まえがき&ぼやき:→前書きを読まない、というひとはこちらへ。

こんにちわvついに発売されましたv水竜王の騎士。
第二巻v1日発売というのに31日に発売だったのですねvふふふv
しかぁぁぁぁも!今月号の話までが掲載!もうそりゃ、購入しなくては損というものでしょぅ!(断言!)
・・・・ところで。前帯にある神坂先生の言葉の中で。
『誌名はかわったけどあたしは元気です。(Byリナ)』
というあの発言・・・・。
誌名=氏名・・・と捕らえた人・・・何人いましたかねぇ?(笑)
私は一瞬そーとらえましたよ。ええ(実話)まあ何はともあれ。
今月号の話がもう掲載されたこともありもう打ち込みしてもネタバレではないだろう。
とゆーわけで、エイジ9月号を読んで思いついてた番外編の打ち込みをばv
・・・・まだ購入してない人は購入してから読んでくださいねv
それでは、いくのですv

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 水竜王の騎士 第11話~迷い込んであやかしの森ーガウリイサイド~

炎霊滅鬼衝ルーン・フレイア!」
バシュ。
リナの術によってそれが粉砕されてゆく。
高熱を帯びた槍が異形のものを粉砕しゆく。
ズズズ。
朽ちたそれをみつつ。
「ええいもう次から次にとうっとうしい」
いくら倒しても次から次へと沸いてくる異形のものたち。
「……うう……黒魔法が使えないのがここまで痛いとは……」
いや、使おうと思えば使えるのだが……
だがしかし、それの媒介となる魔王の牙の欠片は数に限りがある。
まったく……こんなところ……
ああ!思う存分に黒魔法を使いたい!
心で絶叫を上げているリナであるが。
リナたちが神力というものの調査に乗り出してはや数日。
そんな旅の中とある森にて互いの仲間とはぐれたリナたち。
「リナ……」
ふと後ろから声がしてそこにいるリナに寄りかかってくるガウリイ。
そのまま倒れこむようにしてリナの方にと倒れているガウリイに。
「ちょ……ちょっと!?ガウリイ!?」
思わずあせっているリナ。
ガウリイとしてはいらだつリナを収めようとしての行動なのだが。
だからといってどうしてそれが抱きつくことになるものなのか。
あせるリナの耳元で、リナの気を紛らわせるための一言。
「……腹へってうごけん……」
ぽそりとリナの耳元でリナに抱きついたような格好になっているガウリイの口から漏れる言葉。
ぷちり。
どけしぃぃぃ!
躊躇なくリナのけりが炸裂する。
「え~い!あたしだってお腹すいてんのよ!だから早くみんなと合流しようって急いでるんでしょうがぁぁあ!」
リナの叫びとともにガウリイの体が離れた場所にとけりだされてゆく。
「……まったく…もう……」
どきどきが収まりきらずにそんなことをつぶやいているリナ。
この森に入ってはやしばらく。
なぜかなかなか仲間たちと合流できない。
つぎつぎにあふれてくる異形のものたち。

「やれやれ……リナのやつ、でもま、少しは元気になったみたいだし」
わざとガウリイが倒れこんだのには理由がある。
リナのストレスがたまりかけていたがゆえにリナの気を発散させるため。
いくらなんでも自由に黒魔法が使えない、というこの現状は。
それでなくてもリナのストレスをためているのだから。
蹴り飛ばされ、リナと離れた場所にと落下したガウリイはそんなことをつぶやきつつ。
「さて……リナのところに戻るか。こんなところにリナを一人でいさせるわけにはいかないしな」
この森に入ったときから感じている違和感。
何というのかこの森自体が何らかの悪意を秘めている。
そのようにガウリイには感じられている。
聞かれないので話してないが。
そんなことをつぶやきつつ。
リナのいる方向に寸分たがわずに向かっていこうとするガウリイの耳に。
「き……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
聞き覚えのある悲鳴が。
「!?リナ!?」
確かにリナはこっちにいるはずなのに……どうして違う方向から声がするのか。
もしかしてリナの身に何かあったのでは。
顔面蒼白になりつつ、それでも悲鳴があったほうにと向かってゆく。
ガウリイがかけていったそこでみたものは。
何かしらの蔓のようなものに体を拘束されてうつむいているリナの姿。
しかもその背後には異形の……しかも蔓を操りリナを取り込もうとしているのが見て止める。
体が思わず熱くなる。
「リナを放せ!」
そのまま背中にあったブラストソードを抜き放ちリナを拘束している蔓を切り刻む。
どさりと、リナの体がガウリイの元にと倒れこむ。
そのまま有無を言わさずに剣に力を込めて剣圧で粉々にそれを吹き飛ばしているガウリイ。
リナの前ではやらないがこの程度の芸当はガウリイにとっては造作もないこと。
「リナ!?……!?」
自分が抱いたリナの体にある無数の傷。
それに思わず血の毛が引くが。
「ガウリイ……」
そのリナの口から声が漏れる。
その言葉を聞きほっと胸をなでおろすとともに。
すぐさまそれがリナでないことを察知する。
先ほどまでは頭に血が上っていてすぐには気づかなかったのだが。
そのままそのリナを投げ出し間合いを取る。
「貴様……何者だ?なぜリナの姿をしている!?」
警戒しつつ問いかける。
どさりとリナの体が大地に倒れ。
「ひ……ひどぉぉぉぃ!ガウリイ!けが人を放り出す!?普通!?」
いつもとかわらぬリナの口調。
だがガウリイはすでにもうこれがリナでないことがわかっている。
いやどうしてわかるのかといえばそれは当然。
もっとも大切なものを見間違えるはずもなく。
まあ気配が人でない……というのもあるのだが。
リナの方はといえば…ちょうどまさに大怪我した偽ガウリイを目の辺りにして混乱していたりするのだが。
普通大切な人が怪我などをしていたら動揺するのが当たり前。
「だぁぁ!何いってんのよ、あたしはあたしに決まってるでしょうが!このくらげは!」
そういいつつばんばんと服をはたきつつガウリイの方にと近づき。
「まったく、普通その…こ……恋人…を投げ出す?」
……おいこらまて。
その言葉に思わずガウリイの思考が停止する。
少しほほを染めていっているその姿はまさしく姿だけはリナであるのだが。
……ガウリイが常に望んでいる関係。
「お前は…お前はわかってない!
  リナかそんなことをいうかぁぁぁあ!そんなのだったらとっくにオレとリナはもう!」
などと何やら血の涙を流して叫んでいるガウリイ。
……まあ気持ちはわからなくもないが。
「??ガウリイ?」
「……いっとくがなぁ!リナは絶対にそんなことは死んでも恥ずかしがって口にはしないぞ!
  というか…まだオレとリナはそんな関係にすらなってない!」
そういいつつ剣を繰り出すガウリイ。
目の前のリナが思わず後ずさる。
……ことごとくのアピールにもあの鈍感なリナはいまだにガウリイの気持ちに気づいていない。
その言葉にびっくりしたように目を見開き。
そして、その口から
「くく…そうかな?だが貴様の大切な人の心もこう思っているようだが?」
リナの背後から木の根のようなものが出現する。
まさかすぐさまに正体を見破られるとは思っていなかったらしい。
「……貴様……そうか、この森に入ったときから感じていた……」
この気配はこの森に充満している気配そのもの。
目の前の先ほどまでリナであったそれをみつつそんなことを言っているガウリイ。
「ここは俺たち森の支配化。普通簡単にだまされるんだがなぁ。
  この森の中に入り込んできた人間のもっとも大切な人の姿に姿を変えたら。なぜにわかった?」
けたけたと笑っているそれに。
「何いってんるだ?気配で人でないことくらいわかるぞ?普通?
  それに一瞬頭に血が上ったからすぐにはそりゃわからなかったがな」
本当にリナが襲われているのかと思って一瞬頭に血が上り、それに気づかなかったのは確かに自分。
そんなことを思いつつ。
……普通わからんとおもうぞ?
森の意識が思わず心で突っ込みをいれていることをガウリイは知らない。
「まあいい。お前はここでお前の大切な人と同じく運命を共にするんだからな。
  今頃お前の心の中でもっとも大切な人も餌食になっているころだろうしな」
そういいつつわさわさとそれの姿が変わってゆく。
「!!リナに何をした!?」
ガウリイの顔が一瞬にて真っ青にと変化する。
「この森は入ったものの最も大切な人を具現化することによって、養分を得ているいわゆる人食いの森さ。
  なぁぁに人間というものは大切な人が怪我したり命の危険になったりしたら、
  すんなりとだまされて警戒なんかしないから楽に食べられるからな」
そういいつつ。
「さて……おしゃべりはここまで……貴様もすぐにこの森の養分に……」
そういいつつ触手を伸ばしてくる。
が。
「貴様の相手はしている暇はない!滅びろ!」
そのまま力を込めてそれに剣をたたきつけるガウリイ。
ガウリイが手にしている剣は伝説のブラスト・ソード。
周囲の魔力を切れ味にする……という特性がある。
それにガウリイ自身の意思の力と精神力が加わり、強大なまでの力を発揮する。
「な゛…ば…ばかな!?ぎゃぁぁぁぁぁ!?」
ガウリイのたったの一撃によってそれはあっさりと無に帰してゆく。
「はっ!リナ!」
確かあいつはこういった。
心の中にある大切な人を形にする。
と。
塵とかしているそれには目もくれず。
リナの気配がする方向にと走ってゆくガウリイ。
どうしてこの広い森の中でリナのいる場所がわかるのか。
それはもはや人を超えた能力といっても過言ではない。
まあガウリイに常識を求めるのが間違っている。
とガウリイを知っているものであればいうであろうが。

「あ……リ……」
リナの姿をみつけそこに、自分を抱きかかえているリナの姿をみとめる。
つまり……リナの大切な人はオレってことだよな。
こうはっきりと形あるもので確信を持てることはあまりないというかほとんど皆無。
リナが自分に気があるのは気づいている。
というかそうなるようにことごとく仕向けていっているのだからそうならないほうが不思議ではあるのだが。
……リナはその策略にすらいまだに気づいていないが。
やがてリナの抱きかかえたそれが異形のものにと変化してゆく。

「さて……あんたも俺たちみたいに森の肥やしにしてやろうか?
  あんた活きがいいからいい花がさくぜ……きっと……」
ずるりと大地をそいで出現したその根っこから現れる無数の人骨。
この森は入ってきた人間のもっとも大切な人の姿を形どり。
目の前でその模擬した姿を傷つけたりいろいろとすることにより、
あっさりと入ってきた人間を食べ養分とし生きている森なのだが。
その言葉にリナの中が何かが切れる。
「……あ、リナのやつ…完全に怒ってるなぁ……」
今でていったら逆にとばっちりを受けかねないな。
などとすぐさまに状況判断しこっそりと気配を隠してリナの後ろにと立っているガウリイ。
そのままリナは数すくない魔王の牙のかけらを使い魔力を開放してゆく。
「……あんたみいに……人の想いを利用して好き勝手しようなんてやつ……許せない!」
リナの怒りが頂点に上り、そのままリナは呪文を唱え始める。
「な゛……何……?」
この森の敗因は、リナの力を過小評価したことと。
そしてまた平和に慣れていたというか魔術の存在を知らなかったというか、
ほとんど計算に入れてなかったということ。
竜破斬ドラグスレイブ!」
リナの怒りの術がそれに向かって解き放たれる。

森にと衝撃派が響き渡り。
リナの呪文ひとつであっさりとその森は消滅してゆく。

クレーターと貸した目の前をみているリナに、ころあいを見計らい。
今さも見つけたかのように。
「お、いたいた、リナ」
とりあえずリナの心にいる大切な人が自分だというのがわかり心底うれしいのだが。
そこから見ていることがわかったらリナがどういう反応を示すか。
長い付き合いだからこそわかっている。
わかっているからこそ。
「……ガウリイ?」
先ほどだまされたばかりなのでそれでも少し驚いているリナ。
「……先にいっちまうからずいぶんと心配したんだぜ。
  でもリナ?これってさ?居場所を知らせるにはやりすぎなんじゃないのか?」
がくっ。
その言葉にリナの力が抜けてゆく。
緊張していたものがすんなりと解けてゆく穏やかな感覚。
リナがガウリイのその緊張をほぐすための言葉に脱力しているころあいを見計らい。
いつものようにぽんぽんとリナの頭を軽くたたく。
そして。
「ま、とりあえず無事でよかったよ」
満面の笑みでそういうガウリイのその表情に安心の笑みを浮かべているリナ。

「……あんたねぇ……術を使うまえにあたしたちのことも考えとくれよね……」
ぽろっ。
リナの術の余波をうけてか体を多少ぼろぼろにしながら文句をいうシズリー。
まあ黒魔法最高といわれる呪文の余波をうけてこれですんだのだからよしとすべきであろうが。
シズリーのその言葉に続くように。
「……まったくだ。もう少しで死ぬところだったぜ」
などとぼやいているライオス。
頭に血が上って実は彼らのことをすっかり忘れていたリナなのだが。
ちなみに何となくガウリイはこちらの方角にはなぜかいない。
という確信を抱いていたがゆえに本気で術を放ったのだが。
それでも……
まあ魔力増幅版の竜破斬ドラグスレイブでなかっただけに、彼らが生き残れたのはそれも原因であろうが。
そんな非難の言葉に。
「いや~、みんなだったなあれくらい大丈夫かなぁ……って……」
などとわらいつつごまかしているリナ。
「それにしても人喰いの森だったとは危ないころでした。『油断する相手』に化けて襲うとは何と卑劣な」
リナは大切な人というのを油断する相手としアメリアたちに説明していたりする。
「そ……そ~よね……」
本当のところはだまっとこう……
などとリナが思っているそんなリナの心情を感じ取り。
「あ~、そういえばオレの前にもリナの偽者がでたぜ?」
リナの反応が少し気になりそんなことをいっているガウリイ。
その言葉にリナの顔が一瞬赤く染まりつつも明るくなるが。
つまり……ガウリイのその……大切な人…って……あたしっていうことと思ってもいいわけ?
それって?ねえ?
などとリナの思考はぐるぐるとめぐる。
「え!?本当!?」
とりあえず感情をなるべくころし問いかけるリナのその言葉に。
「何かいろいろ話しかけてきたけど。
  でもいつものリナなら言わないことわいうからこれはおかしいと思ってさ」
というか自分とリナが恋人同士だという時点、絶対本物のリナではいうはずもないこと。
……まあいまだにそーいう関係ではないというのもあるが。
絶対にリナならばそういう関係になっても口に出すはずがないとガウリイは確信している。
「……え……」
ガウリイのその言葉に面白いまでに顔を赤らめ。
「そ……その……『あたし』何ていったの?」
おとりとなる存在はその人の心から生み出すとあれはいっていた。
ならばガウリイの本音がわかるかもしれない。
そんなことをおもいつつ問いかけるリナに。
「ん?う~ん……そうだなぁ……」
考えているふりをしているそのそばで。
リナがどきどきしているのを実はガウリイは気づいている。
「忘れた」
きっぱり。
本当は覚えているけどまさか言えるはずもなく。
忘れた振りをしておこう、そう判断しきっぱりと宣言しているガウリイ。
その言葉にそのまますっころんでいるリナ。
「……あ…あんたねぇぇぇぇ!ちょっとくらい覚えなさいよぉぉぉぉお!」
「ん?何でだ?」
リナの叫びとのんびりとしたガウリイの声。
そんな二人をみつつくすりと笑っているシズリー。
「ともかく!これで悪の人喰いの森は滅んだわけです!正義は必ず私たちのもとにあります!」
などといって空を振り仰いでいるアメリア。

……まだまだ旅は始まったばかり……


                                   -番外編終了v-

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あとがきもどき:
薫:はいvわかったでしょう。完全にネタバレです。
  とゆーか絶対にガウリイ、リナの偽者、一目でわかるとおもいます。
  ・・・・・あのガウリイだし・・・・。
  それがすぐにわからない場合とすると。それはリナが襲われているシーンくらい・・・かと。
  皆さんはどう思われます?
  大怪我しているリナをみても頭に血が上るかもしれないけど、
  でもすぐにガウリイのことだから気づくとおもうんですよねぇ。
  ・・・・何しろあの野生の勘の持ち主だし・・・。
  なのでリナと離れたときのガウリイのシーンを思いついたので打ち込んでみたりして(こらこらこら)
  あ、ちなみにリナがガウリイの偽者が大怪我しているのを、
  顔面蒼白になりつつ助けようとしていたところ、
  ・・・・実は意地悪くもガウリイ・・・・みていたり(笑)
  すぐにでていきましょうね?といいたくなるのはまあおいとくとして。
  あのタイミングから絶対・・・ガウリイ、リナが術使うまえから近くにいたとおもう。
  絶対に・・・・。
  とりあえず前半、後半とそのまま11話の会話そのままです。
  はい。それではv


姫:あ、この次にいけるのは。なぜかふと思いついたこの水竜王の騎士の最終らしいわよv
薫:あ゛あ゛あ゛!スミレちゃぁぁぁぁん!?いつのまにぃぃいい!?
   ・・・・ま・・・・まだ打ち込みしてないのに・・・・あぅ・・・・。
   とゆーか最終回、切実に・・・・エルさま登場・・・希望!
   ねぇ?神坂先生?(懇願・・・・)
   まあ何はともあれ、祝!水竜王の騎士二巻発売。
   でしたv


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