神という名の魔という名の・・・。


闇:わあああい、多分この章で終わると思う
ファ:第一部がな
闇:うっ、それを言うな
ファ:仕方ないだろその通りなんだから
闇:まあそうなんだけど・・・・
ファ:ところで、第2部はどうなるんだ?
闇:まだ第一部終ってないじゃないか、それを終らせてからだな
ファ:そうか・・・・
闇:では、いきましょうか
ファ:そうだな、では皆さんあとがきで・・・・
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ファントムサイド

「ここはどこだ?」
俺は真っ白い空間に浮かんでいた。
「確か・・・・白い光に意識を飲まれて・・・・」
そこまで言った時完璧に目が覚めた。俺は五紡の月の呪文を唱えて意識をの見込まれたんだ。
「くっ、帰らなくては」
「どこに帰るというのだ」
俺の知らない声が背後から聞こえた。振り向くと、何人かの人がいた。
「あんた等は?」
「自分で呼んだ者達を忘れるな」
そういったのは、黒き鎧を身に付けた騎士のような人だった。
「呼び出したものって・・・・もしかして!?」
「そう、私達が五紡の月よ」
そう言ったのは、赤き宝珠のついた杖を持っている神官らしき人だった。
「私は、シャトラス。赤き解放の月を司るわ」
そう言ったのは、さっきの赤き宝珠のついた杖を持っている神官らしき人。
次に、黒き鎧を身に付けた騎士のような人が自分の名前を紹介する。
「俺は、ネクロース。黒き歪みを司る主だ」
そして、青い宝珠のついた神官の人が口を開いた。
「僕は、ガヤン。青き秩序を司る者だ」
そこまで言った時、シャトラスが口を開く、
「ちなみに、私とガヤンは双子の月よ」
そう言って後ろから抱きつくシャトラス。ガヤンはちょっと嫌な顔をしたが好きにさせている。
「そこまでにしておきなさいシャトラス」
そう言ったのは、万色の衣を着けた踊り子のような人。大体予想はつく
「失礼、自己紹介がまだだったわね。私は、ハフーン。万色の魅惑の月を司るわ」
そう言い、俺ににっこり笑いかける。とすると、俺の後ろから声がする。
「それが客人か」
俺は振り向き、
「あんたがネイシャンスか」
聞いてみる。すろと、
「いかにも」
そうネイシャンスが言った時に凄いプレッシャーが俺を襲う。しかし、唇をかんで耐える俺、
「ほう」
シャトラスがそう言った時、今まで感じていたプレッシャーは消える。
そして、俺もやっと相手の姿を見る事が出来る。ネイシャンスは、少し腰が曲がった老人だった。
白い神官服を着て、木のような杖を持っている、ただし先が捻じ曲がっていて宝珠などはついていない。
「ワシの名はネイシャンス。古と彷徨いを司る白き月の主じゃ。そして、五紡を束ねる役割ももっておる」
そこまで言った時、ネクロースが後ろから支える。
「大丈夫か爺ちゃん?」
ものすごく心配そうな声で聞く。ネクロースは一つ頷き自分で虚空からいすを取りだし座る。
「それで?汝の名は?」
ガヤンが聞いてくる。俺は答える。
「俺はファントム。ファクト様につかえる最大にして最強の君。別名幻の君」
そこまで言った時、5人の中に動揺が走る。
「なっ、お前があの・・・・」
「私たちの力を使えた理由が解かったわ」
「確かに奴ならつかえるじゃろ」
そう俺を抜け者にして勝手に納得し始める一行。
「頼みがあるんだ」
俺が言うと、一斉に静かになる。
「何を頼むというんじゃ」
ネイシャンスが静かに答える。
「俺は、今愛する者達を守るために戦っている。そして、それを脅かそうとしている敵を倒そうとしている。力を貸してくれ」
そう言うと、ネクロースが聞いてくる。
「代償は?」
そう奴が言った時、俺は自分の右腕を出す。
「この右腕一本で」
右腕といっても、妖魔の魂の一つ。かなりの価値がある。
そして、
「ははははは、おもしろい奴だ。いいだろう、我等五紡月はそなたに力を貸そう。心して仕え」
そう言い、まずは、シャトラスが手を俺のほうに向ける。
「われシャトラス、解放の月を司るもの、この者に力を貸す」
そういった直後、俺の左腕にタリスマンが出現し、半分だけ赤き宝珠が出現する。
「われガヤン、秩序の月を司るもの、この者に力を貸す」
そういった直後、左手の残りの部分に青い宝珠が出現する。
「われネクロース、歪みの月を司るもの、この者に力を貸す」
そういった直後、黒いタリスマンが俺の右腕に出現する。
「われハフーン、魅力の月を司るもの、このものに力を貸す」
俺のベルトに表現できないいろいろな色の混ざったタリスマンが出現する。そして、ネイシャンスが口を開く。
「われネイシャンス、古と彷徨いの月を司るもの、この者に力を与える」
そして、俺の胸の前に出現する白いタリスマン。
そして、ネイシャンスが一つ頷き、俺はまた白い濁流に意識をのまれた。
『助けろよ、皆を・・・』
意識が飲まれる前に五紡の月の者達が言ったのが聞こえたような気がした。


そして、俺は目を開く、そこには驚きの表情をした幻夢の君の姿があった。
「なに!?」
奴が何か叫び声をあげているが、俺は無視してもう一度唱えなおす、

漆黒の中にたゆたいし存在 闇を照らす者達よ
全ての命を見守りし 五天の聖なる月たちよ
赤き解放の月を司りし王シャトラス
青き秩序の月を司りし王ガヤン
黒き歪みの月を司リし王ネクロース
万色の魅力の月を司りし王ハフーン
白き古と彷徨い、そして五紡の月を司りし主ネイシャンス

「ばかな!さっきの術でお前の魔力は尽きているはず!」
幻夢の君が驚愕の声を上げる。

われここに汝に願う われここに汝に誓う
われと汝らの間に交わされし 月の契約によりて
来たれ今我等の愛す者達を 脅かさんとす者達に
今罪を改める 光の制裁を下さん事を・・・・

そこまで唱えた時、俺のタリスマン達が光りだす。俺はそれを見て幻夢の君に言う。
「さらばだ、闇の夢よ!そなたらの時代は終った!今無に帰れ!」
「ふっ、そうはいくか!てめえを無に返してやる!」
そう言って奴は自分の魔力を解放する。そして、
「くらえ!暗黒破壊弾(デス・クレムリン)!」
混沌魔法暗黒魔術の中の最強の術が俺に向かって放たれる。俺は手を奴に向け、
「さらばだ、闇と共に無に帰れ幻夢の君!五紡聖月破斬(フィフツ・ルナル・スレイブ)!」
タリスマンが輝き、いろいろな色の混ざった光の槍が幻夢の君に伸び、その前の暗黒破壊弾にぶち当たる。しかし、
パッキヤアアアア
と言う音を残して消える。
「何!?」
急いで避けようとする幻夢の君に向けて、結界を破ったフェアリ―達の攻撃が炸裂する。
「宇宙破斬!」
「暁霊裂!}
「竜滅斬!」
「冥界斬!」
四人の呪文が一気に幻夢の君にぶち当たり足止めの役目をする、そこに俺の五紡聖月破斬が当たる。
ぐわあああああああ
悲鳴が聞こえ、光の槍の中で消えていく幻夢の君に姿を俺は見た。
そして、光の槍が消えた後には何も残っていなかった。
「やっ・・・・た・・・・・・・・・」
俺はそこで意識が飛んだ・・・・

ルナサイド

あれからもう10日経っているが、ファントムは目が覚めていない。
私達はフェアリー様の力によってゼフィーリアのインバース商店に飛ばしていたいた。
フェアリー様はその後急いで戻り今は私の部屋に寝かしている。
「ねえ、ファントム、今日はリナ達もお見舞いにきたのよ。ついでにレイも、かなり心配していたわ」
私は話し掛けても無駄だと知りながら話し掛ける。
「昨日はフェアリー様がお見舞いにきたし、ほんとに幸せ者よね」
しかし、彼は私の言葉を聞いている様子はない。安らかに目を閉じているだけ、
「ねえ、何か言ってよ・・・・お願いだから・・・・」
ついにこらえきれなくなり、ファントムに被さるようにし泣き出す。すると、
「うっ」
「え?」
「ルナか?」
弱々しいながら声がする。私は急いで彼の顔の目の前までいき、
「ファントム?目が覚めたの!?」
「ああ、そんな大声出さなくても聞こえる」
そう文句を言ってくる。
「バカ!」
私はつい大声で怒鳴ってしまう。
「バカバカバカ!何であんな無茶するのよ!」
「泣きながらじゃ説得力ないぞ」
なんか言ってくるが、完璧に無視、
「だから、何であんたはあのと・・・・」
その先は言えなかった。なぜかというと、口で口を塞がれたのだ。
「うんんんん!!」
抗議の声を上げるが、いつもと違いすぐに放してはくれない。いいかげん息が苦しくなって初めて口を放してくれる。
「あのねー!」
私が怒鳴ろうとすると、ファントムに引き寄せられてしまう。
そこは妖魔、私よりかは力も強い、
「心配かけてごめんな」
謝ってくるファントム。その一言で私はやっと気が楽になる。そして、私はファントムの顔を見て、
「お嫁にしてくれるんでしょ?後で母さんと父さんに言ってね」
そう言ってさっきのお返しで私から口を塞ぐ。私達は抱き合って・・・・ベットに倒れこんだ。


ファクトサイド

「今回は何もなくてよかったな」
フェンオルラーがしみじみとした感じで呟く。
「何にもなかったって・・・・うちのフェアリーは、帰ってきてすぐに石の中に戻ってしまうほどのダメージを受けてたのよ!」
ユニットがすぐに文句を言う。
「ユニット落ち着いて」
セーフィーが止めている。俺は口を開く、
「しかし、あいつが五紡の月の力を使ったということは、どういうことか分かるよな」
そう言うと、一気に静かになる三人、
「・・・・封印が取れかかっていると」
セーフィーが聞いてくる。俺は頷きを返す。
「もう一度封印するのか?」
フェンオルラーが聞いてくるが、俺は首を横に振り、
「いや、もう一度封印すると逆に目覚める可能性がある。奴は、もう少し眠らしておこう」
そこまで言い、口を閉じる俺、
「どっちにしても、始まってしまうのね・・・・」
セーフィーが少しおびえを含ませて言う。
「ついに目覚める時がきたのか・・・・」
フェンオルラーがしみじみ呟き、
「それ以外考えようがないでしょ・・・・」
ユニットまで少し落ち込み気味になる。俺達はまた黙り込み、
「ついに、時は満ちたか・・・・」
俺の声は誰にも聞かれる事なく闇に消えた・・・・


????サイド

「幻夢の君様、幻無の君様は、消滅しました」
部下から報告が上がる。
「やはり失敗したか・・・・」
私は独り言のように呟く、
「致しかたない、静の君」
俺が呼ぶと同時に背後から出てくる影一つ、
「はっ」
「次の指揮はお前に任す。心してかかれ」
「御意」
そう言って消える。私は闇の石の前にひざまずく。
『頼むぞ・・・・』
石の中から我主の声が聞こえる。
「はっ、すべてはあなたのお心のままに」
そう言い首をたれる。
『今度こそ、全銀河に沈黙を・・・・』
「御意」
私は、そう言うと退出し自分の仕事に戻る。
そして、その空間はまた沈黙が支配した・・・・

第一部終了

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闇:はい、という事で第一部終了です
ファ:何時間かかっとんじゃーおのれは!
闇:ううううう、すみませ〜ん、4時間近くかかりました
ファ:あほか〜!
闇:しくしくしく、まあこれで第一部は終了です。次回は結婚式からスタートです。
ファ:誰と誰とのだ?
闇:それは秘密
ファ:・・・・
闇:まあこれ以上言うとネタばれになる恐れがあるし、今回はこれでおしまい
ファ:では、次回第二部で会いましょう
闇:ふっ、番外編作るかもしれないのに・・・・
ファ:何!?
闇:まあ置いといて、それでは、今回はこの辺で
ファ:次の作品で会いましょう、それでは・・・・
闇&ファ:さようなら〜