えっと。
今回、というか、この話。
ちらほらとネタバラシv
何はともあれ、いくのですvv

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    永遠の邂逅  ~探し人?~



本来ならば、爆発によって、部屋が吹き飛ぶ…はずであるにもかかわらず。
「って!いきなり人にだきついてくなぁぁ!」
見た目の年齢は、三歳かそこら。
だがしかし、実際の年齢は、ただいま四歳。
どちらにしても、まだ幼い、ということには変わりはないのであるが…
「…リナ?いきなり、いつもいってるでしょう?攻撃呪文はほどほどに?と?」
ぴしり。
少女の横からかけられたその声に。
思わず固まっている栗色の髪に紅の瞳をしているその少女。
「…ね。ねーちゃん、ごめんなさい…」
姉、と呼ばれたその人物は。
つややかなまでの黒い髪に。紅い瞳。
雰囲気てきに、リナ、と呼ばれた少女に似ていなくもないが。
年のころならば、二十歳そこそこ、といったくらいであろうか?
実際の年齢はかなり違うのであるが…
「あ!そうだった!ガウリイがもってきた、お菓子!無事!?」
「…リナぁぁぁぁ~…」
吹き飛ばされ、いじけているガウリイを素通りして。
そのまま、器用にも、傷をつけることもなく、ガウリイのみを吹き飛ばしたがゆえに。
ガウリイのもっていた手包みは、そのままリナの手の中にと収まっていたりする。
そして、部屋のカタスミでいまだにいじけているガウリイをそのままに。
即座に包みを開いていたりするリナ。
「きゃぁぁあ!今回のこれは、かなりいいものじゃない!
  でかした!ガウリイ!やっぱ、実物でないとこう食べ物もってこないもんねぇ。」
ぱくり。
などといいつつも、ちゃっちゃと、そのまま。
そこにあるベットに腰掛けて。
一人でそれを食べ始めていたりするリナの姿がそこにあったりするのだが…
「うっうっうっ…」
そんなリナをみつつも、いまだにいじけているガウリイだが。
「とりあえず、ガウリイさん。お帰り。フィルさんは?」
そんなガウリイにすいと手をさしのべ、話しかけているもう一人の女性。
「…ルナさん、フィル父さんなら、下でゴルと話してますよ?」
そして、ふと。
「それはそうと、今日はわざわざオレたちが戻ってくるから、お出迎えですか?」
ふと気づき。
もしそうなら、リナが自ら出迎えてくれるなんてかなりうれしいな。
そんなことを思いつつ問いかけているガウリイ。
だがしかし。
「そうでないわよ。うちの馬鹿レイが、風邪なんかをひいてねぇ。
  いくら、あの御方にしばらく説教うけてたからって。風邪なんか引くなんて、情けないったら…」
しみじみと、ため息まじりにつぶやいているルナと呼ばれたその女性。
「…まあ、ここでなら仕方ないのでは?お母様の制限…かなりあるし…
   実際に、実際にオレだって…ううっ。」
本当なら、どこにいても、リナの元にはすぐさまに移動できるのにぃ!
などと心で叫んでいるガウリイであるのだが。
「・・・・・・・・・・・・・・ま、まあ、あの御方のことだし…と、とにかく、私はフィルさんと話をしてくるわ。
   こら、リナ、いつまでも食べてないで、ガウリイさんにお帰り、の一言くらいいいなさいよ!」
ばくばくばく。
完全にガウリイを無視して、食べ物に夢中となっているリナに一言言い放ち。
そのまま、二階にと位置する、ここガウリイの子供部屋から出てゆくルナ。

部屋からでて。
そして、ふと。
手の中にとある一冊の本を出現させる。
そこの表紙に書かれている文字は…おそらくは誰もが読めないであろうが。
だがしかし。
「…というか、ゲーム内容のままに世界を創り出したエル様って…
  き、気にしないでおきましょう。ともかく。私たちにできることは…カウリィさまをなるべく刺激しないように…
  あと、問題は、リナスさまなのよねぇ…はぁぁ~…」
などと盛大にため息をつきつつ。
そこに書かれている表紙の文字…そこには。
なぜか。
【攻略本】・・・・・とかかれていたりするそれを眺め。
盛大にため息をつくルナの姿が。
子供部屋からでて、階段を下りるさなか、しばし見受けられてゆく。




「う~ん、ごちそーさま。今回のお土産はかなりおいしかったわ。ガウリイ。」
いいつつ、にっこりと、いまだに部屋の隅でいじけているガウリイにと話しかけているリナ。
そんなリナの言葉に、
「リナアぁぁぁ!オレのこと、覚えててはくれたんだなあぁ!」
がばっ!
いいつつも、リナにまたまた飛び掛り、抱きついているガウリイであるのだが。
「だぁぁぁぁ!だから、いきなり抱きつくなぁぁ!
   ディル・ブランドぉぉ!」
どごがぁん!
またまた、ガウリイの子供部屋にて、リナの放った爆発音が鳴り響いてゆく…




「それで?見つかりましたの?フィルさん?」
二階から聞こえる音をききつつ。
まぁたやってるし。
そんなことを思いつつも。
ずずっ。
出されたお茶をのみつつ、一階にて、フィルと話しているルナ。
「おお、おかげ様でな。ルナ殿とレイ殿のいったとおりに。
   こうして、剣は見つかりましたぞ。じゃが…まだ、見つかったのは、この剣だけ。
   残りの武具…鎧、兜、まあ、盾はある場所はすでに判明はしておるのじゃが…」
「あと、兜もね。あれは、あの国で保管されてるから…」
この世界には、伝説の防具。というものが存在する。
そして、それらを身につけられるのは、天空の勇者。
と呼ばれる存在のみ。
「マルガレータがガウリイが生まれてすぐに、魔界に連れ去れられ…
   あちらとこちらをつなぐ唯一の勇者、…なぜわしにはその力がないのか…」
そなんなことをいいつつ、うなだれるフィルに対し。
「フィリオネル様。そんなことをおっしゃらないで。
   仕方ないですよ。」
何しろ、この世界…あの御方たちの、思いつきで作られた惑星…ですからねぇ…
制限とかもかなりありますし…
そんなことをいっているのは。
「すまないのぉ。ゴルン。しかし、そのほうも、何じゃのぉ。
   わしの家に代々仕えておる身だというのに、今はこのように。
   この村の家を守ってもらっておるが…」
などといいつつ、目の前にいる男性に対して謝っているフィル。
「ああ、それですか、気にしないでください。私、家事、かなり好きなんですよ。」
「…所帯じみてるわね…ゴルンノヴァ…」
しみじみつぶやくルナの言葉に。
「…イヤでも身につきましたって…セリナちゃんの一件で…」
「…なるほど…」
なぜか、意気投合し。
しみじみと語り合っていたりする、この二人。
ルナ、と呼ばれている女性と、ゴルンノヴァ、と呼ばれているこの二人。
「しかし、ルナ殿も変わりないのぉ。このゴルンもそうじゃが。
   そなたたちはまあ、普通の人間ではない、とはいっておったが。
   じゃが、実の娘である、リナ殿に結局は姉、と呼ばすのかの?ルナ殿は?」
お茶をのみつつも、目の前にいるルナにと問いかけているフィル。
「…人の世界で生活するのに、年が近いとおかしいでしょう?
   まあ、しばらくしたら、あの村もあたしたちまた引越しますし。」
「何?それは、わしのガウリイが、悲しむのぉ。
 まあ、あやつのことだから、根性と野生の勘で、リナ殿を自力で見つけ出すじゃろうがの。
    がっはっはっはっ!」
父親が、それで納得してどうする?
思わずここに第三者がいれば、突っ込みが入るであろうが。
だがしかし。
「…まあ、ガウリイさんですし…」
「…ですね。とにかく、私たちとしては、とばっちりがこなければそれはそれでよし。ですし…」
何やら悟りきったことをいっている、ルナとゴルンノヴァ。
この、ゴルンノヴァ。
黒いつややかな髪をし、見た目年齢は二十歳そこそこ。
だがしかし、彼は代々、ここにいる、フィル…正式の名前を。
フィリオネル=エル=ディ=セイルーン。
これでも一応は、とある王国の国王である人物。
そのセイルーン王国に代々使えている存在であり、この姿とは別に、もうひとつ。
剣の状態の姿では、その国では、『光の剣』として、国宝として扱われていたりする、
そんな存在。
そして、そんなフィルが捜し求めているのは。
シルメリア=ラナス=マルガレータ=セイルーン。
彼の妻であり、そして…今は行方不明でもある、その女性。
対して、今、彼らと話しているのは。
ルナ。
ルナ=スィーフィード=ラナス=インバース。
彼女が本来はいくつなのか、それは誰にもわからない。
だがしかし、つややかなまでの黒い髪と、紅い瞳。
そして、夫にレイス=シャブラニグドゥ=ラグナ=インバース。
とりあえず、人として、生活するうえで、彼らが名乗っている姓。
それが、『インバース』というそんな名前。
そして、今、ルナがここにきているのは。
その、レイが風邪を引き、その薬を求めにこの村にとやってきているのである。
「まあ、それはそうと、それ、そのままだと、危険なのでは?」
「うむ…ヴラバザードの手の者が、何かと力をつけてきておるしな。
    なあに、問題はない。これは、ある場所に時がくるまで隠すつもりじゃ。」
そんなルナの言葉に。
今までの表情とは打って変わり。
神妙な面持ちで答えているフィルの姿。




「じゃあ、リナは、しばらく、ここにいるんだな。」
「まあ、ここなら、宿代ただだからって、姉ちゃんが。」
「・・・・・・・・・・・・」
ルナさん…というか、スィーフィードは。
何か最近、かなり倹約家になってないか?
思わずそんなことをガウリイは心の中で突っ込んでいたりするのだが。
「とりあえず、レイス兄ちゃんの風邪を治すのに。
   ここのドワーフが作った薬が効くのよ。というか、それしかレイス兄ちゃんには効かないし…」
「まあ、レイスさんは、人間でなくて、魔族だし。ルナさんは神族だし。」
「それはそーなんだけどねぇ…でも、何か、ドワーフのおっちゃんが、
   今薬の元になる薬草とりにいって、まだ戻ってきてないんだって。
   そだ!ガウリイ、一緒にいかない?洞窟の中に?」
「おお!リナ、オレとデートしてくれるのか!?」
「何馬鹿なこといってんのよ!早く薬ができないと、あたし戻れないじゃない!
   一人だと、洞窟の中にあるであろう、お宝さんとか、
   あと、手にはいるであろう、お宝とか、荷物もちがいるじゃない♡」
にっこりと、ガウリイにと微笑みかけるそんなリナの言葉に。
「…荷物もち…」
まあ、確かに、年齢がまだ幼い。
というのもあるにしろ・・・ここまで、ガウリイが積極的にアブローチしてるのに。
まったく、その意味すら捉えずに、無邪気に言い放つリナは、ある意味、最強、
というか、何ともいえないものがあるのであるが…
リナ=インバース。
ただいま四歳。
だがしかし…物心つく前から、ガウリイにこうして言い寄られている、というのにもかかわらず…
まったくもって、そういう意味に捉えていない、ある意味最強の女の子ではある…
「ま、話はきまったから、それじゃ、ガウリイ、用意すませてから、出かけるわよ!」
「ま、いっか。おう!リナとだったら、どこにでもいくぞ!」
「?変なやつ?ま、いいわ。荷物もち、これで確保ぉぉぉ!」
ガウリイが自分をみつつ、にこにことしているのを首をかしげ不思議に思い。
それでも。
とりあえず、荷物もちができたことに、ガッツポーズをとっているリナ。


リナとガウリイ。
この場においても、この二人の関係は…どうやら、しばらくはこのままのようである…


 



                             -続くー

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    あとがきもどき:
     薫:がうくん・・・・・あーた、まだ六歳でしょうが(汗
       記憶あるから、というものの、この性格・・・
       大人になったときが怖いかも(まてやこら
       ちなみに、リナ、まったくもって覚えてません(笑


      ちょこっと設定。(というか裏設定暴露?)
      リナスレイヤー=トゥエル=ウル=ナイトメア。
      再生と破滅、創造と破壊、虚無と有をつかさどる存在。
      カウリィ=ルシフェル=ウル=ナイトメア。
      希望と絶望、誕生と滅び、光と闇をつかさどる存在。
      二人は対なる存在、として、金色の母に生み出されてる存在であり。
      この宇宙の核ともいえる存在です。
      つまり、二つでひとつ、互いがかけたら、この世界は滅びます。あしからず・・・
      で、ガウさん、覚えてるけど、リナ、まったくもって覚えておらずv
      さて、このような設定で、どうなってゆくんでしょうねぇ?
      んふふふふ♡
      んではでは、また次回にてv
      次回、リナ&ガウリイの洞窟探検ですv
      それではv

     2004年4月22日某日


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