闇の行方  ~エピローグ~   


「たっだいまぁ!」
元気よく戻ってくる・・・リナとガウリイにとってのいとしいわが子。
・・・リナスが生まれてから・・しばらく後に感じた・・・過去の異変。
・・・・・この時間帯が・・・・あの当時に直結しているのだと。
いやでも思い知らされたはず。
気づいたら・・・・自分が消えかけていた。
それゆえに・・・・どれほどガウリイを失うことを恐れていたか・・・。
・・・・・今の今さらに気づいているリナ。
・・・・・どこをどう間違って育てたら・・・こんなに鈍くなったのかしら・・・。
・・・・参考にしたのが・・・あの世界の気に入っている人間だからかしらねぇ・・・。
まあ、それはそうといいとして。

「お帰り。リナス。」
そんなリナスににっこりと微笑んでいるリナ。
過去にいっていたリナス。
そして・・・・そのことを知っていたリナ。
過去と未来・・・そして現在はひとつの軸上に存在する。
それゆえに。
過去が揺らげば未来・・・今現在も揺らぐのは・・・・当然の理。
過去、現在、未来を超越する・・・・すべての時間を見守る位置にある、リナたちがいる場所・・・パレスにおいても。
・・・・リナそのものにかかっている時間・・というものは存在している証拠。


いくら時間を進められても、過去に戻れても。
それでもたとえ時間を戻したとしても・・・それまでの記憶が。
リナから消えるはずもなく。
それは・・・・あたしたちにも言えること。
あたしたちのような存在は・・・それに似して作ったたとえばリナのような、世界そのものの核。
といった存在もまた。
たとえ時間を自在に操れるとしても・・・自分自身の時間をどうにかできる。
というのは・・・表面上のこと。
たとえすべてをなかったことにするためにゼロに戻したとしても。
・・・記憶はのこる。
・・・・・周りすべての記憶が消えても・・・・自分だけは。
やろうとおもえばいつだって。
・・・・・すべてを当初の状態・・・・・何もない・・・・本当に何もない状態に。
することなど・・・・リナにも・・・そしてあたしにも・・・簡単。
・・・・・それはでもリナには世界を発展させてゆく。
という使命をその魂に刻み込んで誕生させているからして。
そこまではできないにしても。

・・・・・・・あたしたちと同じ同格な存在は・・・・それすらもできる。
・・・・ただ、あえてそれを・・・やらないだけ。
やったとしても、それは。
そのまま完全に消滅させて・・・・ゼロから出発させればいいだけのこと。
・・・・ただ、それだけのこと。

人の心・・・いや、存在における心には。
誰にでも闇と光は存在する。
あたしたちにですらそれは存在しているのだからそれは当然。
どれが闇でどれが光かは。
各自のその気分というか考え次第。
あたしが作り出したここ、リナを・・・リロードを核としたこの宇宙空間そのもの。
それもまた、リロードですらその心に闇と光は存在する。
どうしても片方だけだとバランスがうまくいかない世界だから。
だからあえて光と闇を作り出し大概の世界では均衡を保っている。
そして・・・この世界においての。
存在たちの心の奥底に入り込んだ・・・・アザチェス・・・という名前の闇は。
それらが気づかないうちに浸透を果たし・・・それぞれの奥底に根付いているのが、今の現状。
すべての存在に闇が存在するように・・・そしてまた。
それを押さえ込む光が存在するように。
世界は反発する力によりて均衡を保っている。
そのように・・・・あたしが創り出したのだから。
それに打ち勝つか・・・どうかは、それらの存在の役目。
あたしは・・・・ただ、きっかけを与えるのみ。
だから・・・・あえて手出しはしない。

大概の世界では・・・・普通は過去、未来、現在において。
どこかしらにと分岐点が存在し。
そこから多大に可能性が伸びてゆくのが通常。
そこから始まる平行世界ができることは・・・珍しくない事実。
だけども。
リナの世界においては・・・・
周りの状況などはいざ知らず・・・・リナそのものにおいては。
・・・・・過去においても未来においても。
その行動は・・・変わりなく。

無限のメビウスの輪・・・・・。



さて・・・・・・。
いつになったら・・・・どの時代の誰かが。
・・・・・・・あのときのリナ・・リナとガウリイがはじめてであった・・・あの時代に。
いくことで、・・・・少しは違う未来ができる・・・ということに。
誰が始めに気づくかしらねv


・・・・とりあえずしばらく同じことを繰り返すこの世界。
というか過去においても未来においても・・・リナは・・・リナのままなのよねぇ。
・・・・ま、のんびりと見守るとしますかね。






「へっへっへ。女一人でどっこにいくのかな♡」
このときからすべては・・・始まった。
「くっ!まて!!!」
てくてくと歩いてゆく・・・栗色の髪の少女。
そして・・・男たちに囲まれているそんな少女をみつける・・金髪の男性。
「そこまでにしとくんだな!!」
運命は・・・・このときに回り始めたのだと。
当時のリナは・・・・気づいてもいない。
『何やつ!?』
「まったく・・。何考えてるんだ?こんな状況で?一人をよってたかって・・・。」
男たちにあきれつつ言っている彼もまた。
そんなごろつきたちに囲まれているのが・・まさか求めていたリナであるなどとは。
このときには・・・知るよしもない。
「しゃらくせい!!!」
勝負は・・・・いともあっけなくつき。
「何考えてるんだ!?お前!?こんな所を一人であるいているなんて!!!
そういって・・・・リナの姿をみたそのときから。
リナとガウリイの運命の輪は・・・回り始めていたのだが。
リナスが過去から戻ってきた今の時点でも、
・・・・そのことにまったくもって気づいてないリナ。
「ぷ・・・・・ぷ゛くくくくくくくくくっ!!!!」
「おい!!何笑ってるんだ!!ここは、危険なんだぞ!!
   それでなくても、今は、侵略者達によって、危険なんだというのに!!ましてや、女の子の一人歩きだなんて!!」
「く・・くくっ・・。あ~苦しかった・・。くくくっ。」
  
リナとガウリイの出会いは・・・・確かにあたしたちが、リナを安心させるために仕組んだことではあるにしろ。
ここまでリナがガウリイに惹かれるとは少しばかり予定外。

だから、面白いんだけどね。
心というものは。
・・・・・心の動きまではそれは予測をつけようにも。
その動向は・・・・無限に等しい。
だからこそ。
その動きが・・・楽しめる一瞬でもあるこの事実。


「あたしはリナ。リナ=インバースよ。」
「へえ、俺はガウリイっていうんだ。よろしくな。おじょうちゃん。」


・・・・二人が完全に・・・・その想いを伝え合うのは・・・・。
いくら同じ過去を反復させて作ってみようとも・・・いつも結果は同じ。
ならば。
・・・・この世界は一つの軸上で・・・リナを中心に世界を広げてゆくのも。
またそれはそれで面白いであろう。

心というものは・・・・・その行方がどちらに転ぶかわからない。


「それこそ、闇の行く末を探すようなものよね♡」
かつて・・・・・ユニットがいっていた言葉は。
・・・・あたしにもよくわかる。

心とは・・・・いってみれば、闇・・・そのものなのかもしれないけどね。

・・・・そーいうようにあえてつくったわけでもないんだけどねぇ・・・・。

・・・ま、いいでしょう♡


                                -終わり♪ー

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まえがき:
・・・・・あはははは(汗)
この闇・・・・・・はじめたの2002年の6月2日なんですよねぇ・・・あは(汗)
・・・・・何一年・・・のんびりかかって打ち込みしてるんでしょうねぇ・・私・・・・。
・・・・しかもこんな駄文を(自覚あり)
・・・・・・ま、何はともあれv
・・・本気の最後!・・・とゆーか・・・エデンの裏・・・・。
ひとつくらいは打ち込みしないとなぁ(こらまてや!)
ではではv
ただいま2003年の7月2日の午後22時30分過ぎv
・・・・・今日中にいけるのでしょうか?(笑)
・・・・それはそーと・・・今日はすぐにネットが落ちてるんですけど・・あはは(汗)
・・・・メッセで遊んでないで打ち込みに専念しろ!
とゆーことなんでせうか?ねえ?ちやさん・・・星野さぁん?(涙)あうあう・・・・。


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あとがきもどき
薫:・・・・・終わりましたv・・・え?短い!?
  それはいわないでくださいv
  ちなみに。この闇の行方。
  ・・・・最後最後でちらりと触れてましたが。・・・・・実は心・・・・が闇。というコンセプトv(こらこら!)
   ・・・・いや・・・・心って・・・・・ある意味混沌に近いとおもいませんか?
   ・・・・どう転ぶかわからない・・・・。
   たとえばリナが・・・・大切な・・・ガウリイのために世界よりもガウリイを選んだように。
   そして・・・また。事故などでわが子をかばって死亡する母親のように・・・・。
   そして・・・・また。上から命令され、それが役目だ・・・というだけで。
   無意味に命を奪ったり・・・楽しみで命を奪ったり・・・・。
   それらすべて・・・心が関係してますからね・・・・。

    なにげに。
    私はアニメのセーラームーンの最終回。

       「・・・・カオスは・・・どこにいったのでしょうか?」
       「・・・・本来あるべき場所に戻ったんだとおもいます・・・人々の・・・・・心の中に・・・・」

あのシーンが・・・・かなり好きですv
・・・・・あれもまた・・・実はこれのコンセプトになっております。はいv
それでは・・・・本気で長くお付き合いいただきまして!
ありがとうございました!
・・・・一年間・・・こんな駄文にお付き合いくださいました皆様に。感謝をこめて。
By薫
2003年7月2日&3日。


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