リナの約束・其の43 ~約束を果たすとき編~
アメリアとゼルはあれから、百年あまりでこのたびの生を終え、次の輪廻へと入っている。
かつて、ゼルが望んだとおり。
再び、アメリアとセットでの転生となった。
何でもその方が面白そうだからというエルの意見である。
まあ、あたしもそう思うけど・・・。
あと、あの星曰く―『ヴァルハラ』は、思いっきり違った伝説が伝わっていたりする。
というのも、さすがに真実があまりにとんでもないという理由からか、
各国々などが、言葉を濁して後世に伝えていた内容が思いっきり誇大過大評価され、
で、今に伝わっている伝説となっている。
今に伝わる伝説というのは、
『赤の竜神スィーフィードの説得によって赤瞳の魔王シャブラニグドゥはこの地(星)より離れたもう』
といった代物である。
誤解もはなはだしいものであるけど。・・・・ま、まあ、嘘・・・ではないと思うが・・・。
実際にこの星で戦うのをやめて、他の星に移っているわけだし・・・。ルナ姉ちゃんとSは・・・。
あたしはとゆーと、アメリア達が死亡してから、完全にエルんとこに戻って(?)いる。
本格的に、側近のお仕事をするために。
ちなみに、ガウリイ(カウリス)は、エリー達とセットで今、
部下A達(双玉壁の魔王エルセナルヘルラーダ&エターニナルイララーダ)の世界へといっている。
さすがに、カウリス自分が女性に転生してたもんで、あたしがかけていた術に気がついてしまったけど。
「リナスゥ~!!これ!!ど~ゆ~ことだあぁぁぁ~!!?」
なんていって、あたしんとこに怒鳴り込んで(?)きたけど。
どーも、精神身体だけで、戻ってくるし・・・。
あたしは、軽く
「カウリス♡たまには、自分も逆の立場になってねぇ~♡」
それだけいって、さっさと弾き飛ばし戻したけど。
(カウリスはまだ、このときは肉体的には赤ん坊だったので)
・・・ま、まあ、あたしとしては、後が怖いので。ぶっ続けで転生するよーにしといたのだ。
カウリスは・・・。
これで、と~分は、あの中宇宙が消滅するまでは、あたしも安心というものである♡
(カウリスは、一応、中宇宙が消滅するまで、エリー達の指導役になってもらったのだ。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・と。
・・・・・思っていたんだけどなあぁぁぁぁぁ~・・・・・・・・・(涙)
「何でカウリスが、戻ってきてるのよぉぉ~(泣)」
あたしはもはや半泣き状態である。
何と、カウリスは、生身の身体が眠っているときに、精神分離して、
こっちにほぼ(絶対)毎日のよーに、戻ってくるのである・・・・・・。
「あら♡さすがはカウリスよねぇ~♡」
何ていって、エルは面白がっているけど・・・。
あたしとしては、面白くないいぃぃ~!!!!!
ううう・・・・・。
まあ、以前と比べるとましだとは思うが・・・・。
何しろ、ここ(エルの宮殿)は外界(数多の中宇宙など)と時間経過が違っているから。
まあ、長くて、半日、短くて、一~二時間といったとこだけど・・・。
あと、転生したばっかのときは、ほとんど、数日中・・(涙)
うううぅぅ・・・・・・。ううわわわぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!!!
せっかく・・・せっかくぅぅぅ!!!
女性になるよーに、仕向けたのにぃぃ~!!!!!
・・・・・・・・恐るべし、カウリスの本能(涙)
S達や他の世界では、まだちまちまとやってるよーだ。
変わったところといえば、ヴァルハラ星は五百年余りが経過したときに、
各国が話し合い、その後の百年余りで一つの共和国へとなった。
かつてのセイルーン王国なんかは、セイルーン地区など、
んでもって、各王族なんかも、それぞれの地区長へと肩書き名前が変わっている。
・・・・本質的には、王国と全然代わってはないんだけど。
呼び名が変わっているのである。
中には、星に移動して(インバース財団から売り出されてた星・笑)
そこの星を一つの王国にしてる、国々なんかもあったりするけど・・・。
インバース財閥はあれからますますの発展を遂げて、あの中宇宙一の財団へとなっている。
なぜか、あの星が平和になりすぎて(でもまだ小競り合いなどは起こっている)
ほとんどの存在は、魔法を使うのを忘れてしまってたりする。
わざわざ自分達で使わなくても、インバース財団で魔法石を買えばすむので、さして、問題視はされてなかったりする。
とりあえず、そんな状況なので、インバース財団が魔道士協会を運営していたりする。
結局、インバース財団が総本部と成り果てたのである。
ここに、魔法を習いたい人達などは入門してきている。
ちなみに、名前も魔道士協会から『アストラルセミナー』へと変更されているが。
基本的な精神世界とのつながりなどを主に教えるセミナーである。
昔と違って、全ての情報を財団が持っているので(ルナ姉ちゃんやあたしの協力で)
いまさら、実験なんかは必要がなくなっていたりする。
セミナーは世界各国いたるところに、支店がある。
これは、インバース財閥の支店と同じ扱いでもある。
精神世界を駆使して、情報なんかも、スムーズに伝達可能になっているので、
とある端末を購入するだけで、家にいながら、勉強できたりする。
基本知識があるだけで、魔法を使える人間なんぞ、なかなかいないものである。
・・・・ゼフィーリアの人々は別として。
カオスワーズなんかの基本知識なんかも提供してるのだけど、
やっぱ、エルの関係のカオスワーズは、誰にも使いこなせてはいない
エルも使わせる気がないというのも理由の一つだけど。
(一応、エルに関しての知識も情報としてあるにはある。)
まあ、なぜか、すんなり扱える魔法は、せいぜい明り(ライティング)程度となっているよーだ。
・・・大方、平和なもんで、深く追求しようという人間なんかがいなくなってるのが実情のようである。
・・情けないったら・・。
人間、何でも追及をやめるとおしまいである。
そんなこんなで、インバース財団の総本部があるゼフィーリアは、なぜか、ほとんどの存在が『聖地』なんて呼んでるし・・・・。
その理由が、
一つ『赤の竜神スィーフィードが復活した土地である。』
・・・まあ、嘘ではないが・・・。復活という表現が適切であるとはとーてー思えないけど・・・。
一つ『インバース財団の本拠地である。』
一つ『種族関係なく平和に共同生活を始めた始めの国である。』
一つ『赤の竜神スィーフィードと赤瞳の魔王シャブラニグドゥが話し合いをした国である。』
一つ。エトセトラ・・・・・。などなど。
といった内容のためのよーだ。
しかし・・・姉ちゃん達のはあれは、話し合いとは違うのだけど・・・。
その真実を知っているのは、もはや限られている存在しかいなかったりする。
ミルガズィアさんなどは、なぜか、絶大な人気を誇る有名竜へとなっていたり。
竜やエルフ以外では、とんでもない内容のある意味、人気者(笑)
竜やエルフにとっては、スター扱いだったりするのだが。
さすがに、ミルガズィアさんのギャグ特集の映像入りの魔法道具を売り出したところ、
夫婦喧嘩や国同士の喧嘩にあれを使ったとこもあったらしい。
・・でも、さすがに、脳死者が続出したので、すぐに、竜達以外は買わなくなったけど・・・。
だから、きちんと注意書きに竜やエルフ以外には毒です。と書いてあるとゆーのに。
そんなこんなで、あれから約千年が経過している。
「リナス♡ちょっと、暇だし、遊びに降臨するわよ♡」
エルがあたしが仕事をこなし終えたときに言ってくる。
「いーわねぇ♡どこいく♪」
もちろん、あたしはすぐさま賛成!!
「あの星にいってみようかとねぇ♡なんか、面白そうなこと、やってるし♪」
エルが面白そうにいう。
そーいや、あの星・・かつて、あたしがいた星(この前まで)で、
避暑にやってきていた水竜王達が面白い存在の創り方の記録なんかを残していたりしたっけ・・・。
偶然にも、その場に居合わせた人間がそれをゆずってもらってたっけ・・・。
その記録を譲られた人間の子孫がみつけて、でもって、実際に作ろうとしてるるよねぇ・・。
その記録というのは、精神生命体の創り方である。
魔族でも、神族でもないが、強いていうなれば、神族よりであろう。
なぜって、発案者が水竜王アクア=ラグラディアだからである。
何でも、今度は、人間達が主流にしてきだした宇宙船に的を絞ってみたらしく、
知的精神生命体である宇宙船の創り方だったりする。
視てるだけでも楽しそうなので、チョッカイかけたら、さらに面白くなりそーよね♪
とよくエルと話していたのである。
「あそこね♪いこいこ♪エル♪」
そして、あたしとエルはとある地域へと降り立った。
ちょうど、そこで、彼があれを作っているのである。
「うう・・・。なかなか、成功しないなぁ・・。」
彼がぼやいている。
「あきらめちゃ、ダメです!!おじ様!!正義があればなんとかなります!!」
アメリアのそっくりさん(実はアメリアの子孫でアメリア本人・笑)が彼を励ましている。
アメリアは、セイルーン地区長の第二子なのだが、とある事情で、彼のとこに預けられているのである。
アメリアが居候している家の主人の名前をレーヴェという。
そう、今アメリアが話しているのがその
人間である。
レーヴェは、インバース財団よりの分家でもある店を経営している。
いわゆるオーナー兼社長だったりするが。
なんで、アメリアが家を出ているとかいうと、
アメリアの姉であるナーガ(これもナーガ本人・笑)が、魔法の修行をするためとかいって
インバース財団へ魔法の修行に見習いにいったために、またまたお家騒動が起こってたりする。
それに、アメリアは、フィルさんを説き伏せて、
(今回もフィルさんがいるのだ)かなり身分違いな婚約者がいるというのも、お家騒動の原因となっているよーである。
あたしとしては、別に身分違いなんて思わないけど・・・。
ヴァルハラ星に結構近い位置にあるある星―クレイワーズ星の皇太子である。
実は、アメリア達は覚えてないよーだが、
あの星は、アメリアとゼルの子供が星を一個買い取って、発展させたために、王国となった星である。
・・確か、アメリア達が死んでから、しばらくしてのことだったっけ・・・。
何でも、アメリアやゼルの業績(?)を後世に残したいとかいって買ってったのである。
このたびのアメリアとゼルはだから、かなり遠くはなっているけども、れっきとした親類であるのだが。
誰もそれことに関しては、覚えていないらしい。
記録にはきちんと載っているにもかかわらず、誰も気がついてないとゆー。
アメリアが婚約してから、アメリアの周りで、暗殺者などが暗躍し始めているのだ。
どーも、アメリアを人質にとって、クレイワーズ星とセイルーンを脅し取ろうとしているらしい。
すんなり、アメリア達やゼル達が応じるわけも、捕まるわけもないが。
フィルさんは、万が一を考えて(絶対にありえるはずもないのに)アメリアを安全な場所へと避難させているのである。
そんな理由で、今アメリアはレーヴェの家でレーヴェの研究なんかを手伝っていたりするのだ。
このレーヴェ、好奇心旺盛で、なんでも、実験してみるという気骨がある人間なのだ。
たーままに、実験に失敗して意味不明な生命なんかも作り出してるよーだけども。
彼の実験室には、開かずの扉が何個あるともない。
たいくつしない人間である。
「ともかく、もう一度、採取から始めてみますか。手伝ってくれますよね?アメリア♡」
レーヴェはそう言ってアメリアと一緒に材料採集へと出発している。
しかし、ここまで、蓮金を極めているというのも、珍しい限りである。
レーヴェはかつてのちょっと協力な魔道士程度のことなら大概はできるのである。
しかし、そんなんでも、ジュエルズアミュレットなんかの作成ができなかったりするけど。
なぜかというと、よく、あの創り方に関してのイメージが出来ないからであるのだが、
本人はそんなことが原因だとはまるで気がついてないし・・・・。
「もちろん♪私も早く、この宇宙船の完成、楽しみなんですよ♪」
アメリアはそう言って、レーヴェと一緒に出かけた。
ちょうど、アメリアとレーヴェがとある場所へとたどり着いたとき、あたし達も、その近くにいたりする。
実は、狙っていったというのも理由の一つだが。
そーいや、あれが完成するには、昔のあたしが時間移動してここにきたのよねぇ・・・。
そーいや、あんときは、まだよかったなぁ・・・。
(カウリスが覚醒してなかったのでという意味から・涙)
今だに、毎晩だし・・・。ちょーど、今、転生したばっかで、カウリイの肉体が赤ん坊なのよぉ・・・(涙)
赤ん坊の仕事はほとんど寝ることといつても過言ではないので、
あたしは極力カウリスが赤ん坊に転生してばかりのときは、エルの宮殿から離れるよーにしているのだ。
それでも、ちょっとしたら、すぐに捕まるけど・・・(涙)
「ここって、めずらしい植物なんかが多いですよねぇ♪」
アメリアがうきうきとしつつも、うろうろしながらレーヴェに話しかけている。
「まあ、このあたりには、変わった生物なんかも多数存在してますからねぇ♡」
そんな会話をしている二人の耳には森の奥のほうから正体不明の泣き声なんかが聞こえてたりする。
「きゃあああ♪なんて面白いのが出てくるしぃ♪」
あたしは思わず喜びの余り叫んでしまった。
というのも、あたしやエルのことをしらない火竜王の子供が出てきたからである。
・・・いたのだ。あーんな火竜王にも、かわいそうに思って手を差し伸べた人間が。
この子は、火竜王と人間(この人間も実はハーフエルフとの混血)の間に生まれた存在である。
火竜王がきちんとあたし達のことを説明してないので(なぜか説明してない)
怖いもの知らずというか、悪戯ざかりだったりするのだ。ちなみに、ここにいる正体不明の生物とアメリア達がいっている
生物もこの子が遊びで誕生させた生命だったりする。
まだ、生まれて百年も経過してないとゆーのに(まだ生まれて数年そこら)何とも、頼もしい限りである。
火竜王と違って見込みがあるったら♡
それはエルも同意見である。
そのうち、この子でひっかきまわして遊ぼうっと♪
「きゃあああ・・。」
アメリア達には、あたしの悲鳴のみ(歓喜の)が聞こえたらしく、
「悲鳴です!!こうしてはいられません!!!」
あたしの声がしたほうに向かって駆け出している。どーやら、単なる悲鳴と勘違いしてるみたいだけど。
「あ・・アメリア!!そんなに走っては危ないです!!しかも、木に登らないでくださぃぃ!!」
レーヴェがアメリアに注意をしてるけど、アメリアは聞く耳もたずである。
「か弱き、女性を襲う、謎の生き物!!このアメリアが天に変わって成敗します!!とう!!!!」
ひゅううぅぅ・・・・・・・・。
ぺしゃ。
あ、失敗してるし・・・・。
いや、性格なんかもかつてのままだったっけ・・・・・・。
すくり!!ぱんぱんぱん!!
砂を払いつつ、あたしとエルが引張りまわしている火竜王の子供を指差し、
「すぐに、その女性たちから手を離しなさい!!」
といってるし・・・・。
どーみてても、あたしとエルがこれを引っ張って遊んでいるんですけど・・・。
どこまで、伸びたら裂けるかちょっと実験してたのだ。
「ふるふるふる!!!」
なぜか震えつつ、首を横に振っている幼い竜。
「問答無用です!!直伝!!平和主義者クラアシュュ!!!!!」
すっぱぁぁああぁぁんんん!!!!!
『あら♪結構飛んだわねぇ♪』
あたしとエルは飛んでゆく幼竜をみつつ同じに声をだす。
「さてと。悪は、滅びました。大丈夫ですか?あなた方は。わたしは、アメリアといーます♪」
「リナスよ。」「エルよ♪」
とりあえず、アメリアに名前をいうあたしとエル。
がさがさがさ・・・。
「アメリアぁ・・・。いきなりなんですかぁ・・・。」
レーヴェがアメリアをおってやってくる。
「おや?あなた、どこかで?」
レーヴェがエルを視てからいう。そーいや、レーヴェが集めている資料の中にエルの姿見がのっているのがあったっけ・・・・・・・・・。
-続くー
HOME TOP BACK NEXT
###########################################
まえがき:
こんにちわ。よーやく、リナの約束も終わりが近し(笑)
いや・・・。ウィルス感染からばたばたしてて、十二月入っての始めての小説打ちこみです(汗)
(前回のは、ほとんど、打ち込んであったので)
私が送ってしまった五十三名の皆様方、大変なご迷惑をおかけしましたのです。
それでは、第十章、第四話です。
###########################################
あとがき:
はい♪かおの代理のエルです♪
かおは、ただ今、あたしのこころやさしい指導のもと、小説を打つ込んでいますので、
あたしがあいつの代理です。
なんと、こいつは、なかなかあれから全然、小説の続きわ打ち込んでなかったのです!!
ゆるせないったら!!!!!
まあ、そんなわけで、お仕置きしつつ、指導もしながらあたしの愛用のとある品物を頭につきさしておいた。
なんとも、やさしいあたしなのよ♪
さて、よーやく、残りのページ数からいっても次でリナの約束は終わりです♪
終わらなかったら、多少長くなっても、このあたし次の回で終わらせます♪
そして、あたしの主人公の漫遊記番外編の方を打ち込ませないと♪
そんなわけで。
あたしがなかなか活躍しそーにないので、あたしは、ちょっと、こいつにあたしの代理をおいといてっと♪
他の世界でちょっくら遊んでくるわねぇ♪
姫&リナス:あたし達もいくぅ♪
エル:いーわよ♪三人でいきましょ♪
エル&リナス&姫:それじゃーーねぇ♡
HOME TOP BACK NEXT