな……
リナはとことん未だに分かっていない。
「リナが好きだから。愛しているから」
「……え?……嘘??」
その言葉に顔を上げるリナ。
「……何…冗談を……」
「冗談なんかじゃない。普通気づくだろ?
  男が惚れてる女に誕生石の指輪プレゼントして。リナ、指輪の文字に気づいてないのか?」
「……文字?」
いわれて、リナは文字が入っているのに今更気づく。
そこには、確かに。
ルーン文字で。
愛するリナに。
と刻まれていたりする。
「……うそ?」
「嘘や冗談で、こ~いうことするかよ」
「ちょ……やめ……」
そのままシーツの海になだれ込む。
「……ほんと?」
「……ああ」
「……あたしも……ガウリイ……好きだよ?」
その言葉だけで十分。

「……いま何日?」
リナが起き上がりつついう。
換算しても、すでに、数日は経過しているような気がする。
よくわからないが。
何しろ、ここは、セイルーン王宮の一室。
風呂から何から何まですべて一室に付属として設置されていたりする。
「……アメリア達が呼びにこない……というのも、不思議ね」
リナがそんなことをガウリイの胸に顔をうずめながらいうと。
「ルナさん達と準備でもしてるからだろ?」
「準備?」
「ああ、それより……」
「んもう//手加減してよぉ……ばかぁぁぁあ……」
「そんな顔で誘うんだからな♡リナは♡」
「誘って……なぃぃぃぃい……」
「いいや♡ほぉぉら、もうここがこんなに……」
「馬鹿ぁぁ///あん♪」

ハロウィンは、人の欲望も表に出す。
そのまま、奥に秘めた欲望が出ていたところに。
そして、リナに内緒の行事の成功を願いつつ。
そう思っていたところにリナがあの格好で入ってきたのである。
男としては、我慢ができるはずもなく。
しかも、リナは、自分以外に、そのあらわに露出している肌を
服を着ているとはいえ、黒いドレス姿で回っていたのである。
それを思うと。
ガウリイの中で、あの一瞬。
何かがキレた。
そのまま、欲望のままに、リナをベットに押し倒し。
そのまま数日以上がすでに経過していたりする。


こんこんこん。
シーツに絡み取れていてるとき。
部屋の扉をノックする音がする。
「ガウリイ=がブリエフさん、リナ=インバースさん、準備ができましたので神殿にお越しくださいね」
セイルーンに勤めている兵士の声。
「……ん……準備?」
ぐったりとうつぶせになっているリナに覆いかぶさっていたガウリイ。
その言葉に、リナの肩にまた一つ、あざやかな跡を刻んでゆく。
「……ガウリイ?準備って??」
「そろそろ出来たのか。じゃ、リナ、いこうか♡」
「いくって……どこに?」
「いいとこ♡」
??
不思議に思いつつ。
ベットから起き上がるリナ。
「やぁ……力が……入らない……」
足腰に力が入らずに、ぐらりとそのままよろけるリナ。
「リナがあまりにかわいいからな」
ちゅ。
「……馬鹿!!!//」
「仕方ないなぁ。リナは」
そのまま、ベットにいるままにて、服を着始めるリナ。
そして着がえ終わると。
ひょい。
「な゛な゛な゛//おろせぃぃい!!」
「いやだvvリナ、歩けないんだろvv」
う゛……確かに//
リナを横だきに抱きかかえて部屋から出てゆくガウリイ。
「……立てるようになるまでだからね……」
いって、そのままガウリイの首にしがみつくリナ。
……かわいい♡
そんなリナを愛らしく感じつつ。
ガウリイは、準備していた神殿にと進んでゆく。


「リナ、お目でとvvよ~やくガウリイの気持ちに気づいたようねvv」
「……げ!?(汗)ねねねねね~ちゃん……(汗)」
その場にいるはずのない人物を目にして、ガウリイに抱きかかえられたままリナはだくだくと汗を流す。
「リナさん、用意はできてます!!ガウリイさんも用意してください!」
「ああ。分かった。リナ、おろすからな。大丈夫か?」
「……どうにか。」
まだ体はすごく痛むが、初めの日ほどではない。
じんわりと、その痛みすらもがリナはなぜかうれしく感じる。
つまりは、ガウリイに女としてみてもらえていた。
というのがうれしいのである。
口には絶対にリナはしないが。
「……用意って?」
首をかしげるリナ。
「リナさん、こちらです。」
シルフィールに促されるままに用意された個室に入ってゆく。

・・・・・・・・・・・。
「何よ、これはぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
リナの絶叫が神殿にと響き渡った。

リナが目にしたのは。
用意された、ウェデングドレス。
しかも、いきなりこれを着ろ。
といわれているのである。


「ほらほら、リナ、花嫁がそんな声を出すものじゃないの♡」
「そうですよ!!リナさん!」
「ちょっとまて!母さん!?アメリア!?どういうことよ!?」
リナの抗議に。
「リナがいつまでたっても、ガウリイのプロポーズに気づかないからこっちでセッティングしたのよ。
  文句ある?リナ♡もちろん♪断れないわよvvすでに、関係者には、全員招待状出してるしv
  セイルーン王室も、ゼフィーリア王室も立会いだしv」
「……げげっ!?」
ルナの言葉に絶句するリナ。
「……って?ガウリイ、いつあたしにプロポーズ……してた?」
きょんとした表情で、本気で理解していないリナ。
その言葉に。
『リナ(さぁぁぁぁぁん)……』
あきれたようなため息が部屋を満たしてゆく。
未だに、リナは、ガウリイが言った言葉の全てが。
プロポーズであったとは、気づいてないのであった。

リナとガウリイの結婚式は。
二つの王国を挙げて。
盛大に執り行われたのであった……



「ハロウィンか……」
すでに定番となったイベントをみつつリナはくすりと笑う。
「か~さま。この格好でいいかな?」
かつての自分と同じく、魔女の格好をしている娘と魔王の格好をしている息子をみつつ。
「いいんじゃない?」
いって身だしなみを整えてやる。
『それじゃ、いってきます!!』
元気よく、家を飛び出してゆく子供達をみつつ。
「呪文はほどほどにしときなさいよぉ!」
すでに専業主婦となっているリナの言葉が、町外れの一軒やから響き渡る。
「わかってまぁぁす!」
「一週間くらいで戻るとおもうから!」
ゼフィーリアの子供達は。
各国を最低でも二つ以上は、このイベントの最中。
家々を巡るのが今では常識となっている。
「……あれから、十年……か。」
「リナ、どうかしたのか?」
うしろから、抱きしめられ。
熱い声が聞こえてくる。
「……あたし、まんまとあんたにだまされてから……もう十年が経過したのか…と思ってね。」
いきなり抱かれたというのに、あまり怖くなかった。
いや、どちらかといえば、女扱いしてくれるのが、あのとき。
確かに、うれしくもあり、そして同時に、初めてみる男としてのガウリイが怖かった。
それも、もう過去のこと。
後ろを振り返ると。
結婚式のときの約束どおり、いつも見守ってくれているガウリイがいる。
「ひどいな。だましたなんて」
「事実でしょうが。あたしを子ども扱いしてたくせに」
「そうでもしないと、押さえがきかなかったし。
  何より、リナには逃げられていたからな。絶対に逃がしたくはなかったんだよ」
「……馬鹿//」
その言葉が、なぜかくすぐったくて。
思わずそっぽを向くリナ。
「で♡リナ♪」
ぎくり。
そのガウリイのうれしそうな台詞に、体を分かるほどに振るわせるリナ。
「なななによ?」  
「このイベントのときは……オレも、休暇なんだよな♡」
ぎく。
「い……いゃぁぁぁあ!!!あんた手加減しらないんだから!!」
リナがきびすを変えし、逃げようとするが。
「だぁぁぁめ♡リナ、愛し合おうな♡」
がし。
そのまま、リナを強く捕まえる。
「は……はなしてぇぇぇぇ!!」
「続きは、ベットの中でな♡」
ずるずるずる……
……バタン。

「リナ……愛してる……」
「ひぁ……ガウリイ……あたしも……あ……」


イベントが執り行われている期間中。
リナとガウリイは、一歩も部屋からは出てくる気配がなかった。
それは、毎年の恒例事項……


「と~様、僕たちがいなくて、今頃、母様と寝室だろうねvv」
「??どうして?」
「いつものことだもん」
「エリー、よくわからない」
「エリーは、母様にだからね」
くすりと笑う。
かわいい妹の言葉に。
リナとガウリイの長男であるユーリは、くすりと微笑む。
「それより、出てきたら?ゼロス?」
エリーが首をかしげつつ、暗闇を見据える。
「おや、わかっちゃいましたか」
にこにこと出てくる黒い神官。
「あきないねぇ。ゼロスも」
「無駄とは言ってるんですけどね。でも、これが、僕に命令されていることですから♪」
リナが無理ならば。
リナとガウリイの子供達を、何とか味方に取り入れろ……無駄とは思うが。
それがゼロスに化せられている命令である。
「下手なことしたら、母様直伝のラグナブレード叩きこむからねv」
「それと、エルね~様から教わった術、エリー、試してみたいしv」
「え……遠慮させていただきます……(汗)」
ゼロスは怖くて報告してないのであるが。
実は、このリナとガウリイの子供の二人。
金色の王達にかなり気に入られていたりする。
それゆえに、気苦労を抱えているゼロスである。
「あ、それより、今からユニットねー様と合流するの。ゼロスも一緒にいかない?」
にっこり。
天使の笑みでエリーがいう。
リナ譲りの栗色の髪に、ガウリイ譲りの碧い瞳。
対して、ユーリは、ガウリイ譲りの金髪に、紅い瞳であるが。
「……げっ!?」
そのまま、退ずさるゼロス。
「どうせ用事もないんでしょう?」
ユーリの言葉に。
「……ユーリさんとエリーさん……大きくなったら、どんなになるんでしょうか……(汗)
  分かりましたよ……どうせ、僕は、しがないお役所仕事の管理人ですから……」
しくしくしく……
涙を流しつつ。
「リナさんとガウリイさんのラブラブの感情で……
  ……それでなくても、精神世界は壊滅的な被害受けているのに……」
つぶやきつつも。
結局、エリーとユーリについていくより他にないゼロスであった。

エリーとユーリ。
そしてリナの子供達。
またこの世界に、新たな伝説を紡いでゆくことになるのは。
今はまだ先のことである。

毎年、恒例に、この季節。
リナは、ガウリイに部屋に監禁状態に陥っているのは。
結婚してから、ずっと、恒例行事となっていたりするのは。
面白おかしく笑っている存在が二名。
深い混沌の奥底から。
リナとガウリイを見守っているということを。
ガウリイは気づいているが、リナは今だに気づいてはいない……


                         ―終わり♪―

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あとがき:
エル:・・・どこがハロウィン?
薫:・・・えーと(汗)
    リナが魔女の格好して、うろうろするところです。
    それたけです(どきっぱり!!)←まてこら!!
姫:ごめんなさいね?全然、リクになってないんじゃ?♡
薫:まあ、リナがハロウィンの変装で。ガウリイの理性がキレて。
    そのまま・・・・。というのが、リク内容をみて、唐突に浮かびましたので・・(汗)
エル:あとは、ジュマンジ?♡
姫:あれ、どーするの?どう考えても、読みきりにはならないんじゃ??
薫:・・・・家族でほのぼの・・・・。というか、ある意味、シリアスですから・・・。あれは・・・・。
エル:家族っていっても、シルフィールの子供達二人がでてくるだけで。
姫:あとは、正月にセイルーンでゲームをリナ達がしているだけでしょ?
エル:まあ、そのゲームによって。ガウリイがまた暴走してるから面白いからいいけどvv
リナ:いいかげんにしてよぉぉぉぉ!!!(涙)
薫:ま、ガウリイさんですから。諦めてください。リナさん。(どきっぱり)
リナ:うう・・・・。やっと、現実にもどってこれたら・・これたで・・。
     またずっと、ガウリイに掴まるの??//あたし・・・・。
薫:・・・・無人島にいたときよりはましかと・・・(汗)
リナ:・・・・ぐっ・・(汗)
ガウリイ:俺は、どっちかというと、あのまま昼夜を問わずに、
      リナとやれまくれるっていうのがよかったがなvv
リナ:ガァァァァウゥゥゥゥゥゥリィィィィィィ!!!!!/////
薫:///////////
   聞こえない。聞こえない。私は何にも聞こえない・・・・。
姫:それはそうと、あいかわらずねぇ。火竜王は。
エル:これは、あんたが次ぎに干渉の次に取り掛かろうとしていた。
     あの話のヴラバザードから考えたのね?
薫:そーです。(汗)あっちは、ドシリアス・・・・。
   いやぁ・・・・。
   らんさん達の小説みてて。なぜか夢にみたないようだったり・・・・。
   その設定で、小説にするつもりなので・・・(実話)
エル:真似っこvv
薫:しくしくしく・・・・・。
  すいません。らんさん、まったく、ハロウィンのリクに合ってないです!!駄文です!!
姫:こんなのじゃ、許さないvv
 薫:しくしくしく・・・・。
   だって・・・今日、何かおかしいんですよ・・・・パソ・・・。
   (まて!何の関係がある!?)
   朝は、ちゃんとスピーカーから音してたのに。
   いきなりしなくなるし。(音量とかでなく、ランプすらがついてない。)
   しかも、何どもフリーズするし・・・・。
   しかも、今、雷なりまくって、いつ停電するか分からないし・・・・。
エル:駄文の言い訳にはなってないわねvv
薫:・・・・・ただ愚痴いってみただけです・・・。
   ・・・・・本当にすいません・・・・。正月ねたのゲームは・・・・。も~少し頑張ります・・・・・・。
   (あ・・また光った・・・汗)
エル:で?もう、すでに八時よねvv
姫:私の小説は?♡
薫:どっひぃぃ!!そ・・それでは!!!!
  今からとりかかるので、お仕置きは止めてくださいぃぃぃい!

エル&姫:・・・ちっ。
  薫:・・・いや・・『ちっ』・・・・って・・(汗)それでは!また!!


姫:今日、闇の行方とエデン、打ち込む予定じゃなかった?(はあと)
薫:ぎくぅぅぅぅ!!それでは!!!!(逃走!!!!)
エル&姫:ふっ。無駄なことを・・・。


ドッガァァァァァァン!!!!!!!!!


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