まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわ。
何だかとある動画サイトさんでみてて、原作再びそろえたり(こらこら)してて。
昔考えてた二次さんが頭からはなれなくなっている今日このごろ…
悪魔くん同様に離れないので打ち込みです…
これで少しは頭の中のイメージ…払拭できるかな?
うめつくされてたら他の話しが進まない…という罠(汗
編集にいたってもまた然り……
無限の罠ですよねぇ…しみじみと……
何はともあれ、いくのです。
ジャンプコミック「遊戯王」の二次さん。
著作権がジャンプであるがゆえに危険部類に入るとおもわれるので、
これもこっそりと履歴などに載せずにあっぷですv

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―― 我が意志のもと 邪悪よみがえりしとき 我もまたよみがえらん
    我と共にありし魂よ 汝等の光をまもりたもう ――
―― 我が友 聖なる王よ 我の魂を汝のもとに 未来に導きたもう
    願わくば 聖なる王と共に 三度邂逅しえることを ――
―― 聖なる我等が王よ 我等が魂 王と共にあり 王の魂に安息と未来を ――

  ~プロローグ~

「それでね。でね……」
「遊戯…俺と話すより現実での友達とかは……」
「え~?でもおにいちゃんとはなしてるほうがたのしいもんっ!」
はうっ。
思わずため息もつきたくなってしまう。
「このあたりの性格はファラオの幼いときによくにてますね」
「…マハード…あのな……」
思わずコメカミに手をあててうなるのもしかたがないこと。
本来ならば記憶もすべてはあのときにすべてを封印した。
にもかかわらず、今の自分がある程度を思い出しているのは…ほかならぬ……
「ほら。それより早くねろ。明日は父親とエジプトだろ?」
ここは目の前にいる小さな子供…ようやく三歳になったばかりだという小さな幼児。
対峙している二人はまったくといっていいほどに瓜二つ。
異なるのは、その年齢差と肌の色。
それ以外においては二人に何らかのつながりがある。
というのは一目瞭然。
「でも…おに~ちゃんといっしょにいけないし……」
遊戯、と呼ばれた幼児は思わずしゅんとなる。
そう。
今この目の前にいる少年というか彼とそっくりな少年。
歳のころならば十六かそこらであろう。
彼と話せるのは遊戯の心の中のみ。
それも特定の品物に触れているときに限る。
それ以外だと自身の力で自身の心と向き合い、
深層心理の奥深くにはいりこまなければ、彼と話すことは不可能。
「ほら。とにかく自分の部屋にもどれ」
「…は~い……」
物心ついたころから彼は自分と共にあった。
一人っ子である彼にとってそれは自身の兄のような存在であり、
そしてまたもう一人の自分でもある。
彼の正体は祖父である武藤双六から聞いて判断できた。
といってもまだ幼い彼にとってはそれが何を意味しているのかは未だによく理解していないが。
わかっているのは唯一つ。
自分の心の中にもう一人、自分そっくりな自分ともいえる兄、がいる。
ということ。
静かにさとされて、しぶしぶながらも『彼』の部屋より自分の『部屋』にともどってゆく。
自身の部屋からでてゆくそんな幼児…遊戯を見送りつつも、
「……何ごともなければいいが……」
このたびは、彼はともにいかれない。
それは彼の魂そのものが封じられている物に関係している。
古代の秘法ともいえる品…千年パズル。
それを万が一、もっていきでもすれば…まちがいなく没収されるか何かしらのことがおこるのは明白。
「では、彼の枷をときはなちますか?ファラオ?」
「あ。それ賛成~!!ね、王子、そうしよ?ね?」
「…マナ。あのな。今の遊戯に俺の力、ましてや千年アイテムの力の制御はまだむりだ」
自身の魂とともにある二つの魂ともいえる精霊。
かつて自身を守るため、精霊となりて自身とともに歩むことを決めた大切な仲間であり幼馴染。

今をさかのぼること約三千年前。
当時のエジプトの地を治めていたアクナムカノン王。
彼は人々の幸せと安息を願い、とある品物を産みだした。
それは精霊界と神界をもつなぐ聖なる品。
曰く、『千年アイテム』と呼ばれる七つの品物を……
そして、それらを統治する頂点に立つ品物こそが、彼の魂そのものが封じられている『千年パズル』
とよばれているもの。
今だかつて、三千年前、パズルがバラバラにされたのちに一度も組みあがっていないその品。
それらはすべて、その品の中に自らの魂とそして邪悪なる意志を封じた王なる彼の意思のもと。
月日は流れ、その事実を知るものもまた事実を曲解して伝承として伝えているものの、それでも……

自らが三度、邪悪なる意志が復活しえざるときに施した処置。
それは即ち、自らの魂を二つにわけて後世に備えること。
一つの魂は二つとなりて、一つは闇の番人として、一つは後世の光の器として。
すべては…闇の鼓動が復活しかけていたあのとき。
かつての自身の側近であり、そしてまた教育係でもあった『彼』が自身を迎えにきたことからはじまった。
二つにわけた一つの魂を彼の娘に宿し、再び肉体ある存在としてこの世によみがえさしめた。
そう。
遊戯は彼であり…そしてまた、彼もまた遊戯である。
その事実をまだ、『遊戯』は知らない。
「できれば……何事もなく……」
もう一人の自分自身である『武藤遊戯』。
この度、三歳になったばかり。
彼にはかつての記憶はない。
それもそのはず、彼は『人』としての魂を転生させた存在なのだからして。
自分自身も三千年、という長き月日にわたり、記憶もあやふやとなりはて、自分自身の存在意義。
それらをすべて魂を移したあのときに一度は失った。
それでもある程度を思い出しているのは……
「このたび、シモン様は?」
「いや。シモンは同行しないらしい」
だからこそ不安になる。
彼が同行するならば、その魂に宿す力は現世においても健在な彼の力があれば、
何かしらのことがあっても対処は可能のはず。
「でも。大丈夫ですよ。王子。この時代、平和みたいですし」
「…だといいがな……」
閉じてゆく扉をみつつ横にいるマナ、と呼んでいる少女の声に対し一人心地でつぶやく。
そう。
たしかにこの時代はかつてのような時代ではない。
時は、彼自身が願っていた世界。
身分も何もなくすべてのものが平等に……
その願いどおりに一部の国々ではあるにしろたしかに、身分差別など。
といったものは存在しない。
…貧富の差はいまだにあるにしろ。
そして今。
彼らが今いるこの国。
日本、と呼ばれているこの国にもまた階級制度などといったものは存在していない。
にもかかわらず、王…または、王子、と呼ばれている彼が心配している理由はただ一つ。
ここ最近…闇の力が増している。
自身が抑えている力とは別の鼓動を魂をまだ封印している状態でも感じるほどに。
「…三幻神獣の力がそろそろ必要になるかもな……」
首にかけられている逆三角型のピラミッドの品物に手をかけつぶやく。
だが…不安はある。
今の自分は魂だけの存在。
表だって活動するには遊戯の肉体を借りる必要がある。
だが…遊戯の肉体はその力に耐えられるほどにまだ成長はしていない。
力をつかえば自身の魂を実体化することはさして問題ではないはずである。
だがしかし…自らの意志で邪悪なる意志とともにかの中に封印されている今の身では……
バラバラになっている千年パズル。
それらを組み立てること…即ち、自身の魂の完全なる復活と…そしてまた、
闇の波動にもまた影響を与えることにほかならぬがゆえの迷い。
「三幻神はファラオにしかあつかえませんし……」
「というか。お師匠様?シモン様がいらっしゃるんなら、ぜったいに。
  アイシス様とかもいるとおもうんですけど~」
そんな二人の会話をききながら、
「……念には念をいれておくか……」
自身の意志のもとに品物を創造りだして実体化する。
それはさして難しいことではない。
完全なる力のつながりとはいかないまでも、かすかなつながりをもたせて見守るために。
それゆえに意識を集中し、手の平の中に一つの物体を作り出してゆく……


「わ~い!」
「こらっ!遊戯、あまり騒いでお父さんに迷惑かけないのよ?」
小さな背中にリュックを背負わす。
「遊戯…気をつけるんじゃぞ?くれぐれっ!も知らない人についていったりするでないぞ?」
「それは私も十分に気をつけますよ。義父さん。さ、遊戯、いくぞ」
「は~いっ!」
今日は父親についてエジプトの地にと旅行にいく日。
遊戯の父親は考古学者でもあるがゆえにほとんどが家にいない。
祖父である双六もまた考古学に通じているのもあり、古代文字などはかるく解読できる頭脳の持ち主。
祖父曰く、『前世の記憶ゆえかの?ほっほっほ』といってはいるが。
考古学をつうじ、双六の娘である遊戯の母親と知り合い、そして遊戯が産まれた。
その魂がどのような意味をもつのかは両親は知らされていない。
そしてまた…遊戯自身もまたきちんと把握していない。
キラッ。
「あら?遊戯?それどうしたの?」
ふと、息子の首に見慣れないペンダントがかけられているのに気づいてたずねる母親。
「あ?これ。んとね。おきたらもってたの。おに~ちゃんがおまもりってくれたのっ!」
お兄ちゃん。
息子である遊戯がそう呼ぶのは限られている。
どこまで真実なのかはわからないが、信じざるを得ない事柄もある。
双六の娘である彼女は、幼き日より双六よりかつて彼が仕えていた聖なる王の話を、
もう耳が痛くなるほどに聞いて育っている。
それゆえに嘘とか何とかいうよりも、漠然とそれらが当然だ。
と彼女自分でも不思議なことに納得していたりする。
…まあ、見慣れぬ品をもっていたり、知らないことをまだ小さな遊戯が話したり…
と様々なことがおこれば、何かがある。
と思うのは当然なのであろうが……
「…ファラオが?」
そんな遊戯の答えに思わずつぶやく。
「うん。おじいちゃんっ!あのね。よくわからないけどせいなるちからをやどしてるから、
  たしょうのことからはまもってくれるとかいってたよ?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
にこやかに、無邪気に答える遊戯の声に思わず顔を見合わせる。
そして。
「…お義父さん。それって……」
「…はぁ。無茶をなさるのは相変わらず…ということかのぉ……」
それが何を意味するのか、双六には判っているがゆえに思わずため息をついてしまう。
まだ完全でない彼がそのような意志力を使うことは、かなりの魂の力の消耗をも意味する。
遊戯の姿と、そしてまた、双六につれていかれてみたかつての古代遺跡に描かれていた王の姿。
その二つから息子が何らかの関連性をもっているのでは?
という推測はしているがゆえに、父親である輝も心配を隠しきれない。
「って、あなたっ!時間時間っ!」
「おっと!いくぞ!遊戯!」
「は~いっ!」
ふと気づけば時間が差し迫っている。
飛行機に乗り遅れでもしたら基もこもない。
そんな会話をかわしながら、遊戯とその父親である輝。
彼ら二人は今、エジプトの地に遺跡発掘にたずさわるためにと向かってゆく――

―― 運命は未知なるもの 否、決まっているものなのか 再び運命が動き出す ―――


                     ―――GO TO NEXT

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あとがきもどき:
薫:さてさて。ブロローグに過去編をばv(こらまて
   この話、設定的には原作、アニメ、そしておもいっきりオリジナルが絡まってます。
   そもそも、アテム(王)が初めから自分自身が何ものかわかってたり。
   遊戯が心の中でパズルを組み立てる前からアテムと話してたり…などなど。
   それらのきっかけになるのは、遊戯が幼き日、パズルを手にしたとき、
   無意識で王の真なる名前『アテム』をつぶやいたことからはじまってたりするという裏話v(まて
   ちなみに、記憶はある程度もどってはいても、鍵となる真なる名前は思い出せてませんv
   反応によって過去編もいくかも…(誰もみてないだろーけど…笑
   ともあれ、次回からは原作の1巻目よりv
   んではではvまた次回にてv

2007年8月10日(金)某日