まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ
こんにちわ。薫です。
さて、今回は、なぜか打ち込みが完全に停滞している(こらこら)お話の。
番外編もどきなのです。といっても。
これだけでもひとつの話になってますけどね。
何かいいたいのだろう??というつっこみは自分でもわかってますので(笑)
そのあたりは突っ込みしてもかまいませんよ(だからまて)
何はともあれ、いくのですv
(理由・・・・水竜王でバールウィンの口調が気に入ったから・・・という所も←こらまて)
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ラグナレグ ~来訪者~
「ここでやんすね」
麻らしきもので余れた帽子をかるくあげ、丘の上より見下すひとつの人影。
「さすが、ここは赤の竜神の力があふれてやんすねぇ」
かつて、ここにはあまり知られてはいないが、赤の竜神の拠点があった。
それはほんの一万年くらい前のこと。
「さて……いきやんすか。」
ほかに適任者がいないとはいえ、こういうことはあまり好きではない。
「ラグラディアがいたら楽やんすがねぇ~…」
今さらいっても仕方がないが。
あちらは、あそこまでばらばらになっている状態でやんすし。
いるにはいるんでやんすけどねぇ……
そんなことを思いながらもため息一つ。
力にて、カタート山脈において覚醒したエ…否、魔王を封じ込め。
知識は
亜空間において存在している。
記憶は欠片となりて、とある一部の生命体にと受け継がれ……
それ以外の意識体自体は、とある国の女王として今は存在している。
見た目は旅のさすらい人。
といった感じのその容姿。
深くかぶった帽子の下より丘のしたにと広がる光景を眺めていたりする。
この地は葡萄の産地でもあるがゆえに。
ほとんどの敷地が果樹園となっている。
口にくわえている一枚の葉がついているその枝を上下にゆらしつつ。
そのまま足を一歩踏み出してゆく。
その人影が向かっているのは町から少し離れた場所にとあるとある家――
「ふう。よっこらしょっ」
……って!?
「お母さん!?何やってるの!?そんな重いものもって!?」
まったくちょっと目を離すとこれだもの、この人間は。
「あら、ルーシー。お帰り。?フィリーは?」
毎回のことなのでなれたらしく、あたしがいきなり声をかけてもまったく驚くこともなく。
いまだに……なぜか牛乳のケースをもってあたしにと話しかけてきているのは。
栗色の髪に茶色の瞳。
その小柄な体に似合わない大きなおなか……
まったくこの夫婦は仲がいいのはいいけど、はっきりいって万年新婚時代そのもの。
子供もあたしを筆頭に、ひとつしたのフィリー。
二つしたのエリーにユーリ。
四つしたのレイナ。
といたりするけども。
まあこういった【家族】は多いほうがいいけども。
居心地いいし。
「フィリーならまたグロッキーよ」
まったくもって情けない。
ルナとそしてあたしの特訓程度でへばるなんて。
「とにかく!今が大事な時期なんだから!重いものはもたない!わかった!?」
人間に限らずに、子供を宿している存在、というか生命体は何かしら無力になるもの。
ましてやこの人間は何でも自分でやろうとするからして。
まあ、あたしの目の前で不幸になるようなことなんてはさせないけども。
そういいつつ。
パチン♪
軽く指をならし、目の前の母親である小柄な栗色の髪の女性…
リナ=ガブリエフの手より、ふわりと牛乳のケースを空中にとうかしてゆく。
「まったく、ガウリイにしてもあんたにしても過保護すぎよ」
何やらそんなことをいいつつもぼやいているリナはとりあえず無視。
あたしの名前はルシェール=ドナ=ガブリエフ。
ただいま七歳。
あたしを筆頭に、
リナ=ガブリエフとガウリイ=ガブリエフ、という人間の間に生まれている子供は今現在。
ただいま五人。
ちなみに母であるリナはただいま妊娠八ヶ月目。
まあ、このリナは見た目の年齢が二十歳前後に見えるがゆえに、
五人の子持ちに見られない、という事実もあるけども。
「お母さんは働きすぎよ。それはそうとお父さんは?」
いつもなら、リナのそばにいるはずだけど…
今、あたしの父となっているガウリイ=カブリエフはといえば、
ここゼフィーリアで剣の指南役などをしている仕事をしていたりする。
あたしが生まれ、そしてまた、次が生まれ。
結局のところこの地にと定着しているリナとガウリイ。
まったく肝心のときにどこにいっているのやら。
ガウリイの気配にと【気】を向ける。
どうやら買い物をしているようだけど…戻ってくるまでに少し時間がかかるわね・・・
本来ならば、意識せずとも使えるはずの【力】。
だけども必然的にどうしても、【生身の人の器】ではどうしても貧弱で、
それゆえにあまり大きな力はおいそれとは使えない。
まあ、使う必要もないけど。
「ガウリイなら買出しにいってるわよ。
まったく、買い物も荷物が重いからだめ!とかいうのよ!?あのクラゲは!?」
何やら毎日のように同じことをわめいているけど。
「……お母さん、いい加減になれる気ないの?」
このやり取り……実は毎回妊娠するたびに行っている、というのに。
この夫婦は……
「ないっ!」
あたしのもっともな言葉にきっぱりと言い切っているこのリナ。
……ま、リナらしいけどね。
「とにかく、今は安静にしてないと、ね?」
「ぷぅっ」
あたしの言葉に何やらむくれてるし……
すでに子供も数人いる、というのに、
こういうところはいつまでたってもこどもっぼいのよね……このリナは。
ガウリイいわく、そういうところがまたかわいい。
とかいって、毎日、というか四六時中、のろけてたりするんだけど……
それを毎日見せられているあたしたちとすれば、もはやなれたもの。
何しろ、『そこがリナのかわいいところさv』とかいって家にいれば、
いつもいちゃついてるし……この夫婦は……
もっとも、リナがそれがいちゃついている、と認識していない、
というのがさらに拍車をかけてる状態なんだけど……
まあ、それはそれ。
そんなせいもあってか、根性のないことに、ここ数年において、
このあたりいったいには下級魔族などは近寄ってもこない。
というか近づこうとしてあっさりと滅んでるし……な、情けない……
中にはいやいやながら来ているやつも約一名いたりするけど、それはそれ。
あとフィリーをからかいにきている約二名とか。
そんなリナをとりあえずなだめていると。
そのうちに、洗濯物を取り込みに奥にと引っ込んでゆくリナの姿。
そんなリナの姿を確認して。
こちらにと向かってきている【気配】の方にと、そのまま瞬時に移動してゆく。
「何だかでやんすねぇ~…」
さて…どういうふうに話をきりだそうでやんすかね。
そんなことを思いつつ、あたしの『家』にと向かってきているひとつの人影。
「何が?」
「うどわっ!?」
そんな自分の後ろから話しかけられるあたしの声にとびっくりし、何やら驚いているこの存在。
というか、気配に気づいてないし。
ゆっくりと後ろを振り向いたその視界の先に見えるのは。
瞳にと映りこむ一人の人間の子供の姿。
栗色の髪に紅い瞳。
髪質はガウリイ譲りであるがゆえに、ストレート。
といっても、リナの遺伝子も入っているがゆえに、多少ウェーブがかかっていたりする。
今の段階の一番下のレイナなんかは、思いっきり母親であるリナに瓜二つだけど。
まあそんなことは今は関係ないし。
「……い、いつのまに!?」
今、まったくこの人間の子供・・・気配なんてかんじさせなかったんでやんすが……
そんなことをこいつは思いつつ。
「あ、お嬢ちゃん、びっくりさせないでくれやんすか?
ちょっと聞きたいんで難すけどねこのあたりにリナ=インバース殿の家は……
……道はこちらでよろしいでやんすでしょうか?」
そんなことを思いつつも、話しかけてきているこの人物。
まあ、人ではないけども。
「そうだけど。で?あたしの家に何かよう?」
そんなあたしの問いかけに。
「?お嬢ちゃんの家?すると、もしかして?」
どうやら気づいてないし。
「お嬢ちゃんはリナ殿とガウリイ殿の?」
まあ、神族の間でも、リナとガウリイの名前はすでに有名となってるからねぇ。
どうでもいいことだけど。
それに、何やらここしばらくずっとこいつら【会議】してたし……
そんなあたしにと聞いてくるその言葉に。
「そうよ。あたしはルシェール。ルシェール=ドナ=ガブリエフ。
たいていルーシーと呼ばれてるわ。リナ=ガブリエフとガウリイ=ガブリエフの長女よ」
あと、頭文字をとってLとかね。
一応自己紹介をしておくあたし。
ま、嘘ではないし。
「それで?ウチに何のよう?」
更なるあたしの問いかけに。
「あ、いや、お嬢ちゃんの両親に用事があって……案内してくれませんか?」
あたしの視線に合わせるように少しかがみつつそんなことをいってくるけど。
ふむ。
「……ま、別にいいけど。でも、一言だけいっておくわ。
もし、あたしの『家族』に少しでも危害加えようとしたら…問答無用で滅するわよ?バールウィン?」
「!!??」
あたしのその言葉になぜか硬直しているし。
あっしはまだ名乗ってもないんでやんすが!?
なぜ名乗ってもいないのに!?
何やらそんなことを思っていたりしているし。
まあ、こいつからみれば、あたし……つまりは力弱き人間の子供。
ゆえに、自分……しかも、竜王の一人である自分を認識などできるはずもない。
また、どうこうできるはずもない。
などとも思っているようだけど。
だけども、本能そのものが、あたしが本気だと自らにと警告を発している。
はっきりいってあたしの嫌いなことは楽しみを邪魔されること。
せっかく限界を見極めるために最適な器の姿を得ている、というのに。
楽しみは邪魔されたくはない。
何ごとも経験はしておいたほうが、以前のようなポカミスを二度としないですむし。
まさか、リナ=インバース。という人間の器で、あそこまでの力しか発揮できないとはねぇ。
限界、というか力加減が必要だし。
限界や加減、というのを見極める、というのもちょっとした大切なこと。
「まあいいわ。ついてきて。」
あたしの言葉にいまだ、なぜか硬直しつつも。
何でやんしょ……この無意識にと感じられるようなブレッシャーは……
なぜかそんな些細なことで戸惑いつつ。
「すいやせん。たすかりやす」
かすれる声でいってくるこのバールウィン。
脳裏になぜかヴラバザードの。
『災いの芽は早く摘んでおくに限る』
という言葉が何やら浮かんでいるようだけど。
そんなことしたら、神族ごと完全消滅決定v
もっとも、ちょっかいかけてきたら、それなりの修行をさせるけど。
簡単に消滅させても面白くないし。
まあ、そんなどうでもいいことはおいといて。
とりあえず。
そのまま、バールウィンをつれ。
人里から少し離れた場所にとある、
ちょこっとした小高い丘の上にとある、ガブリエフ家にと戻ってゆく。
「あ、お父さん、お帰り」
あたしがバールウィンとほのぼのとした会話をしているそんな中。
買い物から戻った金髪の男性にと二階の階段を下りつつも話しかけているのは。
黒い髪に黒い瞳のぱっちりとした一人の少年。
父と母であるガウリイとリナには似ても似てつかないが。
それは隔世遺伝の要素によるもの。
もっとも、霊的魂の構造にもよるけども。
「何だ?フィリー?疲れた顔して。さてはまたルナ義姉さんとルーシーに特訓されてたな?
ま、勝とう、とは思わないことだな。向上心は大切だけど」
そういうガウリイは。
ルナから実はすでに一本とれるまでの腕前だったりするのよね……
ルナはいい手試合相手ができた、と喜んでいたりするし。
どさっ。
そんなことをいいつつも。
前が見えないほどに買い込んだ食材の山を台所にと置いているのは。
いうまでもなく、あたしの一応今は父親でもあり、また、リナの夫でもあるガウリイ=ガブリエフ。
「……
まさか僕まで付き合わされるなんて・・
何やら情けないことを思いつつ返事を返しているこのフィリー。
本名。フィリップ=ヘル=ガブリエフ。
通称フィリー。
ただいま六歳。
何事も中途半端はいやなのよね。
だからこっちで『お灸』の続きをすえるためにひっぱってきたんだし。
「それはそうと、リナは?」
ふとそこに。
この時間ならば間違いなく台所付近にイルハズのリナの姿がないのにと気づき。
つぶやくようにと言い放ち。
そして。
「あっ!リナのやつ!また!」
だっ!
気配を察知して、疾風のごとくに走り出し。
気配を感じた家の裏庭にとむけて走り出すガウリイ。
まあ、裏庭で何をしているのかはすぐに理解できるし。
洗濯物……特にシーツとかを取り込んでいる。
ということは。
そんなガウリイの姿はいつものこととはいいながら。
しばし目を点にしつつ。
「……本当に心配症だよね……」
ぽつり、とつぶやいているフィリー。
そんなフィリーの足元の服のすそを。
つんつん。
「ねえねえ。フィリー兄ちゃま。あそぼ~!」
昼寝からおきた一番したの母親そっくりのレイナが、フィリーの服のすそをつかんで何やらせがんでるし。
これはいつもの光景。
「ちょっとまってね。これ、とりあえず片付けるから」
「うん!」
何だかんだといっても、フィリー。
弟や妹の面倒をよく見てるのよね。
まあ、見ないと問答無用でお仕置きは当たり前なんだけど。
レイナに話しかけつつも。
パチン。
軽く指をならしているフィリーの姿。
それと同時に、そこにある食材そのものが。
各所、決められたところにと自ら納まってゆく。
この程度は別に【力】の部類にも入らないこと。
リナはそんなあたしたちに対して。
『さすがあたしの子供!』で済ませてるし。
まあ、そこらあたりもリナらしいんだけど。
やがて、完全に食材がきちんと片付いたのを見て取り。
「さっ。片付けおわったし、遊ぼうか。レイナ」
「うん!」
そのまま二人して、リビングの方にと移動してゆく。
そんな二人が会話をしている一方で。
「リナ!重いものもったらダメだろうが!」
「服とか取り込むのがどうしていけないのよ!
というか重いわけないでしょう!少しは体を動かさせてよぉ~!!」
「夜バッチリと運動してるだろう!?」
「んな゛っ!?あれは運動とはいわないわよ!」
何やらいつもの言い合いというか掛け合い漫才というか。
そんな光景が裏庭にて見受けられてるけど。
いつものこと、いつものこと。
「ここよ」
バールウィンを案内しつつ、家にと戻る。
「・・・・・・・・・・・・」
何かひたすらに【大きな力】を感じるんでやんすけど……
そんなことを家をみて思っているこのバールウィン。
そういえば、フィリーのやつの魔力は以前生まれ変わる前のそのままだし。
しかも、完全に気配、というかその力の波動、隠しきれてないのよね。
そのあたりも特訓している状態なんだけど。
まったく、六年もたってる、というのに。
飲み込みが悪いったら……
あたしやリナがさんっざんに特訓している、というのにねぇ。
当然のことながら、あたしはそのあたりのコトは完全に抑えてるけど。
「何いってるのよ。フィリーごとき別にたいした力でもないでしょ?
たかが、かつての冥王と同じ魔力程度で。さっ。入って。お母さ~ん。お父さ~ん。お客さんよ~」
「メ!?」
冥王!?
なぜかあたしの言葉に玄関先で立ち止まるバールウィン。
……冗談でやんすよね……
冥王は滅びた、と聞いてやんすし。
などとそんなことを思いつつもしばし玄関先で硬直しているこのバールウィン。
「さ。どうぞ」
いいつつも、あたしは先にと家の中にとはいってゆく。
あたしが言えの中に入ってゆくのをしばしみつつ。
「……とりあえずいきやんすか……」
そういいつつ、一歩を踏み出してゆく。
家のつくりとしては至って簡単。
玄関からしばらく進むと二階にと続く階段の先に。
リビングとそして台所などがあり。
わかたれている廊下の先には別の二階にと続く階段と。
そのほかの部屋などもが存在する。
そんなここガブリエフ家。
キッン!
家の中にと足を一歩踏み出したと同時に。
一時ほど自らの本体と今あるこの具現化している肉体が分断されたのを感じ取る。
え゛?
何やらそのことにすら戸惑ってるけど。
この家、ちょっとした『特殊』と一般ではなぜか見られる魔力防壁などをほどこしており。
また、耐久力向上のちょっとした術もどきをかけていることもあり。
自動的にこの家にと入ったら精神生命体である数多の存在は。
自動的に問答無用にて、『本体から切り離される』という特性を持ち合わせている。
一時的だけども。
ゆえに、エリーとかユーリとかが産まれたときに、懲りずに勧誘にきていたゼロスをちょっぴりと切り刻み。
積木のコマとかにしたのはほかならないあたしだけど。
「お客さん?」
ぱたぱたと。
少しばかり顔を赤くして、ちょっぴし息をきらしつつ。
あたしの声にと出てくるリナ。
そんなリナの後ろからぴったりとくっついて出てきているガウリイ。
結局のところ、ガウリイが洗濯物を取り込んで、それをリナがたたむ。
そして二人して片付ける、というのはこの夫婦のいつもの行事だし。
奥から出てくるリナとガウリイの姿を交互にみて。
「……なるほどでやんすね……」
二人を具間みて、その魂の輝きに思わず関心したつぶやきをもらしているこのバールウィン。
この二人、かなり純粋で、それでいて強い意思を宿した魂もってるのよねぇ。
二人とも。
最近の生命体になどにおいては、『純粋で強い意志を保有』している存在など。
あまり見受けられなくなっているこの惑星。
まあ、ほかの世界においても、それはいえるんだけど。
情けないにもほどがあるけど。
そして、ふと。
リナのお腹にと目を留める。
そこに息づいている新たな魂。
穢れなき純粋なる、まっさらな魂。
生まれたての。
― まあ、普通の人間とかに比べたら確かに力はあるようでやんすけど…
だからといって…【災いの芽】になる。
というヴラバザードの考えには賛成できやせんが…―
何やらそんなことを思ってるし。
「お客さん?ルーシー?」
「うん。この人がお母さんとお父さんに話しがあるんだって」
あたしの言葉に。
ぺこり。
頭を軽く下げているバールウィン。
すっ。
そんなパールウィンとリナの間にと割り入り。
その体を割り込ませ、すっと手を横にとかざし。
その後ろにとリナをかばいつつ。
「……で?神族の人がリナに何のようだ?」
すいっ。
目をほそめ、ちなみに、バールウィンにしかわからない殺気を冷たいまでにふりまきつつ。
冷たい口調で問いかけているガウリイ。
ご丁寧にガウリイの殺気は、バールウィンの精神そのもの。
それに直接向けられてたりするし。
ゆえに、リナ、まったくもって気づいてないし。
まあ、いつものこととはいえ。
ガウリイ、傭兵時代にはよくこの方法で、相手を狂い死にとかに追いやってたからねぇ。
もっとも、それらにまったく気づいてないリナを見るのもこれまた楽しいんだけど。
そんなガウリイの言葉に。
「あ…あの?あっし、まだ名乗ってないんでやんすが……その『神族の人』って……」
何やら目を見開いて、つぶやいているバールウィン。
「まあ、お父さんが『魔族の人』とか『神族の人』とか
『でっかいトカゲの人』とか『耳のとがってる人』とかいうのはいつものことよ」
にっこりとそんないまだにつぶやいているバールウィンにと説明しておくあたし。
「……って!?ちょいまてぃ!?ガウリイ!?こいつ、神族なわけ!?」
ガウリイの言葉に反応し、思わず指を刺しつつも叫んでいるリナ。
そして。
「だぁぁぁぁぁあ何だって!普通のか弱いあたしのような美女の元に!
魔族とか神族とかよってくるのよぉお!?しかも度々!」
何やらそんなことをいいつつも叫んでるし。
あら♡
「え~?でも、お母さん?
神族側はあたしが産まれたときに、存在撲滅図った火竜王の馬鹿一家と。
あとルナ叔母さん達にずたぼろにされた、
この地に大地震起こして、国ごと壊滅させようとさせた地将軍だけじゃない?
竜王の一人が直接、というのは今までなかったはずだけど?」
あたしのもっともなそんな言葉に。
「……竜王?」
何やらぼつりと。
目を見開きつつもそこにいるバールウィンを見つめるリナ。
と。
「……ってぇぇ!?何でんなところにバールウィンがいるんだよ!?」
リビングより出てきたフィリーがそこにいる姿を認め。
面白いまでに叫んでるし。
まあ、こいつの場合は記憶とかすべて持たせたままにしてることでもあるし。
つまり知っていて当たり前。
「あ。ルナおね~さんにみせてもらったりゅうおうのひとだ!」
などと。
ちょん。
フィリーの後ろに隠れつつも、バールヴィンをみてそんなことをいっているレイナ。
その声にと思わずそちらにと視線をむけ。
へ!?
いや、まさか!?
……いや、似ているがこの気配とオーラの色は人のそれだ……他人の空似でやんすか!?
そんなことを思いつつ、何やら驚いているこのバールウィン。
「そういえば、あんたら。
姉ちゃんに昔の映像……イメージで視せてもらった…って。いってたわね……」
そんな子供たち、つまりはあたしやフィリー、レイナの言葉をきいて。
ぼつり、とつぶやいているリナ。
まあ、一応嘘ではないけど、視なくてもあたしやフィリーははじめからしってる、というか♪
そんなリナのつぶやきに。
「……ルナ?」
多少首をかしげているバールウィンだし。
こいつらは……
「で、何の用?とりあえず立ったまま。というのも何だし。客間にどうぞ」
そういいつつも、客間にと案内しているリナであるけど。
そのまま、
「はあ……それでは……」
ガウリイの人にあらざるまでの冷たい殺気にいまだに驚きつつ、
リナに促されるままにと家の中にと入ってゆくバールウィンの姿。
「はい。どうぞ」
かちゃり。
とりあえず、あたしがお茶の用意を始めていると。
あわてて、フィリーが変わりにと用意をはじめ。
リナ、ガウリイ、バールウィン、そしてあたしとレイナ。
そしてまた、自分にてコップにお茶を注ぎテーブルの上にと並べていっているフィリー。
このメンバーにてリビングにと移動しているあたしたち。
「あ、すいやせん」
やっぱり…他人の空似……でやんすよね……
魔力が普通の人のそれより大きいようなのは気にはなりやんすが…
まあ、この子の母親であるこのリナ殿も人にしては多少魔力大きいようでやんすし…
などとそんなことを思ってるし、こいつは。
「それはそうと、用事は何?とっとと用事をいってくれないと。ご飯の支度ができないんだけど?」
リナらしいそんな言葉に。
思わず苦笑するあたしとフィリー。
毎回の食事だけでも、この家族。
それなりの量にとなるので、必要な野菜などは、裏の庭のちょっとしたスペースにおいて。
直栽培をしているそんな状況。
まあ、かなり食べるからねぇ。
特に今のリナは。
三人分……つまりは、いつもの三倍以上、必要だし。
そんなリナの問いかけに、ちらり、とここにいる全員を具間みて。
「実はあっしはあなた方を見極めにきたんでやんす。
血の気の多いバルやゴードは危険性が高いし。
また血筋のものがとんどもないコトをしでかすまえに、『駆除』すべきだ!
とかいいはってやんして……
だけどもあっしはそんなことをしても意味がない。と思うんでやんす。
それであっしがあなた方を見極めたうえで結論をだす。
ということに会議の結果なりやんして……
申し訳ないでやんすが、不本意とは十二分に存知やす。
ですがしばしこの地というかこの家にとごやっかいになりやんす」
そんなバールウィンの言葉に。
「……見極め…って……」
何やらつぶやいているリナに。
「あら。別にいいんじゃない?つまり、母さん。このバールウィン。
母さんたちのことがよく知りたいから、ここにいる。っていってるのよ。
ちょうどいいじゃい。ただ働きゲットv」
そんなあたしのもっともな意見に。
「バール……って!?天竜王!?」
そういえば、リナにはこいつが誰か説明してなかったっけ。
ま、いっか。
何やら驚いているリナ。
そして。
「……ゼラスとかダルもお姉様…こきつかってるよね……」
どすっ!
何やらぽつり、とつぶやいた、そんなフィリーの言葉と同時に。
とりあえず、そのあたりにと残っていたなぜか果物ナイフでフィリーの背中がつきたてられる。
「あらあら。ルーシーったらお茶目ねぇ。果物ナイフでどつくなんて。フィリー。きちんとよけないと」
のんびりとそんなことをいっているリナに。
「お~い。フィリー。口は災いの元だぞ~。ま、いいんでないか?
オレとしても仕事にいっている間、リナのことが心配だし。
産休願いを出したんだけど……却下されたし……いっそ仕事…やめようかな……」
などとのんびりとフィリーに注意を促し、そしてまた。
続けざまにといいつつも、多少いじけているガウリイ。
「とりあえず、何でかそこで伸びてるフィリーはおいといてあたしはいいと思うけど?
でもいっておくけど。少しでもあたしの『家族』に手を出したら容赦はしないわよ?」
にっこり。
バールウィンにのみわかる冷たいまでの笑みを浮かべて言い放つ。
ぞくっ!
……まただ。
どうしてこうこの子供の言葉に魂からの悪寒が走るんでやんしょ……
そんなことを思いつつもなぜか固まっているこのバールウィン。
「あんたはねぇ!まだそんなこといってるの!?
キリキリ働かないとそれでなくても家族がまた増えるんだからね!?
……それはそうと、ガウリイ、よく許可するわよね。いつもなら、いっつも断ってるのに。
親切心から手伝う、とかいってくる若い男の人とかさ」
……わかってないし。
きょんとした表情でガウリイにそんなことをいっているリナ。
……本気で親切心でいってきてる……と思ってるし……
珍しくガウリイが賛成しているのをうけて、首をかしげているリナ。
そういう存在(輩)って、リナ目当て、というのわかってないし……このリナは……
「あ、それなら簡単よ。お母さん」
ひょい。
ぱさっ!
いいつつも、椅子にと座っているバールウィンの椅子をかるく取り上げる。
といっても、席を立ち上がったわけでなく、軽く手を天井にむけて動かしたのみ。
パサリ。
それと同時に、口調とはちょっぴりとかけ離れたその容姿というか顔立ちが姿を現す。
今までその帽子に隠れていたその姿が具間みえ。
帽子の中にとまとめていたサラサラのストレートの青い髪が流れ落ちる。
澄み切った空色の青い瞳。
肌は真っ白で口元はほのかにと淡いピンク色。
黙っていれば、一応は美少女、でまかり通る。間違いなく。
見た目は17か18程度。
すらり、とした体格に整った体つき。
ま、服がかなりダブダブのものを着込んでいる、というかそれを具現化させてるので、
体型は今の見た目ではわからないけども。
「あら」
その素顔をみて、思わず声を漏らしているリナ。
まあ、先ほどまでの外見とはまったく別人、といっても過言でないし。
このギャップは。
普通の存在などがみた限りにおいては。
大抵この姿をとるけど、言い寄ってくるやからとかもいるからって。
あのような帽子を深くかぶってるのよね……大概は……
「ま、というわけで、一応このバールウィン。女性だし。形式上は。ちなみに思考的にもね」
空を守る竜王。
というので、女性体で創ったのよね。
スィーフィード。
魂の精神的霊的構造からしてスィーはそうしてるし。
「ちなみに。余談だけど。竜王四人は水・天と女性体。火・地と男性体になってるらしいわよ」
さも人から聞いたかのようにと説明しておくあたし。
そんなあたしの説明に。
「つうか、女性、というのには驚いたけど。でも、何でそのことが『簡単に説明つく』理由になるの?」
……わかってないし。
まったくわかっていないリナ。
男性だったらガウリイがリナのそばに近づけるはずもないのに。
「ま、とにかく。別に危害加えるっていうんならともかく。お母さんもそろそろ臨月だし。
こいつ…とと。彼女に家のコトやってもらえば?
いつもは父さんが臨月近くなったら常にそばにいるけど。
それだとお母さんの体力的にもたないでしょう?」
あたしのもっともなそんな意見に。
「うっ!!!!」
何やら顔を真っ赤にして固まっているリナ。
何しろ、ガウリイ、少しでも【産みの苦しみ】和らげるため。
とかいって、大義名分くっつけて、寝室にほとんどリナとこもりっきりになるからね…
その間、長女と長男でもあるあたしとフィリーとで、家のことをするのが日常的だし。
ま、フィリーをからかいにくるゼラスやダルフィンもちょうどいいので使いつつ、
今まで家事などはこなしてきたけど。
この七年間。
なぜか一歳にも満たないあたしが、そのあたりの『塵』をなげつけて。
ダメージを与えたところ、あれからなぜか彼女たち。
素直に言うこときいてくれるのよね。
エリーとユーリが産まれたときなんかは、人手がほしいから。
カタートの氷の中からあいつひっぱってきたりとか。
そんな些細なことでなぜかあたしのことを疑っている存在が多少いるけども。
でもあたし自身に『確認』してきた存在はいまだ持っていないし。
まあ、あたしも楽しめないから教えないけど。
聞かれても。
「?あの?」
そんなあたしたちの会話から一人取り残され。
ぽつり。
と問いかけてきているこのバールウィン。
「そ……それもそうね。ガウリイにはしっかりと働いて稼いでもらわないと…
まあ、竜王うんぬんはともかくとして。いっとくけど、お給料は払えないわよ?
それでもいいんなら、あと家のこと手伝ってくれるっていうんだったら。別にいてもいいけど」
半ば乾いた笑みを浮かべつつ、そこに座っているバールウィンにと話しかけているリナ。
「ならばいいんでありやんすね?」
どうでもいいけど、この姿でこの口調。
とある世界の『芸者、または花魁』を思い出すけど。
それはそれ。
顔が見えなければ、それなりに。
【旅の風来坊】といった感じになるんだけど。
「決まり。ね。ま、一年も半年もしないうちになれるって。
この父さんと母さんの行動には。毎日が飽きないわよ」
そんなあたしと、そしてリナの言葉に。
「……は。はぁ……」
でもまさか、こうあっさり許可されても…これでいいんでやんしょか?
そんなことを思いつつ、多少目を点にしつつもつぶやいているバールウィン。
まったく何も心配なんかすること…なさそうな家族でやんすが…
後ろめたさなど何もかんじやせんし…
そんなことを思いつつ、あたしたちを見渡しているし。
ただ、周りが『危険』と騒いでいるだけのようでやんすね……
そんなことを思っているバールウィンにとたいし。
「ま、人をよく知るのも修行のうちよ。ってことで。
とりあえず。次に生まれてくる双子の子守はこれでゲットね」
にっこりと微笑み。
カタン。
と席を立ち上がる。
そして、そのまま。
ぐいっ!
どてっ!
何か勢いよく黒い物体が横に転がり落ちていたりするけども。
「…ゼロス!?って、あんたまたきてたの?よっぽど暇なのねぇ。
そんな黒い物体をみて、あきれた声をだすリナに対し。
そして、その姿をみて警戒しているバールウィン。
「確かに暇みたいねぇ。この七年間貸さずちょっかいというか勧誘にきてるし。
まあいい実験材料とかになってるけど。
たかが粒子元素の塊ぶつけただけで、あっさりとよく死んでたりするし」
そんなあたしの至極もっともな意見に対し。
「お仕事です!お仕事!僕だってイヤなんですよぉ~!というか!
ルーシー様は普通でないし!フィリー様はといえば、力なんかは確実に僕より上だし!
レイナちゃんなんかは僕をおもちゃ代わりにするし!
ユーリ君とエリーちゃんなんかは、僕を便利なアイテム扱いして、
リナさん同様にこきつかうしぃぃい~~!!好き好んできてるわけないじゃないですかぁ~!
くるたびにかなりのダメージうけるんですよっ!?
それでなくてもリナさんとガウリイさんの、ラブラブ攻撃でかなりまいってる。
というのにぃ~……」
何やら情けないことを器用にも涙を流しつつもそんなことをいっているこのゼロス。
「…いやあの……
あの
そんなゼロスの様子をみて、何やら冷や汗を流しているバールウィンがいたりするけど。
まあ、そんな二人はとりあえずおいといて。
「とりあえず、ご飯の支度、始めない?さっそくこのバールウィンにも手伝ってもらって?ね?お母さん?」
何やら床の上にと【の】の字を書き連ね。
いじけている黒い物体をそのままに、ひとまず無視し。
すでに時間も時間なので話題をさりげにと切り上げる。
あまり話しを長引かせて、あたしのこととか疑われては元も子もないし。
七年前。
あたしの器となっているこの身体が。
まだ、リナの体内にといたときに。
ちょぴっとリナの身体を借りて【表】にと出て。
うるさいやからを一掃したのはいいものの。
その気配をなぜか『危険』と判断し、
『リナ=インバースを抹殺すべきだ。』
という意見がヴラバザードから出ていたり。
まああたしの楽しみを邪魔する輩はそれなりの対策は施すけど。
容赦なんてものは当然必要ないし。
「んじゃあ。とりあえず、何かよくわかんないけど。タダでお手伝いさんができたことでもあるし。
あ、ついでにゼロスも手伝ってね。
それじゃ、確かにルーシーのいうとおり。食事の支度でもはじめますか」
そういいつつ席を立ち上がるリナに対し。
「リナ、オレも手伝うよ。」
そういいつつ同じく立ち上がっているガウリイ。
そして。
そんなあたしたちの会話というか行動をみつつも。
ぽつん。
「……あ…あのぉ?何かあっさりしてやんすが……
つまり、ここにいてあなた方を観察してもいい、ということとなんでやんしょうか??」
いきなり話題がかわり、あっさりと許可された、というのもあり。
戸惑いつつも問いかけてきているこのバールウィン。
くすっ。
「この程度の話の切り替えとかで戸惑ってたら。これから一緒になんて暮らせないわよ?
まあ、ついでにあなたたちが忘れている、ある『モノ』を思い出すのには。
ここでの暮らしはいいでしょうけどね。
あ、お父さ~ん、お母さ~ん。あたし、エリー達迎えにいってくるわ」
そう言い放ち。
そのまま。
なぜかそのままいまだに戸惑っているバールウィンをその場に残し。
あたしはそのまま空間を跳んでゆく。
「な゛!?」
何やらそれをみてバールウィンのやつは驚いているようだけど。
ま、関係ないし。
さってと。
とりあえずこれで、子守番は決まったことでもあるし。
一人増えて少しは更に楽しくなるかしらv
リナとガウリイからは何かしら学ばせないといけないこともあるし。
あたしはあたしで『人の器』の見極めにのんびりと過ごす気でいるし。
少しは楽しくなりそうな予感♪
あと数ヶ月もしないうちに、更に二人『家族』が増えることだしね。
あたし。
ルシェール=ドナ=ガブリエフ。
ただいま七歳。
リナ=ガブリエフとガウリイ=ガブリエフの長女。
でもそれは…この惑星上にとおける、とりあえずの仮の姿。
さって、しばらくこの人間としての暮らしを楽しみましょうっと♪
-終わりー
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あとがきもどき:
薫:・・・・えっと。何がいいたかったんでしょう・・・・(自覚はありあり)
用はリナ&ガウリイ夫婦とその子供たちのところに。
天竜王バールウィンが居候(まて)にやってくる・・・という。
まあ、彼らの真偽を見極めるために。
だって・・・ねぇ(笑)
さすがは神坂一先生!
『水竜王の騎士』での出てきたバールウィン!
彼の口調がおもいっきりツボ!
つまり、魔にも神にも変わり者はどこにでもいる・・・っと(笑)
よく言えば世捨て人?(違っ!←笑)
ちなみに、このお話では。
リナちゃん。
自分の子供の正体・・・ええ、知りませんとも(きっぱり)
ルシェール=金色の王。
フィリップ=元冥王。
というのにまったくもって気づいてないです。はい。
ガウリイは何となく気づいてますけどねー。
でも聞かれてないので答えてない、という現状ですね(ガウリイですもん)
ちなみに、このお話はあくまでも原作ペース。
問題は…水竜王の騎士の時間率・・・ルークの後なのか前なのか・・・
そのあたり、詳しく教えてくれませんかねぇ?
多分後とは思うけどさ・・・
設定集、出してください、神坂先生(切実)
まあ、とりあえず、このお話としては。
ルークの一件が終わり、時間から葡萄の季節に間に合わないから、
というので里帰りしてないというか里帰り遅らせたリナガウが外の世界に飛ばされて。
んでもって、それらが終わってから元にと戻って。
里帰りをし、・・・そんな形にしております。
こちらは。
里帰りした直後くらいに、
実はこの前にセイルーンでちょっとした騒動があったりして(かなりまて)
…って、そっちをいまだに打ち込みしてないのに、
何番外編もどきを打ち込みしてるんでしょうねぇ・・・私は・・・(自覚あり)
何はともあれ、意味のない、というか。
いわば。
『ラグナ』の番外編のようなもの。
こんな話を見てくださったそこのあなた!
本当に感謝です!ありがとうございます!(ぺこり)
それでは、私はエル様がこられる前に、退散を・・って!?
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!?
いったいあたしを無視して何話すすめてるのよ!?
(どこかで声がすると同時に悲鳴のみが響き渡ってゆく・・・・)
L:さてっと。こんにちわ。
薫の代理のLです。何かどこかにいった薫に代わり。
とりあえず
このガブリエフ家の子供たちの名前を説明いたします。
まずは。
長女であり、美少女でもある。
ルシェール=ドナ=ガブリエフ。
栗色の髪に紅の瞳、髪質は少しウェーブの入ったストレートで腰の辺りまで髪の長さはあります。
ちなみに、ちょっと【あたし】としての力を使うときには。
瞳の色と髪の色が金色にと変化したりv
ただいま七歳です。
そして、あたしの弟。
というか、お仕置き途中だったので、ちょうどいいから。というのでひっぱってきた、こいつ。
フィリップ=ヘル=ガブリエフ。
通称、フィリー。
一応、情けないことに、リナの身体を借りていたこのあたし!
に攻撃しかけてきた、フィブリゾのやつの転生よ。
こちらは、リナ父と同じく、黒髪に黒い瞳。
雰囲気的に少しばかり、以前よくこいつが使ってた人間バージョンに。
似ていなくもないにしろ。
基本的にはリナ父の瞳をさらに大きくし、小柄で華奢な感じ。
ぱっと見た目、フィブリゾのあの姿を知っているものは。
一瞬連想するものがあるけどね。
そして。
エリアンヌ=ウィル=ガブリエフ。
ユリウス=パロ=ガブリエフ。
こちらはただいま五歳。
双子の姉弟よ。
こちらはまた、ガウリイ譲りで金髪碧眼。
瞳の大きさがリナ譲りであるがゆえに。かなりかわいいわよv
通称、エリーとユーリ。
そして。
ただいまの段階では一番したの。
レイナ=ラナス=ガブリエフ。
ただいま三歳。
この子に関しては・・・もはや、リナそのもの。
というか母親に瓜二つよv
でもって。
ただいまリナのお腹にいるのは、双子の男の子v
何かこの家族、まだまだ楽しくなりそうよv
ま、そんなところかしらね。
それじゃ、あたしはちょっとぱかり用事があるから。
それでは、またいつかどこかであいましょうv
それではねvv
2004年6月27日某日
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