まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
なんとなく。ただいま頭から離れないとあるオリジナル小説さんの番外編。
(というか頭からそのお話しおもいついてから離れないのでちまちま打ち込み中ではあるにしろ)
というか裏設定もどきの短編もどきの打ち込みです。
ちなみに自分のサイトだと行間を175%設定にしてあるから文字が重なることはないにしろ。
…別の箇所に投稿の場合はやっぱり読みにくいのがタマにきず……
ま、投稿サイトさんとかは滅多に行間設定とかまではいかないだろうし。
あってもよくてルビふりくらい?
ともあれいくのです。気がむいたらある場所に簡易投稿してるかもしれません(苦笑
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カッ。
その日、世界中を閃光が覆い尽くした……
「よし!できた!」
「これからが楽しみだな」
毎日、毎日退屈していた。
いつもとかわらない日常。
日々、はいってくる暗いニュース。
就職活動しても先の見通しがたたないこの現実。
馬鹿な政府のせいで常にあがりつづける税金と借金。
だからといってそのうっ憤を晴らすべく、自分が行動をおこして捕まる、というのは馬鹿のすること。
もっとかしこく世間を騒がす方法ならいくらでもある。
ゆえにこそ、仲間とともにこの計画を立ち上げた。
「世間がどうなるのか楽しみだな」
「いや、世間といわずに世界中、だろ?」
「ちがいないっ!」
これからのことをおもうと笑みがこぼれる。
常に変化する性質をもたせた。
自ら学習する性質も。
目指すは人工知能のようなモノだったのだがさすがにそこまではいかなかったが近いものはできた。
「あとはネットに流すだけだっ!」
「「お~!!」」
仲間達と創り上げたこのプログラム。
命名『神々のいたずら』
このプログラムには自力で学習する能力、そして常に変化する能力をもたせた。
いわば世間でいうところのウィルスプログラム。
そんぞょそこらのスパムやウィルスとはわけがちがう。
目指したのは自らが進化し成長してゆく第三者には決して屈しないもの。
「じゃ、いくぞ!」
これは世間、否、世界にたいするちょっとしたいたずら。
自分達の能力を認めようとしなかった社会への復讐。
さあ…ゲームの始まりだ……光と闇の楔 ~楔~
……次のニースです。
今、世界中で問題になっているネット上のウィルスは……
今日もまたいつものニュースがテレビで流れている。
おもわず笑みがこぼれてしまう。
もくろみどおり、誰もあのウィルスに対するワクチンを造れないでいる。
それはそうだ。
自力学習するようにプログラムは組んである。
ちなみにそれぞれのネットワークの一部にそれに対するワクチンが開発されたとしても、
それをすぐさま感知し対応するようにプログラムしてある。
どんなセキュリティもきかない新種のウィルス。
そのウィルスは静かに、それでいて確実に世界中にとひろがっていっている。
いまのこの世の中、ネットを使わない国はまずいない。
中にはいれどもそれはごくわずか。
発展してゆく上でどうしてもそれらは必要となってきている。
元となるプログラムを組んだ自分達のパソコン上でのみその現状が把握できるようにプログラムがくんである。
すでにあのウィルスはアメリカや中国といった巨大大国をも巻き込んでいる。
面白くてしかたがない。
自分達のつくったものが世界中を混乱させている。
専門の大人などがそれにたいして必死になっているのもまたしかり。
さあ…もっと、もっと世界中が踊らされればいい。
自分達を認めなかった世界そのものが悪いのだから。
「……んだよ…なんだよ、これっ!」
何がおこったのかわからない。
そもそも自分は今夢をみているのかそうでないのか。
先日のニュースで自分達のつくった『神々のいたずら』がどこかの重要機関に感染したとか何とかいってたが。
「おい…ナオト……」
ふと気付けば仲間の一人がいつのまにか横にいる。
否、横にうかんでいる、といったほうがただしいのか。
何だか緊急ニュース速報とかいうものと、珍しくサイレンが時間外に鳴り響くな~。
そうおもっていたらいきなり視界が真っ白い閃光にと包まれた。
そして気がついたらこの現状。
眼下にはなぜか焦土といっても過言でない街がみえる。
さらにいうならばありえないことに大地からどうしてマグマらしきものがふきだしている?
『これはあなたがたの罪』
「「誰だ!?」」
ふと誰かの声がする。
周囲を見渡しても誰もいない。
というかそもそもどうして自分達は空に浮いている?
『あなたたちはやりすぎました。干渉せずに見守っていたのに……』
声はすれども姿は見えず。
声からして…女、か?
『あなたがたのつくりだしたものは、あなたがた人がつくりだしたものをむしばみました。
そして…それはすべての機能を狂わせた。ここはこのままでは死の星となります』
その言葉と同時に周囲に目をあけていられないほどの風を感じる。
次に目をあけるとそこは深遠の世界。
目の前に浮かぶは…青い…これは、まさか、地球?
よくテレビや写真などでみたことのある自分達の住んでいる惑星の姿が眼下にある。
よくよくみれば周囲に同じように浮かんでいる様々な人達の姿が目にとまる。
それぞれがそれぞれに驚愕した表情を浮かべている。
…おそらく自分も何がなんだかわからない表情をしている自覚はある。
『・・・あなたがたひとがつくりだした悪しきものはすべて解放されました』
それと同時に流れ込んでくる情報、というか景色。
脳内にまるで映画をみているかのごとくに流れてくる。
自分達のつくったプログラムに感染した軍事関係施設。
それらは瞬く間に世界に広がり、そしてコンピューターで管理されていた『兵器』達にも感染した。
そして同時におこる原子力発電所の暴走爆発とすべての兵器の一斉射精。
…そこまでの映像が流れれば嫌でも想像はつく。
それでなくても周囲にみえる人工衛星、否軍事衛星すべてが『開いて』いるのが目についている。
…うそだろ、おい。
まるで昔あったとある映画の世界崩壊よろしく。
そんな光景が脳内で繰り広げられている。
中性子爆弾に原子爆弾。
それだけだはない、各国々で極秘裏に開発されていた生物兵器に化学兵器。
核兵器に放射能兵器等…それらがすべて同時に【解放】される光景。
『ひとのつくりだしたあしきもので空間にも影響がでました。あなたがたには責任をとっていただきます』
何が何だかわからない。
そもそも、これは夢?
うん。
夢だ、しかしなんつ~夢。
あんな遊び心でつくったただのプログラムが世界滅亡を招くなんてありえないというのに。
いつぞやの某映画の人類滅亡。
コンピュータによる支配のほうがまだ現実的。
『この地はあらたに創りなおします……あなたがたが命のなんたるかをわかってくれることを願って……』
その声と共に再び視界が真っ白になってゆく。
…こんな悪夢、とっととさめてくれ。
寝ざめがわるいったらありゃしない。
「うわっ!」
がばっ。
思わず飛び起きる。
「……し、死ぬかとおもった……」
否、死んでいた。
というかあれは事実。
かつて経験した遠い過去の日の出来事。
「……久しぶりにみたなぁ……『始まりの試練』……」
窓から入ってくる日差しが眩しい。
あれからもうどれだけ月日が流れたのか自分ももはや判らない。
確実にいえるのは途方もない年月であることだけはわかる。
一万年やそこらではない途方もない年月。
夢、とおもっていたあの出来事は事実で、自分達がつくったプログラムのせいで確実に一度、世界は死んだ。
世界はいくつかの空間…人はそれらを次元、と呼び称していたが…とにかくそれらに分かれていた。
昔からよくいろいろなファンタジー小説やSFなどで使われていた空間論理。
どうやらそれは実際にあったらしい。
膨大なほどの力の放出。
それらは別の空間にもひずみをもたらした。
そして…そんな空間に自分達は『送られた』。
あれを送られた、というのかどうかはわからない。
しかし、すでに一度死んでいる、というのをあのときほど実感したことはない。
痛みも痛覚もあるのに、どんな状態になっても死ねない、というのはかなりきつい。
ちなみに時間とともにそれらは自然に完治するものの、それでも精神上よろしくない。
…そして、その実状はどんな時を超えても常にその『目覚め』によって行使されていればなおさらに。
幾度も繰り返される再生と死。
…自分達、否、世界を破壊することにかかわったものたちすべて。
そんな彼らすべてがその『枷』をおった。
今、この世界はかつて自分達が過ごしていた惑星…地球とはまったくことなった形となっている。
否、地球そのものはかわっていない。
しかし、そのあり方がかわった。
『意思』はそれまで干渉していなかったがこれ以上関係ない命が失われることを危惧し…
結果として自らが『表』にでてきた。
内部にため込まれていた『力』を使い、世界をつくりかえた。
当然、かつて生きていた『命』はことごとく死に絶えた。
そして『器』ができあがり、『意思』がしたこと。
それはすべてのものに『意思』をあたえ、そして『管理』させること。
世界がどうして今の形になったのか説明できるのは自分達…【伝道師】くらいである。
伝道師。
それはかつて過ちを犯した人のなれのはて。
過去の記憶を持ち、そしてこの世界の『いきとしいけるもの』が再び過ちを起こさないように導く役目をおっている。
かつては理論上のみでいわれていた二次元や四次元、といった世界もこの世界には存在している。
それらすべてが『みえる』形で世界は再びつくりかえられた。
そして…伝道師は基本、寿命でないかぎりは決して死ぬことを許されない。
たとえ首がはねられようが串刺しにされようが、体を切り刻まれようが……
その痛みも苦痛も常にあり自分の状態もわかっている。
それでも…死ねない。
否、死ぬことは決して許されてはいない。
自分達の冒した罪の償いがおわらないかぎり、この【枷】は永遠と続く。
寿命で死しても次にうまれかわるときに再び伝道師となることは決定されている。
…始めのころは生まれたときからその記憶のすべてがあったりして気が狂ったことが幾度もあった。
それでも少しは自分達の罪が少しづつでも許されてきているのかここ最近は産まれて数年は普通に暮らせていけるらしい。
…もっとも、『目覚め』を迎えてしまえば普通の生活から一変、伝道師として生きてゆくしかないのだが。
「あ~…天界と魔界から報告があったらせいかなぁ~……」
は~……
思わず盛大にため息がもれてしまう。
先日。
天界、そして魔界にいる『伝道師』から伝達があった。
……『王』が姿を消した、と。
たしか以前に姿をけしたのが一万年かそこいら前だったような気もしなくもないが。
各『界』と呼ばれる箇所に自分達のような『伝道師』は常に存在している。
否、させられている、といったほうがただしいが。
常に連絡を取り合えるのも伝道師の強みでもあり、また悩みの種でもある。
確かにここしばらくは、天界、そして魔界の地上への介入が増えすぎていたとおもう。
基本的に魔界に属する【魔物】は害をあたえることはない。
彼らが『害する』のは世界を害する可能性のあるもの。
つまりは、邪な考えなどをもっている『命』を彼らは排除するためだけに生み出されている。
心があればどうしても邪な考えも生まれてしまう。
そして…その心はやがては再び世界を破滅においやってしまう可能性を秘めている。
かつての地上人が便利さのみを追求し、そして地球そのものを窮地においやっていたときのように。
だからこそ、『意思』はこの仕組みをつくりだした。
かつてのようなばかばかしい個人がつくりだした宗教など今のこの世界にはない。
あるのは実際に目にみえる【存在】に対しての宗教のみ。
「…精霊界にいたやつからの報告だと…精霊王達がパニックになってるとかいってたな……」
『王』の疾走を告げられた精霊王達もまた混乱の極みにあるらしい。
…まあ、精霊王達は一万年ちょい前にあった出来事をしっているし……
その気持ちはわからなくもない。
いや本当に。
というか、なんで『意思』…否、『地球』は光と闇の王なんてわざわざ別としておもわせてるんだ!?
という思いがかなり強い。
伝道師、そして精霊達のみがしっている事実。
天界の王も、魔界の王も、実はすべて『意思』が姿を変えているだけに過ぎない。
…つ~かなんできづかないかなぁ?
たしか、どっちの世界でもそれぞれの姿で補佐係りやってたらしいんだが……
なんかもう人の感覚、というか思考が確実にマヒしている自分がここにいる。
『意思』いわく、母なる試練とかなんとかいってるけど。
…以前まったく干渉してなかったのに反発しておもいっきり楽しんでいるように感じるのは…気のせい、だとおもいたい。
「…とにかく。今度はどの世界に『現れて』いるか、これにつきる、な」
そのまま表舞台からひっこむ、というのは絶対にありえないはず。
…またこの世界の文明すべてを一度無に還す…なんてことにならないように切実に願うしかない。
始まりの試練の夢を視てしまったせいでいろいろと思うところもある。
ぐ~……
そんなことをつぶやいているとお腹が盛大にと鳴り響く。
……しかし、死ぬことがないのにお腹もすく、というのにはいまだに慣れない。
まあ、生きている、というのを実感できるから…という理由らしいが。
…ちなみに何もたべなくて骨と皮だけになっても自分達は死ぬことがない。
「とりあえず。今は自分の役目を果たすっきゃないか」
だがしかし、とりあえず当面、今自分にかせられている役目を果たすのが先。
…というか役目をきちんとしなかったら精神がもたない。
…監視役につけられている霊獣がここぞとばかりに殺しにかかってくるからなぁ~……
…死ねないけど……
「たしか今日は学校協会の臨時教員の仕事がはいってたな」
協会学校。
この世界をほぼ裏というか実質的に動かしている、といっても過言でないギルド総本部。
その総本部が運営、経営している素材を育てるための施設。
光の主神をあがめているテミス王国。
その首都、テミスにある支部に今日は出張予定。
「とりあえず協会のほうで情報収集くらいはしたほうがよさそう…だな」
何ごとも切り替えが第一。
そもそもそうでなければやっていかれない。
…気が狂ったとしてもこの【枷】からは自分では逃れられないのだから。
もう、あるいみ悟り、としかいいようがない。
一時期は本当に狂いまくってどうにもならなくなったりもしたが。
…ご丁寧に精神をきちんと『修正』させてそのまま継続して役目を担わせてきた。
それが幾度も数えきれないほどつづけば悟りもする、というもの。
「とりあえず今日もまた一日がんばりますか」
この一日の頑張りが自分のこの運命から逃れられる行動になることを願って。
そんなことをおもいつつもベットから起き上がり身支度を開始する。
さて、今日は今から何をたべよう?
王都テミスにある学校協会の支部はそこそこの大きさを誇っている。
王都、というだけのことはあり、ギルド支部のすべての学科がそろっているといっても過言ではない。
ちなみに、ギルドとはこの世界をあるいみ運営している組織、といっても過言ではない。
それぞれが独立しながらも連帯しており、時には政治にも口をだせる実力をもっている。
今日の自分の役目は世界の仕組みを教えること。
誰しも小さいころから漠然とは聞かされてはいるこの世界の仕組み。
それらを正確に伝えるのもまた『使命』。
そしてまた、かつての過ちを繰り返さないように導いてゆくのもまた『役目』。
昔の出来事をときどき教えなければいけないことがある。
…このたびはそんな質問がこないことを祈ろう……
しかし、このときの俺は知るよしもなかった。
その王都テミスで信じられないことに遭遇する…など。
…というか、なんで…なんで『意思』があの姿で人間やってるんだぁぁっ~!!!!!
――終わり♪――
――Go To Next
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あとがきもどき:
薫:はいはい。こんにちわ。というかあとがきもどきです。
こちらのお話しはまえがきにもかいたとおり、ふと思いついたオリジナル小説さんのあるいみ番外編、です。
いや、これみたら完全にネタバレ!なんですけどね。
ちなみに、いうまでもなく、意思、とは地球そのものの意思、です。
それまで自分の中に生まれた命に対して干渉してなかったけど、
人間が馬鹿やって全部の命を消滅させる事態までひきおこしたので行動を起こした、という設定さん。
この話しの主人公でもある【彼】が創りだした『神々のいたずら』。
それらは世間的には某映画を元にして『スカイネット』と呼ばれていたりした、という裏設定v
その感染の高さとその知能?の高さからそう世間につけられてたり。
まあ、その結果としてすべてのコンピュータに感染して、んですべての兵器が一斉解放。
…いうまでもなく、解放、とはすべて『使用された』というわけで……
あらたにつくりなおされた世界には月が二個あったりするのですけど。
それらの月はそのときの『汚染』を一つにまとめて地上から離したという形になってたりします。
このお話しの裏設定ではそれぞれの惑星にそれぞれの意思体が存在しており、
それで『おいた』をした命などはそれぞれの意思体の話しあいにより派遣?されてたりする設定も。
…ま、あえて主人公が首だけになってさまよってたり、はたまた皮一枚でうめいていたり。
という現実的(?)なグロテスクな表現部分のシーンは省いています。
…このお話しの元となるほうにはそちらはまったく出ない予定(あくまで予定
…元のほうはどうするかいまだに悩み中…いまだに普通の長編にするか。
はたまた○部構成でいくか…なやんでるんですよね。
…ま、他に趣味であげてるお話しがかるく数あがってるからま関係ないといえばそれまでかな?
何はともあれ、ちょっとおもいついた番外編でしたv
ではまたv
…追伸、某所に投稿したらルビフリがきちんとできてませんでした…
自分のほうではタグ指定してるからなぁ(遠い目……
2011年2月19日(土)某日
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