管理人よりv
薫:・・何か無理いってシリーズ化してもらっている、今日このごろ(こらまて!)
さて。これは、ちょっとしたゲーム感覚でどうぞv
ちなみに、出てくるメンバーは、とあるゲームきゃらに神坂先生の作品上からもいろいろですv
さあ、何人でてきてるでしょう?(笑)
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新婚生活3・遺跡篇
俺は『掃討』の単語を聞いてなぜか嬉しくなった。
だってそうだろう?
俺たちクラスの傭兵を必要とするならかなり強い相手なんだろうなv
あ・・・・けど怪我するとリナが心配するな・・・・・・・
よし、この仕事が終わったらバンムに治して貰おう♪
「わかった。その仕事請けようか」
その俺の返事を聞いてバンムは嬉しそうな顔をした。
「そうかv請けてくれるのかぁ♪いや、この仕事を請けるやつが殆んどいないらしくてな、
ギルドの長に請けるやつを探してくれって頼まれたんだよ。お前で俺を入れて五人目だな。
俺たち以外に請けたのは三人でチームを組んでるやつらだから、話し合いの結果、そいつらは二日前に向かうことになって、
そして俺たちは今日その遺跡に向かうんだよ。−ここまでで何か質問あるか?」
「いや、ない」
「そうか。じゃあ遺跡に向かうとするか」
そう言って席を立ち俺たちは遺跡へと向かった。
ギルドのほうにはもう手続きを済ませてるらしく、報酬は破格だった。
まあ俺は気分転換に請けただけだから報酬額は別に気にしないけどなv
リナ、今頃何してんのかなぁv・・・・・・早く仕事を終わらせて帰ろ。
――『ラグナレク遺跡』
「へぇ・・・・ここが・・・・」
「ああ・・・・しかし・・・・・・・・・・・この有様は・・・・・」
俺たちは今、神魔戦争以前の時代に造られた建築物に来ている。
けどバンムはなんで驚いているんだ?
五千年以上前のものなんだから当たり前だと思うが・・・・・・
「何で驚いてるかって顔だな。お前は知らないからそう思うんだろうな。
ここは数週間前には五千年という時を感じさせないような不思議な雰囲気があったんだが・・・・・どういうわけかこの有様だ」
なるほど。
そういうことか。
俺が今見ているラグナレク遺跡は五千年以上経過した遺跡相応の外観で、
外壁はボロボロで、残留力もほとんど残っていなかった。
しかしバンムの言い分では、そうではないようだ。
一体ここで何があったんだ・・・・?
「まあ、考えても仕方ないさ。いくぞ、バン」
「ん?ああ・・・・そうだな。考えても仕方ないな、そのうち分かることだろうから・・・・・・・」
そう話を交わして俺たちは遺跡へと入っていった。
「なんだ?これは・・・・・・」
「空間が歪んでるんだ・・・・って・・・・・お前・・・・・・見えるのか?」
「ああ、リナには内緒だけどなvv」
そんな雑談をしながら俺たちは空間歪曲トラップを無視して先に進んだ。
ちなみにここにかかっていた術は『擬似空間歪曲術』と呼ばれるやつで、
俺たち(・・・)みたいな存在とある特定の存在には利かないように出来ているみたいだが、
それ以外の存在なら魔王だろーと竜神だろーと排除されるように出来てる・・・誰だ?
こんな罠をかけたのは・・・・・?
「なあ・・・・・バン・・・・・・・これって・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・これは・・・・・・・・・・俺たちより先にここに向かった三人だ・・・・・・・・・・・」
俺たちは遺跡をどんどん進んでいった。
まるで迷路みたいな複雑な立体通路があって何度も行き止まりにぶつかってしまった。
・・・・普通の遺跡なら勘でスイスイ進めるんだがな・・・・・
やっぱ神魔戦争を生き残っただけはあるってことか・・・・・
俺たちすらも精神世界から遮断するような術が施されてる・・・・・
入り口近くに専用通路があるはずなんだが、俺たちでもどこにあるか分からなかったからなぁ・・・・。
ほんとに何があるってんだ?ここに・・・・・・それに・・・・・・
「けど、なにがあったんだ・・・・ここで・・・・・・ガウリイはなんか感じしないか?俺にはなんも感じられんのだが・・・・」
「俺もなんも感じられん・・・・何かいるかもしれないのだが・・・・・?」
そこにあった惨状は酷いものだった。
この俺でさえも目を背けたくなるほどだった。
四肢は無数の肉片となって飛び散り壁や天井にこびりついており、
床には人間だったころの名残はあるが誰が誰だか判別できないくらいに破損している。
魂から破壊されたようで残留思念すら肉体から消えていた。
あたりは血のむせ返るようなにおいが立ち込めており、
床・壁・天井の至る所に血が飛び散って、特に床は固まった血溜まりで気分が悪くなるほどだ。
・・・・・昔の俺だったら何も感じなかったけどなぁ・・・・
今の俺があるのはリナのおかげだなvやっぱりvv
「・・・・お前・・・・・・なんか嬉しそうな顔してるぞ・・・・・・・・」
その声に我に帰るとバンムが俺を異物でも見るような目でこっちを見てくる。
・・・・この場でリナのことを考えるのはまずかったか・・・・。
「ん?そうか。いやリナのことを考えてたからなぁv」
「・・・・そうか。てっきり俺はお前が『傭兵』時代の性格に戻ったと思ったぞ」
なんか疲れたような顔すんなよ。
それにリナがいる限りあの頃に戻るはずがないだろ。
リナが悲しむからなv
「そんなわけないだろ。さ、行くぞ。バン」
「ん・・・・・・・ああ」
?バンムは何か考え事してたみたいだな。
なんだろ・・・・・・まあいいか。
俺には関係ないだろうし。
・・・・・なんか風が出てきたな。
外が近いのか?
まあいいや、行けばわかることだしな。
俺たちはさらに先へと進んだ。
その途中にこの遺跡を守っている守護者(ガーディアン)が何体も出てきた。
バンムが言うようには竜牙兵・岩の巨人・石の蛇妖というらしい。
しかし石の蛇妖は手ごわかったな。
石化の術を使うくせに外見はてんで弱そうなんだ。
普通なら俺はそいつが危険なやつということに気がついただろう。
しかしこの遺跡は空間歪曲術や精神世界隔離術、そして俺のような存在でさえ能力が制御される非常に高度な技術をつかってる。
だから俺は石の蛇妖の石化術を食らってしまった。
幸い反射的に動いて直撃は免れたが右腕がやられてしまった。
・・・・まあ十匹以上前後左右からいきなり出現したのに油断した俺が悪いんだけどな。
敵は光属性の術で一掃しようとしたが、能力全てを制限する術も施されているようで、一発とはいかなかった。
そのおかげでまた俺は石化術を食らってしまって両足も石化してしまった。
しかしその直後にバンムが俺の知らない術を使った。
一瞬金と銀の光があたりを包み込み、
気がつくと敵はすべて石化の効果がある血しぶきを辺りに撒き散らしながら動かぬ肉塊となっていて、
俺の石化した部分もほとんど元に戻っていた。
(若干肌が硬いが・・・・)
・・・・・どんな術を使ったんだ?あいつは・・・・?
「うーん・・・・やっぱここおかしいな・・・・・本来ならきれいさっぱり消滅するはずなのに・・・・・あ、ガウリイ。
お前の石化した部分どうだ?なんかおかしくないか?」
・・・・・やっぱりバンム。お前もそう思うか・・・・・。
「ん・・・・ああ。ちょっと皮膚が硬いな・・・・・」
「ん・・・・そか。じゃあ直すからちょっと待てよ」
「いや、いい。自分でやる」
そう言って俺は回復術を自分にかける。・・・・ふう。しかし・・・・・
「やっぱおかしいな、ここ。俺たちの力すら制御するほどの術がかけられてるとなると・・・・・」
「そうだな。調べる価値はあるな・・・・・・」
顔がにやけるのが自分でもわかる。
だって面白そうじゃないかvお、バンムもにやけてる。
「よし行くぞ」
その声で俺たちは風が強く吹いている方へと足を進めた。
わざわざ『強く』と言ってるには理由がある。
さっきまでは特定の方向から風が来ていたが、敵を一掃したあとに全方向から風が吹いてきた。
ほとんど同じ強さの風だったがなんとか違いがわかった。
ある方向だけほんのわずかに強い風が吹いてきていたんだ。
だから俺たちはその方向に迷わず足を進めたんだ。
しばらく風に逆らって進んでいくと、通路の奥から光が見えてきた。
何度も言うがいつもの俺なら外の様子もわかった・・・<以下同文>
「お、ガウリイ。外が見えてきたぞ」
「ああ。・・・・・・眩しいな・・・・・・」
「そうだろうな、多分中庭とかに出るんだろう」
そんなそっけない言葉を交して光がさす庭に出たら、
なにかどこかで見たような顔がそこにあった。
――『ラグナレク遺跡』・天空庭園
「お前か・・・・バンム。奴ら・・・・スタンたちはどうした?」
「久しぶりだな・・・・ミクトラン。スタンたちはいるわけないさ、別の惑星なんだからな、ここは。
それに自称『天上王』だけあって『天空庭園』にいるとはな・・・」
「ふん。皮肉はやめてもらおうか。本題に入るぞ。私がここにいるということは・・・・わかってるな?」
「言われるまでもないさ。おい、ガウリイ・・・・・・いくぞ!」
「おう!」
その言葉を合図に戦闘が始まった。
「ボルテックレイ!」
三方向に電気の塊が放出され、それを軽く受け流す。
その後に強烈な円盤状の衝撃波を打ち出されたため、相手を見くびっていた俺はかろうじてそれの直撃を防いだ。
バンムは『相手を甘く見るな!』といいたそうな雰囲気をだしていたが、ミクトランがそうさせてくれなかった。
「ブラックウイング」
見た目は巨大な闇の鷲のような波動が出され、
それに触れたものは次々と自壊を起こしていき、
地面すら固い土だったのが一瞬のうちに砂になったことが見た感じでもわかり直感が危険だと警告を発しているが、
俺はこのガードが甘くなった機を見逃すほど落ちぶれてはいない。
やつが言葉を発した瞬間に、
俺はやつの懐に術が数センチ後ろに隙間が開いているような感じがしたらすぐもぐりこみ、胴を真っ二つに裂いていた。
そして短い戦いは終わりを告げた。
――しかし、
「・・・・・ただでは・・・・・なん・・・・・・・コンティニュティマジック」
その声とともにミクトラン本人は力尽きて事切れたが、
放たれた闇の刃は効果は少しも揺らがずに俺たちを目指して追いかけるようにして接近してきた。
やはりおかしい。以前は闇の矢だったはずだ。
それも闇の中でも表層部の。だが今回のは闇の深部の力の刃だった。
おかしすぎる。
この遺跡は・・・・・!
そうして考えてるうちに闇の刃は目前まで迫ってきていた。
俺はあわてて妖斬剣を使い、自分に向かってくる刃をすべて消滅させた。
同時にバンムも終わったようだ。
しかし俺たちの怪我も芳しくないものが出てきた。
不覚にも俺たちは闇の刃の一つに足指を切り裂かれ、満足に動けなくなっていた。
そのためここ『天空庭園』で休息と治癒をかねて小一時間ほど休み、回復したところでまた先へと進み始めた。
――『ラグナレク遺跡』・転移の間
「なんだ・・・・お前・・・・・・・・こんなところで何をやってる・・・・・やっぱり前のやつらはお前が・・・・・!?」
俺たちはやっとのおもいで『転移の間』と呼ばれるところまでたどり着いた。
上空には青々とした空が見え、周りは無機質な岩石がある周期的な形で並んでいた。
ここは『転移の間』とか言うらしいから、瞬間移動ができるのだろう。
俺がそんなことを考えてる間にバンムの言うことも無視してこうのたまった。
「さて、ここに来た人は問答無用でやっつけろ見たいなことを言われたので、実行しまぁすv」
にこやかに言い放つメイに慣れているはずの俺もうろたえてしまった。
『ち・・・・ちょっとまて!質問に答えうわぁっ!』
問答無用で攻撃を仕掛けてくるメイに
俺たちは仕方ないと言う感じで目配せして、全力で行った。
小娘になにをむきになっている。
と言うやつもいるだろうが、メイの強さを知らないから言えることである。
その強さは次のやり取りでわかることだろう。
「はっ!」
俺は妖斬剣の切れ味を全開にして、メイの防御の強いところを狙って剣を振りぬいた!
しかしそのことは予期していたようで、いともあっさりと受け流されてしまう。
その一瞬の隙を見て今度は防御が甘いところに剣を流してみた!
しかし予想外にも剣が彼女の肉体にふれる前に、硬い金属が硬い床に落ちたときのような澄んだ綺麗な音が響き、
あっさりとはじき返されてしまった。
今の光景に素早く事態を判断したバンムは、破壊的な法術詠唱に入る。
次の瞬間には何もない空間からいきなり後頭部を殴打され、ふらつくバンム。
どうにか気を失わずにすんだようだが、
後頭部からはどす黒い血が流れ出ており、詠唱も中断されてしまった。
「そんな術じゃ面白くないよ?面白い術ってのはこういうのだよv」
そう言って俺でさえも聞いたことのない呪文が二箇所のところから聞こえてきた。
「空を翔け 大地を巡り 海を割り 天を裂く ――」
「闇の炎が其の身を焦がす! 約束しよう滅びと終焉の交響曲を! ――」
片方は流れるような旋律で、もう片方は猛々しい旋律で、しかし旋律は今はどうでもいい。
これは『危険』なのだ
その呪文内容からして俺たちは、直感的に危険すぎるものだと言うことがわかった。
それを裏付けるかのようにさっきまでの快晴は
嘘のようにどす黒い雷雲がたちこめ、大規模な放電がおき始める。
それと同時に俺たちのまわりの『光』が消えていく。
これが危険でなくてなんだってんだ?
この状況で。
それらの理由から、俺たちはもてる限り最強の全方位防御系術を唱え発動準備をする。
「その最も大いなる力を持って わが手に集いて全てを滅ぼす雷とならん ――」
「混沌の流れに身をゆだね、そして帰れ!混沌の彼方へ!」
手を天空に掲げ遥か上空に飛翔してから巨大な魔方陣が彼女の両手に出現し、
同時に地面にも巨大な魔方陣が浮き上がった。
そのとき俺たちは術を唱え終わっていて、術を発動させた――瞬間、メイの術も完成した。
「激滅轟雷(ティエルヴォスゾハング)!」
「終焉存滅(レヴェンセンド・ウォーゼン)!」
その『力ある言葉』が放たれると同時に、彼女の掲げた両手の魔方陣に雷雲からでる全ての雷が集結し、手を振り下ろした瞬間、
集結した巨大な雷が俺たちめがけて襲い掛かってくる。
それと同時に地面の魔方陣から闇―とは言いえない炎。
むしろそれは無の炎だったのかもしれない。
それらが直撃した瞬間に俺たちはこの世界から――消えた。
「ぐ・・・・・・・・?」
なぜ俺は生きている?
あの究極ともいえる破壊力をもった術を食らって生きていけるわけはないのに。
ん?バンムも大怪我はしているが生きている。
やつも生きてるのが不思議な顔をしている・・・・あたりまえか。
きっと俺も同じような顔をしているんだろう。
・・・・・・・いったい何があったんだ?
「・・・・・・・・・・・・・・・なんかあきたからやめるわv結構楽しめたわよvじゃあまた遊んでねぇ♪」
「・・・・・おい・・・・・・・まて・・・・・・・」
メイはバンムの抗議の声も聞かずに、短縮呪文を用いて瞬間移動をしていった。
しかし・・・・・・・・・・・・俺はメイの性格を知ってるからいまさら驚いたりはしないが、
(というか驚く気力すらない)
バンムはこういう展開に慣れてないのだろう。
・・・しかしメイがこんなに強いとは思わなかったなぁ・・・・・・・
それに楽しかったって・・・・・
一方的にこっちをいたぶっただけじゃねえか・・・・・・・・・
たぶんバンも似たようなことを考えてるだろうな・・・・・・・
しかし・・・・・・疲れた・・・・・・。
そう俺が回復術を使おうとしている間に間にメイの強制瞬間移動による余波の影響も消え、あたりには静寂が満ちていった。
「けど結局この遺跡はなんだったんだ?」
「さあな。まあ生きていたからいいじゃねえか」
「・・・・・・そだな」
あの後俺たちは持てる最高の回復術を自分たちに使って自分の怪我を治した。
俺はかろうじてだが呪文を唱えられ、バンムは中心部殻少し離れていたせいか、
しっかりとした声で呪文を唱えていた。
治療後、バンムは完治したがなにせ俺は回復系が苦手なので、残りはバンムにやってもらった。
それにこの遺跡は謎が多すぎる。
俺たちすらの力を制限する術はあるは、やたらと強い雑魚が出てくるは、あのメイが出てくるは・・・・・・
誰か面白がって俺たちをここに呼んだんじゃないのか・・・・・・?
そんな考えを堂々巡りさせているうちに、この考えとはまったく別な考えが浮んだ。
・・・・・・・・・・・♪
よしvこれは実行しようvまずは準備期間を1日とって・・・と。
「なあバン。今日お前の家に世話になっていいか?」
「・・・・・・?なんだ、急に。何かあったのか?」
「いや、ちょっと協力してくれないかなって思ってなv」
「けどいいのか?リナのとこに早く帰らなくて。心配してるぞ、きっと」
「うーん・・・・・けどリナには『数日留守にする』って言っておいたから、いいんだ。で、協力してくれるよな?」
その俺の言葉にバンムはしばし考えていたが、俺がかもし出している雰囲気に(あとでバンムが言ってきた)に折れたのか、
しぶしぶながらも承諾してくれた。
「・・・・・・・で、何をすればいいんだ?」
「なにv簡単なことさvちょっとメイクをしてくれればいいんだv」
「・・・・・・・・・・・・・お前ひょっとして・・・・・・・・・・・・・」
「そうだよv」
俺のその言葉に心底疲れたようなため息を出した後、こっちを見てまたため息をした。
「・・・・・・・じゃあその特殊メイクは俺んちに行ったらな・・・・・・・」
「ああvそうと決まったら早く行くぞ♪」
俺は早くそれを実行しようと高速移動術を唱えて、傭兵ギルド近郊に置いてある転送端末へと向かった。
「おい!まてよ!」
バンムは慌てて俺に追いついてきて
「これじゃあ遅いだろ」
と言って瞬間移動をかけて気がついたときにはバンムの家の前だった。
それからのやり取りは事務的に話すが、バンムはけっこう立派な家に住んでいた。
たぶん傭兵業で稼いだ金を惜しみなくかけたのだろう。
俺たちは家に入っていき、その特殊メイクをしてもらい不具合や注意点を確認した後夕食をもらった。
味はリナまでとはいかないが、すばらしい味だった。
食事中に「あいつはどうした?」と聞いてみたら、「古い友人の家に行っている」とのことらしい。
『あいつ』は、ルナ姉さんの古い友人だから
たぶんゼフィールシティにいるか、どこか違う惑星とかに行ってるんだろうな。
そんなやり取りをしてから、『明日のため』に俺は早く寝ることにした。
ふふふふふv明日が楽しみだなぁv
――次の日
「じゃあ始めるぞ。ガウリイ、そこに横になれ」
「おう。たのむな」
朝起きてからはバンムも俺も行動が早かった。
バンムは早く終わらせようと言う考えがあったのだろうが、俺は早く実行したいと言う考えによる。
ちなみに言っておくが、遺跡のギャラはオリハルコン5sという破格の値段だった。
なんでも遺跡にいたモンスターを一掃したかららしい。
・・・・・メイがどっかいったからかな?
・・・・まあそんなことは別にいさ。
話がそれてしまったな。
話を元に戻そう。
朝食が終わったら用を済ませ、バンムが用意していたメイク室に行った。
メイク室があると聞いたときは驚いたが、理由を聞いたら「お前のために昨日急遽造った」とのことらしい。
・・・・・聞いたときは申し訳なく思い、いつか必ず借りは返すからな。
と、オーバーだと思うかもしれないが俺は自分自身にその約束を誓った。
・・・・・・まあしかし上手いな・・・・・・バンム・・・・・・・。
バンムが示した台の上に仰向けになって最初は違和感があったが、
やっていくうちに肌に完全になじんでいって違和感は完全になくなっていた。
途中で体が浮き上がって背中にもメイクが施された。
始まってから20分はたっただろうか?
バンムがそういったのは。
「よし終わったぞ。起き上がって鏡を見てみろ。これでいいはずだ」
その言葉に俺は起き上がり、鏡を見てみた。
そこに映ったのは俺が頼んだとおりの姿があった。
・・・・まったくたいしたもんだよ。
バンム、お前は・・・・・。
俺が鏡を見ている間にいくつか注意点があることを聞いたので、俺は鏡からバンムのほうへ視線を移した。
「注意点を言うからよく聴いておけよ。
この特殊メイクはちょっとはそっとのことでは落ちないし、本物のように見える、手触りも完璧だ。
ただ触られたときはこの薬を使うとき以外はあまり長く触られないようにしろ」
そういって懐から薬効のようなものを出した。
「この薬は薬品といってもいいが、あえて薬と言う。これを使うとそのメイクはそのメイクらしく落ちていく。
見た目には消えていくように見えるだろうがな。
で、触れられたときには仕掛けが作動してそれらしくなるが、そのストックには限りがあるから気をつけろ。
・・・・・そう不満げにするな。ルナさんにも見破れないメイクなんだから魔法や法術は使えないんだよ。
俺が知る限りの最高の技術を使ったんだからな。科学が進んだ別の惑星の技術だから」
そう言いながら懐に再びその薬をしまう。
『これは俺からリナに渡す』とのことらしい。
「いや、いいよ。じゃあ俺をゼフィールシティに運んでくれないか?この外見で自分で帰宅すると信憑性がないだろ」
「確かにな・・・・・よし。いいぞ、連れてってやる。けど家の入り口までだからな」
「おうvサンキュなv今度必ず借りを返すからなv」
「ああ、そうしてくれよv結構手間がかかったんだからなv」
そんな軽口を叩き合ってお互い軽く笑い会ってから、
バンムの空間歪曲術(瞬間移動術)で俺たちはゼフィーリアに向かった。
――ゼフィーリア・ゼフィールシティ「自宅」
「お・・・・・・い・・・・・・・リナ・・・・・・・・・今帰ったぞ・・・・・・・・・・・」
「おかえり♪ガウ・・・・・・・リ・・・・・イ・・・・・・・」
リナ、俺のこの姿を見て驚いてるな・・・・・・・
なんかその表情・・・・・・・罪悪感があおられるな・・・・・・・
いや、目的を果たすためにはどんなことも正当化されるんだ!
そう思い込もう。それがいい。
・・・・・・・・・・バン、頼むぞ。
俺が目で合図を送ると、バンムも理解したらしく、神妙な表情でリナに告げた。
「リナ・・・・・・・・・すまん・・・・・・・・・・・・・・ガウリイにこんな目を合わせてしまって・・・・・・・・・・」
「あやまってるだけじゃあわかんないってば!!それよりガウリイを家に運ばなきゃ!バン!早く家に入れて!」
うーん・・・・・・・リナ本気で心配してるな・・・・・・・・・・
やっぱ・・・・いやいや、くじけちゃだめだ。
もしばれたらものすごく怒られるだろうけどなし崩してきにアレに持ち込めばなんとかなるさv
それに俺の演技は見破れないだろうしな、絶対。
――けどバンも渋っってた割にはなかなかいい演技じゃないかv
ここからも事務的に言う。
そう考えている間に俺は治療室に運び込まれて、
リナに何度も復活術をかけてもらったが、いっこうに回復しない。
当然だろう、これはバンム特製メイクなんだからなv
それに何度もそんな回復術をかけられたら細胞の寿命が縮まるからということで、
バンムが気を利かせてくれて細胞活性化タイプの術はバンムが創った空間に放出されるようになっている。
何回やっても効果が(当たり前だけど)ないので、リナがバンムに突っかかっている。
そしてバンムは渋るように演技をしてから(上手いv)昨日決めたとおりに、例の薬を懐から出して
『これを使えば直るかもしれない』
と言ったらリナに散々罵倒されて、それから急いで俺の『患部』にその薬を真剣そのものでぬりこんできた。
俺はその間何をしていたかと言うと、苦しんでる振りをしたり、苦痛に顔を歪ませる演技もしてみた。
けどその度にリナが心配するから・・・・心苦しいけど・・・・(以下同文)。
薬をぬったところから薄い煙が出てるようにして消えていく。
リナが心底嬉しそうな顔をしてこっちを見ながら『薬』をぬってくれている。
・・・・・・・・・・んな顔で見ないでくれ・・・・・・・・・
決心がくじけそうだ・・・・・・・・・
メイクが完全に消えたらコトにすぐ持ち込もう・・・・・・・・。
「よしvガウリイ・・・・・・・大丈夫?」
少し心配げな、しかし心の底から喜んでる表情をしていたので、俺はすぐ起き上がってコトに持ち込もうとした。
「ありがとなvバン。リナ、心配かけてごめんな・・・ほんと・・・・」
「・・・・・・・うん。けどガウリイが生きてるならいいよv・・・・・けどなんであんな怪我をしたの?」
「ああ・・・・それは――」
そのことを言おうとしたら、
その直後にルナ姉さんが家になぜか『空間移動』で来た。
・・・・・や・・・・やばい・・・・。
「あ、姉ちゃん。ガウリイの様子を見に来たの?」
「そうよ?『分身』を置いてきたんだからすぐ戻らないと・・・・・・・・・ん?」
俺が焦ってるとルナ姉さんは気づいたようで、俺たちに言ってきた。
「ガウリイ・・・・・あんた・・・・・・・」
「ああ!ルナ姉さん!その先は言わないでくれ!」
「いいえ、言わせてもらうわ。バンム。あんたも一枚かんでるるわね」
「あの・・・・ねえちゃん・・・・話がみえないんだけど・・・・・」
おわった・・・・・・・・・・覚悟を決めるとするか・・・・・・・・。
あ゛!バン!お前卑怯だぞ!一人でいつの間にか逃げやがってぇ!
・・・・あ、違うか。
あいつにつれてかれて制裁を受けてる・・・・・・すまん。バン。
・・・・まあ後で相応の借りは返されるだろうな・・・・・。
俺たちの思いをまったく無視して
(あたりまえだけど・・・・)話を続けるルナ姉さん
「いい?リナ。あんたは騙されてたのよ。ガウリイとバンに」
「え?なにを?」
「だからあのガウリイの怪我はバンが作った特殊メイクだったの。
細胞活性型治癒魔法をかけてもまったく効果がなかったでしょう?
それになんでバンが治療しなかったと思う?あの程度の怪我で。それにガウリイがあんな怪我をすると思う?」
それは俺を買いかぶりすぎだと思うが・・・・・・・
実際にはあれよりひどい怪我をしたんだぞ。
昨日は・・・・・まあ言っても信じてもらえないだろうからな・・・
言わないで置こう・・・・・。
俺はそうもうしばらく続くだろう説明を俺は黙って聞いていた。
十分くらいはたっただろうか、
事情をすべて聞いたリナは肩を震わせてこっちを向いた。
俺はくるだろう衝撃に身構えて、予想どうりに平手打ちがきた。
それからのやり取りは俺にとってはキツイので、大まかに説明する。
まず散々罵倒を受け、平手打ちを何回もくらい、そしてリナは涙を浮かべながら寝室に入って鍵をしめた。
ルナ姉さんからも散々しかられ。
俺はもうこういう方法は絶対にやるまいと誓ってコトを起こすときは、ストレートにいこうと決めた。
バンにその夜酒をおごって、それがいいと念を押されてその後に「貸し一つだな」とも言っていた。
・・・・何をして返そう・・・・・・・・・・・。
ことがばれてからリナの怒りがおさまるまで5日間。
俺たちは、(特に俺は)リナに許してもらうようにいろいろなことをした。
バンは
「どうせガウリイに無理やりやらされたんでしょ?ならいいわ。あんたは許してあげる」
と1日目に言われたらしいが、
俺はその日から4日間は一人で許してもらうためにあらゆることをして、最終的に使用した金はオリハルコン1s分にもなった。
まあリナと仲直りできたからいいけどなv
金はリナと子どものために使うって決めてあるしv
ただ今回はいつも次からは
絶対にこういうことはしないでおこうと俺は誓った。
これで俺が体験した遺跡での出来事と、後日談を終わる。
ぺこりとお辞儀をする
ではvまた会おうなv
##################################
ガウのあとがき
今回は俺の視点で、すでに起こったことを話してみたが、どうだろう?
けどこれはリナには内緒なv
リナには俺がくらげだとおもっててもらいたいからなv
あ、俺がどんなメイクをしてたかと、どんな怪我をしたか一応言っておくなv
まずメイクは全身に深い切り傷に脇腹は内臓まで達してそうな怪我を演出してみたんだけど、
俺の本当のことを知っている人なら
『たかがその程度の怪我で動けなくなったり意識を失うはずがない!』
っていうだろうけど、リナはこのことを知らないから実行したんだけどなv
で、実際にした怪我は俺でもきわどかった。
助かったのは運がよかったからとしか言いようがない。
なにせ防具や衣服を無視したかのように皮膚の半分ほどが炭化していて、ほとんどの内臓器官も損傷していた。
けどなぜか脳と心臓と肺だけは無事だった。
バンムはなぜだか外傷だけですんでいた。
(けど全身に重度の火傷を負っていたが)だから助かったんだけどな。
・・・・・・これくらいしか思いつかないな・・・・・・じゃあ最後は挨拶だな。
では――
(こほんと咳をして)
また会おうな〜v
(手を振りながら退場。)
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
本当の少し長いあとがき。
H=星野、B=ビッキー
L=ロードオブナイトメア
R=ヴァーシェントオブヴェプス(リミナ)
B:やっと一つおわったぁぁぁ!
H:おいおい、人のセリフとるなよ。まあ何はともあれ「新婚3・遺跡篇」はやっと完成しましたv
R:次はオリジだね。あと設定も。
L:そうねvあそこは私の中じゃないけど、ずっと昔のビッキーには会ってるしv
ビッキーの周りって面白いヒトが多いのよねvそれに――
H&B:ああああ!言わないで下さいぃぃ!
R&L:なんで?(はあと)
H:ネタバレになっちゃうじゃないですかぁーー!(泣)
B:うんうん。
L:けど設定があるんだからいいじゃないv
・・・・あ、そういえば矛盾点がいくつも見つかったからってリンクを削除してもらってたわね。
R:それにオリジの第○部、宇宙が主な舞台になるからそこら辺の設定を固めてるのよねv
H:あはははは・・・・・(汗)
なにせ世界管理システムやら世界の内訳が大雑把だったから
・・・・それに宇宙での航法とか亜空間の定義とか
――<以下数十項目略>――とか、設定しなおすんですよ。
まあキャラ名とか基本的なところは変更は絶対にありませんけどね。
B:そうだよ、だって私が主人公の話の設定なんだから
理路整然と統一した設定を作らなくちゃねぇ。
ウェンやサーラやメルヴィルや――<以下数十人略>――に申し訳が立たないよ?
話をもっていく立場のヒトにも悪いしね。
H:うぐっ・・・・・・・(汗)
B:それに瞬間移動の定義は
神・魔・精霊族以外の種族でも高位の術者なら使えて、
最高の『力』を持ち瞬間移動の素質を兼ね備えた妖精族の空間妖精なら地球から月までの約38万qだったっけ?
それくらいで、人間なら自分の力のみなら最高で数十qで、
精霊たちの力を人間の限界まで借りたら数千qはできるんだったわよね?
L:そうよvそれに空間移動は神・魔族を合成された種族なら『擬似空間移動』を使えるけど、
本当の『空間移動』は純粋な神族と魔族と精霊族にしか使えないのよね。
B:え?けど妖精族って精霊族の上位種族だったよね?
なら妖精族も本当の空間移動ができるんじゃない?
現に時・空間妖精は空間移動をつかってるし。
L:ああ、それは精霊たちには
世界の気候や環境を制御する役割があるんだけど、
妖精族は寿命が尽きたら無数の精霊になって
精霊数のバランスを保つためや精霊に順ずる役割を持たせているからね。
空間移動ができない理由は色々あるけど
主な理由は精霊よりも『力』はあるんだけど
空間転移に必要な素質が欠如してるのよ。
例外的な空間妖精も『本当の空間移動』はできないのよ。
異界移動はできるんだけどねv
B:じゃあ『異世界移動』は?『異次元移動』は?
(あえて自分の立場のことは聞かない)
H:(私にも喋らせて・・・・・・)
B:だめ。あとで喋らせてあげるから。で、R様、L様?なんなの?
R:異世界移動は違う大宇宙間移動のことで、
これができるのは大宇宙を管理する『世界管理官』以上の存在くらいだし。
L:で、異次元移動というのは、
高低次元空間移動のことを主にさしていて
出来る存在は各種族の上層部くらいなのよ。
ちなみに『異界移動』って言うのは
神界・魔界・精霊界・その他の『異界』間移動のことさv
B:へー・・・そうなんだ。
もっと聞きたいけど大まかなことは星野に聞けばいいしね。
で、星野?何が言いたかったの?
H:いや、説明しようとしたんだけど・・・・・・・・・・・・もういいです・・・・・・・・・。
B:そうだったの。
R&L:じゃあとりは私たちがv
H&B:ええええええ!それはないですよぉ〜!!
R&L:(星野とビッキーのほうを向いてにっこりv)
H&B:はっ!・・・・・・・・・・・・・(滝汗)
(以下残虐シーンにつきカット)
L:ではvまた会いましょうvこんな駄作を読んでくださってありがとうございますv
R:じゃあまたねぇ〜v
L&R:また会いましょうvv
(あとにはただただ黒いほこりが漂うだけ・・・・・・・・・・)
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管理人よりv
ガウさん・・あーた(爆!)
あ、ちなみに。
設定として、星野さん。私のルー(見果てぬ夢の設定)
のコピーとガウリイをしてくださいましたv
なので・・かなり強いです(・・リナとセットの混沌存在←こらまて!)
ふふ。いつもどうもありがとうなのですv
分岐点のもう一つは・・ふふふふv