まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

今回、ようやく妖精の村のイベントのさわりです!
さて、ベラ役のエルフの少女は?(笑
ちなみに、今回、ちらほらとでてきてた、王子、が誰かでてきたり(かなりまて)
何はともあれ、いってみるのですv

ま、ガウリイも王子だけどねぇ・・・・それ、リナ、知らないし(笑)

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永遠の邂逅  ~長い冬の意味は?~

「ファイアー・ボール!!」
きゅどどごぉぉん!
「う~ん、やっぱりストレス解消にはここが一番よね!少々暴れても何もいわれないし!うん!」
などといいつつ、ガッツボーズをとっているリナ。
そんなリナの横では。
「…だからといって、何か暴れたりない、とかいって、ウチにくるのはやめてくれ…
  しかも、この地下迷宮に毎回、毎回…」
はぁぁぁぁぁ~…
そんなリナに対して、ため息をついているのは、黒い髪の男の子。
「うん?まさかゼルはリナにここにくるな。といいたいのか?
  まあ、オレとしては、リナ一人でここになんか来させたくなんかないがな」
などとそんな男性の横でにこやかにと笑っている金色の髪の男の子。
だがしかし、その目がまったく笑っていなかったりする。
「…というか、誰が貴様の想い人に手をだすかっていうんだよ。…俺もまだ死にたくはない。この若さで」
無言なまでの殺気をその身にひしひしとうけつつ、
横にいるガウリイにとつぶやくようにいっているこの少年。
「いっとくが、リナに手を出したら、お前でも殺すぞ?容赦なく?」
「…だから、さらりと怖いことをいうなってば…貴様は…」
そんな会話をしているこの二人は。
どうみても六歳児の会話ではないような気もしなくもないのであるが。
というか絶対に六歳の男の子の交わす会話ではない。
「ほら!ゼルもガウリイも!何はなしてんのよ!ほら、これもってね♪
  いやぁ、ここにきたら対外はストレス解消にもなって、
  ついでに魔物さんがお宝さん落としてくれるから、一石二鳥!さあ、もう少し稼ぐわよ!」
などと一人はしゃいでいるリナ。

たいてい毎月のように、定期的にここ、レテディウスのお城にと招かれているフィリオネル。
そしてまた、息子であるガウリイが同い年である、ということから。
ガウリイもこうして便乗して一緒にきているのであるが。
また、リナもまた、ルナにつれられて幾度かこの城にはやってきていることがあるゆえに。
年も近い、ということもあり、ガウリイ、リナ、ゼルガディス。
この三人は幼友達、という関係になっていたりする。
ゼルガディス=グレイワーズ=ラクド=レテディウス。
それがこの少年の名前。
ここ、レテディウスの正統なる第一王子でもあるのだが。
だが、彼としては、自分よりも、弟のほうが王位にふさわしい、という考えをいまだに崩してはいない。
何しろ…
自分の中では弟、となっているが、実際には、自分にとっては叔父に当たるわけで…
「というか、どうしてあいつは俺なんかに王位を継がせたいんだ?
  順番、というか血筋からしたら、間違いなくあいつのほうだろうに…」
何やらぶつぶつとつぶやくそんなゼルガディスの言葉に。
「そりゃ、早くに娘夫婦をなくしたから、お前には幸せになってほしいからじゃないのか?
  あ、でもその相手はリナ、というのは絶対にだめだからな!」
「だからどうしてそうなる!」

そのようなほのぼのとした会話が。
ここ、レテディウスの首都の中にとある、
レテディウス城の地下にある地下迷宮の一角にて、しばし見受けられているそんな中。

「ふむ、では、ここ最近の異常気象はここだけではない、ということですか?」
にこやかに、そんな会話をしている二人の男性。
「どうやらそのようじゃが。国からの提示連絡を見てみても。ここだけでなくこの冬の寒さは…」
すでに、季節は春にならなければいけない。
というのに、ずっと気温は寒いまま。
それゆえに。
秘密裏に名目上はフィルより外の国などの出来事を聞く。
という名目を立てているものの、実際は話し合い、といっても過言ではない。
「しかし、セイルーン王国の方でも…ですか。
  どうやら、場所的なものでもなさそうですね…いったい、この冷春はどうした、というんでしょう?」
深く、深くため息をついているのは。
どこか憂いをこめた表情をしている一人の男性。
「可能性としたら、季節をつかさどる妖精の国に何かあったか…じゃの。
  そちらに向かわせた兵士はどうなったのじゃ?」
そんなフィルの言葉に、首を軽く横にふり。
「どうもいけませんねぇ。
  というか最近の若い者たちは妖精の姿すら見えないらしいですし。まったくもって困ったものです」
しみじみといっているそんな彼の言葉に。
「まあ、貴殿は目が見えない、というのもあって、それゆえに。
  見えないがゆえにいろいろなものが【視える】、立場であるからのぉ。レゾ殿」
「いえいえ、あなたほどではありませんよ。セイルーン王国、フィリオネル国王陛下」
なごやかに会話をしているこの二人。
実をいえば、かなり旧知の仲なのではあるが。
そんなレゾ、と呼んだ、なぜか全身を真っ赤な服装で身を包んでいる彼の言葉に。
「すまんが、その呼び方はやめてくださらんかの?一応はお忍びであるがゆえにな」
「ああ、そうでしたね。これは申しわけありません。まあ、久しぶりですし、どうです?いっぱい?」
「ならば相伴に預かる、としようかの。がっはっはっ」
なごやかに会話をしているこの二人。

今、彼らがこの城に来ているのは。
ここ、最近の冷春のことである。
すでに冬は終わったはずである、というのに、いまだに気温が上がらない。
このままでは作物などの収穫および、春先にしなければいけない様々なことができなくなる。
ゆえに、その原因を突き止めて探しているレテディウス王家。
そしてまた。
長く国を離れている立場にあっても、それなりの情勢などはきちんと捕らえて、
しかも、きちんと支持を国にと送っているこのフィリオネル。
まあ、だからこそ、長く国王が国をあけても持っている、といっても過言でないのだが。
なぜか、この冬より、今に至り。
いまだに冬の厳しさ、つまりは寒さというか気温が春の気温にとなっていないこの現状。
それらの情報などの交換をもかねて、彼をこうして呼び出している、
ここ、レテディウス王国、国王、レゾ=シャトニック=グレイワーズ=パル=レテディウス。
本来ならば元国王であったのだが、娘婿夫婦が、まだ生まれて間もない子供を残して、
王位を譲りしばらくして、他界したのをうけて。
彼が再び子供が成長するまで、と王位をまた守っているのであるが。
だがしかし、ここ、レテディウスにはそれだけでない問題もまた発生している。
何しろ、娘夫婦が他界したのが、一人息子であるゼルガディスがいまだに数ヶ月になったばかり。
というとき。
ゆえに、当然、育てる人物が必要となってくる。
もっとも、レゾは私が育てます!とかいって、周りの重臣たちなどを説き伏せ…
もとい半ばおどし、彼の手でゼルガディスを育て上げたのであるが。
だがしかし、なぜか数年前。
レゾは再婚、という形をとっているのであるが。
それも、周りがやはり母親代わりはいたほうがいい。
とかいう言葉に諭されて。
そして…本人は記憶がさっぱりとないのだが。
その再婚した相手との間に子供が一人、できてしまっているのであるから。
周りとしては、やれ、ここは前王の遺児であるゼルガディスを時期国王に。
とか。
やはり、レゾの息子である、弟のほうを。
とかいう動きが出てくるのは…仕方がない、といえば仕方のないこと。
「…しかし、どう考えても、私があの人に手を出した…とは思えないんですよねぇ?
  …気づいたら、一緒に寝てましたし…」
彼は知らない。
今、彼の妻の座にと納まっているその女性に、いわば【はめられた。】ということを。
何やらぶつぶつとお酒を飲み、いい始めるそんなレゾに。
「まあ、まあ、もういっぱい」
などと進めているフィリオネル。
彼らが王の私室にて。
そんな会話をしいるそんな中。

「よっし!これでとどめ!!!!!!エルメキア・ランス!!!!」
ぽびゅっ!
リナの放った術がそのあたりを埋め尽くしているゴーストたちを一斉にと無とかしてゆく。
「…なあ?リナ?もういいんじゃないのか?」
すでに横で何やらつぶやいているゼルガディスたちの手には。
もてきれないほどの、何やらよろいや、ロッド、そして挙句は帽子や何かの飾りなど。
そういったものが握られていたりするのだが。
それ、すべては魔物、と呼ばれている存在がたまぁぁに隠し持っている代物。
「何いってんのよ!せっかくだからもう少し没収するわよ!
  いやぁ、魔物退治ができてストレス解消にもなってお金も儲かる♪ここの地下迷宮って、いいところよね♪」
うきうきと。
そんなことをいいつつも、男二人に荷物を持たせ。
一人、嬉々として呪文を放っているリナの姿がしばし見受けられてゆく。

くすん。
くすん。
「どうして誰も私に気づいてくれないのかしら?」
せっかく、こうして人間界に降りてきたというのに。
いまだ、誰一人として自分の姿を見えたものはいない。
「ポワンさまがおっしゃってた人間の戦士…って、本当にこのあたりにいるのかしら?
 ・・・・とりあえず、おなかすいては行動できないし。
 そのあたりにある何か食べ物でもたべときましょう。あ、何かいいにおい!」
そんなことをいっている、なぜか姿が半分透けている少女。
特徴的なのはその耳がとがっている、ということ。
そしてまた。
誰もその姿に誰一人として気づいていない、ということ。
なぜか姿が見えないことをいいことに。
勝手に人の家の中にと入り込んでいっているその少女。
金の髪をポニーテールにしていたりするのだが。
「う~ん、あのお姉様が言ってたとおり。
  確かに食事とかがつくってあったら食べても別に問題はないわよね。うん!」
かつては、引っ込み思案であったこの少女は。
少し前、森の中に迷い込んでいたとある少女と出会い…
そして、何やらその少女に感化され、今のような性格になってしまっているのであるが…
「あ、このミートシチュー、おいしそう。誰もいないようだし。いっただきまーす。」
勝手に姿が見えないことをいいことに。
家に入り込んで人の家の食事を食べているこの少女。
…ある意味、いい度胸の持ち主ではある…

「…メフィ、あの子は何をしてるのかしら?」
そんな姿を水晶球に映し出し、心配そうに眺めている一人の女性の姿がとある一室で見受けられているのを…
その少女、メフィは知らない。
少女の名前はメンフィス。
この人間界に助けを求めにやってきた…エルフの少女である。


                             -続くー

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あとがきもどき:
薫:あはははは。
  ベラ役、メフィでした(笑)ラークと迷ったんですけどねぇ。やっぱりここは原作キャラで。
  だってラーク、ゲーム知らない人は知らないしね(こらまてや)
  次回で、ガウリイとリナ、そしてゼルガディス。
  妖精の国に突入、ですな(笑)
  ちなみに、メフィが森の中で出会ったという姉妹・・・・・はい。ご想像どおりだったりしますのですv
  さて、それでは次回、妖精の村のイベント突入ですv
  んではではv
  また次回にてvv

2004年5月22日某日

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