まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
さてさて。こっそりと以前にぼやき部屋でやった小話のまとも(?)を打ち込みなのですv
設定は主に原作沿いの漫画(?)、砂時計より、です。
何はともあれ、いっきますv
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古代の遺産
世界は混沌の海に突き立っている杖の上に成り立っている。
杖は世界の核。
そして混沌の海は母なる源。
……ふぅ。
ぱたん。
何度読みなおしても書いてあることは同じ…か。
岩に腰かけ手にした古文書をパタン、と閉じる。
「というか。お前、あの場所から何ぱくってきたんだ?」
ふと何やらあきれたような声がきこえてくるが。
「何いってんのよ。ゼル。これは手数料よ!て・す・う・りょ・う!!」
「って、てめえ!何やってんだよっ!そもそも、テメエのせいでこんなところにきたんだろうがっ!」
あ゛~、うるさい。
「何いってるのよ!あれは事故よ!じ・こ!」
「…あれは、事故、とはいえないとおもうのですが?」
「ミリーナさん。リナに何いっても無駄ですよ。それよりもどうやって戻るか、を考えないと……」
わらわらと全員集まってきているし……
先日、ちょっとした事故でとある島にいってしまい、その帰り道。
またまた事故にあってしまい、たどり着いたのがこの場所。
周囲には岩がごろごろと転がっており、ところどころに緑も垣間見える。
人の姿が人っ子一人みえたりはしないが、興味深いのは木々の合間に遺跡らしきものが多々とみえること。
今いる場所もどのあたりか皆目見当がつかないこの現状で、頼りになるのはこの遺跡群。
どうもレンガで作られた建物が多いらしく、それらが緑に覆われている。
人の手がはいっていないのか中にはけっこう当時のものも残っているっぽい。
ちなみに手元にもっている書物は迷い込んでいた島からもらってきたもの。
その島ではちょっとした出来事があったりもしたのだがそれはそれ。
思い立ったが吉日でたまたま出会ったルークとミリーナ。
足がないのでアメリアをひっぱっていき足を確保し。
道案内がてらに近くにたまたまいたゼルもひっぱっていって海路に出て海賊退治。
そこでなぜか船が大破しとある島にたどり着いたあたし達。
とりあえずいろいろあった後にそこで出会ったノアという少女。
そのノアにとりあえず近くの大陸付近まで運んでもらって現在位置を確認したところ、
確かに彼女が説明していたとおり、あの島はちょうど結界に覆われていたあたし達の大陸。
とある場所の中間地点に存在していたということが判明。
ゼロスのやつが何を考えているかはわからないけども、
たしかに不可視の結界でも張らなければ、あの島はすぐに他の人々の目にとまるところであろう。
…でも、今までよくあの島の話題がのぼらなかったよなぁ~……
といまさらながらにしみじみと思ってしまう。
…つうかなんであんなところに異なる世界の法則がまじりあう箇所なんかできてるんだろうか?
そのあたりのことは今後の研究材料の一つにでもするとして。
ともあれ、地図を確認したところちょっと船で進んだだけで結構大手の港町につくことが判明した。
歩いていけば山超えなどでかなりかかるが船だとすぐ。
というわけで船をちょっとばかり調達して出発したのが昨日。
順調にいけば翌々日にはその港町につくはず…だったのだが。
いかんせん、なぜか海路の途中で電撃竜に出会ってしまいそのはずみでなぜか船はほぼ大破。
海路と電撃竜に追いかけられた距離からしておそらくはカタート山脈の付近…だとは思うのだが。
いかんせん、こうも人っ子一人いないと現状確認もできやしない。
「夜になれば少しは場所の把握もできるだろうが……
…とりあえず、それぞれにこのあたりに存在している遺跡群。
それらを調べてから今後のことを決めたほうがいいな」
なぜかため息まじりにゼルがそんなことをいってくる。
「そうですわね。ここで言い合っていても仕方ありませんし。
それに遺跡の中には何か役立つものがあるかもしれませんわね」
そんなゼルに同意したようにミリーナが冷静にいってくる。
「さすがミリーナ!そうだな!ここは俺達ラブラブ宝探し屋組がひとつ!」
「とりあえずそれぞれ、ふた組づつにわかれて探索したのちにここで落ち合うことにしませんか?」
…ルーク、あんた相変わらずさらっと無視されてるぞ……
毎度のことながらルークのラブコールに対し、ミリーナはさくっと無視。
…気の毒なやつ……
「ま、ここで話していてもしょうがないし。とにかくそれぞれに遺跡を探索してみましょ。
意義ある人は?」
とりあえずこの場にいる全員、アメリア、ゼル、ミリーナ、ルーク、そしてガウリイを見渡し問いかける。
「…なあ、リナ?」
「何よ?」
何か感じでもしたんだろうか?
このガウリイ、勘だけはいいからなぁ…
ほんと、勘、だけは……
「つまり、どういうことなんだ?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
こ…こいつはぁ~……っ!
「は~……」
「ま、ダンナだしな」
「…やっぱりどんどん悪化してないか?こいつ?」
全員の目が点になり、それぞれがため息まじりにそんなことをいってくる。
…悪化している云々、というルークの意見に対してはあたしも同感。
アメリアなんかはおもいっきりため息ついてるし。
…気持ちはわかるぞ。
切実に。
というか!
すぱぁぁっん!
「あんたは!あたしにハジをかかすな!とにかく!それぞれにわかれてこのあたりの遺跡を探索するの!
わかった!?」
こぎみよい、スリッパではたく音が炸裂する。
「あ!リナ!それ、ルルさんのところにあったスリッパじゃぁ!?」
「…リナさん、そんなものまでもらってきてたんですね……」
なんか呆れたような声がきこえているようなきもするが。
何をいう。
あたしにあてがわれた時点でこれはあたしのもの。
したがってもってきて何がわるい!
「とにかく!それぞれ遺跡探索にいくわよ!」
『おう!』
「仕方ないですね」
「…きちんと会議に間に合うでしょうか…私……」
ルークとガウリイ。
そしてため息とともにつぶやくミリーナ。
なぜかぼやいているアメリア。
「…何か手掛かりになるものがあれば幸いなんだがな」
一人別の意味でそんなことをいっているっぽいゼル。
ともあれあたし達はそれぞれに二人づつにわかれ、このあたりに点在している遺跡へと向かうことに――
どごぉっん!
爆発の音が鳴り響く。
「よっしゃぁ!五個目ゲットぉぉ!」
「お前なぁ。もうすこし容赦、という言葉を知らんのか?」
横から呆れたようなゼルの声が聞こえてくる。
「何いってんのよ!害虫駆除してアイテムゲット!これほどおいしいことはないじゃないっ!」
遺跡の中で発見したとある古文書。
そこにとある研究結果がかかれているものがあった。
ルーク達はルーク達で何でも【真実の鏡】とかいうものが書かれた古文書をみつけたとかなんとか……
アメリアとゼル組はといえば見つけてきたのはこのあたりの古の地図。
それをみつけたらしい。
かなり昔のものらしくすでにほろんでしまった国の名前なども垣間見えるその地図により、
あたし達のいる場所が判明したのは今朝がたのこと。
鏡のお宝のこともきにはなれどもあたしとしては以前のこともあり鏡の探索は辞退した。
…また【影の鏡】のような代物だったらそれこそ怖すぐる……
ともあれ平和な話しあいの末にその鏡の古文書はルークとミリーナに。
そしてあたし達はあたしのみつけた古文書を。
アメリアは古代の地図を城でみたことがあるとかで帰り道がようやくわかったとかなぜか泣いていってたが。
とりあえず現状位置の把握もできたこともあり、ルークとミリーナと別れたあたし達。
ルーク達はしばらくはあの遺跡群にてお宝を発掘するらしい。
あたしはといえば見つけた古文書。
それの真意を確かめるべくこうしてこつこつと世の中でいうところの害虫駆除をしている今現在。
「リナ。でもやりすぎはいけないわ。…このあたりの岩山、何もなくなっちゃったわよ?」
ふとみれば、たしかに周囲は岩で囲まれていたはずなのに、いつのまにやらまっさらな更地になっている。
…そりゃ、動き回るやつらをしとめるのに多少術をあたりかまわずにぶっ放したのは事実だが……
「ま、見通しがよくなっていいんじゃない?」
「そういう問題?」
「そういう問題か?」
あたしの至極まっとうな台詞になぜかアメリアとゼルの声が一致する。
「と、とにかく!次にいくわよ!」
「お~い。リナ。ここにも何かおちてるぞ~?」
「でかした!ガウリイ!」
こういうときはガウリイの異様にいい目がやくにたつ。
せっかく手にいれたアイテムをとりこぼしたくないし。
さって、ここに書かれていることが真実かもしれない。
と判った以上、狙うはレアアイテム!!
やっぱり日頃の行いがいいといいこともあるものよね。
んっふっふっ♪
数日後。
どごぉっん!
バサバサバサっ!!
こぎみよい爆発の音が鳴り響く。
さわさわと揺れる木々の音と、音に驚いたのか飛んでゆく鳥の羽ばたき。
おっし!
これで五十匹目!
さて、今度こそ…!
しとめた獣の傍にいき周囲を確認。
「…ち。また外れか……」
どうやらお目当ての品らしきものは目に入らない。
まったく、とっとと落とせっていうのっ!
「でもリナ?ここまで狩ってもなかなかでないんだからこのあたりのヤツラはもってないんじゃないの?」
アメリアが横からそんなことをいってくる。
ちなみにどうやらアメリアがしとめた輩もお目当ての品はもっていなかったらしい。
まあ、今あたし達がかっている獣は肉食で人をも襲う。
といわれているあるいみ危険度の高いやつなのでアメリアも率先的に駆除に協力してくれている。
何でもこのたびアメリアが参加する会議は別の国であるらしい。
その国にあたし達もついでに立ち寄りがてらに害虫駆除をしている今日この頃。
「そもそも、その古文書、本当に信頼できるのか?すでに百匹は倒したぞ?」
まあ、ゼルやガウリイの倒した数からしてもかるく百は超えているとはおもうのだが。
しかし、肝心の品物を落とさないっ!
ゼルのやつは今さら何をいうのやら。
「何いってるのよ!いくつかはすでに実際、敵さんたちが落としてるじゃないのっ!」
あたしが手にいれたとある古文書。
そこに書かれていたことは、目からうろこ、ともいえるべき事柄。
何と、この世界にいる様々な動物や人から魔物、とかいわれている生物。
動物はともかくとして人に害を加える、といわれている生物ら。
それらが何と!市場でかなり高価格で取引されている品物をもっているらしい!
という確率がかかれていた。
何でも昔、そういった類のことを調べる団体がいたらしく。
ご丁寧に○匹倒して、それらのアイテムを落とす確率らしきものまでかかれていたりする。
ものはためし、と無難な品物を落とすとされているそれを狩ってみたところ。
もののみごとにい幾匹か倒したところでそれらをご丁寧におとしてくれた。
となればすることはひとつ!
高く取引のされる品を落とす敵をもとめてただいまあたしたちは討伐中。
ちなみに討伐した数に対しての確率は古文書通り…とはいかないものの、
ぼほ書かれているアイテムは今のところ落としているのも事実である。
「そ・れ・に。ゼル。あんたにもかかわりがあるのよ?」
「何?」
ゼルにももう少しやる気になってもらわねば、あたしの財産が減るというもの。
しかあっし!
あたしには切り札がある!
「ここにかかれている品のうちのひとつにね。
どんな合成をされていても、必ず元の状態にもどせるアイテムを落とす、という生物が……」
「何!?それは本当か!?」
嘘はいってないし。
嘘は。
…まあ生命体もできるかどうかの代物かは別として。
書かれている品物はといえば、誤って合成してしまった品々を元のアイテム。
つまりは少しばかりそれらの品物の時間を巻き戻す…という代物らしい。
生体実験をしたかどうかまでは書かれてはいない。
…ゼルで実験してみたらそれはそれで用途がよくわかっていいかもしんない。
「リナ!それはどんなやつかすぐに教えろ!」
そんなあたしの言葉に真剣に問いかけてきているゼルの姿。
おっし。
これでゼルも少しは本気をだしてアイテム収集に協力してくるはずっ!
「ああ!ゼルガディスさんまでが!?」
「…も、こうなったら誰もとめるやつはいないぞ……」
当然の会話をしているあたしたちの横で何やらわめいているアメリアと、
なぜかため息をついているガウリイ。
「さあ!どんどくいくわよっ!」
めざすはレアアイテム!!
人にも感謝されるし一石二鳥よねv
んふふふふ♪
-オチのないまま終わり♪ー
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あとがき:
薫:そういえば、フルフェイスの砂時計の島の位置。
いったいどこなんだろう?と素朴な疑問。
軍とかも海賊が多発するのにあまり出向かなかったような感じなのでカタートの近くかな?
というあたりで(まて)ゼフィーリア、カルマート、カタート、この三点をはさんだ地点のあたりかな?
という設定さんでいってみました。
そのあたりならアメリアが無理やりに(笑)リナにひっぱってこられたのも理解できますし。
時期的にシェーラが滅んだそのあとくらいだとおもいますし。
何しろゼロスがルークの中のSに気付いていましたし……
覇王を撃退したのちにこういうのもあってもいいかな…とちとおもったり。
ちなみに、この小説のオチとして。
たしかに合成された品物を元にもどす。
という代物ではあったのですがそれは金属とかに限られている。
というオチだったりv
ま、そこまでかかずに途中でくぎったほうがスレらしいというか面白そうなので(まて)ここで一区切り~
ともあれ、珍しく20K以内の短編をばv
ちなみにこれ、2010年の7月にぼやきで書いていた短編もどきの元、だったりするのですv
何はともあれではまたいつかvv
2010年9月4日(土)某日
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