まえがき:
こんにちわ♪何げに、過去話♪(まて!)
(先に、他のをうちこめよ!!!?)
ではでは♪


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     希望の行方  ~プロローグ~




「ねえねえ!!!今度、転校してくる人が、もしかしたら、『宇宙の姫』かも知れないんですって!!!」
ぶびっ!!
思わず、むせこむ。
・・・・・・ばれた?
いや・・まさか・・・。
そんなことは・・あるはずないけど・・・・
机の上で、パックに入っているジュースを飲んでいる、さらさらの金の髪を後ろで、横のみを上げて束ねている少女が、すこし、むせこんだ。
「大丈夫ですか?フィラさま?」
傍らにいた、少女と何となく赴きが似ている少女が、
声をかけている。
「ああ。大丈夫よ。ファー。」
こちらは、髪の色が、光の具合で、きらきらと、変化する、オーロラのような、その煌き。
「ねね!!ミリーは、どうおもう!?」
目をきらきらとさせて、聞いてくる、同級生の、ナナ。
いや・・どう思うも何も・・・・。
ばれたわけじゃ・・ないのよね・・。
「それは、おかしいですよ。だって、姫様は・・・。」
「フェアリー!!!!」
びくっ!!
言葉に、びくっとなるファーと呼ばれた少女。 
「どうしたの?ミリー?」
「何でもない。ね♡ファー♪」
「は・・はい。」
すいません・・・・。
ミリーにのみ聞こえるように、いっているファー。
「で、何だって?」
ミリーがナナに聞くと。
「長官たちが、話しているのを聞いたのよ♪可能性があるんですって♪」
いや・・可能性っといっても・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・あれ?
まさか・・・・・・
ミリーの脳裏に、一つの結論が達する。 
そういや・・ここには・・確か・・・あの子が・・・・
「もしかしたら・・かもしれませんね。」
「そーね・・・。」
そこまでいって、ふと、ミリーが顔を曇らせる。
「ちょっと、席、外すわ。」
「あ!!私も!!」 
「ファーは、まってて♪すぐ戻るから♪」
「・・・はい。」
かたん。
席を立ち、部屋から出てゆくミリー。
「あいかわらず、あんた達、姉妹、仲がいいわよね♡」
にこにこといっているユーコ。
姉妹・・といっても、実は、本当の姉妹ではない。
彼女達は・・人ですらもないのだから。
「フィラさま・・・。」
心配そうな顔をしているファー。
「でも、姉さんなのに、何で、いっつも、ファーは敬語?」
にっこり。
素朴な疑問を投げかける。
「え!?だって・・・・ひ・・フィラさまですし・・・。」
姫様。 
これが、いつも、彼女がミリーを呼んでいるときの名前。
本名は・・違うのだけど。
彼女にとって、ミリーは、何者にも変えがたい存在であるし。
また、世界にとっても、とんでもない存在なのである。
ミリーは。

ミリアム=フィラ=エターナルストーン。
ファー=ラナポックル=エターナルストーン。



これが、この二人の姉妹の名前。
ここの養成学園ででの二人の名前。
ちなみに、資料では、ミリアムが、姉で、ファーが妹。
ということになっている。
こんな程度の、偽証など、彼女達にとっては、簡単すぎることだから・・。



かちゃ。
人目がないことを確認する。
「さぁぁてと♪」
シュン♪
残りの涼しい音だけを残して・・・ミリーの姿は、掻き消えた。
静かに目を開く。
その青い瞳の奥にある闇が金色に輝く。
すいこまれそうなまでの・・・虚無の闇。
「けっこう、頑張ったわねぇ。ここの宇宙も♡」
ぐしゃ。
無の手を伸ばす。
それと同時に、今、消滅した世界が、あっというまに消滅する。
本当の意味で。 
消滅した世界は、全ての源である世界に還りゆく。
その世界それぞれに、そういう場所を設けている。
「ま、この世界は、けっこうよかったから♪このまま、またここに創っておきましょう♪」
言葉と同時に。
何も無くなった、虚無の空間に、光が走る。
ずざぁぁぁぁ・・・・・。
なぜか、今の光によって、再生した、二つの存在が、ミリーをみて、青ざめている。
「また、頑張ってね♪」
『・・・・・・・・・・はひ・・・・・。(涙)』
「あら♪何、その台詞は♪」
にっこりと笑うミリーの手には・・小さなロッドが・・。
『あ゛あ゛あ゛!!!!姫様ぁぁぁぁ!!!!ひらに・・ひらにぃぃぃい!!!!』
「だぁぁぁぁぁめ♡」
言葉と同時に、黒いとも、色彩豊かとも言える光が、多いつくし。
なぜか、悲鳴が巻き起こる。
「まったく♪ちゃんと、お仕事は、お仕事なのよ♪」まだ、彼らは、使いみちがあるし♪
るんvv
ミリー・・・・である存在は。
今の姿は、少し違う。
先ほどとは、異なり、子供の姿。
金の髪は、そのままだが。
ポニーテールをしていたりする。 
「さぁぁてと♪じゃ、あっちに戻りますか♪」
そうして、姿が掻き消えた後には・・・・。
虚無の空間の中に、漂う、塵や原子の数々・・・
つまり、ここから。
この場所に。
新たなる宇宙が誕生することを物語っている。
・・いったい?



「それはそうと、そろそろ、その候補生♪くるんじゃない♡」
話に割ってはいる、マリ。
ミリーとファーの同級生。
ここは、銀河連邦直属の、養成学園。
ここに、ミリーとファーは、一年前から、転入してきている。
ここは、かなり、身分が・・身元が、はっきりしてないと、入れないのだか・・・。
そこはそれ。
そんなのを偽証するには、ミリーにとって、何でもないこと。
ハタからみると、青い髪、黒い髪、黄色の髪。
そして、ファーの独特の色の髪。 
けっこう、色とりどりの風景であるが。
「私も・・ちょっと、気になりますね。」
ファーがぽつりというと。 
『じゃ、見に行きましょ!!!』
問答無用で。
ひこずられるように、ファーは、彼女達に連れて行かれてしまった。



「だから・・私は違うんです!!」
必死に説得している少女。
ミリーたちより、少し上か。
その前にいる、学年主任でもある存在が、
「またまた、でも、関りがあるのは事実でしょ?」
「そ・・それは!!?」
言葉に詰まっている。
「でないと、ブラックホールに飲み込まれた存在を、助ける、なんて、高度な技術・・できるはずがないですよね♡」
にっこりと、それでいて確信している表情の主任。
ちょっと、宇宙(そら)の散歩にでてて、偶然に、ブラックホールに飲み込まれている宇宙船を発見した。
見逃すわけにはいかなかった、彼女は。
生まれたときから・・もっていた、とある品物を使って。
それを助けたのである。
一度、ブラックホールの重力に捕まると、並大抵のことでは、それは、防げない。
それをすんなりとやってのけたのである。
彼女は。
「で・・ですから!!それは、偶然で!」
何とか、言い訳している少女。
その船が、宇宙平和機構に所属しているものでなければ・・・・。
いきなり、少女がここに連れてこられるとこもなかったのだが。
ここは、実は、もうひとつ。
別の意味あいも含んでいる学園。
つまりは。
とある存在を見つけ出すための、そのための、組織。
何しろ、見つからないのだ。
当然だが。
何しろ、彼らは知らないが、彼女が抱擁しているのは、ここの世界だけではないのだから。
「だから、私は、ユニット様じゃないです!!」
『・・・なぜ、その御名前をしっている?』
「・・・あ゛。」
しまった!!
ミレアが、一瞬、だまりこむ。
・・・・あれ?
「あれ?ひょっとして・・・・ミレアさま!?」
ファーが驚愕の声を上げる。
「あ゛あ゛!!ファー!!大声だしちゃ・・だめ!!」
どどっ!!
扉からなだれ込むファーたち四人。
ファー、ナナ、ヨーコ、ユウコ。
「何だね!!君たちは!!」
部屋の中で、話していた、学年主任と、学園長が、たしなめる。 
「あ・・やっぱり、ミレア様!!お久しぶりです!」
平気なファー。
そこにいた、金髪のウェーブの少しかかった、肩までの髪の少女に言っている。
「っ・・・・て!?ファーさ・・ん・・・・フェア・・・!?」
しぃ♡
そっと、唇に手をあてるファー。
「きゃあ!!!久しぶり!!」
「お久しぶりです。」
にっこりと、少女の手をとる。
「何?知り合いかね?君たちは?」
「ええ・・まあ。」
言葉を濁すファー。
「まさか、ここでお会いできるとは・・・。はっ!!すると、姉様も!?」
目をきらきらとさせて言っているミレア。
「姉?確か、ミレアさんは、一人っ子のはずだが?」
いぶかしる学園長。
確かに。
今は、彼女は、一人っ子である。 
「ええと・・・姉のような存在なんです・・・・。 このファーさんは、姉様につかえて・・・・」
だめ!!
今は、妹vvということになってますのよ♪ミレア様♡
即座に、ミレアの脳裏に、直に言葉が叩き込まれる。
「ファーも同じようなものですから。」
即座に訂正しているミレア。
いえるわけがない。
間違えられている本人のことです。
とは。



ふわ。
誰もいない、個室に、一つの影が、出現する。
光が収縮すると同時に、そこに出現したのは、一人の少女。
金の髪が風もないのに、たなびく。
「・・・あら?この気配って。」
ふと、気配に気づく。


かちゃ。


とりあえず、このまま、部屋で話すのは、学園長たちの迷惑になるから。
というので、とりあえず、学園長室を出る全員。
と。
「あら?ミレア?」
ミレアにとって、聞き覚えのある、その声が届いてきたのは。
「ミリアム姉様!!!!!」
おもわず、
ミレアは、駆け出していた。
「姉様!!姉様!!!」
「くすvvはいはい♪」
なだめているミリー。
ミリーにすがり、泣いているミレア。
当然だろう。
彼女が、ミリーに最後に出会ったのは・・・・・。
彼女がこのたびの生を迎える前の前・・・・。
彼女にとって、ミリーは、姉であると同時に。
そして・・・・絶対主であることも知っている。
つまり・・・ミリーが一体、何なのか・・を。


ぼそぼそ。
「あの少女は?」 
「第14学年、昨年、妹さんと、転校してきた少女です。」
「・・資料については?」
「両親、死別。妹と二人暮し。・・・両親の名前は・・・。 けっこう、あてになりますし・・。
  ほら、以前、ホールに飲み込まれて、行方不明になった。ストーン夫妻です。」
「・・子供・・いたか?」
「でも、ちゃんと、資料は整ってますよ?生誕管理局にも、ちゃんと記載されてますし・・。」
ぼそぼそと話している学園長達。

少し、手を回せば。
それくらいは、簡単に調整できる。
ミリーにとっては。




「うぅん・・・・。まずいかなぁ・・・・。」
ふと、疑問をもらす。
「何が?」
ナナが聞いてくる。
食事どき。
あれから、ミレアも、ミリーと一緒がいい!!
といって、無理やりに、同じクラスにとなってたりする。
「・・姉様?もしかして・・どこかにいっちゃうの?」
悲しそうな瞳をするミレア。
「でも、ミレアが、宇宙の姫って、噂vvどこからでたのかしらねぇ♪」 
ぶっ!!
その言葉に、思いっきり、ミレアがむせこんだ。
「・・ミレア、あれ、使ったんでしょ?」
「うん・・・・。だって・・・・見のがすことが・・できなかったんだもん・・・・。・・・姉様・・・・。」
二人にしか分からない会話。
それもそうだろう。
ミレアが誕生し、そして、かつてのミリーが思い出したとき、妹に、与えた、とある品物。
それは、ミリーの・・いや、彼女の力を扱うことのできる品物。
あと、いつでも、通信できる品物も渡していたりするが。
どこにいても。
候補に挙がっていたミレアが。
ミリーを姉と呼んでいる。
調べた結果。
ストーン一家と、ミレアの一家は、何のつながりもなかった事実。
それゆえに、ミリーもまた、彼らが探している存在に、関りがあるのでは。
と、ひそかに、ミリーの身辺を洗っている特殊部隊がいたりするのが今の現状。
探れば、探るほど。
謎に包まれている、この姉妹。
何しろ、資料だけなのである。
彼女達のことを知っている存在は・・・。 
一人足りとていなかった。
「・・・・まずいわね・・・。」
ミリーがつぶやいているころ。




「暇よねぇ・・・・。」
ちらり。
とある世界をみれば、何か、面白そうに、ちょこまかとやっている世界が。
「まったく、お仕置きは必要よね♪」
うきうきvv
退屈しのぎに、また世界に降臨してゆく、絶世の美女。
「「うぎゃぁぁぁぁ!!!!!!」」
いつものことながら、叫びが、そこの精神世界にこだまする。
「たまには、どこかの町でもあそびにいきますか♪」 
すとん。
降り立ったのは、とある大陸。
その大陸の首都であるジール。
がやがやがや。
活気にあふれていた。
存在達が。
「・・・・そだ♡いいこと、思いついちゃった♪」
くすり。
いつもの、悪戯。
そして、いつもの気まぐれ。
「でも・・一人でやると・・・やっぱり怪しまれるかしら?・・・そだ♡ユニットも誘いましょう♪」
暇つぶしに。
自分と同等の存在を呼ぶことを、思いついている、金色に輝く、スタイル抜群の絶世の美女。
この世界の・・ここの、混沌の全てを創り出している存在。
全てを抱擁している存在。 
一般に、『悪夢を統べる王・金色の王(ロードオブナイトメア)』と、呼ばれている、通称・・エル。

自らの、本当の意味での、宮殿から。
ここには、彼女が創り出した、働いている存在達しか、入ることはできない。 
世界に多々とある彼女の宮殿は別として。
唯一の、移動手段でもある、混沌をつなぐ道『鏡の揺らぎ』から、誘うために出かけていった。



がやがやがや!!!!
その日は、かなり、にぎわっていた。
「どうしたの?」
ミレアがきょとんとして、ナナたちに話しかけている。
「門のところに、すっごい美人がいるんですって!!!」
「へぇ・・・。誰か、待ってるのかしら?」
ミレアが首をかしげると。
「あ゛・・・あ゛あ゛゛あ!?え・・エル様!?フィラ様ぁぁぁぁ!!!!」
気配を隠していたためか、自分が抱擁しているところに、きてたのは、知ってたけど。
ここにくるとは、思ってなかったミリー。
「何?ファー?」
窓からみると。
見覚えのある姿。
どんがらがっしゃぁぁぁぁぁんん!!!!
思わず椅子から転げ落ちるようにと立ち上がり。
だっ!!
そのまま、窓から飛び降りる。
『ミリー!?』
数名が悲鳴を上げる。
空を飛べるとは、知らないから。
ふわ。
まるで、風になびくがごとくに、門のところに着地する。
まるで、一瞬の、絵をみているかのごとくの優雅のごとくに。
「エル!!どうしたのよ!!いきなり!!!」
「あら♪ユニット♪久しぶり♪今回は・・ミリアムの姿になってるのね♪」
「まあ・・って、どうしたのよ!?珍しいじゃない♡いきなり、連絡もなく来るなんて♪私が遊んでいる場所に♪」
「あら♪ちょっと、あたしの世界で、暇つぶし、考え付いてね♪確か、ユニットも、最近、暇だって、いってたじゃない♪」
「そりゃまあね。」
いきなり、互いの世界を行き来することは、珍しくはない。 
だが、今回のように、自分が人のふりしている場所に、前触れもなく、出現するのは。
珍しいことだった。

がやがやがや。

ふと、気づくと。
あまりのエルの絶世の美女ぶりを人目みようと。
また、そのエルと親しく話しているミリーを不思議におもったのか。
いつのまにか、人だかりができていた。
「あら、人だかりができちゃったわね。エル、とりあえず、教室で話さない?」
「いいわよ♪」
ふい。
『・・・・・・・・な゛!?』
いきなり、その場から掻き消えた、二人に対して、たむろしている存在達は、驚愕した。
誰でもできることではない、瞬間移動は。
存在によっては、できる種族もいるが。
これは、能力にも関係すること。
まあ、ミリーとエルに関しては・・まったくの別なのだが。



「あら、ミレアちゃんじゃない。久しぶりね。確か・・・・。一兆五十億・・・・・。」
「エル!!それは、内緒♪」
「そーなの♪ともかく、久しぶりね♪」
ミレアの姿をみつけて、エルがいう。
「えと・・・あ!!姉様の親友の・・確か・・・・・。エル様!!!」
ミレアが、思い出す。
そういえば、この御方も、姉様と同等の存在なのよね。
と思いつつ。
「ミリー?だぁれ?この人?」
「私の親友のエルよ♪ま、とおり名だけどね♪」
イブかしるナナたちの言葉に、答えているミリー。
「ミリー?あっ、そっか、名前も、ミリアムでいってるのね。今回は、すみれじゃないの?ユニット♪」
「まっね♪というか、あの名前・・知ってる存在がいるのよねぇ・・・・。今、ここには。」
?????
疑問符だらけのその会話。
「・・・・ユニット?」
ヨウコが、ミリーに聞いてくる。
「あ、気にしないで♪一般通り名前の頭文字だから♪」
さらり。
言い放っているミリー。
「通り名前って・・。」
「あだ名みたいなものよ♪」
・・・違う。
がら。
「あ・・・まっ、いっか。どうせわかるはずもないし♪」
ミリーがあっけらかんというので。
「いいんですか?姫様?」
首をかしげているファー。
「いいのよ♪もし、ばれたら、とんずらこくから♪」
『姫様って・・・・・。』
会話についていけないクラスメートたち。
エルのかもし出す雰囲気と、ミリーがかもし出す雰囲気が、
みどこにミックスして、近寄りがたい、神々しいまでの、感覚に捕らわれている。
力を御二方とも、抑えているのにも関らず。
である。
「それでね♪ユニット、♪あんたの世界に来たのはね♪」
・・・・ミリーの世界?
「何?何か面白いことでも思いついたの?エル♡」
「そ♪人の振りして、一緒に、お店・・やってみない♪とうぜん、あたしの所の、部下達には内緒で♪」
「あ、面白そうね♪それ♪」
『人の振りって・・・・・・。』
「気にしないで。言葉のあやだから。」
さらり。
と交わしているミリー。
実際に、今、彼女は・・人の振りをしているのだが。
なぜならば、彼女も、エルも人ではない。
存在といえるべきなのか。
何しろ、全ての世界を創り出している混沌を全て、抱擁している存在。
そして・・混沌自らが、その一部でもある彼女達なのだから・・・
つまりは。
彼女達は、人の姿をしていても。
本質は。
全ての混沌を抱擁している空間そのものなのである。
「よっし♪それ、いきましょ♪こっちは、エル店を手伝うから、退学するって話つけるから♪」
あっさりと決めているミリー。
「ユニット姉様・・・・。また会えなくなるんですか?」
少し寂しそうなミレア。
『・・・・だから・・・ユニット・・・・って・・・・・。』
数名が突っ込んでいる。
「ま、このまま、ここにいたら、下手に正体・・ばれたら、面白くないしねvvそれに、エルの世界って、楽しいしvv」
「あら♪ユニットの世界だって、楽しいわよvv」
『暇つぶしには、もってこいだしvv』
みごとに、二人の言葉が一致する。
『・・・・世界??一体??』
ふと。
ナナの脳裏に、とある言葉が浮かぶ。
・・・まさかね。


「・・・というわけで、エルの・・親戚の手伝いをすることになりましたので。退学させていただきます♡」
学園長の部屋で、にこにこと言っているミリー。
かたん。
「・・・で?どちらの惑星に?」
「いっても・・知らないと思いますが?」
すでに、連絡は受けている。
彼女のことを・・・・。
『ユニット』と呼んでいた・・というのは。
「まあ、惑星、アスィアの中の、眠れる竜の大陸です♡」
事実だし♡
といっても、ここの世界には、ない惑星だけどね♡
「・・・聞いたことのない惑星だが?」
「そうでしょうね。」
さらりといっているのはエル。
「ま、もう決定しましたから♪それでは、一年間、ありがとうございました♡」
そのまま、退出しようとするミリー。
「じゃ、すぐにいく?」
エルが聞いてくる。
「そうねぇ。一応、クラスの全員には、挨拶して、ミレアにも、挨拶してからにするわvv」
「ふぅ・・・・・。まさかとは思ってたのですがねぇ・・・・・・・。・・・・・・・まさか、貴女様がとはねぇ・・・・・・・。」
ぴた。
立ち止まる、ミリー。
「あら♪気づかれてました?」
にっこりという言葉には、全然動揺しているふしもない。
「・・・・ここにいてください・・・と、お願いしても・・・駄目なのですか?『宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)』様・・・・。」
しずかに、それでいて、あきらめたように、いっている学園長。 
名前を聞いたときから、もしや。
と思っていた。
それだから、はっぱをかけてみた。
「却下♪」
「・・・・・はぁ・・・・・・。上になんていえば・・・・。」
「あら、知らなかったことにすればいいじゃない♪
  どうせ、彼方たちが、このたびの生をまっとうするころまで、ここには、戻ってこないかもしれないし♪」
あっさりと言ってのける。
「まあねぇ。ユニット、絶対に死ぬようなことがないのに。
  ユニットの安全を第一!!とかいって、保護しようとしているあの組織じゃねぇ・・・。」
「そうなのよ。意味のないことをやってるのよねぇ。今だに。」
意味のないって・・・・・。
根本たる存在の理由を理解してない彼らは。
宇宙の姫に何かあったら、世界がほろぶ。
と、勘違いしまくって、保護を最優先にしているのだ。
何かあることは、まず、絶対に皆無だというのに。
あるとすれば、それは、気まぐれによって、世界が滅ぶことくらい。
「・・・・で?その貴女・・は?」
頭を抱えつつ、ミリーの側にいるエルに聞いている。
互いに顔を見合わせて。
『それは・・ひ・み・つ♪』
ぱたん。
扉が閉まる。
「はぁ・・・・・。黙ってるべきか・・・連絡するべきか・・・・。」

結局、
彼は、上層部に、連絡することにしていた。
やっきになって、探し出すころには。
すでに、ミリーの姿は、どこにもなかった。


「・・・・ミリー、風のような人だったわね・・・・。」
ナナがぽつりという。
「・・・そうね。」
ヨウコもそれに同意する。
思えば、転入してきたときかに、人懐っこかった。
あの姉妹は。
姉妹というのに、なぜか、妹のファーが姉であるミリーに対して、敬語を使っているのも気にはなったが。
それでも。
大切な友人には変わりなかった。
「ねぇ?ミレア?・・・・もしか・・して?」
ミリーがいなくなって、数日後。
意を決して、多分、知っているだろう、ミレアに話を振る。
結局。
ミレアは、このまま、ここに留まることにした。
このまま、宇宙警備機構に就職するための勉強をかねて。
「・・・そね・・・・。いっても・・・いいのかしらね・・・・・。確かに。ミリアム姉様は、私の姉のような存在。
  ・・でもね。私が誕生するきっかけになった、大本なのよ。」 
 今は、すでに、あれから何度も転生を重ねている。
それでも。
自分にとっては、ミリーは姉であるのだ。
「・・・誕生?」
「そう、私の魂が創りだされるきっかけ。」
「・・・魂が創りだされるって・・・。」
ここでは、そういった事柄も、授業の一環に入っている。
つまりは、そういうことなのだ。
「もともと、私は、存在するはずのない魂だったのよ。姉様の・・・ユニット姉様の力によって、誕生した魂だから・・・・。」
小さくいうミレアの言葉に。
「その・・ユニットって・・・・。ひょっとして・・・・。」
その名前だけは、聞いたとこがあった。
正式な名前まではしらないが。
「そ。ミリアム姉様・・・・・。正体・・隠してたけど・・・・・。
  ユニット姉様が・・・『宇宙の姫(ユニバース・オブ・ザ・プリンセス)』本人よ。」
くす。
本人という言い方が、すこしおかしい。
『な゛!!!!!!!!!!!!!!!!!????』
とうぜん、その場が、しばらく、フリーズ状態になったのは・・・
押して知るべし・・・・

つまりは、知らずに。
彼女達は、彼らが最も、尊敬に値する存在と・・・・。 
行動をともにしていたという事実を知り・・・・・・。
 
この世界は。 
彼女が創り出したもの。
彼女達は・・そのことを知っていた。
それも、ここの教育の成果なのだが・・・・。




「さぁぁぁてと♪」
私は、エルと一緒に、エルの世界に来ている。
「何か、ミレア、私の正体、言ったみたいねvvまっいっか♪」
「ユニット♪店の名前、何にする?」
そうね♪
「エルの店なんだから、『魔法道具屋(マジックショップ)エル』で、いいんじゃない♪エルの部下達をからかうのにも♪」
私の言葉に。
「それいいわね♪」

かくして。
私とエルによる、この大陸の首都に。
力あるものしか、発見できない、道具やが誕生する。
さぁぁぁぁぁて、暇つぶしの開始よね♪
「遊ぶわよ♪」
「当然♪」
私と、エルは、顔を見合わせて、くすくすと笑った。

がやがやがや。
そこは、いつもと変わりない。

興味があるひとは、いらっしゃい♡
何でもある、このお店♡
でも、ある程度の力がないと、発見できないわよvv

ふふふふふふふふふふふふ♪



                     -続くー

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 ################################### 

 あとがき:

     この後に、マジックショップエルが、開店します。
      そして、リナが創りだされるわけですが・・・・・。
     打ち込むかどうか・・わかりません!!!!!(かなりまて!)
     ちなみに。
     ミレア。
     すみれちゃんが、以前、人として、暇つぶしに、
     人間やってたときの、妹です♡
     あしからず♡
     では♪


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