まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
遅くなりました!リオンさん。150000ヒット記念リクエスト。
ちなみに、リクエスト内容は。魔竜王ガーブと、冥王フィプリゾのギャグ。でした。
……なってないとおもいますが(まて!
いっきます!
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ある日の午後
どがしゃぁぁぁぁぁぁぁん!!
部屋にとひびと響き渡る、何やら人が周りにある物ごと倒れる音。
そんな姿をみつつ。
倒れている男性の横で。
「くすくすくす」
まるで、そう、悪意のない、無邪気な天使のような微笑を浮かべ、その様子を眺めている、
漆黒の髪の少しぱかりウェーブの入った黒い髪をしている目鼻の整った、どうみても十歳程度の少年。
ぱっと見た目、まず、女の子?と見まごうばかりの美少年ではある。
― が。
外見で物事を判断する、というのは、ここにおいては通用しないこと。
「おやおや、ガーヴ。なぁに、そんなところでこけてるのかなぁ~♪」
今まさに、自分につかみかかろうとして、そのまま突進。
そして、ひょいと真横によけた、というか、瞬間的に移動した、そんな彼の元いた位置にと。
まともに、そこにあった机とそしてその上にあったものごと倒れている赤い髪の男性に向かって言い放つ。
バラバラバラ。
「てめぇぇぇぇぇ~!!!!フィブ!貴様ぁぁぁぁ!」
がばっ!
倒れていた男性が叫びつつも飛び起きる。
それと同時に彼の上にとかぶさっていた元机の上にあった書類などが、
そのまま、ばらばらと床にと落ちてゆくが。
ちなみに、かなりの数の書類らしきものが、破けていたりするのは気のせいではない。
床に倒れていたのは、赤い髪の結構かなり体格のいい、それでいて野性味を帯びた顔つきの男性。
はっきりいって、その身に身に着けているスーツがこれほど似合っていない男性もまずいないであろう。
しかも、その胸元のボタンをはずし、ほとんどはだけさせているその格好は。
はっきりいって、どこかのチンビラか、もしくは悪人。
そんな男性がスーツを着込んでいる、としか傍目には映らない。
そんな彼の周りには、今彼と一緒に倒れた机の上にあった品物、
筆立てや、もしくは書類、そしてコップ…、エトセトラ。
それらが散乱し、そしてまた、コップの破片もまたあたりに散らばっていたりする。
ふと、その壊れたコップに目をやり。
「あ~。ガーヴ。それ僕気に入ってたんだよ~?まったく……」
いいつつ。
パチン。
そのまま顔の横で軽く手を鳴らす。
-と。
カタ。
カタタッ。
カタタタタッ!
―――― パッ!!!
瞬時に散乱していたコップの破片が一瞬にして一箇所にと集まり再生し。
そのまま、すっと、フィブ、と呼ばれた男の子の手の中にと一瞬のうちにと移動する。
「まったく、毎度のことながら君の野蛮性には尊敬に値するよ。
お母様の元で働いていたときのほうが野蛮性がなかったんじゃない?」
そんなことをいっているそんなフィブ、と呼ばれた少年の言葉に。
「てめぇこそ!あの方の元では、庭掃除とか、それとか意味不明な部屋の整理とか、
あげくは何も力と道具を使わないで、なぜか布一枚で廊下を磨いたり。
そんなことをしていたときのほうがかなり素直だったぜ!」
そんなことをいいつつ、ガーヴと呼ばれた男性のその声は怒りに震えている。
そして。
ピリッ。
そのまま、頭の上から舞い落ちてきた書類をそのまま勢いにまかせて破り捨てる。
「そもそもなぁぁぁぁ!」
そんな二人を横目でみつつ。
「やれやれ、相変わらずだな」
いいつつも、さめた目つきで、ちらりと見ただけで。
トントントン。
かなり分厚い書類の束を机の上で束ねている、太陽のごとくに輝く髪を短くまとめた、
ぱりっとした紺色のスーツに身を固めている一人の女性。
「おほほほほ。今日はどんなことをしてくださるのかしら。フィプちゃんとガーヴv」
そんな女性と、それでいて、険悪な雰囲気となっている男性二人とは裏腹に。
にこやかな笑顔を浮かべつつ、カタカタとその手をうごかしつつ、
目の前にある、何かモニターらしきものにと何やら打ち込みをしている、
漆黒の長いストレートの髪をしている一人の女性。
なぜか、その姿はかなり高そうなドレスに身を包んでいたりするのだが。
その胸元の金色の真珠と、そしてまた、耳につけられている黒真珠。
そして、その手には、なぜか珊瑚の腕輪に、かなり大粒の本真珠の銀色に輝く指輪をつけていたりする。
はっきりいって、どうもどうみても、どこかの会社の中、しかもオフィスの中。
としか見えないその場には、そぐわない格好ではある。
「まったく、あいつらは、毎回、毎回、仕事をする気はあるのか!?」
などといいつつ、文句をいっている、銀色の髪の青年。
歳のころは、二十歳より少し上程度くらいであろうか。
その白すぎる整った顔立ちは、見た限り、女性などをとりこにするのはまず間違いはない。
そんな青年の言葉に。
「ダイナスト様。そうおっしゃるのでしたら。
こちらの書類に目を通して、それから文句をおっしゃってください」
ずらっ。
そんな文句をいっている彼の周りには。
四人の人物が。
男女二人づつ。
目の前も見えないような量の書類をもって。
上司の判をうけるべく、彼を取り囲むようにして待機していたりする。
「…うっ。わかった。シェーラ…」
いいつつ、しぶしぶと。
どうしていつも毎日、まいにちこんなに書類がたまるんだ?
などとおもいつつ、ぶつぶついいながらも。
こちらもまた、書類の山にと埋もれている、
ダイナスト、と呼ばれた銀色の髪の青年が、今言ってきた女性にそう言葉を返し。
次なる書類の山を受け取っていたりするのだが。
「おやおや、相変わらずですねぇ。フィブもガーヴもあ、でもガーヴ?
今あなたがだめにした書類。期限は一時間後まで。
時間厳守できっちりと提出してくださいねぇ?わかってますよねぇ?」
いいつつも。
ずずっ。
なぜか、その手には、素焼きされた青いコップを手にし。
しかもなぜか飲んでいるのは緑茶…らしきよくわからないような緑色の液体状の何か。
そんなものをのみつつ、それでいて、そんなのほほんとした言葉遣いで。
しかも、笑みをたたえつついっているのは、
部屋の先にある、ひとつの大きな机にと座っている一人の青年。
つややかなまでの漆黒の長い髪。
そして、血よりもさらに紅い瞳。
かなりの美青年…ではある。
だがしかし、言葉とは裏腹に。
その声とそして目が笑ってなかったりするのは気のせいではない。
事実。
何ともいえない威圧感が、その言葉とともに部屋の中を満ち溢れさせていたりする。
「― それで?今回の原因はなんですか?」
はっきりいって、そう問いかける青年の言葉は冷たく響き渡り。
同僚たる、ほかのメンバーはその場にて凍りつく。
そんな彼らの上司であり、そしまた、ここでは知られてはいないが。
王であるそんな青年の言葉に。
「フィブのやつ!この俺様が消滅させようとしていた星を!
勝手にそこの政府に介入して、戦争起こさせて消滅させやがったんだ!」
などと、わめいている、さきほどのガーヴ、と呼ばれた男性。
「人聞きの悪いことをいわないでくれる?ガーヴ?
そもそも、あの惑星からは、会社にある『破滅兵器』それの注文があったから。
それを届けただけだよ?僕は?」
にこやかなまでに笑みを浮かべて。
なぜか、先ほど再生させた、としかいいようのないコップの中に。
こぽこぽとコーヒーを注ぎつつ。
コクリ。
一口のみほしつつ、そんなことをいっている、フィプ、と呼ばれた少年。
「それだけじゃないだろうが!政府のお偉いさんに、あることをてめぇは吹き込んだだろうが!」
「人聞きがわるいことをいうなぁ。僕はうそはいってないよ?
事実、あちらが戦争準備をしていたのは事実だし」
「だからって!何ももう臨戦態勢に入っている、みたいなことをいわなくてもいいじゃないか!
それでバニックになった人間どもが!あれ起動させて!」
「そvもののみごとに、機械はうまく作動して」
にっこりとわらい。
そのまま、片手を少しあげ。
少し開く動作をするフィプと呼ばれたその少年。
そんな彼の言葉に。
「― なるほど、つまり、星ごと消滅した、というわけか…」
淡々とそんなことをいっている金色の髪の女性。
今回の喧嘩の原因。
それは、彼らの会社が請け負ったとある『品物』を。
依頼された、とある偏狭の惑星に届けたまではいいものの。
だがそこは、かねてから、別の担当者…といっても、本人が勝手に自分が担当する!
とはりきっていただけなのだが。
そこに、別の手がくわわり。
そして、ものの見事に。
その惑星は人の手によって、彼らいわく、無事に混沌にと還りゆいた。
それをめぐって。
今回は、このガーヴ、と呼ばれた男性と、フィブ、と呼ばれた少年。
といっても、見た目は少年だが、表向きの年齢は、これでも実は19歳、として通しているのだが。
そんな二人の喧嘩が、彼らの表向きの仕事場である、このオフィスで見受けられているのだが。
「…あ、ゼラスさま。ただいま戻りました」
そんな会話の最中。
一瞬部屋の中の空気がゆらりと揺らめき。
そしてそこに現れたのは。
全身を真っ黒いスーツで固めている一人の青年。
だがなぜか、いつも笑みをたたえているその顔がどことなく沈んでいるように見えるのは気のせいか。
「ご苦労、ゼロス。ん?どうした顔色がすぐれないが?」
さすが、というか、直属の上司である、というべきか。
そんな部下の変化を見逃していないのは。
ゼロス、と呼ばれた営業兼情報部門部長・ゼロスの直属の上司である、
Rエリア担当課長であるゼラス。
「…あ、あの…説明するのも何ですから…テレビ…つけてみてください…」
『????』
なぜか、その色すらをほとんど一色にしつつ、そんなことをいってくる、ゼロスの言葉に。
思わず同時にその場にいた全員が首をかしげるが。
「まあ、そろそろ時間も三時ですし。皆さん、三時のおやつタイムに休憩でもしましょう。
あ、ヒュレイカーさん、テレビつけてもらえます?」
「は~い」
てきぱきと。
なぜか海の宝石を身に着けている女性の補佐をしていた女性が。
そんな彼女たちの上司たる彼の言葉に素直に返事をし。
ポチリ。
壁にかけられている、というか、壁の三分の一を閉めている、モニター。
そこに、この世界、というか、宇宙空間全世界ネット放送。
ユニバーサルフェバー。
その放送局が常時流しているニュース番組をそのモニターにと表示する。
プッ…
今まで壁であったその場所に。
壁いっぱいに、何やら、ニュースキャスターらしき人物が机にと座り。
画面の方にむかい向き合っている姿がそこに映し出され。
『え~。こほん。次なるニュースは。こちらはかなり驚愕するニュースです。
まず、間違いなく、宇宙最大ニュースのトップ10の中にはいるでしょう』
などと、ニュースの内容を読み上げている、一人の女性。
そのくりっとした瞳がかなり愛らしいが。
『まずは、この十数年間、行方不明であった、インバース家。かの次女が発見されたニュースと。
そして、同時にその次女とあの!様々なうわさが耐えなかった、
ガブリエフ・コンツェルの若き総帥との婚約が同時に発表されました!
何と結婚式は再来月で、うわさではすでにインバース家の次女たるリナ=インバース氏は、
かのガウリイ=ガブリエフ氏の子供を身ごもっている。といううわさも飛び交っております』
ぶぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
どんがらがっしゃぁぁぁぁぁん!
がしゃぁん!どたどたど!!!
がらがら、ドッシャン!
ものの見事に。
そんな声がモニターから流れ出ると同時に。
その場にいた全員が同時に床にとひっくり返る。
あるものは、書類をばらまき。
あるものは椅子ごとひっくり返り。
そしてまた。
口に含んでいた飲み物をそのまま噴出し。
『ななななななななにぃぃぃぃ!?』
『何ですってぇぇぇぇ!?』
『何だとぉぉぉぉ!?』
彼らの驚愕ともいえる叫びが響き渡る。
と。
ピロロロロ………
同時に響き渡る、何か取らなくても内容が手にとるようにとわかる連絡の音が、
部屋の中にと響き渡る。
ピッ。
― 聞こえるか?シャブラニグドゥ…テレビをみてみろ…
それで、臨時の会議を開きたいと思う…今すぐに…
どこか疲れたようなそんな声が。
部屋のどこからともなく響き渡るが。
「ま、まさか、またまさか、まさかまさかまさか…」
などと、がたがたと震えているのは。
Tエリア課長たるグラウシェラー。
「…まさか、お母様、またリナちゃんたちのお子様として降臨なさるのかしら?…」
声は何か疲れたような声をだしているが、
その表情はなぜか楽しいことが起こることがうれしくて仕方がない。
といった表情を浮かべている、Yエリア担当のダルフィン。
「…とりあえず、われらも全員で対策会議を開いたほうがいいようだな…」
今回。
あの二人が再び、この世界に転生してきたことはわかっていた。
まさか、以前のような悪夢が再び起こるのではないか?
という危惧も抱いていたのもまた事実だが。
ゆえに。
Rエリア担当のゼラスは、部下のゼロスにあの二人の身辺調査を命じていたのだが。
― だがまさか、すでに『妊娠』している可能性がある。
ということ、それすなわち…
「…今度は俺たち…どうなるんだ?」
今まで喧嘩をしていたことも忘れ。
そうつぶやくガーヴの姿が。
しばし、オフィスの中にと見受けられてゆく。
ここは、ルビーアイ・コンツェル。
宇宙に名高い、武器やそしてまた、様々な混乱や戦乱、などに対する品を、
知識でも、物質でも、何でもそろえる、という、人にとっては、かなり迷惑極まりない企業。
彼らが作り出した『商品』で、すでにいくらの星星が消え去ったかはすでに数えるのもばからしいほど。
だがしかし、忘れてはならないのは、それらを使っているのは。
あくまでも『人間』である。
ということ。
人間の欲望には限りがない、
というある意味救いのない現実を、世間にたたきつけている結果となっているこれらの企業。
だがしかし、こういった企業が発展するのとどうじに。
そんな『商品』にやられてはたまらない。
と、それとはまったく、
『護衛・防衛・保護』といった視点から作られている企業もまた、同時に発展を見せている。
彼らは知らない。
すでにこの世界では、伝説、というか神話というか御伽噺となっている、神と魔、光と闇の戦いが。
そのように、姿を変えている、ということを。
「とにかく!ガーヴ!フィブリゾ!今は喧嘩なんかしているばあいじゃないですよ!
というわけで、皆さん、今手にしている仕事、十分後までやっておいてください。
それから緊急会議です!」
『でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?』
『は・・はぃぃぃぃぃぃぃい!』
切羽詰った彼らの上司たる、伝説の中にしかいない、と思われている、魔王。
今の名前をレイ=マグナス=シャブラニグドゥ。
かつて、氷の中にいたものが、とある戦いを契機に外にでた彼-シャブラニグドゥ。
そんな彼の言葉と同時に。
彼の部下である、五人の腹心、今はもう、その呼び方すら覚えているものが珍しい。
獣王、覇王、冥王、海王、魔竜王。
そんな彼らの声がこだまする。
かつて、一度は滅びたことがある、冥王と魔竜王は。
ある出来事をきっかけに、『すべてなる母』からこの世界に戻されていたりする。
これより。
彼らは、その身の存亡をかけた、といっても過言でない会議を。
関係者全員で開いてゆくことになるのは。
これから数時間後のこと。
時代はかわれど。
光と闇の戦いは、耐えることなどは…ない。
後。
しばし、八つの企業&コンツェルの代表者たちが。
こぞって病気になった。
とニュースが銀河宇宙に流れたのは…
それは、何があったのかは、知るものぞしる……
-終わりv-
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あとがきもどき:
ちなみに、言い訳、というか設定事項。
ルビーアイ・コンツェル。
宇宙に名高い、武器などといった、物騒なものを扱っている企業。
ちなみに、同じ位置に、フォル・コンツェル。ダーク・コンツェル。
カオテック・コンツェル。
といった、四代企業が上げられる。
なお、そんなそれら企業に対抗するがごとくに。
ミステック・コンツッェル。フレア・コンツェル。
ナイト・コンツェル。ブリュー・コンツェル。
といった、そういった品物に対抗すべく、防衛のためのモノを扱っている企業も存在する。
それらの正体が何かなのかは…おしてしるべし。
ちなみに。
会議の最中。
エル様が乱入…とと、降臨されてきたのかは・・・・それは皆さんの心の中で。
というわけで。
すいません。リオンさん。リクエストに・・・・あってないかも・・・・
でも、一応はギャグ?と思うんですよぉ。
ちなみに、フィブリゾとガーヴ。
いつもこんな掛け合い漫才みたいな喧嘩をやってます。はい。
んではでは・・・・
リクエスト、どうもなのでしたv
2003年2月1日某日
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