ドリーム・ナイトメア  (悪夢の夢)    ~プロローグ~


―分かっているようだな?
金色の眼差しが鋭く見下す。
ぴくりと震える黒い長髪の男性。
膝まづいている彼の前には、表現にできないほどの神々しいまでの、凄烈な金色の光を纏っている絶世の美女。
その透き通るまでの声と。
その白い手に、身長ほどもあろうかという大鎌が握られる。
一瞬もしないうちに。
「も・・・申し訳・・」
汗をダクダクと流しつつ、何かを言いかけるが。
ブンっ!!
言葉より早くそれが振り下ろされてゆく。
「う・・・うぎゃぁぁぁぁぁ!!」

どんっ!
ぴりびりびりぃ!

その刹那。
世界の全てが・・揺れた。



「あ・・・あの御方の気配が・・・(汗)」
つぶやくウェイトレス姿の女性。
「こちらもうかうかしてられませんが?ルナ様?」
空色の上に空色の瞳。
その容姿をしている女性が、目の前の女性・・紫がかった青い髪の女性に話しかけている。
「そうね。―で、様子は?」
すっと、その表情が、真剣なものとなる。
人とは思えないほどの気迫であるが。
しかし、店の中で話す内容でいいものか。
彼女自身がアルバイトをしている、リアランサーという店のテーブルの一つで。
それに座って話しているこの女性・・ルナ達3人。
「―こちらの忠告は、一切、聞き入れません。」
はぁ・・・。
盛大にため息をつく男性。
漆黒の黒い髪が印象深い。
「―まあ、申告だして・・かなりたつし・・・。こうなったら罷免・・決定だけどね・・。」
ルナもまた深いため息一つ。
「あいつ・・昔から問題児だったからなぁ・・。」
ため息交じりにいう男性に。
「ルナ様が止めても無駄でしたしね。」
「アシュィア、諦めているのか?」
「まさか。」
いいかけて、再びため息をつく。
「・・・あれでも昔は素直だったのに・・・。」
「そういえばかわいかったわよねぇ。私達の後を無邪気についてきてて・・・。」
『はぁ・・・・』
どこをどう間違って、あんなになってしまったのか。
二人が盛大にため息を同時につく。
「スカラ、アシュィア、昔を懐かしがってもどうしようもないわ。―ともかく、フィスの暴走・・可能な限り、止めなさい。」
ルナの強い口調に。
「分かりました。」
「それでは、我らもこの辺りで失礼いたします。」
かたん。
席を立ち上がり。
ゆらり。
お辞儀をしたまま、二人の男女の姿が掻き消えてゆく。
二人が消えると同時に、店の中から。
「ルナちゃん、話、終わったの?」
そんな情景が目の前で起こっても、動じてない店の従業員たち。
「何か大変そうだねぇ。アルバイト、休んでもらってもかまわないんだよ?」
「・・・そうですね。・・でも、なるべく穏便に済ましたいですから・・。」
はぁ・・・。
まったく・・・。
フィスは何を考えて・・・。
フィスフレィンのことを考えて。
ルナは再びため息を一つ。


「今回ばかりは・・・・もう、許せないのよ?」
空を見上げて、ルナはつぶやいていた。


「大事なかったようだな?」
「というか・・今の波動・・。」
「気にするな。」
いや・・気にするなって・・。
「我ら、下っ端には知らなくていいことがある。」
確かに。
上司に聞いても、顔を真っ青にするばかりで答えない。
「とりあえず、今の次元震で被害がないかの確認だけは、急げ。」
一人の仲間の言葉に。
「それもそうだな。宝庫番なのに、宝がなくなっていたら、それこそ大事だからな。」
仲間の言葉に。
自分達が守っていた宝物庫に入ってゆく彼ら。
人の姿をしているが。
人ではない。
その身を精神世界に属している・・・・いわゆる純魔族と呼ばれる存在達。
彼らは、自分達が管理している倉庫の確認をする。
万が一、何かがなくなっていては大事であるからして。
「ここは、どうする?」
「そこは、腹心の皆様方や、魔王様直々に結界張っているから大丈夫だろ。
  それに、そこ、エリア∞だから、俺達下っ端というか俺達程度では、入ることも不可能だか、いいんじゃないか?」
そこは、彼らが入るのを許されないエリア。
かなり重要な品物が納められているらしい。
そう彼らは聞いている。
それが何なのかは知らないが。
「それもそうだな。じゃ、ここはいいか。」
「報告は、異常なし。でいいな?」
「いいだろ。時空震や次元震はよくあることだしな。」
「それもそうだな。・・・じゃ、『異常なし。』・・・と。」
この判断が。
すべての取り掛かりを遅くすることとはしらずに。

この場所にも、次元震が襲いきた・・・というその事柄。
その事実報告を怠った彼らであった。



ルォォォォォ・・・・・・・・・・・・・・・。



一つのノート程度の大きさの物体が。
静かに、この世界・・物質世界に落ちていっていた・・・・・。


                                 -続くー



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まえがき:

    ―どんどこどこどこ♪どんどんどん♪
    ・・・あ・・・あの?何やってらっしゃるんですか?(汗)
    姫:これ♪私達、活躍しないわよね♡
    薫:・・・・は・・・はぁ・・・(汗)
    姫:だから、盛り上げ役vv
   エル:そうそう♪これ、あたし達、活躍しないからねぇ♡
    薫:・・大元の原因はおふたかた・・いや・・何でもないです・・はい(涙)
   (視線が怖かった・・)
   エル:それでは、いってみましょう♪
    姫:リクエスト、『正月』から連想したというこの話♪
   エル:というか、某映画がそのリク内容でぽんと浮かんでできたこの話♪
   エル&姫:悪夢の夢(ドリーム・ナイトメア)♪
    姫:それでは♪
   エル:いってみましょう♪
    薫:しくしくしく・・・・。

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  あとがき:
     姫:分かる人には分かります♪
    エル:というか、とうとう何考えてるのかしらね♪
     姫:かなり暴走、始めたしねvv
    エル:というか、こいつが考えてる、干渉の後に某所に投稿する予定の。
        それに近い設定よねvvこれvv
     薫:しくしくしく・・・。
        ちなみに・・・シリアス&かなりきわどい?(まて!)
        ついでにいえば・・・ネタはとある映画です(爆!)
        どこまで表現できるかな?
    エル:・・・でも、あたし・・活躍しない・・・・。
     姫:私も・・・。
     薫:あ゛あ゛!おふたかたとも、その手のものをしまってくださいぃぃい!!
 エル&姫:えいvv

    どごぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんんん!!!!!!!!!!


  エル&姫:それじゃ、まったね♪


  虚無の空間が広がって・・・何も残ってない・・・・・。


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