まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちら
登場人物:リナ=インバース
           正式名称:リロード=ナファレス=ドナ=ナイトメア
            参考:深淵なる闇 光よりも眩しき存在 闇よりもなお深き存在
               混沌を抱擁する存在 母なる海の妹にして
               この世界の海を創造せし存在
               『深淵なる真の王(ギャラクシーオブナイトメア)』
               金色の王の妹。この世界の混沌そのもの。
          登場人物名前:ガウリイ=ガブリエフ
            正式名称:ガウリイ=ガブリエル
                (ガウリイ=ナファレス=ナイト=ロード)←後々に(笑)
              参考:リナを心配した(孤独をみた)
                 エル様と、ルナが、リナを思ってたら、
                 その思いの反動で、生まれでた魂。
            おまけ?設定:
               エリアンヌ(エリー):リナとガウリイの長女(妹)
                (リナにくりそつ・・爆!)
                  正式名称:エリアンヌ=ドナ=ラビスティア=ナイトメア。
               カウリイ:リナとガウリイの長男(兄)
                (ガウリイにくりそつ・・爆!)二卵性の双子です(笑)
                 正式名称: カウリイ=ウル=ユリティス=ナイトメア。
               リナス:エリーとカウリイの妹
                  (両親を助けるために、未来からやってきてます・笑)
                   リナ譲りの栗色の髪に、瞳の色は、ガウリイ譲り。
                   性格は・・リナそっくりです(笑)
                   正式名称:リナスレイヤー=トゥェル=ウル=ナイトメア。
              登場人物名前:ルナ=インバース
                正式名称:ルナティック=スィーフィード
                  参考:深遠の真の王の補佐官&側近。
                     この世界に命が誕生した際に、
                     金色の母が、リナにお祝いとして、与えた存在
                     (とゆーか、それように、創り出した)
                『深淵の補佐官(アビス・ラズ・ポート)』
            別名、『紫蒼の朱玉(パール・レッド・ラズリ)』
        
         

 何気に。
   今回の転生話の設定です。
     舞台。少し昔の西洋のような感じを連想してください(こらこらこら!)
     場所。スカイピア王国。
     マルス=レーヴェ=フォン=サフィス公爵。(リナ父)
     フローディア=ラナス=ウル=サフィス。(リナ母)
     (旧姓。ラナス=ウル=アスティアラ)
     リナ=ルピス=ドナ=サフィス。

     ガウリイ=ファレス=ラ=ガブリエフ。
     エディス=デ=パロ=ガブリエフ。(ガウリイ父)

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

 
   二度目v二度目v
   二度目の転生話ですv



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エデンの園  ~第48話~

いつものように屋敷を抜け出る。
    「まったく・・・・。俺はもう決めてる人がいるってのに。」
    ぶつぶついいつつも。
    がさり。
    三階の窓から、横にある木々にと飛びうつり。
    そのまま、木から木を伝って。
    いまだにパーティーのまっ最中である彼の家から。
    抜け出してゆく。
    すたん。
    その高すぎるほどの壁を越えると。
    そのまま。
    城下町にと向かって金髪の男性は駆け出して行く。


    城下町の、表通りとは異なり。
    裏通り。
    そこには、様々な人間が暮らしている。
    表の上流階級の人達の暮らしと比べると。
    そこは、もう雲泥の差。
    その少し路地の奥にある、一つの家にと。
    彼は、向かってゆく。
    ガチャ。
    ドアノブに手をかけると。
    すんなりと開く扉。
    ・・・・・まさか、あいつに何かあったんじゃ!?
    いつもなら厳重に鍵がかかっているというのに。
    あっさりあいたことに驚きと、狼狽を隠しきれずに。
    「―リナ!!大丈夫か!!」
    バタン!
    勢いよく、扉を開けて。
    家の中にと入ってゆく金髪碧眼の身なりのいい男性。
    この辺りにはそぐわない格好ではある。
    カカカカカカカカ!
    「うどわ!?」
    ひょひょひょょい。
    扉から入るなり、
    彼にと飛んでくる、無数の短剣。
    それを見事な交し方で全て交わしてゆく。
    「よっし!成功!・・・って、あら、ガウリイ、また来たの?」
    奥から、ガッツポーズをとりながら。
    一人の少女が玄関先にと現れてくる。
    その栗色の髪を後ろでまとめて、一つに結び。
    真紅の瞳が金髪の男性をひたりと見つめる。
    「あのなぁ!リナ!いきなりこれはないだろ!
      死んだらどうすんだ!」
    抗議するその言葉に。
    「ああ、あらたな防犯の仕掛けよ。
     ・・・・最近、無理やりこの家に侵入しよーとする馬鹿がいるからねぇ。」
    「・・・・・・・・何?そいつ・・ころす!」
    その言葉に声を低くつぶやく男性。
    「何馬鹿なこといってるのよ!
     それより、何よ?ガウリイ?またパーティ、抜け出してきたの?
      あんたの花嫁探しのためのパーティーでしょうに。」
    そういいつつも。
    奥から、紅茶を入れて。
    ガウリイと呼ばれたその男性を、
    部屋の中にと招き入れてゆく、リナと呼ばれた少女。
    「俺には必要ない。」
    「そーいってるから、いつまでも独身なのよ。はい。」
    そういいつつ、テーブルに腰をかけている、
    ガウリイの前に紅茶のカップを差し出してゆく。
    「俺が一緒にいて欲しいのは、一人だけだしな・・。
     昔からずっと。」
    そう当人を前にしていっているのにも関らずに。
    「へ?そんな人、あんたの周りにいたっけ?」
    ごめっ!
    キョトンとするそのリナの顔に。
    思わずテーブルに突っ伏してしまう。
    ・・・・・鈍いぞ!リナ!
    心で泣き叫んでいるガウリイ。
    「そんなことより!リナ!
     さっきの、お前がいってた家に入ろうとするやつ!どこのどいつだ!
      俺が片付けてやる!」
    「だぁもう!どーしてあんたは、いつもあたしのことになったら。
     そう訳のわからない行動にでるのよ!」
    スッパァン!
    本気で剣に手をかけているガウリイを。
    備え付けのはりせんで叩いているリナ。
    「それにね。あたしの作った防犯の対策で。
      ちゃんと撃退できてるんだからいいのよ。
       あんたには、たまぁに、その後始末を手伝ってもらえればねv」
    片手ではりせんをもち。
    ウインク一つ。
    「・・・まあ、確かに、リナの罠はすごいからなぁ・・。」
    しみじみ思い、リナの入れた紅茶を口にと運ぶ。

    この辺りの治安は、はっきりイって。
    かなり悪い。
    そんな中で、リナは、ここに、一人で住んでいるのである。
    こんな若い、しかも本人曰く美少女が一人で住むからには。
    当然危険も多くなる。
    リナとて、昔からここに住んでいたわけではない。
    ここに住み始めたのは、リナが七歳のとき。
    父親か死亡して、身元がハッキリしてなかった母親共々に。
    親族から住んでいた屋敷を追われて追い出されたのである。
    リナの母親と、父親は、大恋愛の末に結婚し。
    親族の反対を押し切っての、結婚。
    当然、親族の風当たりはよくなく。
    リナの父親・・マルス公爵が死亡したとき。
    その妻であるフローディア夫人と、その子供であるリナは。
    親族に全て財産を奪い取れられて、屋敷を追い出されたのである。
    しかし、子供を一人抱えても、フローディアは、その知識を生かして。
    薬剤師として、生活を支え。
    そして―。
    リナが十二になる少し前に。
    事故にあい、他界した。
    それから後、リナはこの家に一人で住んでいるのである。
    当然、女の子一人が住むには。
    危険すぎるこの区域。
    だが。
    リナは、母親から、様々な知識を教え込まれている。
    毒の知識は、殆ど完璧。
    その薬草などの知識は当然のことながら。
    フローディアのシュミであった、罠の作り方まで。
    受け継いでいるのだからして。
    

    まず、寝る前には、扉に、ある細い糸をかけておく。
    普通、その糸に触れると、まず間違いなく。
    数日は、手がしびれて動かなくなる。
    ―それが、第一。
    そして、それでも扉が開かれた場合には。
    扉の上に備え付けられている毒虫がそのまま、扉の下にと落ちていき。
    侵入者を刺す。
    次に、床に張り巡らされている細かい細い糸に足が引っかかると。
    部屋のあちこちに配置されている短剣や槍が。
    所狭しと飛んでゆき。
    そして、寝室の前には。
    雷雨の日に充電してあった、電気をためる性質をもつ。
    布を張りめぐらせてあり、その上にたったら。
    その布の上に立ったものの体を雷の電流が走りぬける。
    ちなみに。
    窓ガラスなどには。
    触っただけで仮死状態にまでなる程度の猛毒が塗られており。
    まず外からは絶対に開けられない。
    これが、水に溶けないようにリナがアレンジして、窓枠や、ガラス
    全てに塗りたくっているので。
    まず窓からはこの家には侵入はできない。
    何しろ。
    特殊なクスリを塗った布を使わないと。
    どんな布の上からでもその毒は有効なのである。
    ちなみに、その特殊なクスリを作れるのは。
    今現在、ここにはリナしかいない。
    普段は、許可なく、扉を開けようとしたら。
    その鍵穴から、少量の毒がドアノブに手をかけた人物に流れてゆく。
    そういった仕掛けが施してあるのだが・・・。
    
    今までにも、ガウリイは、その仮死状態になった男性などを連れて。
    役人に引き渡したことがしばしば。
    中には、国境に捨ててきたことなども少なくない。
    

    「なあ、リナ、ここに一人で住んでないで。
     俺と一緒に住もうぜ?」
    そういうガウリイの言葉に。
    「だから、何であんたの世話にならないといけないのよ。
     あたしは、一人でこれでもやってるの、あんただってしってるでしょ?」
    ・・・・・・・・・・・どーして、このプロポーズに気付かないんだ?
    ・・・・俺のリナは・・・・はぁ・・・。
    毎日のように一緒に住もうだの。
    ずっと一緒にいないか?
    などいっても。
    この、幼馴染である少女は。
    一向に気付く気配がまるでなし。
    「それより、折角来たんだし。また手伝ってよねvガウリイ(はあと)」
    いつもの、腕を組んでおねだりのポーズに。
    「当然だろ?リナの行くところなら、俺は何処でもついてくぞv」
    「はい!決まり!今日は、ちょっと二つ先の森にまで行くからね。」
    「はいはい。リナのいうとおりに、お姫様。」
    「って・・・!だから、どうしていつもそー恥ずかしいことをしてくれるのよぉ!!」
    スパパパパァン!
    片足を付いて、リナの手をとり、そっとその手の甲にキスをするガウリイに。
    リナは、真っ赤になって、はりせんをお見舞いしてゆく。
    
    リナとガウリイは。
    幼馴染であった。
    リナが生まれたときからガウリイは知っている。
    物心ついたときから、リナ一筋で想い続けているガウリイは。
    周りがいや、親族、両親がいくらいっても。
    条件のいい見合いや結婚話には乗ってこない。
    業をにやして、最近は、両親はパーティーと称して。
    ガウリイに相手を早く決めさそうとしている今日この頃。
    ガウリイの両親は、リナに対していい印象を持っていない。
    というのも、ガウリイの祖母と、リナの母が知り合いだったのである。
    リナの母親が何処の誰とも知れない。
    という理由から。
    ガウリイがリナでないと結婚しない!
    と言い張っているというのにも関らずに。
    何処の馬の骨とも分からない血をガブリエフの血筋に加えるわけにはいきません。
    この一点張り。
    何度、リナのその母親の血筋を暴露しようかと思ったことか。
    だが、それをすると。
    リナに危険が回ってくるのが目に見えていたから。
    あえて、祖母やリナの母からその血の事実を。
    聞いてはいるが、ずっと黙秘を続けているガウリイ。
    リナの母、フローディアが、この国のこの町にとやって来ていた理由。
    それは、暗殺者達から身を隠すため。
    リナの母は、常に、その血の継承者という立場から。
    生まれたときから常に命を狙われていたのである。
    それを危惧したフローディアの父親は。
    リナの母をここにその母親と共に、避難させてきていたに他ならない。
    そのまま、身分を隠して、ここに住みつき。
    やがて、フローディアは、リナの父であるマルスと結婚し。
    そして、リナが生まれ。
    そして今現在に至っている。
    今は、そのリナの両親はすでになく。
    リナ一人でここに暮らしているこの現実。



    リナの両親がまだ生きていたときには。
    隣国の仲のいい友人たちともよく遊んでいたが。
    リナが、普通の一般人となってからは。
    あまり交流がない状況。
    それでも、身分などは関係なく。
    よく、お忍びで遊びに来ている隣国の王女と王子であるが。
    この国、スカイピア王国に。
    その王国の横に、重なるようにして、セイルーン王国と。
    グレイワス王国が存在している。
    そこの王女と王子は。
    国同士の取り決めで婚約しているものの。
    そんな王子と王女と、リナとガウリイ。
    そして、王子に仕えている巫女。
    この五人でよく昔から遊んでいたのは。
    今はもう、昔のこと。


    ・・・・・・両親がどんなに、親戚がどんなに反対しても。
    俺は、リナ以外とは結婚する気なんかは・・ない。
    目の前で、うれしそうに薬草の採取をしつつ。
    それでいて、出てくるごろつきを、その新薬の実験と称して。
    使っているリナを暖かく見守りつつ。
    今日も今日とて。
    ガウリイは、リナと一緒に二人で薬草採集と、ごろつき退治にといそしんでゆく。


    ガウリイは、リナさえいればそれでもう何もいらなかった。
    全てを投げ出しても、リナさえいれば。
    いつの日か、リナをこの国から連れ出して。
    二人、誰も知らない場所で静かに暮らしたい。
    それが・・・ガウリイの望み。


    リナは。
    昔から気付けばいつも側にガウリイがいた。
    自分の母親が死んだときも。
    そして、父が死んだときも。
    いつも、慰めてくれていた・・・小さいころは優しいお兄ちゃん。
    それが、いつのころからか・・。
    ただのお兄ちゃんとは思えなくなっている自分がいるのに気付いたのは。
    ガウリイが、見合いや結婚相手をガウリイが望んでないとはいえ。
    ガウリイの両親や親族が、力を入れ始めた。
    と聞いたとき。
    口では、結婚すれば?
    とはいっているものの、・・・側にいてくれないと寂しい。
    が。
    それを口に出せば、今の関係が壊れてしまいそうで。
    ガウリイが自分から離れていってしまいそうで。
    口には出してない。
    ガウリイが自分を構うのは、あくまで妹のような存在としてなんだから。
    ・・・・・そう、とことん勘違いを完全にしているリナであった。
    その思いというか思い込みが強すぎて。
    ・・・ことごとく、ガウリイのプロポーズを今の今まで。
    もうすぐ、リナは十八になる。
    この国では、女性は十六のときから結婚できる。
    その十六のときから、ずっと・・・・まったく気づいてないリナであった。



    「ふふ。私に最もふさわしい美男子を発見いたしましたわ(はあと)」
    くすくすくす。
    とあるパーティーで。
    ハンサムな男性をみつけ。
    自分の物にしようと・・。
    青い髪に青い瞳のその目が薄暗くどす黒く光っているその女性は。
    その男性を手にいれるべく。
    行動を開始してゆく。


    一方で。
    「姉上、私は、あの側の女性を。」
    調査の最中、見かけた女性。
    一目で心奪われた。
    くすくすくす。
    「いいわよ。レペスが邪魔なあの女を物にしてしまえば。
      もう、あの人は私のもの(はあと)ふふふふ・・。」
    見た目は、まったく同じ顔。
    違いといえば、声の低さとそして少しある身長の差と・・そして体格。
    


    平和な日々を送っていたリナとガウリイに。
    今、暗雲が立ち込めようとしているのを。
    ・・・・・二人は、まだ知らない・・・・。

    
                                         -続くー


#####################################

   ちなみに。
   ガウリイとリナ、七歳さですvはいv
   つまりは、ガウリイは、只今25ね(まて!)
   ではでは・・・・。
   ・・・・・・・・・・リナの血筋の正体?
   ・・・・・・・・・・・・・・・最後に出てきます・・・・はひ。
   今回の転生話の・・・・・・。
   んでは・・・・。
   


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