管理人よりの一言:
んふふふふふふ!頂いちゃいましたよ!
一周年記念の小説を!
霧塚さん、ありがとうございます!
・・・背景、悩んだ末にこれにしたりして(お゛い゛!)
ではでは!
霧塚さんのページは、リンクからどうぞ♡

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          いつか、きっと 




私――リナ=インバースの苦手な冬が過ぎ、セイルーンへと続く街道沿いには春の草花が咲き誇っている。
ルーク・シャブラニグドゥの時間から数ヶ月。
里帰り。
それも、二人での。
今までは姉ちゃんへのお土産をいっぱい持って、たった一人での里帰りだったのが、二人。
『インバースさんとこのリナちゃんが、男連れで帰ってきた』
またたくまに――かどうかは置いといて、ウチの近所に瞬く間に広まった噂の内容。
最初に聞いたとき本気でドラグスレイブかまそうと思ったけど、姉ちゃんの視線におしとどめられた。
……くらい話題は置いといて。
噂の男…ガウリイ=ガブリエブは変わらずのほほんとしてたけど。
相変わらず私を子ども扱いして。
……ささやかな抵抗のつもりだった、一人称も気づいてるんだか気づいてないんだか。
昔は『あたし』で、今は『私』。
ささやか過ぎるかもしれないけど、
私にとっては精一杯のアピールなんだけどなぁ……
……
ともかく、皆の期待する関係でないこのにもどかしく感じつつ、迎えた収穫祭。
その時から、ガウリイは――


「ガウリイっ――!?」
春の風が、舞う。
私はあわてて振り向いた。
私の左後ろ。そこがガウリイの場所。
戦う時は、私の左前。
そこがガウリイの場所。
「ガウリイ……?」
ぽつん。
突然、辺りが真っ暗闇になる。
私一人だけの空間――。
まわりには、誰もいない。
「ガウリイ、どこっ!?」
いつも、左後ろで私を守るようにいた、私のホゴシャ。
「…………がうりい」
暗い空間の真ん中に放り出された私。
小さく、口の中で転がして吐き出す名前。
分かってる。
"守る"だなんて、うぬぼれ。
小さい、女の子が心配なだけ。
――そう、ホゴシャ。
でもね。
私、綺麗になったよ?
大人になったよ?
もう子供じゃない。
女として見て欲しい。
女として"守って"欲しい。
おねがい――。


「……ナ!リナ!」
春の、やさしい風に乗って聞こえる、ガウリイの声。
「!」
はっ、と顔を上げると、ガウリイの顔。
――それも、ルークの事件の後に、時折見せる表情。
今までの"子供"としてじゃなく"女"として見ると言う様な、瞳。
やめて、そんな瞳(め)でみたら、私、うぬぼれちゃうよ……?
「リナ。どうしたんだ?」
ホッとした顔。
うぬぼれたくないから、お願い、そんな顔しないで。
すき。
ガウリイが、すき。
幾度と無く、口の中で転がし続けた言葉。
そして、いつも吐き出す事の無いままに飲み込む。その繰り返し。
「なんでもない。 早く行こ、アメリアが待ってるよ!」
うじうじするのは、私らしくない。
いつものように、ガウリイの右前にと一歩踏み出す。
いつもなら、そのままの間隔。


でも、収穫祭。
あの時からガウリイは、私の左後ろでもなく左前でもない。
私の左で、歩き出す。
――ごめんね、ガウリイ。
私、うぬぼれちゃうよ?
そして、いつか。
口の中で転がし、そしてのみ込んだ言葉を言う。



いつか、きっと。




                           ー終わり♪ー








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管理人から!
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!
リナがかわいい!!!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!

こんな素敵なのをありがとうございますぅぅぅぅぅ!!霧塚さぁぁん!!♡


ささやかですが、おまけをつくったりして・・(こら!)



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 いつの日か



始めは本当にただのおせっかい。
こんな小さな子供が一人で旅をしているなんて。
今までの自分ならほうっておいただろう。
だが。
いかにも、柄のわるい連中に囲まれても。
まったく動じていない女の子なんて。
今まで俺はみたことなかった。
――そう。
本当に、ただ心配だっただけだったんだぜ?
それと・・好奇心・・かな?
・・・・なのに。
知れば知るほど・・・目が放せなくて。
見知らずの俺を無心に信頼してくれるその心がうれしくて。
――今までの俺は、いつも誰かに寝首をかかれとも当然。
それが・・。
『冗談よ。人をみる目はあるつもりですからね。』
そういって、軽くウィンクしたその顔に。
・・・・そう、一瞬我ながら思わず見とれた。
・・・・知ればしるほど目が放せなくなる。
・・・今まで自分がこんな感情をもつなんてこと、思ったことなどなかったのに。
そして、出会ったばかりの俺に、品物を預けて消えた彼女・・・・。
彼女がいなくなって、俺はあせった。
今までなら・・・本当にほうっておいたはずなのに・・・。
とても、心配で・・心配で・・・・。
・・・・まいったな?
・・・・・俺、まさか、あんな子供に惹かれてる?
・・・まさかな?
始めはそれで自分をごまかそうとしていた。
けど・・・・。
一緒に迎えた魔王との戦い。
・・・・あのとき。
―――失いたくない。
そう、本気で思った。
この俺がだぜ?
彼女にいった言葉は。
アトラスまで。
だけど・・・。
『なあ?これからどうするんだ?』
『きまってるじゃない、あなたのいくところよ?光の剣を譲ってくれる気になるまで、あなたのおっかけをやらしてもらいますから!』
その言葉を聞いて。
ああ。
あれをもっててよかったと。
本気でおもったあの時。
以前とある事件でしりあったおっさんがいってたとおり。
―――持っていれば何かいいことあるかもしれない。
・・たしかにな。
いやでいやでたまらなかった光の剣。
それが目的でも。
それでも、彼女が側にいてくれるなら。
・・・・だけど?
いいか?
俺が自覚したからには・・逃がさないからな?
俺のクラゲの振りもまんざらだろう?
 リナに注がれる全ての視線を牽制し。
リナに自分を見てもらえるようにと周りから仕向けてゆく。
・・・・なあ、俺だって男なんだぜ?
俺が不覚にも攫われたあの一件。
あの以後。
リナが俺を見る目がかわったのは・・。
俺、うぬぼれてもいいのか?
わかってるのか?
一生側にいるだの。
守るだのいっても。
それすべて『子供扱いしないで』そういうお前?
・・・・まさか、実家に一緒にいく。
そういった時点で・・・・気付いてもらえるかと思ったけど・・。
・・・・・・結局駄目だったし・・・。
俺も呪文攻撃を避けて、ぼけたのが悪かったのかもしれなかったけど・・。
でも、あのときは、おまえさん。
ルークの件でまだ落ち込んでただろう?
だからだったんだがなぁ~・・・・。


リナと一緒に戻ったリナの故郷。
周りがリナと俺のことを囃し立ててたのを。
俺、すっごくうれしくにこにこしてたの・・・気づいてないだろ・・リナ・・お前・・・・。
ゼフィーリアの習慣では。収穫祭に将来を誓いたい相手と行動する。
というのがあると聞いて。
俺なりに出した結論。
・・・・・一緒にでないか?
といった時点で・・・頼むから気付いてくれ!!
まさか、リナの父親が・・あのおっさんだったとは驚いたけど・・。
・・・そーいや、まとう雰囲気が似てるな・・とは思ったんだ。
始めにあったとき。
それに・・・さすが親子というべきか。
『くれくれくれ!その剣くれ!』
『ガウリイ!それ、ちょうだい!』
・・・・そーいえば、光の剣を見たときの反応も・・同じだったな・・・。
くす。
ルナさんには、『こんなニブイ妹でもいいの?』といわれ。

あのとき。
―――俺が冥王(ヘルマスター)に攫われた時に、リナが何をしたのか・・・映像でみせて教えてくれた。
世界をはかりに掛けてでも、俺を選んでくれたリナ。
さすがに。
いきなり、夢の中に現れて。
開口一番。
『私、リナの姉。ルナ=インバースよ』。
とあの夜言われたときには驚いたが・・・。

とりあえず。
俺・・・・両親の前で。
はっきりと。
「ガウリイさん?いつまでリナと一緒にいるつもりですか?」
そうリナの母さんに聞かれて。
「一生離れるつもりはありません。―一生守っていきます。絶対に。」
そういった俺のことば・・・。
・・・・・・・・・・・・まさか、あれでも、子ども扱いしている・・・・・・・・・と思われたようだし・・。
・・・・・・・・前途多難な俺・・・。
でもいいか?
とりあえず、世間でいう、『実家へのご挨拶』は済んだんだから。
俺は、もう、リナの左後ろでなく、横に並んで歩くからな?
――こんな些細な行動でこいつが気付くとは・・・・皆無に等しいだろうけど・・。
・・・・・・・・リナ、だんだん綺麗になってくし・・・。
お前、気づいてないだろ!?
お前に注がれている視線がかんり増えていることに!?
それ、全て、女も男も俺にの視線と捕らえてるリナって・・・。
ううう・・・・。
でも・・いいか?

俺は、絶対に逃がさないからな?
―――俺を闇から救い出したくれたのは、リナ。
今まで、いつ死んでもいいと思っていた。
だけど。
リナと出会ってからは。
リナとずっと一緒にいたいと思っている。
―――俺がもし。
・・・・ルークの立場になったら・・・。
あんな周りくどいことはせずに・・。
・・・・きっと・・・・世界を壊してすぐにリナの元に旅たっただろう。
それか、その場でリナを追うか・・・。
おそらく・・後者だな。
だけど・・それは、リナを殺した相手を全てその関った者達を全て消滅させてから。
そういう確信も自分で自覚しているから。
だからリナ?
そう気にすることないんだぜ?
あのとき。
俺は、またリナに全てを背負わしてしまったから。
・・・・・・リナに内緒で、ルナ義姉さんに稽古つけてもらってたの?
・・・お前、気付いてたか?
・・・・・・・・まさか、リナの姉が。
傭兵の世界や、裏の世界でもかなり有名な。
『赤の竜神の騎士(スフィードナイト)』というのを知ったときには驚いたけど・・。
・・・・まあ、リナの姉さんだしな。
今の俺は、ルナ義姉さんの免許皆伝の一方を。
どうにか収穫祭にまでこぎつけた。
リナにつりあうのは、ルナ義姉さんに勝てないと。
それでなくても。
魔王を二人も滅ぼして。
神にも魔にも、目を付けられている。
と教えてくれたルナ義姉さん。
俺が義姉さんと呼んだら。
くすりと苦笑して。
『リナを泣かしたら許さないからね・・・。・・・・・リナをよろしく。』
あまりに殺気を振りまかれ。
思わず本気になって、その殺気を撥ね退けたが・・・。
とりあえず・・。
リナ。
お前の姉にも、そして、母にも、・・・・しぶしぶだけど。
あのおっさん・・じゃなかった。
リナの父さんにも・・もう、俺とお前の仲は公認なんだぜ?
あとは・・お前が俺がお前をどう思っているのか、気付いたら。
後は簡単なんだぞ?
分かってるのか?
リナ?


いつの日か。
ちゃんと、ムードを改めていうよ。
・・・・・頼むから、呪文で吹き飛ばしたりして、うやむやにしないでくれよな?
・・・・・・・お前が好きだ。
愛してるって・・・・・。


まあ・・・それは。
・・・・・ストレートにいったら・・・・。
逃げられそうだからな・・お前・・・極端に照れ屋だからな・・・はぁ・・。
でも、絶対に逃がさないからなv
お前の隣にいていいのは、俺だけで。
俺の隣にいていいのは、お前だけ―。
そう。
絶対にこれだけは譲れないぞ?


―その相手が、たとえ、金色の王(ロードオブナイトメア)であっても・・・・・。



だからな。
リナ。
頼むから、俺の結構ストレートのアピールに気付いてくれ!!!!(涙)


・・・・・どうして、あそこまでして・・『子供扱い』・・・という。
言葉が出てくるのかなぁ・・・はぁ・・・・・・。



気付いているか?
俺、最近、お前の『保護者』だなんて、一言もいってないんだぜ?
ある意味・・・・保護者だがな。
伴侶としての。
その言葉がお前に気付かせない要因であるのが分かったから。
だから。
俺は、お前と俺はパートナーだって。
そういってるんだからな?



・・・・・・・・・・・・・・どうして、『永遠のバートナーだ。』
そういっても・・・・気付かないんだよぉ・・リナぁぁぁぁぁ(涙)


いつの日か。
絶対にリナとラブラブになってみせるからな!
覚悟しろよ!リナ!!!

                             ーおまけ終了♪ー



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ガウリンの独白でした(爆!)
設定としては、原作そのまま。
でも。冥王の一件の後に。ガウリイの夢の中に、ルナねーちゃんが乱入(爆!)
ガウリイに活を入れたという・・(笑)
リナ、実家に戻って。ガウリイが両親の前で言っているにも関らずに。
まったく!気づいてない。
というオチですが(・・・・・リナならありえそー・・・汗)
ちなみに。
エル様のことは・・ルナから教えてもらいました。
『リナの体に乗り移っているのは・・誰だ!?』
映像を見た直後に分かったガウリイ。
・・・・さすがです(まて!)
ではでは。こんなおまけですいませんがv
んではではvvv