リナの約束・其の1 ~リナの約束編~
あたしとガウリイがあたしの実家に戻ってから、はや、数週間。
ガウリイはなまじ、いい腕してるのもあって、姉ちゃんの剣の稽古に毎日付き合わされて、毎日、くたくたになっている。
あたしは、実家に戻ってから、新調した新しい、オニューのネグリジェを着て、休もうとしているところだ。
このネグリジェ。かなり便利である。前ボタン式なので、着がえるのにとっても便利なのである。
ちなみに、色は、水色。で、花柄模様が描かれている。
なんで、ネグリジェかというと・・・それは、今が夏だから。本当は諸秋のはずなのだが。
こー熱くては、夏と言う表現で十分である。
そう・・熱いのよ・・・。パジャマだと・・・・。こっちの方がすずしいし・・・・。
「リナ、ちょっといーい?」
姉ちゃんがあたしの部屋に入ってくる。
うん?姉ちゃん、今日はやけに早く、剣の稽古・・終了してるな。
「何?姉ちゃん?」あたしは、姉ちゃんを部屋に入れる。
何の用だろ?
はっ?!あたし、姉ちゃんを怒らせるよーなこと・・したっけ?!
「何?姉ちゃん・・・?」あたしは、怖る怖る姉ちゃんに聞く。
姉ちゃんは、にっこり笑って、
「ねえ。リナ。あんたあのガウリイのこと・・どう思ってるの?」といきなり聞いてくる。
ぢぢちよっと!?
なななんでガウリイのことが!?
「どどどうって?」
あたしは、かなり動揺しながら言う。
「つまり、好きか、嫌いかってことよ。」
と姉ちゃん。
そーいや、前にもシルフィールに聞かれたことが・・!?(汗)
「き・・嫌いじゃなかったら、ここまで、一緒に帰ってこないわよ・・。」
あたしは、多少動揺しつつも答える。
「だって、ガウリイ、あたしの自称保護者だし・・。」
あたしが言うと
「リーナー。私は、あんたの意見をきいてるの♪素直に言わないと♪」
・・で・・・え゛!!?
ぢょっとまってよ!!?
姉ちゃん、いきなり、手から『赤の竜神の剣』を取り出してるし!?
「これで、あんたが、素直に正直に話すまで、お仕置き♡」
姉ちゃん・・・・
じょ・・・じょーだんではない!!!あれで、お仕置きされては、命がない!!(断言!)
それでなくても、姉ちゃんのお仕置きは、殺されるものがあるのに・・(汗)
命と恥ずかしさと・・・どちらをとるか!!?
答えは・・・決まってくるのが当然である・・・。
あたしは、あの冥王の一件で、ガウリイがとても大切な存在だと気づいているのだから・・・。
「わわわわかったわよ!!姉ちゃん!!あたしは、確かにガウリイのこと好きよ!!大好きよ!!」
顔を真っ赤にしてあたしは叫ぶ。
「最初からそう、素直にいえばいいのに・・。」
「・・・だって・・はずかしいもん・・。」とあたし。
姉ちゃんは剣を霧散させてから、くすっと笑う。
「・・だ、そうよ。ガウリイ♪」部屋の扉に向かって言う。
え゛・・・え゛・・・ええええー!!!???
扉から、現れたのはガウリイ本人!!?
いいいいまの、ガウリイに聞かれた!!??もはや、あたしはパニツク状態である。
「ガウリイがリナの本心を知りたいっていってたからねー♪ってことで、私は退散っと♪あとは、よろしくね♪ガウリイ♪」
言って、姉ちゃんは、部屋から出て行く。
「・・・ね・・ねえちゃーん!!待ってよ~・・・。」
あたしのかの泣くような哀願する声が響く。
だが、姉ちゃんは、とっとと部屋から出て行ってしまった・・・。
どないせーちゅうんじゃ!?
この状況で!?
あああたしの気持ちがガウリイに知られてしまって!!?
「リナ・・。」
ガウリイが近づいてくる。
さて・・どうする?どうやって逃げる?
扉の方はガウリイがいるから、無理だし・・。
かといって、窓には鍵がかかってる。
ゆーちょーにかぎを外す時間はないであろう。
いっそ・・ぶち壊して逃げるか?!
いや、それだと、後姉ちゃんに・・殺されるし・・。
そーだ!!なんとかして、話題を変えよう!!そ~しよう!!
「リナ、俺もお前が好きだぞ。・・愛してる・・。」
ガウリイが何やらいってくるし。
「へっ?!」
思わず返事をしてしまうあたし。
あ・・ああああー!!しまったー!!!
「リナも俺のこと好きでいてくれたんだな。」
さらに近づいて来るガウリイ。
あたしは、後ろに退いてゆくしかない。
どすっ。
しまった!!ベットにっ!!
あたしは、ベットにおもいっきり、つまづいて、バランスを崩して、ベットに倒れる。
は・・早く、体制・・整えなくちゃ!!?
あたしが、ふと体制を整えようとしたときは・・・すでに遅かった・・・・。
「リナ、愛してる・・。」
そう言って、いきなり、口付けしてくるガウリイ。
どうにか、ガウリイを押しのけたいのだが、手をがっちりと捕まえられていて、身動きがとれない。
ばかっ!ガウリイ!?何すんのよ!?
わめこうが、叫ぼうが、「うううー!!」と言う言葉にしかならない。
ふと、あたしの抵抗が弱まる。・・疲れたのだ・・。
しかし・・・それが、間違いだった・・・。
はっ!?しまった!!
そーいや、ガウリイに今の状況では、あたしのパジャマ・・めちゃくちゃ有利なのでわ?!
あたしが、その事実に気づいたとき・・・すでに遅すぎたのである。
・・・・・しくしくしくしく・・・・・。
う゛う゛う゛う゛~!!!ガウリイの馬鹿~~!!!!
よーやく、あたしが、ガウリイから逃れられたのは、それから三日後のことだった。
「リナ、そろそろ降りて、ご飯たべようか?」
ガウリイがいってくる。
あたしは、ただこくんとうなずくしかなかった。
まだ、頭の中が混乱してたのである。ガウリイに・・ガウリイにっ!?////
ふえーん!!
心の準備もなにもないままにー!!///(汗)
あたし達が一階へと降りてゆくと、
父さんと母さんと姉ちゃんとが食事の用意をしていた。
・・・へっ?あれ・・・なに?
あたしはそれをみて、よーやく、正気を取り戻す。
そこには、
『おめでとう!!リナ!!ガウリイ!!婚約記念!!』
と書かれた横断幕が食堂にでかでかと張り出されていたのだ。
「よしっ!!よくやった!!ガウリイ君!!」
と父さん。
父さん?もしもし?
「これで、リナも観念して、結婚するでしょうね♡」
と母さん。
「言っただろ?リナは照れてるだけだって。・・力づくでせめればどうにかなる!と」
と父さん。ひょっとして・・・まさか・・・。(汗)
「ちょ・・ちょっと・・・父さん?まままさか、ガウリイ・・たきつけたの・・・父さんなんじゃ・・(汗)」
あたしは、油汗を流しつつ聞いてみる。
「あら♪私も協力したのよ♪リナ♪」と姉ちゃん。
「私も賛成でしたわ♪だって・・リナ、あなた、かなり、照れ屋なんだから、そうでもしないと♡」
と母さん。
「う゛どわ゛あ!!?どこの世界に実の娘を襲うようにたきつける親がいるってのよー!!!?」
あたしが、絶叫すると、
『ここにいる(ますわ)。』
と、きっぱり言い切る、父さん、母さんである。
・・・・う・・家の親って・・・・・。(汗)
「いーじゃないか。リナ。」
とガウリイ。
ちゅっ・・・。
いきなりあたしのほっぺにキスをしてくる。
「な゛な゛な゛な゛///」
あたしは真っ赤になってるのが自分でも分かった。
「そうそう。リナ、自分の気持ちには、素直にね♪」
と姉ちゃん。
「うれしいわ♪これで、ガウリイ、私の義弟♪剣の稽古にこの私についてこれるのって、ガウリイだけだったしね♪」
うれしそうに言う姉ちゃん。
確かにそうらしーけど。
・でも、いつも、姉ちゃんが勝ってるんじゃなかったっけ?稽古でも・・。
『リナ、素直が一番よ。』
父さん、母さん、姉ちゃんの三人の声が重なる。
「ああああー!!!わかったわよーー!!!」
あたしのあきらめにも似た絶叫が響くのだった・・・。
くすん・・・。
家族全員にハメられたのね・・・あたし・・・・。
しくしくしく・・・・。(涙)
結婚式は、盛大に国を挙げて行われた。
なぜかと言うと、姉ちゃんが、下手に現実として、『赤の竜神の騎士』と呼ばれてる本人だからなのだが。
姉ちゃん、この世界の竜神、『赤の竜神スィーフィード』の記憶と力、魂をうけついでいる存在なのである。
つまり、あたしが、二度に渡って、つち滅ぼした、赤瞳の魔王とは対極の存在である。
・・っていっても・・・、『元の母』は、同じなんだけど・・・・。
あと、姉ちゃんは、この国の『永遠の女王(エターナルクィーン)』と幼馴染なもんで、
(いや・・本とになぜか?)国を挙げての結婚式になってしまったのである。
なんでも、よく、小さいころから、
家の両親が商売上の理由で王宮に出入りしていた為らしいのだが。
ヴィーナス姉ちゃん(←女王の名前)も、年頃が同じ子供がいなかった為にすぐ仲良くなったらしいのだ。
・・・それに、姉ちゃん・・・確か、あたしが産まれたときらしーんだけど、
・・・竜神の力・・・・受け継いでいるの・・・バレたみたいだし・・・。
(何でも、デーモンや、中級魔族が襲ってきたらしい。この国に。
で、あっさり、当時二歳にもならない、姉ちゃんが、滅ぼしたのである。バレないはずはない・・・。)
そんなこんなで、結婚式は盛大に行われたのであった。
姉ちゃんは、あたしに関わりが主にあった人達を全員、よびよせてるし。
なんでか、卵を孵ったら、元にもどったという、ヴァル(元・ヴァルガーヴ)までもが参加した。
当たり前のことながら、フィルさんや、アメリア達も参加。
かくして、あたしとガウリイは夫婦になったのである。
しかし・・・こう・・毎晩毎晩だと・・・・。くすん・・・。ガウリイ~!!!
ああ・・・あたしのお宝~・・・。(←盗賊いじめ)
・・・・何しろ、毎日、気が付いたら朝なのである。しくしくしくしく・・・・。
結婚式も無事終了し、晴れて、夫婦となったあたしとガウリイ。
しばらくして、あたし達は、また再び旅に出発した。
「ガウリイ!!許して~!!!」
「いや、ダメだ。ま~た、俺の目を盗んで、盗賊いじめなんかして~・・。」
がしっ!!
がばばっ!!!
うわ~ん!!!
さすがに何ヶ月も毎日となると、あたしも慣れてきて、
ガウリイのすきを見つけては、盗賊いじめにでかけたのだが・・・・・。
今回も・・・・。しくしくしく・・・。
何で?!
ガウリイにはスリーピングをかけてたのに~!!!
ああ・・・今回も・・・・(涙)
さよ~なら~・・・。
あたしの朝ご飯ちゃん、お昼ご飯ちゃん・・・・。
・・・・ガウリイの隙をみて、盗賊いじめに出かけた日には・・・これである。
ガウリイ・・・朝から、夜まで、あたしを・・・・・しくしくしく・・・・。(涙)
くすん・・・。
だったら、野宿では、大丈夫かとも思って、やってみたけど・・・甘かった・・・。
野宿したときも、迫ってきて、いやはや、ハタイたのだけど・・・むなしく敗退。
しくしく(涙)
やっぱ、男と女ではこうも違うものなのか・・・。
力でいけば、あたしの方がはるかに上なのに、腕力のガウリイにはとーてーかなわない。
くすん・・・。
毎日、毎日・・・獣か!ガウリイ!!
始めのころは、あたしが気絶するまで、ガウリイ・・そのしてたんだけど・・・。
何ヶ月もすると、あたしが気絶しなくなったので、ずっと、毎晩・・これである。
くすん・・・・。
そんなこんなで、月日が流れてゆく。
ときどき、ゼフィーリアには帰っているものの、まだ旅をつづけている。
いや・・そーでもしないと・・身がもたないのだ。
以前の『闇を撒く者・デュグラディグドゥ』の一件の後。
あたしとガウリイ、アメリア、ゼルはいちやく、有名人になってしまっているのだ。
原因は・・・アメリアである。
あれから、セイルーンへと戻ってから、フィルさんに問い詰められて、全てを暴露したらしーのだ。
そりゃ、港が津波にのまれてから、あたし達は、外に出かけたんだけど・・・あのとき・・。
その辺りの理由などを問い詰められたらしい。
んで、アメリア・・・つい、ぽろっと、
あたしが冥王を滅ぼしたことまで言ってしまったらしーのだ。
それに、あたしの姉ちゃん・・・ルナ=インバースが赤の竜神の騎士とゆーこともあり。
しかも、あのデーモン大量発生の原因の解決したのがあたし達だということもあり。
・・・・ゼルがしゃべってしまったのだ・・・。
あたしが、以前、魔王を滅ぼしたことがあると・・・。
で、結婚式の時につい、気軽さから、また魔王を滅ぼしたことをあたしは、アメリアとゼルに言ってしまったのだ。
いや・・・あの一件・・どーやって、解決したのかと聞かれたので・・・仕方なく・・・。
結果、あたしとガウリイは
『魔を滅する者達(デモンスレイヤーズ)』
と呼ばれているのだ。
それゆえに、あたし達に喧嘩ふっかけてくる人、
力試しに来る人、はては勘違いやろーまで、一箇所に留まってるとやってきてしまうのだ。
・・姉ちゃんには、姉ちゃんで、
「リナ・・・あんた達のせいで、この私にまで、挑戦者・・・増えたじゃないのよ!?」
と愚痴を言われつつ。
あたしの姉ちゃんが、スィーフィードナイトという噂までもが、一緒になって、伝わってしまったのである・・・。
それゆえに、実家にいたら、なにかと、後が怖いもので・・・・。
だから、あたしとガウリイは旅をつづけているのである。
-続くー
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まえがき:
こんにちわ♪さて、覚えててくれる人・・・・いるだろーか・・・(汗)
かなり、お久しぶりの投稿なのです・・。
といっても、打ち込んでるのは、ただ今、敬老の日・・・。
いつ・・・投稿・・・できるだろーか?
ま、なんとかなるかな?
とゆ~訳で、今回は、以前リクエストがなぜか多かった
『リナの約束』の第一部。長編なのです。
これも、何話になるか・・分からない・・・・(遠い目・・・)
では、またまた、下手な小説でお目を汚しますので、ごめんなさいなのです・・・・。
では、奇特な人、親切の人は読んでやってくださいなのです・・・・。
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あとがき:
かお:さーて♪お久しぶりなのです♪一体、あれから、どんくらい経ってるのでしょーか?!
エル:・・・・あたしの出番は?
かお:いやー。一応、打ち込み開始したのは、敬老の日なんですけどねー・・。
エル:・・・あたしの出番・・・・。
かお:とゆーわけで、初回書きなぐりさん投稿分でアンケートをとった結果、
なぜか、本当になぜか、リクエストが多かったリナの約束・・・の第一部なのです。これは。
エル:・・・あんた・・あたしを無視するなんて・・・いー度胸じゃないのよ!?
かお:はっ!?エル様!!?いつの間に!!?い・・いえ!!けっして、無視したわけでは!!!(滝汗)
リナ:エル~♪久しぶり~♪
エル:あら♪リナじゃないの♪(エル様、リナの方にきをとられる)
かお:(・・・た・・助かった・・・。)
エル:そーいえば、今回は、あたしとリナの関係・・・いままでの作品とは少しちがうわよね~。
リナ:そうねー・・。始めに投稿したのが、あたしがエルの一部・・つまり分身だったと言う設定だったし。
二回目では、分身ではないけども、エルの力の影響うけて、誕生した魂だったり・・・。
エル:同時、投稿では、リナがあたしの娘、同じ、混沌を統べる王として、誕生させてる存在だったわよねー・・。
リナ:・・・かなり、とんでもない、内容・・・よねー・・・。
エル:もっととんでもないのが、まだ、投稿してないやつよ!!?
リナが実は、あたしと同じ異世界の存在!!?とかゆ~ヤツもあるわよ!!?
リナ:あー・・・あれ・・・。こいつのオリジナルキャラの彼女がエルの世界に息抜きに転生してたってやつね・・・・。
それが、実はあたしだったと・・・。
エル:・・・そーいえば・・・この話でも・・・彼女・・・登場するのよね・・・・。確か・・・。
リナ:何回だっけ?何回か、出てくるわよねー・・・。彼女・・・・。
かお:あ・・・あの~・・。エル様、リナさん、今後の展開・・・ばらしてほしくないんですけど・・・・。
エル:はっ!?そういえば、あんた、あたしの出番は!!??この回では、あたしは欠片もでてないじゃないのよ!!!
(よーやく、思い出す)
かお:ぎくっ!!いえ・・多分、次・・・(?)では、登場できるのではと!!?・・・・・多分・・・・・・・。
リナ:・・・多分・・・。ってことは、次ではない可能性が大きいってことね・・・・。
かお:リナさん!!(滝汗)ばらさないでください!!!
エル:・・・・・ふーん・・・・・♪
かお:ぎぎくくくううぅぅぅ??!!い・・いやな予感がひしひしと!!??・・・・・逃げます!!(ダッッシュー!!!)
エル:んふふふ♪逃がさないわよー♪
かお:ぴぎゃっ?!!(エル様の力にひつぱられるかお)
エル:さてと♪あんたの根性、たたき直して、あ・げ・る♪
うわわわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????(絶叫)
エル:さてと、まだまだ、こいつのお仕置きは終わりませんので、次は第二話で会いましょう♪
エル&リナ:それでは♪まったねー♪
(さーて♪お仕置き♪お仕置き♪ルルルン♪)
―エル様とリナ、共謀して、かおのお仕置きにはいっている・・・合唱・・・。―
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