まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。
うろうろ。うろうろ。
いい画像ないか、とさがしまくってたら、これ!というサイトさん発見v
けっこうきれいな画像おおいけど、どんな画像になるか確認できないのがタマにきず。
ともあれ、イメージに近い画像があったのでこれでv
正月用の短編集。菫バージョン、ひとつ目の打ち込み、いっきますv
#####################################~口は災いのもと?~
「ああああ!!!」
思わず叫んでしまうのは仕方ない。
絶対に。
「嘘ぉお!!破産!?」
「あ~あ。チエちゃん。やっちゃった~」
「というか、あれだけ三はだしたらダメよ、といったのに~」
わいわい、がやがや。
大人達は仕事でみんな出払っている。
せっかくの新年だ、というのに何か毎年大変そう。
新年。
それはこの国にとっては一大行事。
何かしらの神託ともいえる兆しがあるらしく、大人達はそれらの準備に忙しい。
しかも、この間大きな津波があったばかりで家族をなくしたものも多数。
子供たちばかりが集まると、自然やることはきまってくる。
床に敷かれているのは何か薄い紙のような何か。
そこにいろいろとぼんやりと光る文字のようなものや絵のようなものがかかれており、
そしてそれらがひとつのマスごとにわかれており、マスがつらなり、いくつかの道ができている。
この国でもっとも一般的な正月の遊び。
これは『人生ゲーム』といわれるもの。
昔はこれらは紙に書かれていたらしいが、今のものはちょっと異なる。
画面上にとあるそれぞれの位置のサイコロのマス。
そこに触れることにより、スロットのようにサイコロの目がきまる。
そしてそれぞれの出た目によって各自が選んだ駒がうごく。
そして動いた目によってパネルのような紙のようなその上に立体画像が浮かび上がる。
それらがけっこう細かくてきており、また初期設定に自分の画像をとりこめば、自分がさも経験している感覚になれる。
「やった!私は宇宙の管理者だ!」
「・・・・・なんでかわたしは宇宙の破壊者でとまってる・・・・」
このゲームひとつで惑星の中から小さな出来事。
さらにはスケールを大きくみつもって惑星の外にとでる運命すらをも経験できる。
それゆえにいまだに人気の高いこのゲーム。
「もうすこしで宇宙の大財閥だったのにぃぃっ!」
さきほど、破産、の目をだした少女がさもくやしそうに浮かびあがっている立体映像をにらむ。
「でもさ~。本当に自分でこんなふうに世界が決められたら面白いよねぇ」
「そうね。たとえばげーむみたいにさ。あるアイテムをそろえたら宇宙が自分で創れます、とか」
「あはは。宇宙創造か~。それってゴル○ランっていうアニメでどこかの星であったらしいよ~。かなり昔」
何ともたわいのない会話。
「伝説ではこの世界をつくった存在もいるらしいし。そういう存在ってそういう感覚なのかもね~」
わいわい、がやがや。
女の子ばかり、しかもまだ十代かそこらの少女ばかりがあつまるとどうしてもそんな会話になってしまうのは仕方ない。
彼女達はそれぞれに夢見るお年頃。
彼女たちの未来は今からどのようにでも変化する。
また、彼女達はその未来を選び取る権利をもっている。
「ね。菫ちゃんもそうおもわない?」
にこやかにそんな彼女達のゲームを横でみつつもなぜか加わることなくちょこん、と座ってみている少女にとといかける。
彼女には親はいない。
こんなかわいい子がいたら噂のひとつにものぼりそうであるがそれもなかった。
おそらくは先日の大災害のときに巻き込まれた宇宙船の生き残りであろう、というのがもっぱら大人達の見解。
「ゲーム感覚で世界創造か~。何か面白そう♪」
「私はアンジェ○ークっていう昔、地球とかいう星であったゲームのようなほうがすきだな~」
何やらそれぞれに会話がゲームとはまったく別の方向にむいていっているような気がするのは気のせいか。
「面白そう、とおもうんだったら経験してみたら?」
それまでにこやかに見ていた菫、と呼ばれた女の子がにこやかにそんなことをいってくる。
『あはは。菫ちゃんってぱ。無理だから。それって』
そんな菫の台詞に異口同音でその場にいた全員の声がかさなる。
「さ、とにかく。誰がさきにこのゲーム、クリアできるか!みんな、カケはわすれてないわよね?!」
「う~・・・みんなにおごるとお年玉がなくなるぅぅっ!」
このゲームで負けたものが全員に何かをおごる。
それがこのゲームを始めるときにきめた罰ゲーム。
先ほどまでの会話を横においたまま、そのままゲームを続ける彼女達。
彼女達は知らない。
自分達の今の台詞がどんな意味をもつのか…
彼女達がそして初夢としてそれぞれにみた夢が実は現実の別の世界で実際におこることだ、ということを。
彼女達の初夢。
それは、それぞれにゲームをしながら彼女達がたわいのない会話の中でいっていたもの。
あるものは、ある宇宙の創始者、そしてまたあるものは宇宙の女王……
彼女達もまた、あるいみ、菫…否、『宇宙の姫』の中の駒にすぎないのだから……
-終わり♪ー
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あとがきもどき:
はい。正月にちなんで人生ゲームをばとりあげましたv(まて
ちなみに、でてきたのはいうまでもなく菫ちゃんv
ゲームしてた彼女達は当然、菫ちゃんの正体なんてしりませんv
たわいのない会話が実際のものになるなんて誰が想像しましょうか(こらこら
ともあれ、正月用の短編集でしたv
正月すぎたら短編としてどこかにあげますね~
ではでは~♪
2010年1月1日(金)元旦
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