分かりやすい神託・第一話
こんにちはっ!・・・いや。はじめまして。このたび前々から書いていた 小説を乗っけてみようかと・・・♪
はっきり言っちゃえばすっごく恐れ多いと思います。
ラブものではない・・と思います・・・。行き当たりばったり、その場で書いたものですから、伏線らしきものがあっても気にしないでね。
鋭い突込みやら何やら入れてやって下さい。なんだかものすごく未熟ですから。
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「なにかあったんですかねぇ・・・?」
ゼフィーリアの近くの小さな村。
黒っぽい神官服にどこにでもありそうな錫杖を持った神官がぽつりと言った。
「あの・・・」
村人らしき人が彼に語り掛ける。
「もしや、神官様でしょうか?」
「ええ。そうですけど。なにか?」
場違いな笑みを浮かべるゴキブリ似の神官。
「あそこの山の神殿に魔族が住み着いちゃって困ってるんですが・・・」
「魔族が?」
「はい。ゼフィールシティからの兵士たちも来たんですが・・・恐がってかえってくるばかりで・・・。」
「なるほど・・・こんなところにもいましたか・・・」
(赤眼の魔王様からは、派手な行動は慎めという厳命が出ているというのに・・・)
「では、僕がそれをどうにかして差し上げましょう。」
「ところで、お名前は・・・?」
「それは・・・」
「ゼロスっ!?あなたなんでこんなところにっ!」
ぴき。
「またよからぬことを考えてるんじゃないでしょうね?」
「おやおや・・これはこれは、フィリアさんじゃないですか・・・。相変わらずで何よりですねぇ。」
途中から聞こえてきた女性の声に、ゼロスはたっぷり皮肉をもりこんだ口調でこたえた。
「・・・俺もいるんだがな・・・。」
「え・・・?ヴァルガーヴさんっ!?ミニドラゴンだったんじゃ・・・?」
「いや。殻を破ったとたんにもとに戻った。魔族の力はもうないけどな。それと、ヴァルガーヴじゃない。ヴァルだ。」
「それよりゼロス。なんで魔族のあなたがこんなところにいるのよ?」
ゼロスが答えるより早く、村人が声を上げた。
「魔・・・魔族っ!?どういうことですかっ!だましてたんだなっ!」
周囲の人間が殺気を向ける。
「かんちがいしないでくださいよ。ぼくは、一言も人間だなんて言ってませんよ?
それに、先ほど言っておられた魔族とは一応敵です。・・・まあ、敵というよりも反逆者ですけど。」
「またそんな事を言ってだますつもりね。生ごみ魔族のくせして・・・。」
(な・・・生ごみ・・・っ!)
「おぉや。フィリアさんこそ、黄金竜がこんなところにどんな御用なんですか?」
−笑みが引きつってるぞ。
「あなたみたいな家庭内害虫みたいな魔族に教えるいわれは有りません。」
「・・・ともかくっ!僕の仕事の邪魔しないで下さいよっ!ただでさえ・・・いや、これはいいでしょう。」
「なによ・・?しごとって。」
「ルビーアイ様のご命令に背いた反逆者を狩ってるんですよ!これ以上はいえませんけど。」
「いいなさいっ!」
ゼロスは少しの間考え込み、しばらくして言った。
「それはー」
『ひみつです♪』
ゼロスとヴァルガーヴもといヴァルとフィリアの声が重なった。
「ガウリイさんみたいないぢわるしないでくださいよっ!ヴァルさんまでっ!」
「だって・・・おまえの口癖だから・・・」
「ヴァルさんとフィリアさんのいぢワるッ!!」
そういってゼロスは虚空にとけ消えた。
その後、山の上の神殿が大爆発を起こした。
「な・・・なんでゼロス様がこんなところにっ!?」
「決まってるじゃないですか・・・反逆者の始末、ですよ。」
得意の笑みを浮かべて言うゼロス。
「そ・・そんなっ!?」
「ほんとのところをいうとね・・・ここはとおりがかっただけなんですよ。」
−おい。
一瞬、部屋の中が凍りつく。
「えーっと・・・?」
「いやあ。じつはとある方直々にご命令が下りまして、このたび・・・とと・・・これはまあいいでしょう。」
「それでは、任務の途中なのでは?でしたら、見逃していただけないでしょうか・・・。
私どもとしては・・・これ以上人間に関与しませんと誓いますから・・」
半泣き状態だ。
−魔族ともあろう者が情けないっ!
「いいですよー」
全員がむねをなで下ろした。
「というとでも思うんですか?」
「え・・・」
またまた青ざめた。
どづっ! ざあああああああ・・・・
「ありゃりゃ。あっさり滅びちゃいましたよ。ま、いっか。はっはっは。」
しばらくして、ゼロスは虚空にとけ消えた。
*************************************こんなかんじで。
さあ、ちょっと恐ろしい(?)問題っ!「この話は誰の一人称だっ!?」
多分簡単。すぐわかります。
それでは次で。